ニッカンプロ野球

野球手帳

野球をこよなく愛する日刊スポーツの記者が、その醍醐味、勝負の厳しさ、時には心が和むようなエピソードなど、さまざまな話題を届けます。

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【高校野球】選手17人の滋賀の公立校・能登川にスカウト注目選手が複数人!?視察した選手とは?

能登川対彦根翔西館 勝った能登川ナインは歓喜する(2025年7月7日撮影)

選手17人の能登川に有力選手が複数!? 滋賀県の公立校にスカウトが注目した。 試合のあった7月7日は関西で高校野球が開催されていたのは滋賀大会のみ。マイネットスタジアム皇子山に行くと、第1試合の開始前から複数のNPBスカウトがバックネット裏に座っていた。「下級生もいるので見ておこうと思って」。それぞれのスカウトは同じ考えだった。 第1試合は比叡山-近江兄弟社...

最後の公式戦…高蔵寺・芹沢大地は初回先頭打者との対決で空気一変「正直幸せ者」河原仁監督

2025年7月6日、愛知大会2回戦 名古屋たちばな対高蔵寺 先発した、高蔵寺の芹沢

高蔵寺(こうぞうじ、愛知)の最速150キロ左腕、芹沢大地投手(3年)は、投球で空気を一変させる男だった。7月6日、愛知大会を取材するため岡崎レッドダイヤモンドスタジアムへ。バックネット裏は満席で、県立高ながら、世代屈指の逸材をひと目見ようと最後列には立ち見まで出た。2回戦の名古屋たちばな戦は、日米7球団のスカウトが視察した。 名古屋たちばなの初回の攻撃は1番...

近大2年生主務は佐藤輝明以来のドラフト会議まで大忙し「連盟を代表する人材になって」光元監督

同大対近大1節2回戦 近大の光元監督(右)と戦況を見つめる2年生で新たに野球部主務に就任した、稲葉(左)(撮影・中島麗)

全日本大学野球選手権(6月9日開幕)の出場校・近大(関西学生)に、頼もしい下級生の主務がいる。昨秋のリーグ戦後に、1年生ながら就任した稲葉陽士(はると)主務(2年)は初の全国大会に臨む。 チームは阪神佐藤輝明内野手(26)以来のNPB入りへ、ドラフト候補の勝田成内野手(4年=関大北陽)、阪上翔也外野手(4年=神戸国際大付)、野間翔一郎外野手(4年=大阪桐蔭)...

【大学選手権】初出場の聖カタリナ大は自主性の変化で今春リーグ初V 愛媛勢33年ぶり1勝へ

全日本大学野球選手権開会式で記念撮影に納まる出場校の主将たち(撮影・柴田隆二)

初出場の聖カタリナ大が新たな歴史を刻めるか。第74回全日本大学野球選手権が9日から神宮と東京ドームで開幕する。今春初めて四国地区大学リーグで優勝した聖カタリナ大が全国舞台に挑む。 同大学は18年に創部。森浩昭監督(64)は1部リーグに昇格した21年春から投手コーチとしてチームに加わった。23年春からは代行監督として1年間、選手と接して、24年から監督に就任。...

春夏4度日本一・智弁和歌山新任コーチは「あの夏」世代「高校生でなくても甲子園は憧れの場所」

今春センバツ準優勝の智弁和歌山に“日本一”を目指すべく、「あの夏世代」の新任コーチが加わった。 2025年3月、甲子園で浦和実戦の試合前のノックで笑顔を見せる智弁和歌山・原田夏希コーチ 「日本一になれる、日本一を知っているチームでやりたいと思って来ました」。昨年度まで学生コーチを務めた国学院大を卒業した原田(はらた)夏希コーチ(22)は今春、学校職員として春...

大阪万博がアマ野球界にも影響 道路混雑懸念で開催球場が変化「球場を抑えるのが大変で…」

GOSANDO南港野球場(2025年5月20日撮影)

大阪・関西万博が4月13日に開幕して1カ月が経過した。大阪メトロの中央線に乗ると、コスモスクエア行きだった電車が夢洲(ゆめしま)行きに変わっていたことで違いを実感。電車の中では海外の観光客を中心にいろいろな言語が飛び交い、乗客は夢洲に吸い込まれていった。 イチ乗客として「観光客が多く、座席に座れなくなった」と影響を感じた。しかし、他にもさまざまな影響を及ぼし...

2つの希少がんと闘う大阪桐蔭OB福森大翔さん「患者さんの希望になる発信を」闘病記をSNSに

10万人に1人が発症する「希少がん」のステージ4で抗がん剤治療を行う、福森大翔さん

かつて甲子園を沸かせた大阪桐蔭出身の29歳、福森大翔(ひろと)さんの名前にピンとくる野球ファンも少なくないだろう。 オリックス森友哉の同期。13年春のセンバツ大会で4番打者を任され、同年夏の甲子園では2回戦・日川(山梨)の延長10回裏にサヨナラ打も放っている。 そんな強打者は今、10万人に1人の割合で発症する悪性腫瘍(希少がん)を患っている。3年半前から闘病...

ブラバン強豪校・滝川二の1番打者「きつね♪たぬき♪」ユニークな応援曲がお披露目 誕生秘話

春季兵庫大会1回戦 社対滝川二 スタンドを盛り上げた、たすきを掛けて応援する滝川二の応援団長・薮本春陽外野手(2年)(撮影・中島麗)

高校野球界で新たにユニークな応援曲が誕生した。20日に兵庫・高砂球場で行われた滝川二と社との春季大会初戦を取材。初回の1番打者の応援曲に衝撃が走った。 滝川二の応援といえば、全国きっての強豪吹奏楽部による演奏だ。スローテンポの「ズンチャ♪ズンチャ♪」のリズムで始まるイントロ。続いて「きつね♪たぬき♪」ではなく、替え歌だった。 「いくぞ♪たきに♪たよれる♪一番...

夏の甲子園酷暑対策次々も7回制には現場の強烈拒否反応 高校野球の本質変わってしまう危機感か

24年8月 滋賀学園対有田工 5回が終わりクーリングタイムに入る滋賀学園対有田工の第1試合

今年の夏は、早く、暑くなるそうだ。 長期予報を伝えるテレビの気象予報士は、屋外でのイベントは開催時期を早めることも検討することを呼びかけていた。 近年、夏の甲子園大会の主催者は、酷暑対策として新しい運営方法を次々に打ち出した。17年には決勝の開始時刻を午後2時に繰り下げ、18年からは試合途中に給水時間を設定。20年からは黒が定番だったスパイクの白の使用が認め...

【センバツ】智弁和歌山アルプスにたった1人の野球部員 和気匠太が掲げる「日本一のサポート」

野球部唯一のスタンド応援に自ら参加する、智弁和歌山の和気匠太(わき・しょうた)投手(撮影・中島麗)

<センバツ高校野球:智弁和歌山9-4エナジックスポーツ>◇25日◇2回戦智弁和歌山のアルプススタンドには、ユニホーム姿の部員が1人だけいる。グラブを持ってファウルボールが飛んでこないか、スタンドを見渡し、ときには攻撃時に、前列でメガホンを手に、応援歌を歌う。 身長184センチ、87キロ、胸囲は100センチと遠目で見ても、目立つ体格だ。「自分からここを選んだん...

「石垣の5球」を体感した敦賀気比・岡部飛雄馬「誰よりも練習して誰よりも結果残す」夏へ闘志

健大高崎対敦賀気比 9回裏敦賀気比2死一塁、石垣は岡部を遊飛に仕留め勝利しガッツポーズする(2025年3月23日撮影)

「石垣の5球」を打者として体感した敦賀気比の岡部飛雄馬内野手(3年)の視線は早くも夏へと向いていた。 2回戦の健大高崎(群馬)戦では9回2死一塁から大会注目右腕の石垣元気投手(3年)と対戦。中継ぎでの今大会初登板の右腕に「やっと出てきたな。これを打ったらヒーローやなと思っていました」と闘志を燃やした。 初球150キロを見逃してストライク。球場はどよめいた。そ...

MLBと高校野球の審判から見えてくるもの 7イニング制議論も柔軟なアレンジを

16日、巨人戸郷から右越え2点本塁打を放ったドジャース大谷

メジャーリーグの東京シリーズが盛況のうちに終わった。 巨人、阪神とのエキシビションも含めて6試合。あらためてその魅力と、日本野球の素晴らしさも再確認させてもらった。同時に日米の違いを感じるシーンが多かった。 その1つが審判だ。たとえば走者一塁、つまり二盗に備える場面。二塁塁審はダイヤモンドの内側で構えるのがスタンダード。しかし今回来日した審判は外側に位置し、...

【センバツ】NHK朝ドラ「おむすび」役名類似の柳ヶ浦・四ッ谷結翔が県大会以来のメンバー復帰

選抜出場が決まり歓喜する柳ヶ浦ナイン(2025年1月撮影)

20年ぶり3度目のセンバツ出場・柳ヶ浦(大分)には朝ドラファン注目の投手がいる。背番号11の四ッ谷結翔(よつや・ゆいと)投手(3年)だ。センバツ大会では昨秋県大会以来のメンバー入り。13日の甲子園練習後には初の聖地に心を躍らせた。 現在放送中のNHK朝ドラ「おむすび」の2人の役名をまるで合体させたようなフルネームだ。橋本環奈演じる主人公・結(ゆい)と、夫役で...

【センバツ】智弁和歌山の「奥さん」は投打“走”が光るオオタニサンに「なる可能性がある」存在

2024年7月16日、笠田対智弁和歌山 4回表智弁和歌山無死、奥は先制の右越え本塁打を放つ

センバツに出場する智弁和歌山の隠れた逸材に、衝撃が走った。背番号17の奥雄大(おく・ゆうだい)外野手(3年)は奈良県選抜エースだった奈良ボーイズ時代から投手・外野手の二刀流。名字が奥であることから「『奥さん奥さん』といじられました(笑い)」と当時を回想する。 外野手として同校に入学後、甲子園には2年夏に17番で控え外野手、昨秋の和歌山大会は投手でメンバーに。...

「賛成0票」高校野球7回制導入にセンバツ出場選手たちの本音調査「反対30票、どちらでも2票」

対戦校が決まった組み合わせ表(撮影・白石智彦)

<センバツ高校野球:組み合わせ抽選会>◇7日高校野球で「7イニング制」導入へ向けた動きが加速している。日本高野連は、今秋に滋賀で開催される国民スポーツ大会(国スポ)では硬式、軟式ともに7イニング制を導入することを決定。国内主要大会では初めての試みだ。夏の酷暑対策や障害予防の観点から昨年から本格的に検討を重ねられ、年内に対応策をまとめることになっている。 実際...

大商大野球部史上初の台湾人留学生、謝喬恩が入部「大豊さん」になじみのある20代記者も楽しみ

2023年8月13日、高知中央対履正社 4回裏履正社1死満塁、小川の左前2点適時打で本塁へ返球する謝喬恩

関西の大学野球へ気になる新入生の選手情報が飛び込んできた。 台湾人留学生で23年夏に高知中央の中堅手として出場した謝喬恩外野手(シャ・チャオエン=3年)が、全国大会常連校でリーグ戦6連覇中の常勝軍団・大商大へ進学する。同大学に海外出身の野球留学生が在学するのは史上初のこと。 謝が甲子園出場時に取材し、1回戦の川之江(愛媛)では5打数3安打4打点で先制打に、追...

履正社で評定平均4・5以上→新しい環境に強い左腕が国立和歌山大→日産自動車へ

今春、復活する日産自動車野球部に加わる和歌山大のエース・島龍成(2024年12月撮影、提供写真)

国公立大学で全国大会出場常連校・和歌山大エース左腕の島龍成投手(22)が、今年復活する社会人野球・日産自動車に入社することが決まった。飛躍の時を待つ。 履正社(大阪)2年時の19年夏には、ボールボーイとして甲子園優勝の聖地の土を踏みしめた。現ヤクルト奥川恭伸擁する星稜(石川)との決勝のムードは格別で、サポート役ながら、列の先頭に並び入場。揺れる観客席を目に焼...

神港学園・北原光広前監督「熱い気持ちが今なお」阪神淡路大震災きっかけ…退任後もボランティア

神港学園・北原光広前監督(2017年10月撮影)

神港学園(兵庫)硬式野球部の北原光広前監督(71)は、今年の1月も神戸市中央区の東遊園地に足を運んだ。「阪神淡路大震災1・17のつどい」に備え、15日に現地へ。2003年に野球部員とともに、竹灯籠の設営ボランティアを始めた。鎮魂の思いを込め、今年も重い竹を運んだ。 大震災が起きた95年の第67回選抜大会で、神港学園を率いて8強に進出。18年3月末の退任後、長...

高校スポーツの主な球技の全国大会は複数会場で実施が通例 高校野球もいずれは…

甲子園球場

12月から1月にかけて、高校世代の各球技の全国大会が一気に開催された。主なところでは私も高校時代にプレーしたラグビーや、サッカー、バスケットボール、バレーボールが「冬の風物詩」として各地で熱戦を繰り広げた。 共通点はいずれも1会場のみではなく、複数会場で行われていることだ。ラグビーは花園ラグビー場のメインの通称第1グラウンドだけでなく、大会序盤では隣接する第...

野球人の憧れ甲子園、石川県の草野球チームの連盟が聖地に立つ 1月1日で能登半島地震から1年

甲子園球場

昨年100周年を迎えた阪神甲子園球場。阪神が本拠地にしており、毎年春と夏に高校野球の全国大会が行われるなど、言わずと知れた野球の聖地だ。高校時代に野球部だった人に限らずファンなど、野球に関わるほとんどの人が「人生で1度は立ってみたい、野球をしてみたい」と憧れる場所だろう。 阪神の取材で甲子園に来ていた昨年11月26日、野球の聖地の前には石川県からの観光バスが...

どん底の春→夏は「言わんから」日本一の京都国際、夏の大会で指揮官が信じたナインの姿

2024年1月、室内練習場でストレッチする、京都国際の中崎

今年、高校野球で一番取材したチームはどこか…。今夏の甲子園で優勝を飾った京都国際だ。特に、今夏の甲子園優勝監督の小牧憲継監督(41)と優勝投手である中崎琉生(るい)投手(3年)には年始の練習公開から、この冬まで至るところで話を聞かせてもらった。 春にどん底を味わった甲子園を日本一の舞台に変えた間、チームの絆は深まっていた。 同校は22年も出場を決めていたが、...

元オリックス宮崎祐樹さん「野球を通じて夢を見てもらえる」亜大野球部OBが少年野球教室開催

野球教室「野球プロジェクト」に参加した前列左からソフトバンク嶺井、中日草加と田中、ロッテ中村稔、後列左からソフトバンク東浜、中日板山、ヤクルト松本、阪神岡留、中日加藤、ヤクルト北村、西武青山(撮影・保坂淑子)

高い降水確率の天気予報を裏切る冬の青空の下で、子どもたちの歓声が響いた。14日、兵庫・西宮市のビーコンパークスタジアムで、亜大野球部OBによる少年野球教室が開かれた。約200人の小学生が参加。過去には北海道や鹿児島、大分などで野球の普及、発展を願って開催されてきた教室も、今年で6回目となった。 元オリックスの宮崎祐樹さんが司会を担当。亜大の後輩をいじったり、...

東洋大姫路・阪下漣、神宮大会決勝で中学時代のチームメートと再会、対戦 次は甲子園でリベンジ

神宮大会決勝の横浜戦で力投する東洋大姫路・阪下漣

11月に行われた明治神宮大会(神宮)の高校の部は、関東王者の横浜(神奈川)の優勝で幕を下ろした。23日の準決勝では近畿王者の東洋大姫路(兵庫)が横浜を延長11回タイブレークまで追い詰めたが、1-3で惜敗した。2時間33分に及んだ投手戦による死闘の中では、ともにエースナンバーを背負う2人の旧友が再会を果たし、大舞台での対戦を楽しんでいた。 東洋大姫路の右腕、阪...

宗山、渡部と広陵同期で春秋連覇関学大の扇の要・永谷が野球人生に幕を閉じる 過去から今に迫る

関学大の永谷柊馬捕手(2024年10月撮影)

楽天ドラフト1位の明大・宗山塁内野手(21)や西武2位の大商大・渡部聖弥外野手(22)の広陵(広島)時代の同期の1人が今年、一足早くバットを置く。 1982年(昭57)に新リーグ発足後、関西学生野球連盟史上初の春秋連覇に貢献し、発足前から合わせて65年ぶりの連覇を成し遂げた関学大の扇の要、永谷柊馬捕手(4年)だ。 11月上旬の明治神宮大会出場権を争う、関西選...

12年連続でNPBへのドラフト指名選手を輩出した四国IL徳島に見た“選手側”のドラフト戦略

DeNAから3位指名を受けた四国IL徳島の加藤響内野手がガッツポーズを見せる(2024年10月24日撮影)

異様の光景だった。10月24日、午後5時前。ドラフト候補がずらっと並んだ。一列ではおさまりきれず、2列にわたってスーツ姿の選手がドラフト中継が映し出されるスクリーンを見つめた。その数、13人。四国IL徳島ではNPB入りを望んで入団してきた選手たちが、“そのとき”へ向けて、固唾(かたず)をのんでいた。 歓喜の瞬間は何度も訪れた。徳島インディゴソックスからはDe...

25年は近畿地区の勢力図が変わる分岐点に?秋季近畿大会は8強入りが昨年と丸々入れ替わる

秋季近畿大会王者の東洋大姫路

高校野球の近畿エリアはこれから勢力図が変わっていくのか-。第97回選抜高校野球大会(来年3月18日開幕、甲子園)の出場校選考の重要参考資料となる秋季近畿大会(ほっともっとフィールド神戸)が4日、兵庫王者の東洋大姫路の17年ぶりの優勝で幕を下ろした。近畿地区の来春センバツ一般選考枠は6枠。選考候補は以下の通りだ。 【24年秋季近畿大会結果】 ▼優勝 東洋大姫路...

初芝立命館、最後の“夏”ではなく“最後の秋” 校名変更、功労者の部長引退前最後の大会で奮闘

初芝立命館のユニフォーム(2021年7月26日撮影)

今秋の大阪府大会で8強入りを果たした初芝立命館は、この大会がさまざまな要素で最後となった。高校野球でよく「最後の夏」という言葉は耳にするが、夏だけではない。「最後の秋」もある。 2025年4月から学校法人名が「大阪初芝学園」から「利晶学園」に変更される。法人名の変更に合わせ、校名も「初芝立命館」から「利晶学園大阪立命館」となる。 21年6月には「育成功労賞」...

広陵→NTT東日本の池本真人2大大会デビュー 立大・小林隼翔、大商大・真鍋慧と昨夏甲子園16強

マツゲン箕島硬式野球部対NTT東日本 7回、代打で登場するNTT東日本・池本(2024年10月29日撮影)

NTT東日本の池本真人内野手(19)は、社会人野球日本選手権の開幕ゲームのマツゲン箕島戦が行われた29日、2大大会デビューを果たした。初打席は、代打だった。6点リードの7回無死三塁で8番の代打で打席に入り、3-0の4球目で三ゴロに倒れたが、8回から遊撃の守備につい、難なく打球をさばいた。 「初球ストライクが来たら全部打とうと思っていて、結果はサードゴロだけど...

【甲子園】大社「安松の神バント」記者席で試合を見ているだけでは気付かない「ドラマ」

2024年8月17日、早実対大社 早実にサヨナラ勝ちし喜ぶ大社の選手たち

記者席で試合をみているだけでは、そこで起きていた「ドラマ」に気付くことはできなかった。 今夏の第106回全国高校野球選手権(甲子園)での大社(島根)対早実(西東京)との3回戦、2-2の同点で迎えた延長タイブレーク11回無死一、二塁。イニングが始まる前に大社の石飛文太監督(43)はベンチの控え選手を集めてこう話した。 「ここでバント決められる自信があるもの手を...

春季リーグ全敗最下位の立命大、プロ注目右腕不在も秋は第2節で勝ち点 2年生エースの有馬は…

立命大・有馬伽久(2024年9月14日撮影) 立命大は今年の関西学生野球春季リーグで同校史上初の10戦全敗で最下位に終わった。 野球は「春勝てたから秋も勝てる、春負けたから秋も負ける」というほど単純明快なスポーツではない。メンバーが大きく入れ替わるとはいえ、高校野球でも今夏の甲子園で優勝した京都国際が、23日の秋季県大会4回戦で敗れた。立命大も春に全敗したか...