ニッカンプロ野球

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番記者コラム・オリックス

九里亜蓮「大きくなって覚えてくれていたらいいな」グラウンドで“親子共演“

オリックス対ロッテ 6回表ロッテ、九里は汗を飛ばして力投する(撮影・宮崎幸一)

<オリックス4-1ロッテ>◇6日◇京セラドーム大阪6月27日の楽天戦(京セラドーム大阪)。先発の九里亜蓮投手(33)がマウンドに上がるより先に、場内に「九里」の名前がコールされた。慌てて顔を上げると、少年が笑顔でタオルを掲げていた。 ナインが守備位置に就く際に選手を迎える「スタメンキッズ」。この日は九里の長男もその1人だった。「機会があるというので、(自分が...

番記者コラム・阪神

湯浅京己、親友岩田将貴と果たした1軍再会に「頑張ろうって思った」変わらない関係性

古巣阪神の湯浅(右)とあいさつを交わすDeNA岩田(2025年7月4日撮影)

久々の再会に、阪神ナインからも笑みがこぼれていた。4日のDeNA3連戦初戦。昨季まで阪神に在籍していたDeNA岩田将貴投手(27)が、三塁側ベンチまであいさつに訪れた。1軍での再会は、この日が初めて。阪神時代から「ガンツ」の愛称で親しまれた左腕は、投手も野手も関係なく笑顔で会話を交わしていた。 特に念願の再会だったのが阪神湯浅京己投手(25)だ。湯浅にとって...

番記者コラム・ソフトバンク

4月の2軍再調整から復活 鉄腕リリーフの津森宥紀は何が変わったのか?足元に要注目

ロッテ対ソフトバンク 7回からマウンドに上がったソフトバンク津森(撮影・たえ見朱実)

ソフトバンクの鉄腕がよみがえりつつある。 6月19日の広島戦(マツダスタジアム)。小久保裕紀監督(53)が目を丸くしたのは津森宥紀投手(27)の好投だった。1軍に昇格して即1回無安打2奪三振無失点。試合後の囲み取材で、最後に津森に関する質問を受けると「それ言おうと思っていた。今日の一番の収穫は津森」とべた褒めした。 4月30日の日本ハム戦で2/3イニングで2...

番記者コラム・阪神

藤川監督体制で登録抹消は延べ102人に「環境を変えるのが一番」抹消中木浪聖也にも無言のゲキ

練習を見つめる藤川監督

阪神藤川球児監督(44)の育成方針を垣間見た。交流戦が終わり、リーグ戦開幕まで阪神は3日間を甲子園での練習に費やした。練習中に、就任1年目の指揮官は報道陣に囲まれた中で、出場選手登録抹消中の木浪聖也内野手(31)に言及した。 木浪はオフから打法改造に励んだ。強い打球を求めて。4月上旬までは打率3割にも届いたが、そこから成績は下降カーブ。交流戦終了前の20日に...

番記者コラム・広島

交流戦ブレーク大盛穂、成長示す数字は自己最多3HRでも長打率.560でもなく「20.4%」

広島大盛穂(2025年6月21日撮影)

交流戦最終戦を終えた22日楽天戦後、大盛穂外野手(28)は悔しそうな表情で球場を後にした。 連続安打が10試合で途切れたことだけが理由ではない。今季初めて1試合2三振を喫したからだった。 交流戦で一気に存在感を示した。途中出場した8日西武戦で今季1号を放つと、同じく途中出場した11日ロッテ戦では適時打を記録した。12日ロッテ戦で今季初先発し、翌13日の日本ハ...

番記者コラム・阪神

ミスタープロ野球の代名詞 大山悠輔が背番号3に寄せる思い「すごく幸せなんだな」

阪神大山悠輔(2017年3月11日撮影)

長嶋茂雄さんが旅立った。すべての野球人が改めて「私と長嶋さん」に思いを巡らせた、この3週間だったように思う。 記者は少年野球の大会で背番号3をもらった時に、チームメートの父親に「ナガシマだね。よかったね」と言われた記憶がある。すでに引退して十数年がたっていた。球界では西武の若き背番号3・清原和博さんが大活躍していたころ。野球に関わっていると、知らず知らずのう...

番記者コラム・中日

上林誠知「佑京にはオーラがある。スターの」同学年の古巣ソフトバンク周東から刺激

中日対日本ハム 3回裏中日無死一塁、右前打を放つ上林(撮影・森本幸一)

中日の今季の交流戦が22日終わった。8勝10敗で4年連続負け越しに終わった。全18試合に出場した上林誠知外野手(29)は「ホークスがやっぱり強かった」と、しみじみと話した。3日~5日最初のカードで3連敗。いずれも先発が攻略され序盤で早々と試合の流れを作られた。 上林は3戦とも1番で出場したが13打数2安打の打率1割5分4厘、四球0と抑え込まれた。対するホーク...

番記者コラム・ソフトバンク

大野稼頭央「自分らしさを出して…」最後の夏に臨む鹿児島実の弟・純之介投手に熱烈エール

ソフトバンク大野稼頭央(2025年6月1日撮影)

高校野球の季節が今年も訪れる。ソフトバンク大野稼頭央投手(20)は鹿児島実に在籍する弟純之介投手(3年)に熱烈なエールを送った。 長男の稼頭央は左投げも、三男の純之介は右投げ。昨秋はエースナンバーを背負い、九州大会の初戦では明豊(大分)を9回1失点で完投勝ち。九州屈指の好投手でも知られる。大野は「ポテンシャルで言えば僕より高い。明豊に完投した時はびっくりしま...

番記者コラム・オリックス

右肋骨骨折の広岡大志「たらればの話」負傷直前の大きなアクシデントに多くを語らず

阪神対オリックス 9回表オリックス無死一塁、一塁走者広岡は西川の二ゴロで二塁スライディングも守備妨害でアウト(2025年6月6日撮影)

オリックス広岡大志内野手(28)が、右肋骨(ろっこつ)骨折で13日に出場選手登録を抹消された。今季は53試合に出場して打率3割2厘、4本塁打、13打点。5月14日日本ハム戦(エスコンフィールド)の劣勢の8回には、逆転満塁弾を放ってチームを救った。欠かせない戦力になっていただけに、本人にもチームにも痛恨の離脱となった。 負傷したのは6日の阪神戦(甲子園)。9回...

番記者コラム・阪神

北の大地で試合24時間前にショップに列をつくった虎党 新加入の楠本泰史は南の島で驚く

阪神楠本泰史(2025年6月6日撮影)

入社2年目で虎番1年目の私は阪神担当になってからの約半年間でさまざまな場所を訪れた。特に今月は交流戦。北海道、仙台にも行き23年半の人生で12球団本拠地を制覇した。 驚いた場所は北海道。日本ハム戦の初戦が始まるおよそ24時間前の2日午後6時ごろ。アリオ札幌内に期間限定で出店していたタイガースショップは大盛況だった。 選手が実際に使っている野球道具を触れるコー...

番記者コラム・阪神

和田豊氏、現役引退試合で長嶋茂雄さんの言葉に感謝 最後の巨人指揮の日も球界全体考え行動

01年10月1日、引退試合で涙をこらえ花束を掲げる和田豊氏

「野球の神様」は、たくさんの人にかけがえのない思い出を残していた。 今月3日、巨人軍終身名誉監督の長嶋茂雄(ながしま・しげお)さんが89歳でこの世を去った。阪神和田豊打撃巡回コーディネーター(62)にとっては、同じ千葉出身の大先輩。「長嶋さんにあこがれて野球を始めた1人だった」。かつての野球少年の頃を思い返した。 和田コーディネーターの現役引退試合は、01年...

番記者コラム・オリックス

金銭トレードで岩崎翔が加入!元同僚の博志&山崎バッテリーコーチに聞く

入団会見でポーズをとるオリックスの岩崎(撮影・石井愛子)

中日から金銭トレードで加入したオリックス岩崎翔投手(35)が1日にほっともっと神戸で入団会見を行った。移籍が決まり、ソフトバンク時代に先輩だった川島慶三打撃コーチ(41)からは「『一緒に頑張ろう』と。野球人生の最後に近づいているのは僕も分かっているので慶三さんも『最後、ここでひと花咲かせよう、頑張ろうぜ』という話をもらった」と明かし、新天地での決意をにじませ...

番記者コラム・阪神

佐藤輝明、外野手として光る野球センスとは 初の左翼では素手捕球からノーバウンド送球

25日、中日ブライトの左飛を捕球する佐藤輝

スコアブックへのスタメン記入で、最近気を付けていることがある。阪神佐藤輝明内野手(26)の守備位置だ。23、24年は三塁で固定。22年以来の外野を任されている今季も、書き慣れた「5」をついつい書きそうになってしまう。 5月25日中日戦(バンテリンドーム)。佐藤輝が「4番左翼」で今季初の外野スタメン出場を果たした。その9回の守備。1死から、代打福永の強烈な当た...

番記者コラム・ソフトバンク

球場に「映えカフェ」KBOのスター輩出の本拠地…若タカが修行中の韓国遠征に行ってみた

起亜チャンピオンズフィールド内のINCコーヒー(撮影・只松憲)

ソフトバンクでは毎年恒例の3軍韓国遠征が行われている。5月23日~6月1日まで9試合の予定。異国の地で若鷹が武者修行している。最終カードの起亜タイガース3連戦は「光州起亜チャンピオンズフィールド」という1軍本拠地で行われた。 起亜タイガースは24年の韓国プロ野球KBOのチャンピオンチームだ。同年に打率3割4分7厘、38本塁打、40盗塁、109打点を記録したK...

番記者コラム・阪神

森下翔太、球宴中間発表でダントツ20万票超え 合同自主トレ行う中日上林誠知との初共演なるか

阪神森下翔太外野手(24)が28日、「マイナビオールスターゲーム2025」のファン投票中間発表で12球団選手ダントツの20万票超えを達成した。3年目の同外野手にとっては、初の球宴出場にまた1歩近づいた。 28日時点でセ・リーグ外野手部門で選出圏内の3位につけているのが、中日上林誠知外野手(29)。森下がオフに自主トレを合同で行っているライバル球団の先輩だ。ソ...

番記者コラム・中日

ユニ忘れ選手に毎度貸す三輪ブルペン捕手「僕は現役時代から1度も忘れたことはありません」

三輪敬司ブルペン捕手(右)

9年ぶり5度目の「MIWA」ユニホームがグラウンドで躍動した。5月13日中日対ヤクルト戦(豊橋)で中日の田中幹也内野手(24)がユニホームを忘れ、三輪敬司ブルペン捕手(48)の背番号「111」のユニホームを借りて出場した。 これで三輪さんからユニホームを選手が借りたのは5度目となった。忘れると必ず三輪さんから借りるというルールはないが、今回も1日限りの豊橋で...

番記者コラム・阪神

桐敷拓馬“一石三鳥”の食生活事情 昨季70試合登板の左腕「肉を焼いて、味付けして…」

阪神桐敷拓馬(2025年5月6日撮影)

食生活もプレーに大きく関わる野球選手。2軍施設にある寮「虎風荘」で寮生として過ごす阪神の選手には、栄養のバランスがよく「おいしい」ともっぱらの評判のご飯を食べられるが、退寮した選手にとってはそうはいかない部分もある。昨季70試合登板の桐敷拓馬投手(25)の食生活に迫った。 昨季は防御率1・79の43ホールドポイント(HP)と大車輪の活躍で中日松山と並んで最優...

番記者コラム・阪神

「プライドも何もない」1カ月も捕手から遠ざかる中川勇斗 意外な言葉に覚悟を見た

バントの練習をする中川勇斗(2025年5月7日撮影)

阪神中川勇斗捕手(21)に心境を聞いてみたかった。4月29日に1軍昇格して以来、チームは5月18日まで16試合を戦った。その間、中川は捕手でありながら1度もシートノックで「捕手」をやっていない。 現在、1軍には4人の捕手がいる。梅野、坂本は併用レギュラー。栄枝がいわゆる3番手捕手。打撃が買われている中川は実質の「外野手」扱い。ノックもすべて左翼で受けている。...

番記者コラム・ソフトバンク

【ソフトバンク】中村晃「代打専従」から守備に4番…しっかり結果残し1500安打も見えてきた

ソフトバンク対楽天 ファンとタッチを交わす中村(撮影・林敢治)

<ニッカンスポーツ・コム/プロ野球番記者コラム:CATCH!!> <ソフトバンク2-1楽天>◇17日◇みずほペイペイドーム白桃色に染まったスタンドの歓声が心地よかった。初回2死一塁。打席に入ったソフトバンク中村はいつものようにふぅーっと大きく息を吐き呼吸を整えた。カウント0-1からの2球目。真ん中高めに入ってきた直球を強振。右翼フェンス直撃の先制の適時三塁打...

番記者コラム・広島

「ママチャリ」エルドレッドが見いだしたセ打率1位ファビアン 家に帰ればまさかの…

DeNA対広島 6回表広島1死二塁、適時打を放つファビアン(2025年5月10日撮影)

広島の新外国人サンドロ・ファビアン外野手(27)が、広島打線の攻撃にアクセントを加える存在となっている。来日1年目ながら、ここまでリーグトップの打率3割2分9厘をマークする。6番で開幕した打順も今や3番を任され、13試合連続安打中。すでに優良助っ人の印象を受ける。 日本球界で活躍し、ファンに愛された広島の外国人選手たちはみな、強い個性を放っていた。代表例が、...