ニッカンプロ野球

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番記者コラム・オリックス

中嶋聡監督ら出身地秋田で8年ぶり試合 小木田敦也-吉田輝星「秋田リレー」なるか

オリックス中嶋聡監督(2024年4月11日撮影)

オリックスのチーム内でも話題となっていた長期遠征が5月に待っている。6日・仙台(対楽天)→8日・秋田(同)→11日・宮崎(対ソフトバンク)→12日・鹿児島(同)→14、15日・那覇2連戦(対ロッテ)と続くもの。その中で、秋田での試合はチームにとって16年以来。同県にゆかりのある人もいる。 出身者としては中嶋聡監督をはじめ、投手では3年目右腕の小木田敦也と、昨...

番記者コラム・阪神

893日ぶりに帰ってきた高橋遥人 何度も度肝抜かれた直球と愛されるトークを次は1軍の舞台で

4月17日、阪神対オリックス 阪神先発の高橋遥人

元気に投げる姿が、個人的にもうれしかった。阪神高橋遥人投手(28)が893日ぶりとなる実戦復帰を果たした。17日ウエスタン・リーグ、オリックス戦(鳴尾浜)で先発し、1回を1安打無失点。「入団してから1回も見たことない人もいると思うので、普通に珍しいだろうな。珍しいからみんな応援してくれてるかなという感じですかね。ありがたいです」。チームメートに感謝する言葉も...

番記者コラム・ソフトバンク

過去には千賀、甲斐、牧原大も参加 12年から始まった3軍韓国遠征が鷹戦士を育てた

ソフトバンク小川史3軍監督(2023年2月1日撮影)

ソフトバンクが今年も3軍を韓国に派遣している。12年から始まりコロナ禍だった20年と21年こそ中断したが、22年から3年ぶりに復活。今回は16日~28日まで、2週間行われる予定だ。ソフトバンク小川史3軍監督(63)が韓国遠征の極秘エピソードを明かした。 遠征を開始した初年度、12年も3軍監督を務めいた小川監督は「スタートした時はこっちは3軍で韓国チームは2軍...

番記者コラム・阪神

ゲラは球団82人目のセーブ投手 栄えある初代は伝説のあの左腕

ヤクルト対阪神 来日初セーブをあげた阪神ゲラ(24年4月5日撮影)

阪神の新外国人ハビー・ゲラ投手(28)が、チーム最多タイの3セーブと活躍を見せている。阪神でセーブを記録した助っ人投手は17人目。阪神外国人初のセーブは、リチャード・オルセンが83年10月24日ヤクルト戦で記録した。 日本人を含めれば、球団82人目である。米国に続き日本球界でもセーブが導入された、1974年(昭49)。栄えある球団創設初のセーブを挙げたのは、...

番記者コラム・広島

黒原拓未3球降板から防御率2点台に 復調を見守ったチームメートの“いつも通り”

広島黒原拓未(2024年4月16日撮影)

チームの連敗を止める、マツダスタジアムでの勝利を締めくくったのは、広島黒原拓未投手(24)だった。16日のDeNA4回戦。9点をリードした9回を2者連続含む3三振で締め、防御率は2・57となった。 今季初登板を終えた時点で、黒原の防御率は「記録なし」だった。開幕2戦目の3月30日DeNA戦に先発も、わずか3球で危険球退場。死球を与えた相手が前日に華々しくデビ...

番記者コラム・阪神

中日山本泰寛の強烈“恩返し”に刺激受ける豊田寛 原点の逆方向で2軍戦打率3割超

阪神対ソフトバンク 1回裏阪神無死満塁、豊田寛は右適時打を放つ(撮影・石井愛子)

阪神豊田寛外野手(26)は、青色のユニホームで躍動する先輩からおおいなる刺激を得ていた。 昨オフに阪神を戦力外となり、今季から中日でプレーする山本泰寛内野手(30)のことだ。13、14日の古巣阪神戦(バンテリンドーム)で計7打数4安打2打点。強烈な“恩返し”を決めた元チームメートの姿に「ちょっと複雑ですけど、でも、すごいです」と素直な心境を口にした。 昨年は...

番記者コラム・中日

松葉貴大がチームを21年以来3年ぶり5連勝に導く 4戦4敗の鬼門横浜スタジアムで初白星

中日松葉貴大(2024年4月10日撮影)

中日松葉貴大投手(33)が10日のDeNA戦(横浜)でチームを21年以来、3年ぶりの5連勝に導いた。今季初登板の左腕は、序盤からの打線の援護もあり、6回途中2安打1失点。中日への移籍以来、4戦4敗だった鬼門横浜スタジアムでの初白星でもあり、ヒーローインタビューでは最高の笑顔を振りまいた。 8日のナゴヤ球場で1軍投手練習に初合流した松葉の表情は、試合後の笑顔と...

番記者コラム・阪神

復活目指す高橋遥人、2年5カ月ぶりの「いい光景」支えた人たちにとっても特別な1日に

阪神高橋遥人(2024年2月撮影)

4月7日は少し動けば汗ばむような陽気だった。阪神2軍の鳴尾浜球場は、人生の門出がよく似合う春の匂いに包まれていた。 4度の手術から復活を目指す高橋遥人投手(28)が、約2年5カ月ぶりに打者と向き合った。練習とはいえ、カウントもつけて、マウンドから打者と対戦する真剣勝負。他の選手やスタッフも手を止めて、高橋の姿に視線を注いだ。 打撃ケージの周りにはコーチやスタ...

番記者コラム・ソフトバンク

新加入ウォーカーは日本文化にすっかりなじむ 引退後の夢は「富士山に登ること」

お立ち台でVIVAポーズを決めるウォーカー(2024年4月2日撮影)

ソフトバンクのアダム・ウォーカー外野手(32)は、日本文化にすっかりなじんでいる。 巨人からトレードで加入し、来日3年目。夢の1つは「富士山に登ること」と明かす。オフには人生で初めて富士山を訪れたという。「登れる時期ではなかった。でも、きれいだった」。登山時期は7月上旬~9月下旬で、シーズンの真っただ中。「引退してから登るよ」と登頂を熱望する。 人気アニメの...

番記者コラム・阪神

開幕戦で流れ生まれた外野手の好守と2歩の誤差 筒井コーチ「前向きなプレーだけど…」

3月29日 阪神森下が右飛に倒れた後、一塁走者中野が塁へ戻れず併殺となり、険しい表情の岡田監督(右)

まさに流れを阻まれた、スーパープレーだった。 29日、巨人との開幕戦での3回1死一、二塁。阪神森下翔太外野手(23)の打球は右中間にライナーで飛んだ。先制かと思われた安打性の打球だったが、これを右翼梶谷がダイビングキャッチ。一塁走者中野は慌てて戻ったが、二塁手吉川から一塁につながれ、併殺プレーとなった。わきあがった虎党の歓声は、一瞬にして巨人ファンの歓声にか...

番記者コラム・ソフトバンク

川村友斗3・19に支配下昇格 恩師の仙台大・森本吉謙監督「頑張ってきたことが報われた」

支配下登録され、会見を行うソフトバンク川村(2024年3月19日撮影)

シーズン開幕10日前の3月19日。ソフトバンク川村友斗外野手(24)はプロ3年目で育成から支配下昇格を勝ち取った。 人知れず喜んだ人がいる。大学時代の恩師、仙台大の森本吉謙監督(49)だ。「頑張ってきたことが報われましたね」。電話越しに柔らかい口調でそう語った。 大学4年間を見届け、秘めたポテンシャルは誰よりも感じていた。 「間の取り方であったり、思い切りよ...

番記者コラム・阪神

野口恭佑2年目の飛躍へ 大学の恩師が語る強みと今季のカギ「まずはヒットを打つこと」

阪神野口恭佑(2024年3月6日撮影)

プロ2年目の阪神野口恭佑外野手(23)が奮闘している。22年育成ドラフト1位で入団。昨年11月に自慢の打撃が岡田監督の目に留まり、支配下登録を勝ち取った。沖縄・宜野座での春季キャンプでは1軍完走。フリー打撃で柵越えを連発し、怪力をアピールした。だが、2月の1軍オープン戦では4打数無安打。再び2軍で汗を流している。2年目シーズンに挑む若虎へ、九産大の恩師・大久...

番記者コラム・阪神

岡田監督の率直な物言いと先を見据える力 過大評価も過小評価もせず、ただ最善策を探す

3月24日、オリックス対阪神 7回裏オリックス2死一、三塁、交代を告げる阪神岡田監督

指揮官らしい率直な言い方だった。阪神のオープン戦最終戦となった24日のオリックス戦(京セラドーム大阪)の試合後。オープン戦の収穫について聞かれると、少し苦笑いしながら答えた。「まあ収穫は、あんまりなかったなあ。最後にテストしたのが、なあ。オープン戦そのままの結果やったからのう。ピッチャーにしても。最後にちょっとケガ人出たしなあ」。過大評価せず、過小評価もしな...

番記者コラム・阪神

西勇輝に記録ラッシュの年が到来 連続試合先発3位や両リーグ50勝などめじろ押し

キャッチボールする西勇輝(2024年3月撮影)

データ好きの野球ファンにとって、阪神の西勇輝投手(33)は今シーズン要注目の存在だ。 現在プロ野球史上4位の、276試合連続先発登板を続けている。オリックス時代の11年10月1日楽天戦に3番手としてマウンドに上がったのが、現状では最後の救援登板。次戦の同13日ロッテ戦から、先発登板の専門家に転身した。 今季の開幕から昨季と同じ18試合に先発すれば、三浦大輔(...

番記者コラム・巨人

変化に恐れはない菅野智之、12年目のシーズンへ「しっかりいろんなことに挑戦」

笑顔を見せる巨人菅野智之(2024年2月撮影)

菅野智之投手(34)は己の探求と模索を続けながら、12年目のシーズンに突入する。 変化に恐れはない。「僕は別に変わることに対しては抵抗ない。いい時はやっぱり変えやすい。悪くなってから変えるっていうのはなかなか難しいこと。やっぱり自分がいい時にしっかりいろんなことに挑戦して、そういうスタイルも確立していかないといけない」。まず今の自分を体、調子を分析し、それに...

番記者コラム・オリックス

左肩手術の内藤鵬「地獄」と語った入院中の痛み乗り越え復活へ

オリックス内藤鵬(2024年2月撮影)

顔に少し明るさが戻っていた。3月中旬。大阪・舞洲にあるオリックス球団施設で、高卒2年目の内藤鵬内野手(19)が右腕1本のティー打撃を行っていた。左腕はギプスで固定。見た目は痛々しいが、人懐っこい笑顔で言った。 「あれはもう、練習じゃないです。ストレス発散です。膝の時に比べたらやれることは多いですけど、痛みは膝の時がマシ。めちゃめちゃ痛かったです」。キャンプ中...

番記者コラム・楽天

最速161キロ誇る育成6年目の清宮虎多朗が支配下へ虎視眈々 今季実戦8試合で1失点

楽天清宮虎多朗(2024年2月17日撮影)

最速161キロを誇る剛腕が、虎視眈々(たんたん)と支配下登録を狙う。育成6年目の楽天清宮虎多朗投手(23)は、自身初の1軍キャンプを完走。練習試合、オープン戦でも結果を残し、今季実戦8試合で1失点、全試合で三振をマークするなどアピールを続けている。 最大の武器は直球だ。最速は145キロだった入団時から年々、スピードアップ。2年目の20年に150キロを計測し、...

番記者コラム・ソフトバンク

19歳の1軍体験、通訳が伝道師、育成3人の支配下登録…タカが見せたオープン戦ならではの光景

ソフトバンク盛島稜大(2024年3月撮影)

今年のソフトバンクはオープン戦期間ならではの光景が数多く見られた。分かりやすい例は育成だった川村、緒方、仲田が異例の同日支配下登録。オープン戦はこれ以上ない1軍でのアピール機会だっただけに、チャンスをモノにした。柳田や近藤ら主力を休められるし、目をギラつかせた若鷹のハッスルプレーは新鮮で気持ちが良かった。 「1日限り」の条件ではあるが、22年ドラフト育成14...

番記者コラム・西武

スカウトにとって担当選手は“わが子”?ドラ1武内夏暉を見つめる十亀剣スカウトに“親”の顔

西武ドラフト1位の武内夏暉(右)と十亀剣スカウト(2024年1月撮影)

“わが子”を見つめるようなまなざしだった。3月13日、中日とのオープン戦(ベルーナドーム)を前に、西武十亀剣スカウト(36)は、外野で練習中のドラフト1位ルーキーの武内夏暉投手(22=国学院大)の姿を目で追い続けた。 「今日は初めて、武内がベルーナドームで投げるので、直接球場で見たいなと思いまして。とにかく、自分のピッチングをしてもらえればと思います」 投手...

番記者コラム・中日

中島宏之OP戦打率3割超え 代打の切り札として存在感「貢献したい。勝ちたいから」

中日中島宏之(2024年3月撮影)

中日中島宏之内野手(41)が静かにプロ24年目のシーズンを見据えている。昨オフに巨人から戦力外通告を受け、中日に移籍。チーム野手歳年長ながら、1軍キャンプを完走した。オープン戦では代打起用が中心ながら9試合に出場し、11打席3安打3打点2四球、打率3割3分3厘(21日現在)。代打の切り札に指名した立浪監督の期待通りの結果を残している。 オープン戦では一部の遠...