杉本裕太郎の愛される人柄を実感 サービス精神旺盛な姿に繊細な一面も

愛される人柄がにじみ出る時間だった。オリックス杉本裕太郎外野手(32)は6日に行われた契約更改後、7200万円からアップした300万円の使い道について、直後の取材でこう話した。(金額は推定) 「上がった分、歳も上の方になってきたんで、後輩をご飯に連れて行きたいと思う」。ラオウの愛称で親しまれる選手会長らしく、太っ腹な宣言…。と思った直後、いきなり繊細な一面を...
愛される人柄がにじみ出る時間だった。オリックス杉本裕太郎外野手(32)は6日に行われた契約更改後、7200万円からアップした300万円の使い道について、直後の取材でこう話した。(金額は推定) 「上がった分、歳も上の方になってきたんで、後輩をご飯に連れて行きたいと思う」。ラオウの愛称で親しまれる選手会長らしく、太っ腹な宣言…。と思った直後、いきなり繊細な一面を...
FAでオリックスへ移籍する西川龍馬外野手(28)にとって、12月上旬のイベントが最後の広島のユニホーム姿となった。多くのファンにとっては、11月23日ファン感謝デーが赤いユニホームの見納めだった。 シーズンオフ、移籍する選手のユニホームは売れ残る。だが、西川の広島のユニホームは11月、売り上げが上がった。それは特定の人物による大量購入があったからだ。11月下...
日本ハム球団公式チアリーダー「ファイターズガール」屈指の人気者で、今季限りでの卒業を発表した滝谷美夢さん(25)を、初めてインタビューした。 スタジアムで踊る姿は何度も拝見していたが、話している滝谷さんを生で見たことがなかった。実際に対面してみると、礼儀正しく、受け答えがしっかりしていて、さわやかで笑顔もきらきらしていて…。人気が出るのもうなずける。 昨年は...
プロ野球選手である前に一社会人として-。 11月29日。ソフトバンク又吉克樹投手(33)が契約更改交渉に臨み、交渉後の会見で若手の行動に苦言を呈した。 「若い子がロッカーに荷物をどーんと置いているのを見ると『それくらいもできんのか』と思っちゃう。整理整頓なんて当たり前」 指摘したのは2軍施設の選手ロッカー。「プロ野球選手のロッカーだからって許されているところ...
ベテランは、誰よりもチーム思いだった。 3年ぶりにロッテに復帰した沢村拓一投手(35)は「言葉の力って結構、信じている。どんな状況でも常に等しく、コミュニケーションはしてきたつもり」と今季、率先して食事会を開くなど積極的に交流を図ってきた。 周りにも感謝した。「気をつかわれるのが嫌だったので、チームの人たちが溶け込めるようになってくれたんじゃないかなと思いま...
どこで、何があるか分からない。ヤクルトの新入団選手発表会を見て、そう思った。4日、都内で行われた同会。育成ドラフト1位の台湾・鶯歌工商高・高橋翔聖投手(17)は来年6月に高校卒業のため不参加となったが、その他の6選手が晴れの舞台に登壇した。ドラフト5位のルートインBCリーグ新潟の伊藤琉偉(りゅうい)内野手(21)も、ハキハキと質疑応答に答えていた。 人生、山...
今季キャリアハイの8勝を挙げた阪神才木浩人投手(24)は、他の選手と変わったスタイルで普段から練習に臨んでいる。 シーズン中の試合前練習や投手指名練習では毎回、背番号35の縦じまユニホームでグラウンドに現れる。他の選手は球団から支給されている練習着で練習を行うのがほとんど。才木がユニホームで練習するのはプロ入り前の須磨翔風(兵庫)時代からのルーティーンなのだ...
楽天渡辺翔太投手(23)の充実の1年目が終わった。昨年のドラフト3位で入団し、中継ぎとして51試合に登板。8勝3敗、25ホールド、1セーブ、防御率2・40をマークした。「僕の中では予想以上の出来です。1軍で1試合投げるのが目標だったので」。当初掲げていたよりも50試合多く登板。年俸も1800万円増の2800万円(金額は推定)で契約更改し、これ以上ないプロ生活...
東京・池袋にある西武池袋本店から、埼玉・所沢にある西武の本拠地ベルーナドームまでの約32キロを、11月23日に歩いた。 5月16日には札幌時計台からエスコンフィールドまでの約20キロを歩いた。到着後にそんな記事を書いた。その翌日、渡辺久信GM(58)が声高らかに私の方へ歩いてきた。 「なになに、歩いてきたの!?」 チャンス。当時から池袋~所沢を計画していた。...
オリックスを戦力外となり、DeNAに入団することとなった中川颯投手(25)が11月29日、入団会見を行った。私事ながら中川投手は立大野球部での2学年上の先輩。そんな先輩の喜ばしい門出の日を、取材で立ち会うことができた。安堵(あんど)の混じったような笑顔が印象的だった。 中川投手は神奈川・桐光学園から17年に立大入学。1年春のリーグ戦から登板し、当時4年で現阪...
阪神を戦力外となった山本泰寛内野手(30)が、中日で再起を期すことになった。中日の球団旗をバックに行った入団会見。その目はギラついているように映った。 「来年、野球やってるかな…」。9月下旬、ウエスタン・リーグの公式戦が終わろうとしているタイミングで本音を漏らしたことがあった。同時に「鳴尾浜で終わるわけにはいかない」と口癖のように繰り返しもした。 22年はキ...
今オフにポスティングシステムで大リーグ移籍を目指す、オリックス山本由伸投手(25)は、大忙しだ。27日に都内で行われた最優秀バッテリー賞の表彰式に出席すると、翌28日はNPBアワード。沢村賞、MVP、ベストナイン、最多勝利、最優秀防御率、最多奪三振、勝率1位…。文字通り抱えられないほどのタイトルを手にした。 そんな中、うれしい再会が待っていた。最優秀バッテリ...
歴史的な制球力を見せ、阪神の新エースたちが「アレ」を引き寄せた。最優秀防御率の村上頌樹(25)と、12勝とブレークした大竹耕太郎の両投手(28)。四球を出さないという、強力な武器がものを言った。 村上の15与四球は、今季セの規定投球回を満たした12投手中、東(DeNA)と並び最少だ。与四球率(9イニング換算の与四球数)は0・94。投球回数の多かった東0・78...
気温6度と冷え込む中、横浜スタジアムに笑顔の輪が広がった。DeNAは、26日に「キッズベースボールフェスティバル2023」を開催。取材が可能だったハマスタでは、指導を受けた子どもたちはもちろん、選手たちの笑顔が印象的だった。 会話の内容も多種多様だった。野球教室中にも関わらず、森原康平投手(31)は好きな食べ物を聞かれ、伊藤光捕手(34)はポケモンの話題で談...
話題のドラ1ルーキーに負けるわけにはいかない。巨人育成3年目の木下幹也投手(21)が燃えている。今年のドラフトで3球団競合の末、度会隆輝外野手(21)がDeNAに入団した。元ヤクルトの父博文さんという家系もさることながら、明るいキャラクターを爆発させて話題を呼んでいる。25日のファンフェスティバルではアニメ「ONE PIECE」の初代オープニング曲「ウィーア...
中日のセットアッパー争いが、熾烈(しれつ)だ。23日に契約更改した清水達也投手(24)の言葉が物語った。 「中日の8回を投げれば日本代表にいける。それくらい層が厚いし、レベルが高い」 昨季からリリーフに転向。2年連続50試合登板を決め、3勝3敗25ホールドを挙げた。11月に侍ジャパンに初選出され「アジアチャンピオンシップ」の優勝にも貢献した。「中継ぎの中で一...
11月5日、阪神の38年ぶりの優勝で日本シリーズが終わった。 頂上決戦連覇にはあと1勝届かなかったが、オリックスはリーグ3連覇。偉業は何ら色あせるものではないが、最終戦を終えた選手たちが京セラドーム大阪の駐車場に出てくるのを待ちながら、寂しさが募った。この日と同じメンバーによる試合を見ることは2度とないのだ、という思いからだった。 試合終了後、球団はメジャー...
23日、マツダスタジアムで行われた「カープファン感謝デー2023」では、これまでにない空気を感じた。4年ぶりにマツダスタジアムで開催され、有観客で行われたことだけが理由ではなかった。そう感じたのは、FAでの移籍が決まっていた西川龍馬外野手(28)への反応だった。 これまでも移籍が決まっていた選手たちがファン感謝デーに参加したことはあった。ただ、ここまで温かく...
阪神桐敷拓馬投手(24)の飛躍の1年は「アジア1」で締めくくられた。 「本当にうれしかった。これでシーズンが終わる形ですけど、本当に今年の最初では想像できなかった後半戦だった。大事なのはこれから。来年が大事だと、より一層感じました」。 初の侍ジャパン選出となった「アジアプロ野球チャンピオンシップ」。1次ラウンド初戦の16日台湾戦では1点リードの8回を1三振の...
巨人阿部慎之助監督(44)が掲げる「困ったら、ど真ん中」「迷ったら、やれ」「愛されるチームを」は日常生活を充実させるための方法論にもなる。 小学2年になる私の息子が通う川崎市内の小学校で18日、PTAイベント「逃走中+謎解き」が開催された。児童、保護者ら総勢250人が参加した一大イベントは“脱コロナ禍”の象徴だった。保護者の有志23人が企画、準備を担い、当日...