カラス美しく舞うドジャースタジアム 立ち退き闘争と遺恨消した伝説の人/カリフォルニア紀行1
<大谷翔平から足を延ばせば(1)>ドジャース大谷翔平投手(29)の誕生で、本拠地ロサンゼルスやカリフォルニアを訪れる日本人がますます増える。“最高のプレイグラウンド”を全世界にPRするカリフォルニア観光局のプレスツアーに、歴戦の旅行ライターたちに交じって日刊スポーツの野球記者が参加。市販ガイドブックにはない魅力を探した。 ◇ ◇ ◇ ドジ...
<大谷翔平から足を延ばせば(1)>ドジャース大谷翔平投手(29)の誕生で、本拠地ロサンゼルスやカリフォルニアを訪れる日本人がますます増える。“最高のプレイグラウンド”を全世界にPRするカリフォルニア観光局のプレスツアーに、歴戦の旅行ライターたちに交じって日刊スポーツの野球記者が参加。市販ガイドブックにはない魅力を探した。 ◇ ◇ ◇ ドジ...
<阪神2-1巨人>◇18日◇甲子園阪神梅野隆太郎の“カベ”が光った今季初のサヨナラ勝利だ。相変わらず得点力不足の阪神打線だが必死で守った。象徴的な場面は同点の延長10回表だ。左腕・島本浩也がこの回先頭の丸佳浩に安打を許し、無死一塁。打席に坂本勇人を迎えた時点で指揮官・岡田彰布はマウンドに3番手・加治屋蓮を送った。 岩崎優、ゲラは前日まで2連投。もちろんベンチ...
ソフトバンクが今年も3軍を韓国に派遣している。12年から始まりコロナ禍だった20年と21年こそ中断したが、22年から3年ぶりに復活。今回は16日~28日まで、2週間行われる予定だ。ソフトバンク小川史3軍監督(63)が韓国遠征の極秘エピソードを明かした。 遠征を開始した初年度、12年も3軍監督を務めいた小川監督は「スタートした時はこっちは3軍で韓国チームは2軍...
<阪神2-1巨人>◇18日◇甲子園日刊スポーツ評論家の鳥谷敬氏(42)が「伝統の一戦」を見届け、阪神梅野隆太郎捕手(32)、巨人小林誠司捕手(34)の好リードを絶賛した。試合は延長10回裏に虎がサヨナラ勝利。その直前、10回表2死二塁で阪神バッテリーが空振り三振を奪った場面にも着目した。【聞き手=佐井陽介】 ◇ ◇ ◇ 阪神、巨人ともに捕手の優...
<阪神2-1巨人>◇18日◇甲子園昨年、巨人は甲子園で3勝10敗。大きく負け越していた。まだ3戦目だが、苦手意識をつけないためにも、早く1勝を挙げたい気持ちは強かっただろう。そんな中、サードのスタメンは、まだプロ入りしてヒットを打っていないルーキーの泉口友汰だった。どんなプレーをするか、注目していた。 阪神対巨人 5回裏阪神の攻撃を封じた菅野(後方)は、失策...
1985年4月17日、甲子園でのバックスクリーン3連発…。バースが打ち、掛布が打った。直後の打席、大騒ぎの中、岡田彰布は実に冷静だった。 「バース、カケさんに打たれたあと、槙原は何を投げてくるか。必ずスライダーがくる。そう確信していた」。岡田は振り返っている。狙い球を絞り、その通りの甘めの球がきた。打って当然とばかり、岡田が狙い打った打球は、センターのクロマ...
<阪神2-0巨人>◇17日◇甲子園39年前の1985年(昭60)、阪神の日本一を勢いづけた「バックスクリーン3連発」勝利と同じ「4・17」に同じ巨人に勝利だ。 3連発はなかったが3連打は出たのである。しかも阪神打線が放った安打は3回に出た、その3安打だけ。はっきり言わせてもらって、スケールは当時に比べてなかなか小さいけれど、結構、面白かった。 焦点はその3安...
阪神の新外国人ハビー・ゲラ投手(28)が、チーム最多タイの3セーブと活躍を見せている。阪神でセーブを記録した助っ人投手は17人目。阪神外国人初のセーブは、リチャード・オルセンが83年10月24日ヤクルト戦で記録した。 日本人を含めれば、球団82人目である。米国に続き日本球界でもセーブが導入された、1974年(昭49)。栄えある球団創設初のセーブを挙げたのは、...
【175】<ファームリポート:ヤクルト4-2西武>◇17日◇戸田西武の滝沢夏央(20=関根学園)の足に魅了され、圧倒された試合だった。そして、見えてきた懸念材料を考えたい。 ◇ ◇ ◇ 3安打を放ち、試合の随所で好守備を見せてくれた。2回には山田の痛烈なハーフライナーを体を後ろにそらしながらも好捕。球際の強さを感じた。 4回には北村の、やはり...
<阪神2-0巨人>◇17日◇甲子園圧倒的に押していたのは巨人だが、勝利を収めたのは阪神だった。これで今シーズンの「伝統の一戦」は2勝2敗1分けのタイに持ち込まれた。 梨田 なんとも言いようのない一戦だったね。阪神が打ち勝ったかといえばそうではないし、勝ちきった、ねじ伏せたという印象も薄い。ピンチをしのいで、しのいで、超ラッキーな、いいゲームだったということだ...
<阪神2-0巨人>◇17日◇甲子園昨年の巨人は甲子園で3勝10敗と歯が立たなかった。今年、阿部監督は甲子園でどんなベンチワークをするのか注目していた。こういう時は勝ち試合よりも、負け試合にこそ、素の顔が出るものだ。いくつか、印象的なシーンがあった。 3回2死一、二塁。森下のセンターへの飛球を佐々木が捕れずタイムリー二塁打とされた場面。ベンチの阿部監督は表情を...
<海を渡ること(3)>ドジャース大谷翔平投手(29)にスタンフォード大・佐々木麟太郎内野手(18)…島国の未来が、大洋のかなたに広がっていく。渡った人、渡ってきた人、かつて渡った人。3人に「海を渡ること」を尋ねた。 91年にアメリカ横断ウルトラクイズで「クイズ王」になった能勢一幸氏 「問題。大谷翔平の『翔』は鎌倉時代の歴史上の人物の俊敏な動きを連想させること...
<阪神1-1巨人>◇16日◇甲子園ヤンキースで現役だったころのイチローが見せた「忍者生還」を思い出すようなプレーの連続だ。0-1の7回、植田海が見せたセンスある2つの走塁。虎番記者の記事にもあるが、少しだけ説明しておきたい。 <1>三進 7回、1死二塁で8番・木浪聖也の当たりは投ゴロ。これで二走・植田は二、三塁間に挟まれた。巨人内野陣は打球処理の投手・山崎伊...
チームの連敗を止める、マツダスタジアムでの勝利を締めくくったのは、広島黒原拓未投手(24)だった。16日のDeNA4回戦。9点をリードした9回を2者連続含む3三振で締め、防御率は2・57となった。 今季初登板を終えた時点で、黒原の防御率は「記録なし」だった。開幕2戦目の3月30日DeNA戦に先発も、わずか3球で危険球退場。死球を与えた相手が前日に華々しくデビ...
<阪神1-1巨人>◇16日◇甲子園対戦2回り目に入った阪神だが、突然の雷には勝てなかった。今シーズン初の甲子園での“伝統の一戦”は降雨コールドで引き分けに終わった。 ◇ ◇ ◇ 山田久志(日刊スポーツ評論家) 正直いって、開幕からここまで、中日、巨人が上にいくなど思いも寄らなかった。だけど、巨人は明らかに変わった。チームが連勝しているからという見方も...
<阪神1-1巨人>◇16日◇甲子園昨年、優勝した阪神のMVPは、今試合で先発した村上だった。それまで1勝もしていなかった右腕が、いきなり10勝を挙げたのだから、チーム救世主だといっていい。その村上が今季は1勝1敗。今季3度目の先発でどういうピッチングを見せるのかを注目していた。そこで目についたのが、村上を陰で支える坂本の存在だった。 立ち上がりから調子の良か...
ソフトバンクが、両リーグトップとなる10勝を挙げた。開幕から14試合。ほぼシーズンの1/10が終わったばかりだが、5球団との最初の対戦を終えて負け越しはなし。4連勝で北海道に乗り込むことになった。 開幕前に不安視された先発投手陣の奮闘は、すばらしい。14試合で先発陣の防御率は西武の1・71に次ぐリーグ2位の1・81。先発投手が状態を上げて開幕に入って来られた...
その日の打順はどう決まる? これは各球団によって違いがある。阪神の場合は? 例えば星野仙一が監督だった2002、2003年は試合前、当時の打撃コーチだった田淵が原案を作成し、それをヘッドコーチの島野に提出。よほどのことがない限り、変更することなく星野に示される。そこで星野が「よっしゃ」となれば、GOサイン。試合に臨むことになる。 前回の岡田体制でも同様の手順...
<中日1-2阪神>◇14日◇バンテリンドームこちらの“浅知恵”を笑われている気もする。前日、ここで「苦しいときこそ今まで通り」と書いたことだ。想像以上に阪神に関する記事を読んでいる指揮官・岡田彰布である。その野球哲学なのだが、それも時と場合によるということか。「めっちゃ動くやん」。スタメンを見て、思った。 結果的に動かした2番・梅野隆太郎、8番・中野拓夢がそ...
阪神豊田寛外野手(26)は、青色のユニホームで躍動する先輩からおおいなる刺激を得ていた。 昨オフに阪神を戦力外となり、今季から中日でプレーする山本泰寛内野手(30)のことだ。13、14日の古巣阪神戦(バンテリンドーム)で計7打数4安打2打点。強烈な“恩返し”を決めた元チームメートの姿に「ちょっと複雑ですけど、でも、すごいです」と素直な心境を口にした。 昨年は...