日本なら球速で押し切ることも期待の新助っ人マチャド
今オフはエースの山本由伸投手がポスティングでのメジャー移籍が確実なオリックス。先発とリリーフの両面でテコ入れは必至で、元メジャーリーガーのアンドレス・マチャドの獲得が決まった。 マチャドはベネズエラ出身の30歳。24歳だった2017年にロイヤルズでメジャーデビューを果たす。もっとも、この年は2試合、3回2/3を投げて10安打9失点とメジャーの洗礼を浴び、防御...
日本プロ野球界にかかわった外国人助っ人、これから入団する新助っ人を紹介!
今オフはエースの山本由伸投手がポスティングでのメジャー移籍が確実なオリックス。先発とリリーフの両面でテコ入れは必至で、元メジャーリーガーのアンドレス・マチャドの獲得が決まった。 マチャドはベネズエラ出身の30歳。24歳だった2017年にロイヤルズでメジャーデビューを果たす。もっとも、この年は2試合、3回2/3を投げて10安打9失点とメジャーの洗礼を浴び、防御...
関西対決となった今季の日本シリーズは阪神がオリックスを撃破して38年ぶりの日本一に。その第7戦で貴重な先制3ランを打ったことで喝さいを浴びたシェルドン・ノイジーはレギュラーシーズンで9本塁打にとどまっていた。このノイジーと同じようにシーズン中の鬱憤を日本シリーズでの劇的アーチで晴らしたのがヘクター・クルーズだった。 クルーズは兄のホセ(元アストロズほか)とト...
オリックスとロッテがクライマックスシリーズで対戦しているさなかに、両チームで助っ人外国人としてプレーした左腕ダン・セラフィニが殺人および殺人未遂容疑で逮捕されたという衝撃のニュースが飛び込んできた。 セラフィニは野球人生も波瀾万丈だった。名門スタンフォード大学から92年のドラフト1巡指名でツインズに入団。96年にメジャーデビューすると98年には7勝を挙げ、翌...
来日前はメジャーでプレーしたものの、日本では活躍できずに早期退団。アメリカに戻ったら再びメジャーで活躍する。そんなキャリアを歩んでいるのは楽天で1年だけプレーした右腕J・T・シャギワだ。 2012年のドラフト2巡でツインズに指名されると、マイナー時代にトミー・ジョン手術を経験したものの16年にメジャーデビュー。ドジャースへ移籍した18年は39試合に登板して2...
劇的な逆転サヨナラ勝ちでパ・リーグのファイナルシリーズ進出を決めたロッテ。今季の助っ人外国人では本塁打王のグレゴリー・ポランコや中継ぎで好投したルイス・ペルドモ、先発ローテーションを担ったC・C・メルセデスらが目立っていたが、ルイス・カスティーヨも地味ながらいい働きをしていた。 ドミニカ共和国出身のカスティーヨは2012年にダイヤモンドバックスと契約してプロ...
近年はなかなか外国人選手が定着しない西武だが、来日1年目でまずまずの結果を出した右腕ヘスス・ティノコは来季も残留できるかもしれない。 ベネズエラ出身のティノコは2011年にブルージェイズと契約してプロ入り。15年にはトロイ・トゥロウィッキーやホセ・レイエスらが絡む2対4の大型トレードでロッキーズへ移籍し、19年に24歳でメジャーデビューした。この年は24試合...
今季のMLBもレギュラーシーズンが終了し、プレーオフに突入。その舞台に進出を果たした日本人選手もいるが、元NPBの外国人選手も大舞台を心待ちにしている。そのひとりが元阪神の右腕ピアース・ジョンソンだ。 もともと2012年のドラフト全体43位でカブスから指名されたトッププロスペクトだったジョンソンだが、カブスでは17年にメジャーデビューした1試合しか投げられず...
NPBでの史上最高球速を出した投手が誰かをご存じだろうか。その答えは大谷翔平でも、佐々木朗希でもなく、昨季まで巨人に在籍していた右腕チアゴ・ビエイラだ。 ビエイラはMLB史上でも珍しいブラジル出身。これまでブラジル出身のメジャーリーガーは現在カブスでプレーする元オールスター捕手のヤン・ゴームズら5人しかいない。子供の頃にアメリカへ移住したゴームズと違い、ビエ...
育成契約から大活躍といえば、現在はメッツで活躍している千賀滉大などが思い浮かぶが、育成契約で来日した外国人にも開花が見込まれる選手がいないわけではない。オリックスのレアンドロ・セデーニョなどは長い目で見守りたい1人だ。 ベネズエラ出身のセデーニョはカージナルスと契約してプロ入りし、22年からはダイヤモンドバックス傘下に。この年は2Aで打率3割1分、30本塁打...
野球においてベース際での接触プレーは不可避なこともあるが、アクシデントが起こった際の振る舞いでその選手の人間性が良くも悪くもフォーカスされることはままある。中日のオルランド・カリステは見事な対応で評価を高めた。 ドミニカ共和国出身のカリステは2010年にロイヤルズと契約してプロ入り。若い頃から内野のユーティリティープレーヤーとしてプレーしていたが打撃面で物足...
キューバをはじめとした中南米諸国とのパイプが太い中日が今季途中で獲得したのが、ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)パナマ代表だった右腕ウンベルト・メヒアだ。 2013年にマーリンズと契約してプロ入りし、度重なる故障に悩まされながらも徐々に昇格。20年には待望のメジャーデビューを果たした。とはいえ3試合に先発して10イニングしか投げられず0勝2敗、防御...
当然の話だが、来日する外国人選手の全員が当初から大きな期待をかけられて実際に活躍するわけではない。なかには、当たれば儲けものクラスの期待値で入団し、結果を残せないまま日本を去るケースもある。今年で言えば、ライネル・エスピナルがその例に当てはまるだろう。 ドミニカ共和国出身のエスピナルは2012年にヤンキースと契約してプロ入り。トミー・ジョン手術を経験するなど...
最近はNPBでのプレーを経てメジャーリーグで活躍する外国人選手が増えている印象だが、過去にもそうしてブレークした元助っ人たちはいた。近鉄で「L・スチーブンス」の登録名でプレーしたリー・スティーブンスもそのひとりだ。 スティーブンスは1986年のドラフト全体22位でエンゼルスから指名された掛け値なしのトッププロスペクト。強打を売りにとんとん拍子でマイナーを駆け...
前半戦は好調だったものの7月初めに頼れるセットアッパーのリバン・モイネロが長期離脱し、その直後からまさかの12連敗と急失速したソフトバンク。急務となったブルペン補強の一手がダーウィンゾン・ヘルナンデスの獲得だった。 ベネズエラ出身のヘルナンデスは2013年にレッドソックスと契約してプロ入り。マイナーでは先発投手としてキャリアを重ねていたが、19年のメジャーデ...
補強期限の7月末を前に中日がブルペン強化の一環としてメジャー通算228試合登板の右腕マイケル・フェリスを獲得した。 2010年のプロ入りに際してはアスレチックスとの最初の契約がステロイドの陽性反応で無効となり、アストロズとあらためて契約という波乱の出だしに。当初はマイナーで先発もこなしていたが、15年のメジャーデビュー以降はほぼリリーフ専任となる。 16年は...
7月末の補強期限寸前で、千葉ロッテが新外国人選手の獲得を決めた。メジャー通算26本塁打のマイク・ブロッソーだ。 ブロッソーは米国出身ながらドラフト指名ではなく、アマチュアフリーエージェントで2016年にレイズと契約した経歴の持ち主。こうした形でのプロ入りからメジャーリーガーまで上り詰めるケースは多くないが、ブロッソーは19年に3Aでの73試合で打率3割4厘、...
セ・リーグで首位争いをしているものの、クローザーを務めていた湯浅京己が故障離脱するなどブルペンの状況が懸念された阪神が、元ヤンキースの右腕コルテン・ブルワーを獲得した。 ブルワーは2011年のドラフト4巡でパイレーツから指名されてプロ入り。16年オフのルール5ドラフトでヤンキースから指名されて移籍したように一定の期待はされていたが、17年まで在籍したヤンキー...
今季は借金生活が続いて波に乗り切れていないヤクルトが外国人選手の入れ替えを敢行。メジャー通算243試合登板の実績で期待されながら一軍での登板なしだった右腕キオーニ・ケラを自由契約とし、前レイズの右腕エルビン・ロドリゲスを獲得した。 ドミニカ共和国出身でまだ25歳のロドリゲスは、14年にエンゼルスと契約してプロ入り。17年にタイガースへトレードされ、22年に待...
日本ハムは故障で1度も投げることがなかったジョン・ガント投手ら2人の外国人選手を6月末で自由契約に。彼らと入れ替わるような形で新たに加入したのが右腕ジェームス・マーベルだ。 経歴に派手さはなく、プロ入りは2015年のドラフト36巡でパイレーツから指名されてのもの。マイナーで先発としてキャリアを重ねて19年にメジャーデビューしたが、4試合の先発で0勝3敗、防御...
7月に入り、プロ野球もそろそろシーズンの折り返し。外国人選手の入れ替えなど補強に関するニュースが増えてくる時期だ。今年はさっそく巨人が左腕アルベルト・バルドナード投手を獲得した。 パナマ出身のバルドナードは2010年にメッツと契約してプロ入り。しかし、なかなか昇格はできず、カブスを経て独立リーグ、さらにメキシカンリーグと渡り歩いた。 待望のメジャーデビューは...
かつて広島でもプレーしたテイラー・スコットを覚えているだろうか。一軍では結果を残せなかったため印象は薄いかもしれないが、実は「野球史上に名を残す」存在でもあるのだ。 今年はワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で盛り上がった野球だが、世界規模で見れば一部の地域でしか盛んでないのも事実。スコットは野球不毛の地であるアフリカ大陸の南アフリカ共和国出身だがア...
この春は元NPB助っ人に関する残念なニュースが飛び込んできた。かつて日本ハムでプレーした右腕アンソニー・バースに関するものだ。 バースは2008年のドラフト5巡でパドレスから指名されてプロ入りし、メジャー1年目の11年は27試合で防御率1・68の活躍。ただし、以降は伸び悩み、アストロズ、レンジャーズ、マリナーズを経て16年から日本ハムでプレーした。 日本では...
NPBでプレー後にメジャー復帰を果たした外国人選手は数多いが、2023年6月8日のマット・ダーモディほど激動の一日を過ごした選手はいなかったのではないだろうか。 ダーモディは実に4回目のドラフト指名だった2013年の28巡指名でブルージェイズ入り。16年にメジャーデビューし、17年には23試合のリリーフ登板で2勝0敗、防御率4・43の成績をマークした。 しか...
かつてオリオールズで活躍し、広島でもプレーしたマイク・ヤングの訃報が届いた。5月末に妻の実家があるブラジル訪問中に心臓発作で帰らぬ人となったという。63歳だった。 とはいえ、1年しか在籍しなかったヤングのことを覚えている広島ファンは少ないかもしれない。ヤングは1980年代にオリオールズで活躍。84年に打率2割5分2厘、17本塁打、52打点、6盗塁で新人王投票...
外国人選手を獲得する際には、能力はもちろん周囲との協調性や海外生活への適応力など内面も重要。だが、残念ながら所属球団でトラブルとなり日本を去る助っ人は少なからず出てきた。ヤクルトでプレーした右腕ローガン・オンドルセクもそうしたひとりだ。 オンドルセクは2005年のドラフト13巡でレッズから指名されてプロ入り。10年にメジャーデビューを果たすと14年まで年間5...
プロ野球選手の引退後のキャリアはさまざまだが、フロント入りしてGMまで務める例は外国では珍しいケース。かつて日本ハムで活躍した右腕ルイス・メンドーサは母国のメキシカンリーグでGMに就任した。 メンドーサは2000年にレッドソックスと契約してプロ入り。メジャーデビューはトレードで移籍したレンジャーズで果たし、2007年に6試合に登板して初勝利も手にしている。 ...
今季はわずか3年前にサイ・ヤング賞を獲得した超大物トレバー・バウアー投手のDeNA入団が大きな話題となっているが、以前はもっと頻繁にメジャーリーガーが日本でプレーする時代があった(ただし大半は成績が下降線に入ってからの来日だったが…)。 かつて近鉄に在籍していたアルビン・デービスは、「ミスター・マリナー」のニックネームで知られるマリナーズを代表するレジェンド...
元メジャーリーガーが独立リーグでプレーするというニュースはしばしば目にするものだが、日本の独立リーグ入りするケース(それもNPBを経ずに)はさすがにレア。アレン・ハンソンはそんな珍しい経歴の持ち主だ。 ドミニカ共和国出身のハンソンは2009年にパイレーツと契約。マイナーでは年間30盗塁を何度もクリアする俊足を武器に順調に出世し、16年に23歳でメジャーデビュ...
助っ人外国人にとって大きな壁のひとつが言語の違い。特に複数の投手との意思疎通が重要な捕手は、現役ではアリエル・マルティネス(日本ハム)がマスクをかぶる試合もあるものの、外国人選手が務めることは日本プロ野球史上でも多くはなかった。 MLBで捕手経験があったヴィニー・ロッティーノは、2009年のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に捕手として出場した経歴...
サイ・ヤング賞投手のトレバー・バウアーを獲得したことで大きな注目を集めたDeNAだが、かつての大洋、横浜時代から良質の助っ人外国人を多く輩出してきた歴史もある。ロバート・ローズは球団最高の外国人選手として名前を挙げる人も多い巧打者だった。 1985年のドラフト5巡でエンゼルスから指名されてプロ入り。しかし故障もあって伸び悩み、メジャーでは89年から92年にか...