ニッカンプロ野球

日本プロ野球界にかかわった外国人助っ人、これから入団する新助っ人を紹介!

助っ人列伝

なれなかった「バースの再来」の1人、マーベル・ウイン

阪神マーベル・ウィン(1991年9月1日撮影)

阪神の外国人選手と言えば史上最高と名高いランディ・バースがあまりにも強烈すぎるため、その後に入団した選手はしばらく「バースの再来」というプレッシャーにさらされることを宿命づけられていた。マーベル・ウインも、バースの再来になれなかった助っ人の1人だ。 1978年にロイヤルズでプロ入りしたウインは、メジャーデビュー前に2度のトレードを経験して83年にパイレーツで...

粗さは目立つも当たれば飛ぶ広島の新助っ人マット・デビッドソン

NPBもストーブリーグが活発化しだし、早くも新外国人選手を獲得する球団も。広島はMLBで2年連続20本塁打以上を放ったことがあるマット・デビッドソン内野手と契約合意した。 デビッドソンは2009年のドラフト1巡(全体35位)でダイヤモンドバックスから指名された元トッププロスペクト。しかし、期待されたほどは伸び切れず、メジャーデビューした13年オフにホワイトソ...

好成績残すも“場外戦”の印象が強くなってしまった「JP」

ソフトバンク時代のジェレミー・パウエル(2008年8月21日)

「JP」の登録名でも知られたジェレミー・パウエルは日本で8シーズンに渡ってプレーし、タイトルも獲得した好投手だったが、プロ野球に詳しいファンが彼の名前を聞いて真っ先に思い出すであろうことは、残念ながら成績ではなく二重契約問題だろう。 パウエルは1994年のドラフト4巡でエクスポズ(現ナショナルズ)から指名されてプロ入り。98年には22歳でメジャーデビューと、...

米国・日本・韓国・メキシコを渡り歩いたジャーニーマン、ガルシア

オリックス・ガルシア(2006年9月23日撮影)

アメリカでメジャーデビューを果たし、日本と韓国でもプレーし、さらに母国のメキシコでも活躍。カリーム・ガルシアは長い現役生活で多くのチームを渡り歩いた選手だ。 16歳でドジャースと契約してプロ入りしたガルシアは、1995年に19歳でメジャーデビュー。97年オフには球団拡張ドラフトで新球団のダイヤモンドバックスに9巡指名されて移籍し、翌98年には113試合に出場...

ラインバックと共に最高の助っ人コンビを結成した「赤鬼」

ハル・ブリーデン(76年撮影)

「阪神史上で最高の外国人選手は?」と聞かれれば、ほぼ全員がランディ・バースと答えるだろうが、最高の外国人コンビはという質問ならば、マイク・ラインバックと共に1970年代半ばの阪神打線を支えた「赤鬼」ハル・ブリーデンの名を挙げるファンが多いだろう。 18歳だった1963年にブレーブスと契約してプロ入りしたブリーデンだが、当時のブレーブスにはブリーデンの本職であ...

珍しいオランダ本国出身の大リーガー、アジアで覚醒したバンデンハーク

オランダ代表時代のバンデンハーク(2017年3月16日撮影)

オランダ出身のメジャーリーガーといえば、かつて楽天でもプレーしたアンドリュー・ジョーンズのようにカリブ海のオランダ領キュラソー島の出身という選手がほとんど。だが、リック・バンデンハークは欧州のオランダ本国出身の珍しい選手だ。 父がコーチを務めていた地元チームでプレーしていたところをスカウトに見いだされ、17歳だった2002年にマーリンズと契約してプロ入り。2...

八百長持ち掛けられ拒否 メディアにリークし「黒い霧事件」発覚のきっかけになった西鉄・ボレス

カール・ボレス(1969年2月撮影)

NPB史上の大きな汚点として歴史に名を遺す「黒い霧事件」。八百長行為によって永久追放処分を受けた選手が出たほどの大スキャンダルだが、この件の発覚にひと役買ったのが、西鉄でプレーしていたカール・ボレスだった。 ボレスのメジャーでの実績は、1962年にジャイアンツで19試合に出場したのみ。打率3割7分5厘(24打数9安打)をマークしたもののホームランはゼロだった...

ファイターで人情家、日本になじもうとする努力家でもあった「パナマの怪人」

フリオ・ズレータ(2008年9月16日撮影)

外国人選手の中にはホームランなどの後にお決まりのパフォーマンスを披露する選手も数多い。フリオ・ズレータの持ちネタである「チョップ、チョップ、パナマウンガー!」を覚えているファンも多いのではないだろうか。 パナマ出身のズレータは1992年9月にカブスと契約してプロ入り。2000年に25歳でメジャーデビューを果たすが定着はできず、翌01年を含めて2年間で79試合...

メジャーで運に恵まれずも、楽天で歴代最強クラスの助っ人に

楽天時代のリック・ショート(2009年5月3日撮影)

来日した外国人選手はファミリーネームではなくファーストネームや時にはニックネームを登録名とすることが珍しくないが、「まぎらわしいから」という理由で登録名を変えた選手はリック・ショートくらいではないだろうか。 ショートは1994年のドラフトでオリオールズから33巡(全体923位)というかなりの下位指名でプロ入り。それでも巧打者としてじりじりと昇格していったもの...

最下層からメジャーまで上り詰めたスコット・シーボル、08年広島入団1年目には15発の活躍

スコット・シーボル(2009年撮影)

今季の広島はライアン・マクブルームが来日1年目で20本塁打に迫る活躍。実は過去15年の広島の外国人選手で、1年目に15本塁打以上を放ったのはマクブルームでわずか3人目。その貴重な1人が2008年に入団したスコット・シーボルだった。 シーボルのプロ入りは1996年のドラフト88巡目でのヤンキースからの指名というから驚き。全体では1718番目にあたり、メジャーデ...

阪神唯一の日本一胴上げ投手リッチ・ゲイル 85年シーズン13勝8敗、日本S第6戦で完投勝利

日本シリーズ第2戦 西武対阪神 7回1失点で勝利投手のリッチ・ゲイル(1985年10月27日撮影)

阪神タイガースと言えば巨人と並ぶ人気球団で伝統もあるチームだが、意外なことに日本シリーズ制覇はたったの1回しかない。その貴重な1回で胴上げ投手となったのがリッチ・ゲイルだ。 ゲイルは1975年のドラフト5巡でロイヤルズから指名されてプロ入り。78年にメジャーデビューすると、いきなり14勝8敗、防御率3・09の活躍を見せ、新人王投票では4位に推された(受賞した...

70年代に日本でも活躍の大物メジャーリーガー、ビュフォード

かつては大物メジャーリーガーが現役時代の晩年を日本でプレーするというケースが多かったが、中でも前評判にたがわぬ活躍を見せたのが70年代に来日したドン・ビュフォードだ。 1963年にホワイトソックスでメジャーデビューしたビュフォードは、翌64年から三塁をメインに二塁や外野もこなす主力に定着。ホームランを量産するタイプではなく俊足を武器に、66年にはキャリアハイ...

地味でも細く、長く現役を全うしたセラフィニ

ロッテ時代のダン・セラフィニ(05年5月7日)

MLBから台湾、メキシカンリーグ、そしてNPBで2球団、さらにMLB復帰を経て独立リーグへ。波乱万丈ながらも20年近くプロ野球選手として現役を全うしたのがロッテやオリックスでプレーした左腕ダン・セラフィニだ。 プロとしてのキャリアは1992年のドラフトでツインズに1巡指名されてのもの。つまり、掛け値なしのトッププロスペクトだった。とはいえ、ツインズ時代の成績...

全盛期は引退後!指導者として開花したトーリ・ロブロ

ダイヤモンドバックスのトーリ・ロブロ監督(17年12月撮影)

選手としては大成したとは言い難い現役生活ながら、引退後に指導者として花開くケースはNPBよりもMLBの方が圧倒的に多い。トーリ・ロブロもそうした道を歩んだ一人だ。 名門のUCLA(カリフォルニア大学ロサンゼルス校)から1987年のドラフト5巡でタイガースから指名されたロブロは88年にメジャーデビューを果たしたものの定着はできず。メジャーで最後のシーズンとなっ...

トレード相手は殿堂入りら名選手、本人は140キロにビビって引退

大洋時代のシクスト・レスカーノ(1987年4月19日撮影)

プロ野球選手の引退理由はさまざまだが、「体力(身体能力)の衰え」は誰もが避けられないもの。とはいえ「140キロのボールでも怖くなった」と赤裸々に告白したシクスト・レスカーノのような例はまれだろう。 プエルトリコ出身のレスカーノは1970年にブルワーズと契約してプロ入り。74年には20歳でメジャーデビューと早くから頭角を現す。その後もブルワーズの主力として活躍...

西武を黄金期に導いた優良助っ人・スティーブ

西武の黄金時代前半を支えた助っ人スティーブ・オンティベロス(1985年11月2日撮影)

巨人のV9時代を筆頭に、各球団とも黄金時代と呼ばれる隆盛を誇った時期があるものだが、西武で言えば5回の日本シリーズ制覇を果たした1980年代はまさに黄金時代だった。 その前半を支えた助っ人外国人がスティーブことスティーブ・オンティベロスだ。 1969年のドラフト6巡でジャイアンツから指名されてプロ入りしたスティーブはスイッチヒッターの内野手として頭角を現し、...

ベストナイン&GG賞にも選出、日本でブレークした攻守両面で活躍の主砲アリアス

阪神時代のジョージ・アリアス(2004年撮影)

主に打撃面での貢献を期待されがちな助っ人外国人だけに、攻守両面で活躍した選手は貴重な存在。日本で3球団に所属したジョージ・アリアスはそんな1人だった。 1993年のドラフト7巡指名でエンゼルス入りしたアリアスは強打の三塁手としてマイナーで頭角を現し、96年にメジャーデビューすると84試合で6本塁打、28打点をマーク。しかしそのオフにエンゼルスがオールスター三...

典型的な助っ人「あるある」の一人、スパイク

最近ではあまり見られなくなったが、ひと昔前は峠を過ぎた30代後半のメジャーリーガーを獲得しては失敗するという光景は全球団共通の「あるある」だった。90年代半ばにロッテが獲得した元メジャーリーガーの「スパイク」ことランディ・レディを覚えているという人は、今となってはロッテファンでも希少だろう。 1980年のドラフト6巡でブルワーズから指名されてプロ入りしたスパ...

ノビのある4シームが脅威のDeNAクリスキー

DeNAクリスキー(2022年7月1日撮影)

ヤクルトが独走しているものの、2位以下は混戦状態のセ・リーグ。前半戦を4位ながら2位と1・5ゲーム差で折り返したDeNAにもクライマックスシリーズ進出の芽は十分に残されている。しかし、ブルペンでいい働きを見せていた新外国人ブルックス・クリスキーが故障離脱したのは痛手となるかもしれない。 クリスキーは名門の南カリフォルニア大学(ランディ・ジョンソンやトム・シー...

ツーシーム&スライダーで打ち取るガゼルマン

ヤクルトの独走で1強5弱状態のセ・リーグだが、裏を返せばどのチームにもクライマックスシリーズ進出の芽は残されているということ。3年ぶりの進出を狙うDeNAは後半戦の起爆剤としてメジャー通算20勝のロバート・ガゼルマンを獲得した。 ガゼルマンは2011年のドラフト13巡でメッツから指名。マイナーでは順調に出世し、16年に23歳でメジャーデビュー。8試合(うち先...

メジャー実績豊富な左腕クロール、巨人の苦しい中継ぎ事情を改善できるか

イアン・クロール(2022年7月15日撮影)

ペナントレースでセ・リーグ首位ヤクルトに独走を許している巨人が、ブルペンのテコ入れとしてメジャーで豊富な実績を持つ左腕イアン・クロールを補強した。 31歳のクロールは2009年のドラフト7巡でアスレチックスから指名。13年の開幕前にはブレーク・トライネンらが絡んだ三角トレードでナショナルズへと移籍する。メジャーデビューを果たしたのはこの年で、32試合にリリー...

特徴的フォームで三振狙える左腕メネズ、日本ハム投手陣の救世主となれるか

パ・リーグでポツンと離れた最下位と苦しむ日本ハムが、テコ入れとして新外国人左腕コナー・メネズを6月下旬に獲得した。 27歳のメネズは2016年のドラフト14巡でジャイアンツから指名されてプロ入り。19年にメジャーデビューを果たすと、そのまま定着とはならなかったものの20年は7試合のリリーフ登板で防御率2.38、21年は8試合に投げて(うち先発1試合)防御率3...

倉庫番からメジャー、ワールドシリーズVまで登り詰めた元日本ハムのマーティン

19年、日本ハムで同僚だったレンジャーズ・クリス・マーティン(左)と再会し、あいさつを交わすエンゼルス大谷

昨季はブレーブスが26年ぶりのワールドシリーズ制覇を果たしたMLBだが、その一員にかつて日本でプレーした元助っ人がいた。日本ハムで投げていた右腕クリス・マーティンだ。 マーティンはドラフトで2度指名されたが大学時代に肩を痛めたこともあり、一時は野球をやめて空港でトラックの積み込みや、倉庫で在庫管理の仕事に就いていた。しかし2010年に独立リーグで現役復帰する...

ヤクルト中継ぎ陣の層を厚くするコール

ヤクルト・コール(2022年6月9日撮影)

交流戦ではパ・リーグの全球団に勝ち越す完全優勝を果たし、セ・リーグで首位を独走するヤクルト。守護神スコット・マクガフを筆頭とする盤石なブルペンの貢献度も高く、その一員として新外国人のA・J・コールも存在感を発揮している。 2010年のドラフト4巡でナショナルズに指名されてプロ入りしたコールは、翌11年オフにナショナルズが球宴左腕ジオ・ゴンザレス投手を獲得した...

実績はMLBでもトップクラス、ロッテ獲得のオスナは大物で期待度大

入団会見を行ったロッテ・オスナ(右)と井口監督(代表撮影)

近年の千葉ロッテと言えば、シーズン途中でのトレードや外国人補強に積極的な印象のあるチーム。そのロッテが今季は近年でも屈指の大物を獲得した。MLBでセーブ王のタイトルを獲得したこともあるロベルト・オスナだ。 メキシコ出身のオスナは2011年に16歳でブルージェイズと契約してプロ入り。マイナーでは主に先発としてキャリアアップしてきたが、2015年のメジャーデビュ...

ドラフト全体1502位からのたたき上げ広島ターリー、制球が安定すれば貴重な戦力に

広島ニック・ターリー(2022年5月15日撮影)

開幕からセットアッパーの人材難に悩んでいる広島。 5月から一軍に上がった新外国人サウスポーのニック・ターリーも、重要なピースとなることを期待されている一人だ。 ターリーのプロ入りは2008年のドラフト50巡目でヤンキースに指名されてのもの。全体順位は実に1502位で、これだけ下位の指名からメジャーデビューまでこぎつけるのは稀なことだ(とはいえ同年の全体149...

広島アンダーソン豪腕イメージも制球力抜群 速球、変化球とも武器になる本格派

広島ドリュー・アンダーソン(2022年5月5日撮影)

広島の新外国人選手ではライアン・マクブルーム内野手が中軸としていい働きを見せているが、投手陣でも期待のドリュー・アンダーソン投手が5月の1軍デビューから好スタートを切っている。 2012年のドラフト21巡でフィリーズに指名されたアンダーソンは主に先発としてマイナーでキャリアを重ね、17年には3Aに昇格すると、この年に待望のメジャーデビューを果たした。 メジャ...

オリックスの爆発力不足解消が期待されるマッカーシー

オリックス、ジョー・マッカーシー(2022年5月13日)

昨季は久しぶりのパ・リーグ優勝を果たしたオリックスだが、今季は開幕から打撃陣が低迷。開幕ダッシュに失敗したチームのテコ入れにフロントも動き、4月下旬に新たな助っ人としてジョー・マッカーシーを獲得した。 2015年のドラフト5巡でレイズに指名されたマッカーシーは、18年に3Aまで昇格して47試合で8本塁打を放ったが、結局メジャーには昇格できないまま19年途中に...

助っ人史上2人目の沢村賞に輝いた名投手ジョンソン

クリス・ジョンソン(2019年7月31日撮影)

NPBにおいて先発投手に贈られる最高栄誉と言えば沢村賞。先発完投型の投手をたたえる表彰のため、分業化が進んだ現代野球にはそぐわない面も出てきてはいるが、それでも受賞した投手たちが素晴らしいことに違いはない。そんな沢村賞を獲得した外国人投手は史上2人だけ。そのひとりが広島で活躍した左腕クリス・ジョンソンだ。 2006年のドラフト1巡(全体40位)でレッドソック...

打撃荒いがパワーを秘めるヤクルト・キブレハン、サンタナの穴埋めなるか

アメリカでは野球以外に複数のスポーツを学生時代にプレーする選手は珍しくないが、ヤクルトが先日に獲得を決めたパトリック・キブレハンは実質1年だけの野球実績でプロ入りを果たしている。 キブレハンはラトガーズ大時代にアメフトのディフェンシブバックとして4年間プレー。最後のシーズン終了後に同大の野球部に入り、1シーズン(51試合)で打率3割9分2厘、14本塁打、50...