ニッカンプロ野球

田村藤夫のファームリポート

2019年まで中日2軍バッテリーコーチとして若手を育成してきた田村藤夫氏が、ファームで目にとまった選手や期待の若手選手の現状をチェックする。

田村藤夫のファームリポート

【田村藤夫】1軍でも通用する球威を持ちながら金久保優斗が逆球に苦労する理由とは

ヤクルト金久保優斗(2023年6月20日撮影)

【186】<ファームリポート:ヤクルト5-1楽天>◇3日◇戸田先発したヤクルト金久保優斗投手(24=東海大市原望洋)の立ち上がりに注目した。1軍で活躍できるボールがあるだけに、初回先頭打者への逆球の多さがとても気になった。   ◇  ◇  ◇ 先発金久保と聞いて、なかなか1軍に定着できないんだなと考えながら、立ち上がりのピッチングに注目していた。いいボールは...

【田村藤夫】巨人プロ2年目・浅野翔吾のバッティングで気が付いた課題

巨人浅野翔吾(2024年3月31日撮影)

【185】<ファームリポート:日本ハム8-2巨人>◇25日◇鎌ケ谷巨人のプロ2年目・浅野翔吾外野手(19=高松商)のバッティングに注目した。   ◇  ◇  ◇ まだ高松商での甲子園大会から見て来た素材だけに、ファームで見せるバッティングは突き詰めて観察させてもらった。捕手目線で分析した時、率直に感じたポイントを解説したい。 第1打席は1死走者なし。前打者が...

【田村藤夫】DeNA上甲凌大捕手のフレーミングにトライする姿に感じること

DeNA上甲

【184】<ファームリポート:DeNA0-3日本ハム>◇22日◇横須賀DeNAの上甲凌大捕手(23=IL・愛媛マンダリンパイレーツ)のキャッチングで、フレーミングにトライしようと感じる場面があった。若い捕手が新しい技術をものにしようとする姿から、いくつか気づいた点を解説したい。    ◇   ◇   ◇ 22年の育成1位で入団し、ファームでの結果を受け、昨夏...

【田村藤夫】進歩とボーンヘッドと。日本ハム進藤勇也捕手(22)の現在地

日本ハム進藤(2024年2月撮影)

【183】<ファームリポート:日本ハム2-5西武>◇11日◇鎌ケ谷ほぼ2カ月ぶりに日本ハム進藤勇也捕手(22=上武大)のプレーをじっくり見させてもらった。意識の高さを感じつつ、思わぬプレーを目の当たりにして、まだまだ修業の最中にあることを、あらためて実感した。  ◆   ◆ 4月に進藤のプレーを見た時は、走者一、三塁で座ったまま投手に返球する進藤の動きが気に...

【田村藤夫】必ずどこかでつまずく…DeNA度会隆輝にとって今がプロの壁を感じるべきタイミング

DeNA度会隆輝(2024年5月6日撮影)

【182】<ファームリポート:DeNA5-3オイシックス>◇9日◇横須賀DeNAの度会隆輝外野手(21=ENEOS)のプレーに、攻守において明確な改善点が見受けられた。    ◇   ◇   ◇    第1打席は2回の先頭バッターとして迎えた。フルカウントから外角高めのボール球を振ってファウル。続けてファウルして、8球目の内角真っすぐに詰まり左飛。 6球目の...

【田村藤夫】ヤクルト奥川恭伸投手の今後について気になる課題を掘り下げる

ヤクルト奥川恭伸(2024年2月18日撮影)

<イースタン・リーグ:ヤクルト4-2西武>◇26日◇戸田ヤクルトの奥川恭伸投手(23=星稜)が先発して7回を2失点(自責0)と好投した。投球内容には前向きなものと、課題が残る。安定した制球力を誇る右腕の今後について、詳しく触れたい。    ◇   ◇   ◇ 100球でマウンドを降りたが、随所に力強いボールもあり、低めの真っすぐで栗山から空振り三振を奪うなど...

【田村藤夫】独立L・埼玉武蔵-信濃で感じた「誰かが見ているかもしれない」との思い

BCリーグ 埼玉武蔵ヒートベアーズの選手ら(2023年3月18日撮影)

【180】<ファームリポート・独立リーグ(ルートインBCリーグ):埼玉武蔵ヒートベアーズ6-9信濃グランセローズ>◇12日◇レジスタはじめて独立リーグのルートインBCリーグを球場で見させてもらった。球場のお客さんが試合を楽しむ雰囲気と、選手がプロを目指して一生懸命に取り組む姿は、ファームで感じる熱気とは少し異なり、非常に新鮮だった。   ◇  ◇  ◇ 試合...

【田村藤夫】日本ハム育成契約の孫易磊が見せた大器の片鱗 球質良く、マウンド度胸も

日本ハム孫易磊(2024年2月22日撮影)

【179】<ファームリポート:日本ハム4-3DeNA>◇8日◇鎌ケ谷日本ハムの育成契約で、昨年のU18台湾代表エース・孫易磊(スン・イーレイ)投手(19=中国文化大)の登板を見る機会に恵まれた。いずれはメジャー挑戦も夢見る大器は、6回から登板し、1イニングを1安打2奪三振1四球での無失点と、まずまずの内容だった。     ◇    ◇    ◇ 最速153キ...

【田村藤夫】DeNA高卒2年目、松尾汐恩捕手には相手の盗塁意欲を削ぐプレーを考えてもらいたい

笑顔で引き揚げるDeNA松尾(2023年2月6日撮影)

【178】<ファームリポート:日本ハム6-6DeNA(延長11回)>◇6日◇鎌ケ谷DeNAの高卒2年目、松尾汐恩捕手(19=大阪桐蔭)の動きに注目した。この試合では、二塁への送球に改善点が感じられた。    ◇   ◇   ◇ 試合ではイニング間にバッテリーは投球練習をする。5球の中で、真っすぐの感触や、変化球の曲がり具合をチェックする大切な時間だ。そして、...

【田村藤夫】ヤクルト高卒ルーキー捕手・鈴木叶へ サインは完璧に覚えなきゃダメだぞ!

ヤクルト鈴木叶(2024年3月撮影)

【177】<ファームリポート:ヤクルト2X-1ロッテ>◇21日◇戸田ヤクルトの高卒ルーキー捕手・鈴木叶(18=常葉大菊川)がサヨナラヒットを放ち非常に印象に残った。また、キャッチングの技術的な部分と、もっとも根本的な部分での課題と、いろんな側面を見ることができた。    ◇   ◇   ◇ サヨナラヒットを放った場面では、フォークを鮮やかにレフト前に運んだ。...

【田村藤夫】日本ハムの快速左腕・細野晴希は今後、空振りを取るようになるかが鍵を握る

日本ハム対オイシックス プロ初登板を果たした日本ハム細野(撮影・黒須亮)

【176】<ファームリポート:日本ハム3-0オイシックス>◇20日◇鎌ケ谷日本ハムのドラフト1位・細野晴希投手(22=東洋大)がプロデビュー戦で先発した。1イニングだけだったが、最速158キロ左腕の片りんは十分に感じることができた。      ◇     ◇     ◇ 全16球のうち11球がストライク。うち変化球は6球投げて、4球がストライク。制球はいいと...

【田村藤夫】西武俊足ショート滝沢夏央の驚くべき快足と突き詰めるべき懸念

西武滝沢夏央(2023年5月3日撮影)

【175】<ファームリポート:ヤクルト4-2西武>◇17日◇戸田西武の滝沢夏央(20=関根学園)の足に魅了され、圧倒された試合だった。そして、見えてきた懸念材料を考えたい。    ◇   ◇   ◇  3安打を放ち、試合の随所で好守備を見せてくれた。2回には山田の痛烈なハーフライナーを体を後ろにそらしながらも好捕。球際の強さを感じた。 4回には北村の、やはり...

【田村藤夫】日本ハムのドラフト2位・進藤勇也の返球シーンに覚えた違和感

日本ハム進藤勇也(2024年3月3日撮影)

【174】<ファームリポート:日本ハム5-3楽天>◇6日◇鎌ケ谷日本ハムの大卒ドラフト2位、期待の強肩捕手・進藤勇也(22=筑陽学園~上武大)の実戦をじっくり見させてもらった。   ◇  ◇  ◇ 2月の名護キャンプで進藤の実戦を見たが、肩はいい、キャッチングも受ける姿がとても良く、開幕スタメンもあり得るのではと感じていた。最後の最後に2軍合流となったが、こ...

【田村藤夫】21日に開幕2軍が決定も、ここで腐る根尾昂ではない 必ずチャンスは来る

中日根尾昂(2024年3月9日撮影)

【173】<ファームリポート:中日ファームシートバッティング>◇24日◇ナゴヤ球場室内練習場 開幕2軍が決まった中日・根尾昂投手(23=大阪桐蔭)が室内練習場で行われたシートバッティングに登板し、打者25人に四球2、8安打、2失点という内容だった。  ◆   ◆ 21日に立浪監督が根尾の開幕2軍を明言していた。根尾はオープン戦で3試合に登板して防御率3・86...

【田村藤夫】接戦を落とした関東第一の攻撃に課題 八戸学院光星・洗平比呂156球の力投は見事

八戸学院光星対関東第一 タイブレークの末に敗れ、スコアボードを背に一礼する関東第一の選手たち(撮影・浅見桂子)

<センバツ高校野球:八戸学院光星5-3関東第一>◇18日◇1回戦1977年に関東第一を卒業し、評論家になりはじめて母校の試合を甲子園で見ることができた。試合は負け、校歌は聴けなかった。それでも、試合後にグラウンドを引き揚げる関東第一に、スタンドからは大きな拍手。胸にじんと染みる光景だった。 OBとしては勝てなかったが、いい試合だった。両左腕の好投で幕を開け、...

【田村藤夫】日本ハムの二刀流・矢沢宏太投手へ スライダーの1球、1球に感覚を研ぎ澄ませ!

日本ハム矢沢宏太(2024年2月21日撮影)

【171】<ファームリポート・教育リーグ:日本ハム1-0楽天>◇13日◇鎌ケ谷日本ハムの二刀流の矢沢宏太投手(23)が1イニング1安打と好投した。特段、批判する内容ではないピッチングに、私はひとつの着眼点を見た。    ◇   ◇   ◇    こういうシーンこそ、私は見ていて良かったと思う。それは、こうしたリポートを読むプロ野球ファンの方が、わずかばかりで...

【田村藤夫】DeNAの4位・石上泰輝内野手には、意味ある教育リーグでのミスにしてほしい

石上泰輝(2024年3月3日撮影)

【170】<ファームリポート・教育リーグ:DeNA2-3巨人>◇5日◇横須賀 ここまで新戦力として大健闘しているDeNAのドラフト4位、大卒ルーキー石上泰輝内野手(22=東洋大)だが、教育リーグ巨人戦で見えた攻守での細かい改善点をリポートする。  ◆  ◆  ◆   沖縄のキャンプ取材から戻り、まだまだ真冬の寒さが残る関東で、教育リーグを見た。DeNAの石上...

【田村藤夫】初めて見た 中日・根尾昂のキャンプでの会心の笑顔

マウンドで集中する中日根尾昂=2024年2月17日

【169】<ファームリポート・キャンプ取材編> 中日の北谷キャンプを訪れ、根尾昂投手(23=大阪桐蔭)のピッチングを取材した。現状では1軍先発ローテーション入りを目指して競争の最中にある。気が抜けないキャンプ終盤を迎えつつあるが、ブルペン、グラウンドで練習に励むその表情には、これまでと違うものを感じた。  ◆   ◆ 私が評論家になってから縁あって、ずっと根...

【田村藤夫】日本ハム新外国人レイエスは196cm120キロ 、陽気で超まじめ大ブレーク兆し

フランミル・レイエス=2024年2月15日

【168】<ファームリポート・キャンプ取材編>日本ハムの新外国人選手が非常に楽しみだ。フランミル・レイエス(28=ロイヤルズ)のバッティングの力量もさることながら、まじめで陽気な性格と、真剣にバント練習、走塁練習、バント処理と、手を抜かない姿勢は見ていて頼もしい。 外国人選手はシーズンが始まってみないと、どうなるかわからないが、少なくともこのキャンプでの取り...

【田村藤夫】阪神の高卒プロ2年目・井坪陽生の強いスイングを見て感じること

試合後にスマホを向けると気さくに撮影に応じてくれた井坪。関東第一の後輩、成長を期待したい(撮影・田村藤夫)

【167】<ファームリポート・キャンプ取材編>阪神の高卒プロ2年目・井坪陽生外野手(18=関東第一)のバッティングに力強さを見た。まだまだ課題はあるが、このパワフルなスイングがあるからこそ、チャンスも与えられ、可能性が広がる。  ◆   ◆    お昼前に沖縄に入り、まずは読谷の中日2軍キャンプを回ろうとオキハム平和の森球場へ向かった。ちょうど、阪神との練習...

【田村藤夫】ソフトバンク・ドラ1前田悠伍がこの世代トップの素材だと良く分かった

ブルペンでプロ初投球を行うソフトバンク前田悠(撮影・岩下翔太)

【166】<ファームリポート・キャンプ取材編>ソフトバンクのドラフト1位・前田悠伍投手(18=大阪桐蔭)のブルペン初投げ(立ち投げ)を見た。捕手の後ろで前田のフォーム、球筋を見て、素材としては一級品であることを、この目で確認できた。ちょうど、同じタイミングで21年のドラフト1位、3年目・風間球打投手(20=明桜)も捕手を座らせて全力投球していた。  ◆   ...

【田村藤夫】オリックスのドラフト1位横山聖哉内野手のスケールの大きさに驚き、楽しくなった

オリックス横山聖哉(2024年2月12日撮影)

【165】<ファームリポート・キャンプ取材編>オリックスのドラフト1位横山聖哉内野手(18=上田西)を見ることができればなぁ、と思って清武のキャンプに足を運んだが、幸運なことに本来はファームで練習しているはずが、中嶋監督のリクエストで1軍で特打。さらにグラウンド横でノックも受けていたので、バッティングと守りの基本的な動きをじっくり見させてもらった。   ◇ ...

【田村藤夫】母校・関東第一の明治神宮大会初勝利をネット裏から見届けて感じたこと

関東第一対熊本国府 6回表関東第一1死二、三塁、熊谷の中犠飛で追加点を奪い歓喜する関東第一ナイン(撮影・横山健太)

【164】<ファームリポート高校野球編><明治神宮大会:関東第一6-2熊本国府>◇高校の部1回戦◇15日◇神宮 これまで母校関東第一の試合は甲子園、東京ドームで見たことがあるが、いずれも負けていた。曇天で寒さが厳しい神宮球場に出向き、今日こそはと試合を見守ったが、これまでとは異なる感情が湧いてきた。 プロ野球のコーチ時代に母校の試合を見ることは、ただシンプル...

【田村藤夫】オリックスのドラ1位左腕・曽谷龍平の制球の波はしっかり分析を

オリックス曽谷龍平(2023年10月9日撮影)

【163】<ファームリポート><みやざきフェニックス・リーグ:オリックス2-1DeNA>◇17日◇SOKKEN オリックスのドラフト1位左腕・曽谷龍平投手(22=白鴎大)のピッチングには課題はあるものの、将来性は非常に高いと感じた。   ◇  ◇  ◇ 左腕で149キロはなかなかいない。それも、左バッターのアウトローで見逃し三振を奪ったかと思えば、今度は右バ...

【田村藤夫】プレーに精彩を欠いた楽天安田悠馬を見て残念に感じた部分

楽天安田悠馬(2023年9月9日撮影)

【162】<ファームリポート><みやざきフェニックス・リーグ:ソフトバンク5-4楽天>◇16日◇アイビー 楽天の安田悠馬捕手(23)のプレーが精彩を欠き、見ていて非常に残念に感じた。   ◇  ◇  ◇ 楽天は先日、炭谷の戦力外を公表した。これは球団として非常に大きな決断と言える。来季の正捕手候補がチームを去るということだ。となれば、安田に求められる責任はよ...

【田村藤夫】先発として安定してきた中日根尾昂は来季こそ真価が問われる

中日根尾昂

【161】<ファームリポート><みやざきフェニックス・リーグ:中日4-1ロッテ>◇15日◇サンマリン 中日先発の根尾昂投手(23)が自己最長の8回を投げ、4安打8奪三振1失点と好投した。    ◇   ◇   ◇ 根尾のピッチングはとても安定していた。私が彼の課題として最も注視してきた制球が良かったことで、序盤、中盤としっかり抑えることができていた。 7回ま...

【田村藤夫】阪神優勝メンバーを6回1失点に抑えた西武育成2年目の左腕・菅井信也投手の実力

フェニックスリーグ西武対阪神 5回5安打1失点の西武菅井(撮影・藤尾明華)

【160】<ファームリポート><みやざきフェニックス・リーグ:西武2-1阪神>◇14日◇アイビー 西武の21年の育成ドラフト3位、プロ2年目左腕・菅井信也投手(20=山本学園)が阪神戦に先発。リーグ優勝を決めた阪神の1軍相手に6回を4安打1失点と好投した。大山のソロ1点に抑えたピッチングは、今後に期待を抱かせる内容だった。    ◇   ◇   ◇ まず最初...

【田村藤夫】DeNA高卒ドラフト4位左腕・森下瑠大のスライダーは一級品への可能性大

DeNA森下

【159】<ファームリポート><イースタンリーグ:日本ハム2-2DeNA(延長11回)>◇13日◇鎌ケ谷 DeNAのドラフト4位、高卒ルーキー左腕の森下瑠大投手(18=京都国際)が先発。5回を投げ4安打1失点、5奪三振1四球と好投した。    ◇   ◇   ◇ 高卒ルーキーのピッチャーを見ると、いろいろ感じるところはある。真っすぐの球質が目につくことがあれ...

【田村藤夫】U18W杯初優勝への流れを作った慶応・丸田湊斗の野球センス

1回、一ゴロに倒れる丸田(撮影・柏原誠)

<U18W杯リポート編><決勝:日本2-1台湾>◇10日◇台北市立天母野球場 日本代表は先発の前田悠伍投手(3年=大阪桐蔭)が1失点完投で前日の雪辱を果たし、日本代表は初優勝を果たした。 試合の勝敗を分けたのは、4回1死二塁で丸田湊斗外野手(3年=慶応)のセーフティーバントだった。先発右腕孫易磊の初球チェンジアップを、一、二塁間に狙ったバント。 だが、チェン...

【田村藤夫】米国打線5回 2/3を無失点に抑えた大阪桐蔭・前田悠伍の勝因

日本対米国 先発し力投する日本・前田(撮影・保坂恭子)

<U18W杯リポート編><U18W杯:日本4-3米国>◇3日◇1次ラウンド◇台湾・台北市立天母野球場 今夏の甲子園大会を現地で取材した田村藤夫氏(63)のU18W杯リポート編。開幕からスペイン、パナマに連勝した日本は、強豪米国との大一番を迎えた。 先発した左腕・前田悠伍投手(3年=大阪桐蔭)は5回2/3を散発4安打8奪三振での無四球ピッチング。打者20人に対...