【田村藤夫】DeNA高卒ドラフト4位左腕・森下瑠大のスライダーは一級品への可能性大

【159】<ファームリポート><イースタンリーグ:日本ハム2-2DeNA(延長11回)>◇13日◇鎌ケ谷 DeNAのドラフト4位、高卒ルーキー左腕の森下瑠大投手(18=京都国際)が先発。5回を投げ4安打1失点、5奪三振1四球と好投した。 ◇ ◇ ◇ 高卒ルーキーのピッチャーを見ると、いろいろ感じるところはある。真っすぐの球質が目につくことがあれ...
2019年まで中日2軍バッテリーコーチとして若手を育成してきた田村藤夫氏が、ファームで目にとまった選手や期待の若手選手の現状をチェックする。
【159】<ファームリポート><イースタンリーグ:日本ハム2-2DeNA(延長11回)>◇13日◇鎌ケ谷 DeNAのドラフト4位、高卒ルーキー左腕の森下瑠大投手(18=京都国際)が先発。5回を投げ4安打1失点、5奪三振1四球と好投した。 ◇ ◇ ◇ 高卒ルーキーのピッチャーを見ると、いろいろ感じるところはある。真っすぐの球質が目につくことがあれ...
<U18W杯リポート編><決勝:日本2-1台湾>◇10日◇台北市立天母野球場 日本代表は先発の前田悠伍投手(3年=大阪桐蔭)が1失点完投で前日の雪辱を果たし、日本代表は初優勝を果たした。 試合の勝敗を分けたのは、4回1死二塁で丸田湊斗外野手(3年=慶応)のセーフティーバントだった。先発右腕孫易磊の初球チェンジアップを、一、二塁間に狙ったバント。 だが、チェン...
<U18W杯リポート編><U18W杯:日本4-3米国>◇3日◇1次ラウンド◇台湾・台北市立天母野球場 今夏の甲子園大会を現地で取材した田村藤夫氏(63)のU18W杯リポート編。開幕からスペイン、パナマに連勝した日本は、強豪米国との大一番を迎えた。 先発した左腕・前田悠伍投手(3年=大阪桐蔭)は5回2/3を散発4安打8奪三振での無四球ピッチング。打者20人に対...
【158】<ファームリポート><ウエスタン・リーグ:阪神2-0中日>◇16日◇バンテリンドーム 中日の根尾昂投手(23=大阪桐蔭)が先発し、6回を投げ、7安打(1本塁打)、3三振、4四球での2失点という内容だった。 ◇ ◇ ◇ シーズンも後半に差しかかろうとしている。今季はファームで実戦を経験している根尾の現状はどこまで進んでいるのか、バンテリ...
【157】<ファームリポート><イースタンリーグ:日本ハム7-6西武(荒天のため8回途中コールド)>◇6日◇鎌ケ谷 日本ハムのドラフト1位・矢沢宏太投手(23=日体大)が先発。1イニング打者3人に対し12球を投げ、無安打無失点だった。 ◇ ◇ ◇ 3日の鎌ケ谷での試合では矢沢は指名打者として3安打2本塁打。もちろん、よく振れている。1軍では結果...
【156】<ファームリポート><イースタンリーグ:日本ハム1-6西武>◇5日◇鎌ケ谷 日本ハムの高卒5年目・柿木蓮投手(23=大阪桐蔭)の現状を見た。昨オフに育成契約選手となり、7月末までの支配下登録を目指していた。前回登板が先月30日、この日が今月の初登板だった。今季中の支配下登録を逃した柿木がどんなピッチングをするのか、そこは外せないと思い球場に足を運ん...
【155】<ファームリポート><イースタン・リーグ:日本ハム7-6ヤクルト>◇3日◇鎌ケ谷 日本ハムの高卒5年目・田宮裕涼(ゆあ)捕手(23=成田)のセカンドスローをじっくり見た。 ◇ ◇ ◇ 捕手の基本スキルについては、既にご存じの方もいるとは思うが、あらためて簡単にご説明したい。 キャッチング、ブロッキング、スローイング、そしてリー...
【154】<ファームリポート><イースタンリーグ:日本ハム4-4ヤクルト>◇1日◇鎌ケ谷 日本ハムの高卒2年目、育成ドラフト1位・福島蓮投手(20=八戸西)の投球内容に、こういうピッチングもあるのかと、ある意味衝撃を受けた。 ◇ ◇ ◇ 突然崩れるピッチャーは何人も見てきたし、受けてきたが、素晴らしいピッチングと、アップアップのピッチングを、同...
【153】<ファームリポート><イースタンリーグ:日本ハム3-9楽天>◇9日◇鎌ケ谷 日本ハムの高卒2年目・畔柳亨丞(きょうすけ)投手(20=中京大中京)のボールをおよそ1カ月ぶりに見たが、真っすぐのレベルアップに目を見張った。 ◇ ◇ ◇ 2番手で登板した畔柳の真っすぐを見て、わずか1カ月でこれほどまでに変わるものかと感じた。 ...
【152】<ファームリポート> <イースタンリーグ:日本ハム3-2楽天>◇8日◇鎌ケ谷 日本ハムのドラフト5位、大卒ルーキー・奈良間大己内野手(23=立正大)の守備に大注目した。 ◇ ◇ ◇ 試合を見始めて、途中から奈良間の守備に特化して見ようと考えるに至った。それは、捕手をやってきたからこそ培われた感覚に従ってみよう、と感じたからだ。 捕手はマス...
【151】<ファームリポート><イースタンリーグ:ヤクルト5X-4日本ハム(延長10回)>◇5日◇戸田 試合前、ヤクルトの全体練習後に「おやっ?」という場面にでくわした。高卒ルーキーでドラフト2位・西村瑠伊斗内野手(19=京都外大西)と、大卒ルーキーで同3位・沢井廉外野手(23=中京大)が、三塁と一塁で特守を受けていた。そして、すぐに試合開始にもかかわらず、...
【150】<ファームリポート><イースタンリーグ:ヤクルト5-1日本ハム>◇4日◇戸田 春先から気になっていたヤクルトの大卒ルーキー、沢井廉外野手(23=中京大)に注目した。 ◇ ◇ ◇ 4月、私はここ戸田球場で見た沢井のバッティングに強い印象を受けた。スイングが速い。それもただ速いのではなく、ちゃんと自分のポイントでボールをとらえていた。ヤク...
【149】<ファームリポート><ウエスタンリーグ:中日6-7広島>◇14日◇ナゴヤ球場 広島の高卒5年目、ショート・小園海斗(23=報徳学園)に注目した。 ◇ ◇ ◇ フェニックスリーグ以外では、ウエスタン・リーグを見る機会はめったにない。それだけに13日の試合も同じだったが、新鮮な気持ちで見入ることができた。 中でも自然と目が行くのが広島の小...
【148】<ファームリポート><ウエスタンリーグ:中日5-7広島>◇13日◇ナゴヤ球場 久しぶりに根尾昂投手(23=大阪桐蔭)のピッチングをナゴヤ球場で見ることができた。昨年6月に外野手から投手へ登録変更。2月キャンプでは大乱調に陥り、紆余(うよ)曲折を経て投手としてトレーニングに励む。根尾の現在地はどこにあるのか、しっかり観察した。 ◇ ...
【147】<ファームリポート><イースタンリーグ:DeNA4-5ロッテ>◇11日◇横須賀 ロッテのドラフト5位、高卒ルーキー・金田優太内野手(18=浦和学院)のショートをリポートする。 ◇ ◇ ◇ ファームリポートを書いていると、ファンの皆さんのこんな声をたびたび聞くことがある。特に若い選手、高卒ルーキーに向けられた声援だ。「まだ18歳、まだ1年目、...
【146】<ファームリポート><イースタンリーグ:日本ハム7-1ヤクルト>◇10日◇鎌ケ谷 日本ハム・宇佐見真吾捕手(30)のホームでのタッチプレーと暴投処理の甘さに、チームが抱える捕手事情が非常に気になった。 ◇ ◇ ◇ 1軍のチーム事情と、ファームの育成状況が密接に関連していることが、この日の試合で切実に理解できた。 1軍では8日の広島戦で...
【145】<ファームリポート><イースタンリーグ:日本ハム6-3巨人>◇4日◇鎌ケ谷 日本ハムの高卒2年目コンビ、達孝太投手(19=天理)と畔柳亨丞投手(20=中京大中京)の現状をリポートする。 ◇ ◇ ◇ 巨人は菅野が投げ、日本ハムは清宮が出場していた。しかし、私は達と畔柳のピッチングに大きな可能性を感じ、変化球をテーマにじっくり見させてもら...
【144】<ファームリポート><イースタンリーグ:DeNA4-3楽天>◇28日◇横須賀 高卒プロ2年目のDeNA・小園健太投手(20=市和歌山)の現状をリポートする。先発して5回で103球を投げ、7安打5四球、3失点だった。 ◇ ◇ ◇ 21年の選抜大会で小園-松川バッテリーを見ていた。その時は制球の良さが印象にあっただけに、こ...
【143】<ファームリポート><イースタンリーグ:日本ハム2-10楽天>◇25日◇鎌ケ谷 プロ5年目、日本ハム吉田輝星投手(22=金足農)のピッチングにいよいよ吉田らしさが漂ってきた。この試合では、先発して2回を投げ、打者8人に被安打2、奪三振1、失点1。球数は32球だった。 ◇ ◇ ◇ 1軍を念頭に置き始めたのか、これが吉田流の段階を踏んだ調整法な...
【142】<ファームリポート><イースタンリーグ:ヤクルト11-6ロッテ>◇24日◇戸田 ロッテの21年ドラフト1位で高卒2年目の松川虎生捕手(19=市和歌山)の動きをじっくり見させてもらった。 ◇ ◇ ◇ ようやく生の試合で松川捕手を見られる。1年目の糸満キャンプ、ブルペンでのキャッチングを見て以来、なかなかタイミングが合わずにいた。ファームで見る...
【141】<ファームリポート><イースタンリーグ:DeNA1-1巨人(延長11回)>◇17日◇横須賀 プロ18年目の巨人・松田宣浩内野手(40)はファーストに入り、今までと同じように、はつらつと動き、声を出していた。 ◇ ◇ ◇ この試合では誰が打ったか、投げたか、という視点ではなく、試合を見ながら思うがままにリポートを書くことにした。それは、常に大声が球...
【140】<ファームリポート><イースタンリーグ:ヤクルト2-3楽天>◇14日◇戸田 楽天の育成ドラフト1位・辰見鴻之介内野手(22=西南大)の快足を見て、私はものすごい原石を見た思いがした。 ◇ ◇ ◇ これだからファームリポートはやめられない。まさか、あんな快足を見せてくれるとは、みじんも思わなかった。4回、四球で出塁した銀次の代走として辰...
【139】<ファームリポート> <イースタンリーグ:日本ハム2-0巨人>◇29日◇鎌ケ谷巨人のドラフト1位高卒ルーキー浅野翔吾外野手(18=高松商)は、試練の最中にある。誰もが通る道であり、浅野はその試練から学ぼうと必死だった。少なくとも私に目にはそう映った。 ◇ ◇ ◇ 第1打席は見逃し三振。第2打席はハーフスイングの空振り三振。第3打席は右...
【138】<ファームリポート><イースタンリーグ:日本ハム3-2ロッテ>◇23日◇鎌ケ谷 ファームで先発転向を目指し実戦登板している日本ハムの大卒2年目・北山亘基投手(24=京産大)に注目した。チームとしては1軍の先発強化となるが、この試合では北山の能力開発への課題を分析する。 ◇ ◇ ◇ 5イニングを投げ、64球で2安打5奪三振2四球、1失点...
【137】<ファームリポート><イースタン・リーグ:ヤクルト-ロッテ>◇18日◇戸田 右肘痛で長期離脱していたヤクルト奥川恭伸投手(22)が、実戦復帰した。昨年3月29日の巨人戦(神宮)以来385日ぶりとなる実戦マウンドで、1回無安打無失点。ロッテ勝又琉偉内野手(18)からは130キロのスライダーで空振り三振を奪った。最速は148キロだった。 ◇ ...
【136】<ファームリポート><イースタンリーグ:DeNA0-2西武>◇16日◇横須賀 DeNAの新外国人選手として注目を集める、レッズ時代の20年にサイ・ヤング賞に輝いた右腕トレバー・バウアー(32=ドジャース)が、来日後初めて実戦登板した。4回を被安打4、6奪三振、四死球0で無失点。53球のピッチングだった。この大物右腕に対して、西武打線ではドラフト1位...
【135】<ファームリポート><イースタンリーグ:巨人6-5DeNA>◇5日◇横須賀 DeNAのエース今永昇太投手(29)が先発し、2人のルーキーが多大な影響を受けた。その貴重な試合を目の当たりにした。 ◇ ◇ ◇ こんなについてる日もあるんだと、発表されたスタメンを見てうれしくなったが、試合を見て、その喜びは何倍にも広がった。 W...
【134】<ファームリポート><イースタン春季教育リーグ:DeNA2-1日本ハム>◇15日◇横須賀 12日の教育リーグに続き、日本ハムの高卒5年目・田宮裕涼(ゆあ)捕手(22=成田)のスローイングとバッティングについてリポートする。 ◇ ◇ ◇ 長くファームの試合を見ていると、偶然という場面に何度か出くわす。たまたま数日間のうちに同じ選手のプレ...
【133】<ファームリポート><イースタン春季教育リーグ:DeNA1-1西武>◇14日◇横須賀 DeNAの高卒ドラフト1位・松尾汐恩捕手(18=大阪桐蔭)は2番DHでスタメン出場。4打数1安打1犠打。第4打席は同期の西武ドラフト5位・山田陽翔投手(18=近江)と対戦した。 ファームで実戦に出始めた松尾がどんなプレーをするのかを楽しみに、横須賀に足を運んだ。D...
【133】ファームリポート(~WBC特別編~)1次ラウンドA組の戦いを見た田村藤夫氏(63)が、イタリアチームを分析する。 ◇ ◇ ◇ まず、イタリアという国名から受ける印象を外して試合に臨むべきだ。イタリアチームは普通に強い。メジャー経験者がメンバーにいるのはもちろんのこと、プレーを見てもチームがしっかりしていることが十分にわかる。 NPBレ...