【上原浩治】山本由伸、高め主流のMLBで低め制球の日本式貫きMVP 今後理想のスタイルに

<ワールドシリーズ:ブルージェイズ-ドジャース>◇第7戦◇1日(日本時間2日)◇ロジャーズセンタードジャース山本由伸投手(27)が、執念の連投でリリーフ登板。2回2/3を無失点の好救援で試合を締めて、チームを初のワールドシリーズ(WS)連覇に導いた。日本人選手では2人目の胴上げ投手となり、WS3勝でMVPを受賞。13年に日本人で初めてWSの胴上げ投手となった...

<ワールドシリーズ:ブルージェイズ-ドジャース>◇第7戦◇1日(日本時間2日)◇ロジャーズセンタードジャース山本由伸投手(27)が、執念の連投でリリーフ登板。2回2/3を無失点の好救援で試合を締めて、チームを初のワールドシリーズ(WS)連覇に導いた。日本人選手では2人目の胴上げ投手となり、WS3勝でMVPを受賞。13年に日本人で初めてWSの胴上げ投手となった...

<日本シリーズ:阪神2-3ソフトバンク>◇第5戦◇30日◇甲子園阪神とソフトバンクのチーム力は、投打とも互角とみていた。その上で、日本シリーズは阪神が勝ちきると読んでいただけに、先に1勝した後の4連敗は想定外と言うしかなかった。 2点リードの8回、石井が柳田に左越えの同点本塁打を浴びたのは、初球ストレート。左から右に吹く風を考えても、阪神バッテリーが外角に配...

<日本シリーズ:阪神2-3ソフトバンク>◇第5戦◇30日◇甲子園 7回までソフトバンクは2点ビハインドだった。劣勢なのだが、私はベンチの小久保監督の次から次へと迷わず選手を投入する姿勢に、このまま追いつけなかったとしても、言うなれば「ポジティブ敗戦だな」と感じていた。 中4日で有原を使い、5回2死一、二塁で迷わずヘルナンデスにスイッチ。佐藤輝に打たれたが、こ...

<日本シリーズ:阪神2-3ソフトバンク>◇第4戦◇29日◇甲子園またしても1点差負けを喫した阪神だが、この一戦のポイントは6回表にあった。2点ビハインドで3番手で投入した桐敷が3点目を許した場面が勝負の“アヤ”だった。 この回は1死から7番牧原大が投安で出塁し、海野の犠打で2死二塁になった。ここでソフトバンクは、5回まで危なげない投球で無失点に抑えていた先発...

<日本シリーズ:阪神2-3ソフトバンク>◇第4戦◇29日◇甲子園最後は追い上げて1点差まで詰め寄ったが、阪神は得点差以上の完敗と言っていいだろう。「勝負事とはそんなもの」と言ってしまえばそれまでだが、試合展開が阪神にとってよくない流れになっていた。最初に悪い流れを加速させてしまったのが、先発した高橋だった。 ソフトバンクの先発は大津だった。大津には申し訳ない...

<日本シリーズ:阪神1-2ソフトバンク>◇第3戦◇28日◇甲子園阪神が4回から9回まで6イニング連続で得点圏に走者を進めたのは、ソフトバンクを攻め立てたというより、相手チームのミスでもらったチャンスばかりだった。その好機に「あと1本」が出なかった一戦だった。 逆をいえば、ソフトバンクの先発モイネロからつないだリリーフ陣が踏ん張ったという見方もできる。しかし、...

<日本シリーズ:阪神1-2ソフトバンク>◇第3戦◇28日◇甲子園ロースコアの結果だけ見ると、ヒリヒリする攻防を連想するだろうが、個々のプレーを見ると、かなり粗さ、雑さが目立った。 事細かに指摘するのはこちらも釈然としない。言えることは、ベンチが策を弄(ろう)しても、選手が思った動きができない時もある。この試合で象徴的なところで言えば、阪神が1点を追う6回無死...

<日本シリーズ:阪神-ソフトバンク>◇第3戦◇28日◇甲子園ソフトバンクは1勝1敗で敵地・甲子園に乗り込むことになった。初戦を落としたものの、第2戦は打線が爆発。特に1番柳田、2番周東のコンビで8安打。第1戦は阪神の近本、中野のコンビが足を絡めながら逆転勝利。このシリーズはどうも両チームの「1、2番コンビ」がカギを握るような気がする。当然ながら相手を封じ、こ...

<日本シリーズ:ソフトバンク10-1阪神>◇第2戦◇26日◇みずほペイペイドーム初戦を制した阪神がまさかの2ケタ失点を喫し、逆転負けで1勝1敗となった。初回に佐藤輝明内野手(26)が先制打を放つも、先発のジョン・デュプランティエ投手(31)が2回途中7失点と大炎上した。日刊スポーツ評論家の鳥谷敬氏(44)はソフトバンク栗原の初回同点打をキーポイントに挙げ、周...

<日本シリーズ:ソフトバンク10-1阪神>◇第2戦◇26日◇みずほペイペイドーム試合前から「?」を抱いていた。阪神の日本シリーズ第2戦の先発は、CSファイナルの第2戦で先発した才木ではなく、公式戦では8月9日以来の登板となるデュプランティエだった。公式的な発表がなく、臆測になってしまうのだが、才木に何かアクシデントがあった可能性があると思ってしまった。デュプ...

<日本シリーズ:ソフトバンク1-2阪神>◇第1戦◇25日◇みずほペイペイドーム阪神村上、ソフトバンク有原とも両先発に力があり、また両チームの打線の状態を考えると、おそらく投手戦になるとみていた。その通り、初回にソフトバンクが1点を取っただけで試合は進んでいった。5回に入っても、まだどちらに転ぶか分からなかった。 先発投手も、攻撃陣も、やるべきことを分かってい...

<日本シリーズ:ソフトバンク1-2阪神>◇第1戦◇25日◇みずほペイペイドーム阪神が敵地で逆転勝ちを飾り、第1戦を制した。博多で行われた日本シリーズの試合は過去7戦7敗だったが、ついに“博多の呪縛”を解いた。日刊スポーツ評論家の桧山進次郎氏(56)は6回逆転劇を呼び込んだ中野拓夢内野手(29)の好走塁に着目。「勝敗の分かれ目となった」と高評価した。【聞き手=...

阪神は敵地で1勝1敗に持ち込むことができれば御の字だ。ソフトバンクの第2戦で先発が有力視されるモイネロ攻略は至難だから、是が非でも“先手”を打ちたい。 初戦の先発有原に付け入ることは十分に考えられる。かつての剛腕のイメージはないし、少しずつタイミングをずらしながら打ちとるタイプに変貌しているが、その立ち上がりを攻め立てたい。 阪神は走者をため、クリーンアップ...

<パ・CSファイナルステージ:ソフトバンク2-1日本ハム>◇第6戦◇20日◇みずほペイペイドーム2連勝から3連敗したソフトバンクは、日本ハムに逆王手をかけられていた。言うまでもないが、チームの勢いは完全に日本ハムにあった。特に脅威だったのは絶好調のレイエスを中心にした強力打線で、ソフトバンクの勝利は中4日で先発するモイネロのピッチングにかかっていた。日本球界...

<パ・CSファイナルステージ:ソフトバンク1-7日本ハム>◇第5戦◇19日◇みずほペイペイドーム日本シリーズ進出に王手をかけていたソフトバンクがまさかの3連敗。大一番の短期決戦では珍しいし、決して諦めたわけではないだろう。しかし試合展開の流れだけを追うと、まるで戦意を喪失したような戦いぶりに見えてしまった。繰り返しになるが、このような大事な試合で勝利を諦めて...

ソフトバンクのオーダーを見て、小久保監督は決めにきたと感じた。打撃の内容が悪い山川を外し、「4番一塁」に中村を入れたからだ。中村がキーマンになると思い試合を見始めた。しかし、「今日で決める」というベンチのプランを、選手がどれだけ意識できていたのか、疑問に思わざるを得なかった。 最初の疑問は初回の攻撃だ。先頭で柳田が出塁したのはいいが、2番周東は初球を簡単に打...

<パ・CSファイナルステージ:ソフトバンク3-9日本ハム>◇第4戦◇18日◇みずほペイペイドーム同じ敗戦でもいろいろな種類がある。勝負事である以上、わざと負けるということは絶対にない。ただ、やるべきことをやって負けたのなら諦めようがあるが、次の試合につながらないような敗戦は、できる限り避けなければいけない。長いペナントの戦いと、CSや日本シリーズのような短期...

<セ・CSファイナルステージ:阪神4-0DeNA>◇第3戦◇17日◇甲子園阪神が3連勝で2年ぶりの日本シリーズ突破を決めた。先発の高橋遥人投手(29)は8回1死まで無安打無失点7奪三振とDeNA打線を圧倒し、8回2/3を3安打無失点。猛虎OBでもある日刊スポーツ評論家の岩田稔氏(41)は高橋の右打者低めへの直球を絶賛した上で、2戦目までノーヒットだった主軸2...

<セ・CSファイナルステージ:阪神4-0DeNA>◇第3戦◇17日◇甲子園2連勝していた阪神が、あっさりと3連勝して日本シリーズへの進出を決めた。なんとか意地を見せたいDeNAだったが、頼みの先発ケイが初回に3ランを浴び、阪神の先発高橋の前に手も足も出ないような内容で封じ込められ、まさにペナントで独走Vを決めた阪神の強さを凝縮させたような試合だった。 圧巻の...

<パ・CSファイナルステージ:ソフトバンク0-6日本ハム>◇第3戦◇17日◇みずほペイペイドーム追い込まれた日本ハムだったが、ここで満を持してエース伊藤が流れを変える。もし、ここからもつれる展開になった時には、伊藤-田宮のバッテリーがソフトバンク打線を翻弄(ほんろう)したことがターニングポイントだったと感じる内容だった。 序盤、伊藤は田宮のサインに何度か首を...

阪神、DeNAの戦いは“リリーフ勝負”になれば両軍の力量差は歴然だった。だから8回の阪神が1点差を追いついた時点で、ブルペンの顔ぶれを見渡しても、これで負けはないだろうと読むことができた。 その8回、代わったDeNA伊勢から、近本四球と犠打で1死二塁。続く森下は伊勢に対してタイミングが合っていないように見えた。森下を打ちとれば、続く佐藤輝は申告敬遠で歩かされ...

<セ・CSファイナルステージ:阪神5-3DeNA>◇第2戦◇16日◇甲子園最後は森下のサヨナラ勝ちで、阪神が日本シリーズ進出へ王手をかけた。勝負事はげたを履くまで分からないとはいえ、シーズンを独走で優勝した阪神が絶対的に有利な状況になり、正直ホッとした気持ちがある。ただ残り試合を確実に勝つために、気になったことがあった。初戦にも苦しめられた「8番・林」への対...

<セ・CSファイナルステージ:阪神2-0DeNA>◇第1戦◇15日◇甲子園阪神先発の村上頌樹投手(27)の投球内容は、レギュラーシーズンとはかけ離れていた。ストレートの球威、制球力ともに不調で、インサイドを攻める村上らしさは、すっかり影を潜めた。何とか5回を投げきることができたという印象だった。 村上の不調は、2回を除いて毎回得点圏に走者を背負うピンチに見舞...

<セ・CSファイナルステージ:阪神2-0DeNA>◇第1戦◇15日◇甲子園ペナントレースで独走優勝を決めた阪神にとって、このCSファイナルでの最大の敵は「実戦での勘」だった。絶対に負けられないという試合は、いつ以来になるのだろう。少なくとも1カ月以上はピリピリするような緊張感のある真剣勝負は遠ざかっている。一方のDeNAはCSファーストを理想的な2連勝で勝ち...

<パ・CSファイナルステージ:ソフトバンク2-1日本ハム>◇第1戦◇15日◇みずほペイペイドームファイナルステージ初戦でありながら、日本ハム新庄監督の視線は何を捉えているのだろう。大事な初戦先発を達に託す。日本シリーズ進出を狙うばかりか、来季リーグ優勝からの日本一という大目標への布石を、ここで打ったと感じた。 達は今季、主にロッテ、西武戦で勝ち星を挙げながら...

パ・リーグのCSファイナルステージは2年連続でソフトバンク-日本ハムの顔合わせとなり、15日に初戦を迎える。 日刊スポーツ評論家の浜名千広氏(55)は、ソフトバンクのキーマンに今宮健太内野手(34)を指名した。左ふくらはぎを痛め、ファーム調整を続けてきたベテランが9月4日以来の1軍復帰。「生半可な気持ちではないはず。すごく躍動すると思う」と攻守両面での活躍に...

<セ・CSファーストステージ:DeNA7-6巨人>◇第2戦◇12日◇横浜なりふり構わない必死の戦いを見せていた巨人だが、最後の最後に力尽きてしまった。よく戦ったとは思うが、試合を振り返れば悔やまれるプレーばかりが思い起こされる。初回に5点を先制しながらその裏に同点にされ、延長戦で1点を勝ち越した後、2アウトになってからの逆転負け。今季の巨人を象徴する試合にな...

<パ・CSファーストステージ:日本ハム5-4オリックス>◇第2戦◇12日◇エスコンフィールド日本ハム・レイエスの逆転打は見事だった。8回2死一、二塁、フルカウントとなり、岩崎-若月のオリックスバッテリーには3つの選択肢があったと思う。 1つ目は低めフォーク。だが、レイエスはカウント1-1から2球続けて低めのボールになるフォークに手を出さなかった。マークしてい...

<セ・CSファーストステージ:DeNA6-2巨人>◇第1戦◇11日◇横浜シーズン終盤からDeNAの4番でチームをけん引した筒香が、超短期決戦のCSファーストステージでも勝利に導く活躍をした。2本塁打を含む4打数4安打3打点。先発したケイの好投も貢献度は高いが、チームの得点が6点だった中での3打点は“MVP級”の活躍と言っていいだろう。 最初の先制ソロは2ボー...

<CSファイナル展望>阪神が日本シリーズ進出を目指し、15日から始まるCSファイナルステージ(甲子園)に向けて調整を重ねています。現役時代は阪神一筋22年、4番や代打の神様で活躍した日刊スポーツ評論家の桧山進次郎氏(56)が、CS突破対策を指南しました。【松井清員】 ◇ ◇ ◇ 15日に初戦を迎えるCSファイナルステージまでの調整は、非常に難し...