【真弓明信】佐藤輝明2打席連続の38号に今季の成長凝縮 外角スライダーに対してバット止まる

阪神佐藤輝が2打席連続の37、38号を放つ活躍を見せた。5回2死一塁の場面で中日左腕の近藤から打った2本目のホームランに、今季の成長が凝縮された。 第3打席になったこの回、まず1-2からの4球目、ボールになる外角スライダーに対してバットが止まった。昨シーズンまでなら空振りしてもおかしくないシーンだ。 近藤は「真っスラ」するタイプで、追い込まれてもインコースに...
阪神佐藤輝が2打席連続の37、38号を放つ活躍を見せた。5回2死一塁の場面で中日左腕の近藤から打った2本目のホームランに、今季の成長が凝縮された。 第3打席になったこの回、まず1-2からの4球目、ボールになる外角スライダーに対してバットが止まった。昨シーズンまでなら空振りしてもおかしくないシーンだ。 近藤は「真っスラ」するタイプで、追い込まれてもインコースに...
<日本ハム12-5西武>◇15日◇エスコンフィールドシーズン終盤の継投は、本当に難しい。近年、各チームとも夏場が終わるぐらいまでは疲労を考慮し、3連投以上は避ける傾向が強い。それでも9月を過ぎれば、そんなことも言っていられなくなる。その試合を勝つために全力を尽くすようになる。当然、これまでの継投とは違ってくる。ここで度胸満点の継投を見せたのが、日本ハムだった...
<阪神0-1中日>◇14日◇甲子園阪神が残り試合を消化していく中で、タイトルのかかった才木が勝つか、負けるかが注目された一戦だった。最少1点で7回を投げ切ったから、ベンチが「野手が打って勝たせてやらないと」という空気感に包まれてもおかしくなかった。 中日先発の大野に8回を4安打に抑えられた。以前は速くてキレのあるストレートを主体に、ツーシームを意識させながら...
<楽天5-1ロッテ>◇14日◇楽天モバイルパーク楽天前監督の平石洋介氏(45)が楽天-ロッテ22回戦(楽天モバイルパーク)を評論した。快勝を呼んだ攻撃陣を高く評価しつつ、もったいないプレーも指摘した。 ◇ ◇ ◇ 楽天は非常にいい攻撃を見せた。2回の先制は、先頭ボイトが左前打を放ち、フランコが四球。初球、2球目と低めの変化球をしっかり見逃したの...
<巨人11-10阪神>◇13日◇東京ドーム優勝は逃したが2位は死守したい巨人にとって、大きなサヨナラ勝ちとなった。もちろん、まずはAクラスを確保し、CSファーストステージを勝ち上がることが先。その上で阪神と再戦となるが、その際は攻守にわたり岸田がキーマンだと感じた。打っては3安打2打点。3回の2ランは見逃せばボールかという高め真っすぐを捉え、左翼ポールに直撃...
<巨人11-10阪神>◇13日◇東京ドーム同じ戦力で戦うことができた阪神、出来なかった巨人。それが今シーズンの両軍における差だった。菅野が抜け、投打の中心が離脱した巨人に対し、シーズンを通して主力を欠くことなく、同じメンバーで戦った阪神の力勝ちだ。 巨人は“空中戦”で勝ってきたチームで、岡本不在でオーダーを組むのにも苦労し、選手層の薄さを露呈した。一方阪神は...
<日本ハム3-7西武>◇12日◇エスコンフィールド首位争いをしている日本ハムが、痛い星を落とした。この日は2ゲーム差に詰め寄っていた首位のソフトバンクの試合はなく、勝ってゲーム差を縮めておきたかったが、5位の西武に完敗。縮めるどころか、ゲーム差を2・5に広げられてしまった。 優勝争いしているとはいえ、勝てない試合はある。今試合でいえば、西武の先発・高橋が抜群...
<日本ハム10-4オリックス>◇11日◇エスコンフィールド日本ハムは初回の攻撃で試合の大勢を決めた。先頭からの5連打を含む7安打で6点を奪ったが、カギは2番今川優馬外野手(28)だった。無死一塁で、まずは2球続けて空振り。左手の小指がグリップエンドからはみ出すほど、バットを目いっぱい長く持っていた。だが、3球目は一転、拳1つ分ほどあまらせて短く持ち、外角高め...
<阪神2-0DeNA>◇11日◇甲子園阪神はリーグ優勝を成し遂げるまで目の前のゲームに集中して戦ってきたから、それぞれが少しペースダウンし、疲れを癒やしながらのDeNA3連戦になった。 チームとしても、選手を入れ替えながら、CSに向けてメンバーを絞り込みながらの戦いが続くのだろう。ほぼレギュラーは固まっている状況だが、今は代打要員などを含めて試している段階と...
<阪神1-6DeNA>◇10日◇甲子園阪神がCSで対戦する相手は、巨人よりDeNAのほうが戦いにくいのではないだろうか。そう思わせる2試合だった。短期決戦で1発のある打者が要警戒であることを、主軸の筒香、オースティンに見せつけられた。 阪神先発の伊藤将が4回無死一、二塁で筒香に左越えの本塁打を許したのは、高めのカットボールだった。引っ張ろうと思えば引っ張れた...
<巨人4-3広島>◇10日◇東京ドーム巨人は2位を死守するしかない。その中で広島に逆転勝ちを収めたが、この勝ち星は岸田なくしては語れない、そう思わせる働きだった。同点の8回無死一、二塁。岸田は2球で追い込まれる。ここでその心中がはっきりうかがえるバッティングを見せた。 何とか右打ちで走者を進めたい。その一心から右方向を意識したスイング。ボテボテになりながらも...
<阪神0-3DeNA>◇9日◇甲子園阪神は早々とリーグ優勝を決めたが、CSで対戦するチームの方向性が見えてくるのは、少し先になりそうだ。今はどこが出てきてもいいように、情報収集するスコアラーが忙しくしているのが目に浮かんでくるようだ。 阪神はDeNA先発ケイを攻略することができなかった。7回を投げ切られて3安打無失点、7三振を喫し、8勝目(6敗)を献上。ケイ...
<巨人6-4広島>◇9日◇東京ドーム阪神の優勝が決まり、セ・リーグはCSへの出場を懸けた争いになった。2位の巨人には貯金を作ってCS出場を決めてほしいし、昨年、9月に大失速した広島も逆転CS出場に向けて負けられない。しかし、試合内容を見ていると、両チームとも「どうしても勝ちたい」という気持ちは伝わってこなかった。 この試合、特に気になったのが「投手への攻め」...
野球ファンにとって月曜は特別な日。先週を振り返って、今週に思いをはせる。識者に回顧と展望を聞いた。セ・リーグ編は中西清起氏(63=日刊スポーツ評論家)。 ----◇--◇---- タイガースは見事でした。優勝を決めた7日広島戦もシーズンを象徴するような勝ち方だった。やはり投手力ですよね。 ああやって先発才木の危険球退場というアクシデントがあっても、湯浅、桐敷...
野球ファンにとって月曜は特別な日。先週を振り返って、今週に思いをはせる。識者に回顧と展望を聞いた。パ・リーグ編は平石洋介氏(45=日刊スポーツ評論家)。 ----◇--◇---- 先週のパ・リーグ一番のトピックは、やはりソフトバンクの優勝マジック点灯だろう。5月始めまで最下位で最大借金7を抱えていたチームとは思えない巻き返しで、2年連続優勝へ突き進んでいる。...
<阪神2-0広島>◇7日◇甲子園走攻守どの部門を見ても、他球団に負けているところがなかった。その中で、特筆すべきポイントとして、挙げたいのが走塁だ。 リーグトップの盗塁数に目がいきがちだが、評価したいのは、ひとつ先の塁を狙う姿勢だ。打者走者がシングルヒットの当たりで二塁を狙う、あるいは一塁から三塁へ。一気に本塁に生還する場面もあった。積極的な走塁というのが、...
<阪神2-0広島>◇7日◇甲子園阪神は投手力が圧倒的でした。 8月末のチーム防御率が驚異の1・20で失点は281。2位の巨人が同2・72で失点が362と差は歴然です。 ロースコアながら先発とリリーフが抑えて勝つ。先発が4失点以上して打撃陣が逆転する展開はほとんどなく、安定した勝ちパターンがありました。 開幕ローテは村上、富田、門別、才木、ビーズリー、デュプラ...
<阪神2-0広島>◇7日◇甲子園何といっても投手陣だろうね。 先発だと「力の才木」に「技の村上」かな。本人たちはいろんな波があっただろうけど、2人とも大事なシーズン終盤にタイトル争いに絡んできている。1年間働けた証しだろう。右の柱が2枚。これは大きかった。 才木は球界を見渡しても真っすぐが速くて強い。もともと落差のあるフォークがあるけど、今年は特に真っすぐが...
<阪神2-0広島>◇7日◇甲子園タイガースは主力の故障者がほぼ0だったことで、1年間安定した戦いができました。 他の5球団は中軸を打つ選手を欠いて戦力ダウンを余儀なくされる中、力のある1~5番を固定できました。投手陣も才木と村上がフルでローテを引っ張り、他の先発は疲れが出ると2軍でリフレッシュさせ、控えていた投手が同等の力を発揮しました。石井、岩崎らを中心と...
<阪神2-0広島>◇7日◇甲子園監督を経験した立場からいえば、藤川監督のマネジメントは就任1年目であることを考えても、素晴らしかったと思う。 他球団の戦力が整わなかった面はクローズアップされるだろうし、実際、それは事実だと思う。だがハッキリ言って“運も実力のうち”だ。 大きな故障者を出さずにシーズンを戦い切った阪神は強かったし、それを導いた藤川監督も立派だっ...
<阪神2-0広島>◇7日◇甲子園どのチームも故障者が多すぎた。 巨人は岡本の長期離脱が大きく響いた。依然として巨人の“顔”であるはずの坂本の起用法は首をかしげることがあったし、岡本の迫力は怖い存在だから期待外れだった。 ヤクルトも村上抜きで厳しい戦いを強いられた。中日は力をつけた木下がケガで、戦い方も一貫性を欠いた。各チームに故障者が続出するのは、練習法、ト...
<阪神2-0広島>◇7日◇甲子園巨人のV9時代にもなかった阪神の強さ、勝ち方でペナントレースを独走した。 他球団の主力が、戦線離脱を余儀なくされるアクシデントも後押しした。投手力で他球団を圧倒し、村上、才木を両輪として、先発は6連戦でも事欠かない投手がそろい、余裕をもってファームで調整させられる。十分なコンディションで先発でき、若い投手を中心にローテーション...
<阪神2-0広島>◇7日◇甲子園藤川監督の言葉通り、今季はブルペン陣が「チームの心臓」となりました。 質量ともに12球団屈指。タイガース90年の歴史上、NO・1の安定感と表現しても大げさではありません。「JFK」が脚光を浴びた05年のリーグ優勝と比べてもひけは取らないはずです。 岩崎投手や石井投手、及川投手らが主に勝ちパターンを担ってきましたが、阪神にはそも...
<阪神2-0広島>◇7日◇甲子園阪神はなぜ独走優勝できたのでしょうか。 2年前にリーグ優勝、日本一を達成した主力勢がさらに成長。投手陣容も12球団屈指。もともと戦力はそろっていましたが、主力にケガ人がほぼ出なかった事実が何より大きかったと感じます。巨人は岡本和選手、ヤクルトは村上選手、DeNAはオースティン選手や牧選手が負傷離脱した途端、苦戦を強いられました...
<阪神2-0広島>◇7日◇甲子園阪神はルーキー監督として関心を集めたが、うまくチームを勝利に導いた。特にピッチャー出身らしく、投手を中心に戦った。 先発は村上、才木を軸にフル回転させた。ブルペンは石井が安定感を発揮し、及川の成長もあって、この2人が救世主的な存在となった感の強いシーズンだった。 打では佐藤輝の4番がハマった。開幕から森下を4番に据えたのは大賛...
<阪神2-0広島>◇7日◇甲子園阪神は交流戦で7連敗するなど8勝10敗とつまずいた。 順位が変わりやすいところだが、セ・リーグは全5チーム、阪神に勝ち越すことができなかった。後退するどころか、最終的にセ・リーグ首位をキープし、全くダメージを受けなかったことが大きい。 就任1年目の藤川監督に関しては、細かい手を打ってきたようには見えなかったが、ゲーム展開の流れ...
<阪神2-0広島>◇7日◇甲子園阪神のゲーム運びは、こと攻撃の作戦に関していうと、コーチが主導権を握っていたように映った。 それが岡田監督だった昨シーズンと、最も異なる点だったといえるのではないだろうか。 たとえば、セ・リーグ最多の盗塁数が示したように、とにかく出塁したら走る姿勢を示した。それが数に表れた。仮に失敗に終わっても責められなかったのは、コーチ、選...
<中日3-6巨人>◇7日◇バンテリンドーム巨人は勝つには勝ったが、“突っ込みどころ”の多い試合だった。中日松葉に対し5回に3点を追加しKOしたが、この日のできなら3回までに打ち崩さないといけなかった。5回まで投げさせてしまった最大の要因はバント失敗だった。 まずは初回、無死一、二塁としながら、泉口が送れなかった。バントが2球続けてファウルとなり、強攻策に切り...
<阪神4-1広島>◇6日◇甲子園勢いのある阪神が、そのまま勝ち切った一戦だった。逆に広島は3、4、5回と得点圏に走者を進めたが拙攻続きだった。競った展開には見えるが、相手のミスにもつけ込むことができた阪神との差は歴然としていた。 阪神先発の門別は久しぶりの登板で、広島打線の打ち損じに助けられた。ちょっと気になったのは、立ち上がりの1回に失点したシーンだ。2死...
<ソフトバンク2-1楽天>◇6日◇みずほペイペイドーム楽天元監督の平石洋介氏(45)がソフトバンク-楽天21回戦(みずほペイペイドーム)を評論した。楽天は攻守のミスが響き、4連敗。9月に入り、まだ勝ちがない。 ◇ ◇ ◇ 接戦をものにしたソフトバンクは、組織としてしっかりした野球をしている。先頭が四球で出塁。2死となっても、そこからつながり得点...