戦力差ない!阪神と巨人の差は「意識」/桧山進次郎
阪神としては惜しいゲームで、8、9回の満塁機に1本出ていればといった展開でした。お互い緊張感がありましたが、序盤からDeNAの再三のファインプレーによって流れを阻まれました。 阪神と巨人との差は「意識」だと思います。戦力差はない。でもずっとシーズンをみていると、例えばカバーリング、無駄な送球が見受けられるなど、準備不足、状況判断の甘さが目立ちました。 それが...
阪神としては惜しいゲームで、8、9回の満塁機に1本出ていればといった展開でした。お互い緊張感がありましたが、序盤からDeNAの再三のファインプレーによって流れを阻まれました。 阪神と巨人との差は「意識」だと思います。戦力差はない。でもずっとシーズンをみていると、例えばカバーリング、無駄な送球が見受けられるなど、準備不足、状況判断の甘さが目立ちました。 それが...
<DeNA6-5ヤクルト>◇6日◇横浜さすがのひと言しか、思い浮かばなかった。2点をリードされた8回裏2死一、二塁、日本復帰初戦の筒香が打席に入った。1発出れば逆転という場面。DeNAファンの期待は、間違いなく逆転3ランだっただろう。そんな中、期待通りの3ランを放つのだから「お見事!」という言葉以外に思い付かなかった。 DeNA対ヤクルト 8回裏DeNA、2...
阪神は敵地で巨人に連敗を喫したが、才木が踏ん張って3連敗を免れた。開幕カードだった巨人戦も2つ負けたが、3戦目に先発した才木の粘り強い投球が勝ちにつながった。ズルズルといかないのは同じ形だった。 この日の広島戦はカード3戦目に勝った流れだったから、甲子園で勝っていれば勢いがついたのかもしれないが、残念ながら雨天中止になった。ホームだから気持ちも切り替えやすい...
<巨人2-4阪神>◇5日◇東京ドーム現役時代は阪神一筋22年、4番や代打の神様で活躍した日刊スポーツ評論家の桧山進次郎氏(54)が試合をチェック。3連敗しなかったことが一番の収穫としながら、平均6回に満たない先発陣と登板過多気味な救援陣の疲労を課題に挙げました。【聞き手=松井清員】 阪神は前回抑え込まれた高橋礼に対し、3番に佐藤輝を置くなど左打者を並べた打線...
<ドジャース11-2ブレーブス>◇4日(日本時間5日)◇ドジャースタジアムドジャース対ブレーブス 3回裏ドジャース無死、右越えに8号ソロ本塁打を放つ大谷(撮影・菅敏) 大谷は投手との“せめぎ合い”を制した。第2打席のホームランは、インハイのフォーシームを打ったもの。第1打席は空振り三振だったが、初球でインハイに投げられファウル。おそらく、そのイメージが頭にあ...
<巨人2-1阪神>◇4日◇東京ドーム現役時代は近鉄一筋17年で4度の盗塁王に輝き、オリックスで監督を務めた日刊スポーツ評論家の大石大二郎氏(65)が試合をチェック。 阪神は先発西勇が好投しながら走塁で喫した3つのアウトも響き、ミスした方が負ける展開と指摘した。【聞き手=松井清員】 競った試合はミスをした方が負ける。阪神的にはそんな展開になってしまった。5回は...
<広島4-1DeNA>◇4日◇マツダスタジアム広島先発森下暢仁の「9番目の打者」としての意識が勝利を呼び込んだ。3安打という結果だけではない。逆転した7回、森下がファウルにしたスイングがDeNAケイを追い詰めた。 1点ビハインドの7回1死。森下は2球で追い込まれたが、4球目をファウル。続く5球目スライダーもバットの先に当てた。この時、マウンド上のケイの表情か...
<巨人8-5阪神>◇3日◇東京ドームどれだけ点を取られて大敗するのかと思いきや、最終回は巨人ベンチを慌てさせるまでに苦しめた。 吉田義男(日刊スポーツ客員評論家) 阪神は“長嶋デー”だから巨人をもり立てるつもりはなかっただろうが、よく追い詰めました。2回2死から吉川の左飛をノイジーが捕球できず失策したのが痛かったし、直後に岡本和に2ランを浴びた。阪神が敗れる...
<巨人8-5阪神>◇3日◇東京ドーム今季の巨人打線は「打てない」と言われているが、序盤だけで6点を奪った。今季初先発の阪神門別を打ち込んだわけだが、やはり「5番で起用された坂本が打てば大量得点できる」という典型的な試合になった。 初回は2アウトから吉川が二塁打。一塁ベースが空いた状態で4番の岡本和を迎えたが、ストレートの四球だった。今の巨人打線で絶対的な主軸...
<鳥谷スペシャル>日刊スポーツ評論家の鳥谷敬氏(42)が2日、開幕から1カ月を戦った古巣阪神の現状を分析した。 一時期の貧打をサポートした投手力を絶賛し、貯金6で首位に立つチーム成績を「かなり上出来」と表現。状態が上がらない佐藤輝明内野手(25)の「片手空振り」増加を心配しつつ、「選手層の厚さが夏場以降、必ず差を生む」と首位固めに太鼓判を押した。【聞き手=佐...
<西武3-1日本ハム>◇1日◇ベルーナドーム日本ハム田宮裕涼捕手(23)に対し、捕手経験者として深く踏み込んで言わせてもらう。真っすぐと変化球で捕球の構えに違いが出ている。これは相手チームからすれば作戦面に直接関わる情報になる。分かっている他球団からすれば「直されてしまうから黙っていて欲しかった」、日本ハムからは「わざわざ触れなくても」と、両者の本音が聞こえ...
<広島1-7阪神>◇30日◇マツダスタジアム首位阪神が3試合連続となる今季10度目の逆転勝利を飾った。投打がかみ合って3連勝。貯金を今季最多の6に増やした。 先発した村上頌樹投手(25)は1失点の好投で今季チーム初の9回を投げきっての完投勝利をつかんだ。広島3連覇監督で日刊スポーツ評論家の緒方孝市氏(55)が解説した。 ◇ ◇ ◇ 村上の投球に尽きる...
<巨人3-4ヤクルト>◇30日◇東京ドームこれがプロの怖さなのだろう。 新人の連続試合ホールドタイ記録を作っていた巨人のドラ1・西舘勇陽が、2試合連続で敗戦投手になった。この時期の新人選手は、投手も野手も肉体的な疲労もたまるが、それ以上に苦しくなる事情がある。「どんな選手か?」という情報が伝わり「どう攻略するか?」が分析される。新人記録に並んだ西舘にとっても...
阪神85年日本一の守護神で、05年のリーグ優勝時に投手コーチを務めた中西清起氏(61=日刊スポーツ評論家)が、首位を走る岡田阪神の開幕から26試合の戦いを分析。強さの秘密は投手陣の頑張りと岡田采配の妙にあると解説しました。【聞き手=松井清員】 阪神が開幕時の低迷から立て直して首位戦線を走れているのは、投手陣の頑張りに尽きる。打線が10試合連続2得点以下の球団...
<ソフトバンク5-4西武>◇29日◇みずほペイペイドーム簡単には勝てない。野球は怖いと、あらためて感じた。西武からすれば「勘弁してくれ」というのが、正直な気持ちだろう。3試合連続サヨナラ負けで、この日も悪い流れを断ち切れなかった。 西武の下馬評は私も含め高かった。屈指の先発陣にリリーフも充実しており、開幕前にAクラスを予想した。実際、4カード目途中まで首位だ...
<阪神4-3ヤクルト>◇28日◇甲子園キツネにつままれたかのような、思いがけないことが起きた勝利だ。風の影響がなかったとも言えないし、何らかの力に後押しされたか、大山の執念の凡飛が逆転の単打になった。 真弓 はたからみていても、フライが上がった瞬間は、これでチェンジかと思ったよね。打球はショート長岡の後方に落ちるわけだが、後ろに下がっていたレフトのサンタナも...
<日本ハム4-5オリックス>◇28日◇エスコンフィールド点差を見れば競った試合に感じるものの、中身を見れば失点に直結したエラーが多かった日本ハムが敗れた試合だった。オリックスは4回に太田が、5回に頓宮が失策し、それぞれ2失点ずつ。日本ハムは絶対に勝たなければならない展開だった。 半面、自滅と単純に割り切れない部分も見えた。6回無死一塁ではマルティネスが頓宮の...
<DeNA1-2巨人>◇27日◇横浜開幕から約1カ月がたち、混戦が続いている。そんな中、首位を狙う巨人と勝率5割を狙うDeNAが対戦した。巨人の先発は横川で、DeNAの先発はケイ。どちらもクイックに課題がある投手で、機動力を使ったスリリングな展開が期待された。しかし巨人もDeNAも、もうひとつ機動力を生かし切った野球は実践できなかった。 最初に紹介すると、横...
<阪神5-4ヤクルト>◇27日◇甲子園阪神対ヤクルト 7回表、阪神2番手で登板した桐敷(撮影・前岡正明) 最後は1点差をしのぐ“薄氷の勝利”になった。それを演出したのは、桐敷拓馬投手が示した「リリーフ力」だ。 山田久志(日刊スポーツ評論家) 今年はセ・パ両リーグとも打ち合いが少ない。阪神はいきなり塩見の本塁打で先手をとられ、2回もノーマークの三盗を許し、浅い...
<阪神2-8ヤクルト>◇26日◇甲子園珍しいミスのオンパレードだが、頼みの青柳も踏ん張れなかった。3回1/3 7安打5失点(自責2)で、序盤から一方的な展開に陥った。 桧山進次郎(日刊スポーツ評論家) 今年初めて見た守備の乱れからワンサイドゲームになった負けでしたね。青柳がヤクルトにうまく攻略された。キレを欠いた分、丁寧に低めに投げていたと思いますが、ヤクル...
<阪神2-8ヤクルト>◇26日◇甲子園どちらが首位で、どちらが最下位か分からなくなるような試合だった。首位の阪神は数え切れないエラーで失点を繰り返した。投手陣が崩壊しかかっている最下位のヤクルトは、ケガから復帰した小川泰弘が今季初登板で7回2失点。チームの危機を救った。 まず、小川の投球内容を振り返ってみたい。真っすぐは140キロ前後しか出ないが、ベテランら...
<楽天5-1日本ハム>◇25日◇楽天モバイルパーク日本ハムは連勝が止まったが、Aクラスをいく戦い方が垣間見えた。3回を終えるまで計13打席。1三振をのぞく12打席は、凡退も含めて全てセンターから逆方向への当たりだった。楽天岸という好投手に対し、少しでも長くボールを見ようというチームの意図を感じた。ファウルも、大半が逆方向だった。 4回先頭の田宮の右前打が、初...
<DeNA3-5阪神>◇24日◇横浜土砂降りのハマスタで“勝利の女神”は虎に微笑んだ。9回にDeNA山崎を引きずり下ろし、2点差をひっくり返した。 大石 山崎の不調に付け込んだ阪神は、先頭の代打糸原が出塁したのが大きかったですね。ぼくは1回から6回まで毎回続けて先頭打者が出塁したゲームは記憶にない。阪神は降雨で早い仕掛けをしたが点をとれなかった。結局は先取点...
<DeNA1-1阪神>◇23日◇横浜阪神は負けていれば首位から転落していた。阪神5人、DeNA8人で計13人の投手起用。結果は4時間13分を戦った末のドローだった。 梨田 阪神は9回から4イニング続けてサヨナラのピンチに見舞われたが、それを耐え忍んだ。勝つに越したことはないけど、ゲームを落とさないのが大事で、負けなくて良かったという一戦だったね。リリーフ4人...
<ロッテ2-4ソフトバンク>◇23日◇ZOZOマリン中8日の先発となった佐々木朗希が、7回3失点の投球をしたが、今季初黒星を喫した。 エラーもあり自責点は2点。球数は105球で、今季3度目の100球以上をクリア。それでも勝てなかったのは、なぜなのか? 今後の課題が見えた試合だった。 ここまでの佐々木の登板を見ていて、左肩の開きが早いことが気になっていた。まだ...
<阪神3-0中日>◇21日◇甲子園虎が今季初の6連勝で首位に浮上した。雨が降り続く悪条件下での完勝。元阪神投手で日刊スポーツ評論家の岩田稔氏(40)は古巣の勝利を見届け、7回完封勝利を飾った才木浩人投手(25)の特殊能力を絶賛した。【聞き手=佐井陽介】 ◇ ◇ ◇ ◇ 先発投手にとっては相当にタフなゲームとなりました。試合開始が53分も遅れ、準備のテンポを大...
<阪神15-2中日>◇20日◇甲子園阪神対中日 2回裏阪神1死一、三塁、大野は中野に四球を与え痛恨の表情(撮影・加藤哉) 2回でほぼ勝負は決まった。「ミスをした方が負ける」という典型的な試合だった。 中日は攻撃では(1)2回表、上林が飛び出しアウト。守りでは(2)1回裏に大野が先頭へ四球。(3)2回裏も先頭へ四球。(4)無死満塁となり、大野が大竹のゴロをはじ...
<阪神15-2中日>◇20日◇甲子園現役時代は近鉄一筋17年で4度の盗塁王に輝き、オリックスで監督を務めた日刊スポーツ評論家の大石大二郎氏(65)が試合をチェック。今季初の先発全員安打の15得点で快勝したポイントを分析しました。 ◇ ◇ ◇ 阪神は2回に一挙7点のビッグイニングを作り、先発全員安打の大量15得点で連勝を5に伸ばした。ポイントは坂...
<阪神7-0中日>◇19日◇甲子園現役時代は阪神一筋22年、4番や代打の神様で活躍した日刊スポーツ評論家の桧山進次郎氏(54)が試合をチェック。4番大山にも待望の1発が出るなど低調な打線が目を覚ました快勝試合で、あえて佐藤輝明内野手(25)の走塁を課題に挙げました。【聞き手=松井清員】 投打がかみ合って、今年一番ともいえる快勝でした。特に低調だった打線は3番...
<阪神2-1巨人>◇18日◇甲子園日刊スポーツ評論家の鳥谷敬氏(42)が「伝統の一戦」を見届け、阪神梅野隆太郎捕手(32)、巨人小林誠司捕手(34)の好リードを絶賛した。試合は延長10回裏に虎がサヨナラ勝利。その直前、10回表2死二塁で阪神バッテリーが空振り三振を奪った場面にも着目した。【聞き手=佐井陽介】 ◇ ◇ ◇ 阪神、巨人ともに捕手の優...
<阪神2-1巨人>◇18日◇甲子園昨年、巨人は甲子園で3勝10敗。大きく負け越していた。まだ3戦目だが、苦手意識をつけないためにも、早く1勝を挙げたい気持ちは強かっただろう。そんな中、サードのスタメンは、まだプロ入りしてヒットを打っていないルーキーの泉口友汰だった。どんなプレーをするか、注目していた。 阪神対巨人 5回裏阪神の攻撃を封じた菅野(後方)は、失策...