【鳥谷敬】周東5安打に山川5打点…阪神は快足と長距離砲の「嫌な2人」を勢いづかせてしまった

<日本シリーズ:ソフトバンク10-1阪神>◇第2戦◇26日◇みずほペイペイドーム初戦を制した阪神がまさかの2ケタ失点を喫し、逆転負けで1勝1敗となった。初回に佐藤輝明内野手(26)が先制打を放つも、先発のジョン・デュプランティエ投手(31)が2回途中7失点と大炎上した。日刊スポーツ評論家の鳥谷敬氏(44)はソフトバンク栗原の初回同点打をキーポイントに挙げ、周...

<日本シリーズ:ソフトバンク10-1阪神>◇第2戦◇26日◇みずほペイペイドーム初戦を制した阪神がまさかの2ケタ失点を喫し、逆転負けで1勝1敗となった。初回に佐藤輝明内野手(26)が先制打を放つも、先発のジョン・デュプランティエ投手(31)が2回途中7失点と大炎上した。日刊スポーツ評論家の鳥谷敬氏(44)はソフトバンク栗原の初回同点打をキーポイントに挙げ、周...

<日本シリーズ:ソフトバンク10-1阪神>◇第2戦◇26日◇みずほペイペイドーム試合前から「?」を抱いていた。阪神の日本シリーズ第2戦の先発は、CSファイナルの第2戦で先発した才木ではなく、公式戦では8月9日以来の登板となるデュプランティエだった。公式的な発表がなく、臆測になってしまうのだが、才木に何かアクシデントがあった可能性があると思ってしまった。デュプ...
<日本シリーズ:ソフトバンク1-2阪神>◇第1戦◇25日◇みずほペイペイドームこんな得点の仕方ができるチームは強い…。今更ながらそんなことを思ったのは1点ビハインドの6回だ。先頭・近本光司が中前打を放つ。すかさず盗塁を決めて無死二塁。2番・中野拓夢のバントは絶妙な転がりを見せ、内野安打に。これで無死一、三塁だ。 同点は固いと思った。打席には1回に二塁打を放っ...

<日本シリーズ:ソフトバンク1-2阪神>◇第1戦◇25日◇みずほペイペイドーム阪神村上、ソフトバンク有原とも両先発に力があり、また両チームの打線の状態を考えると、おそらく投手戦になるとみていた。その通り、初回にソフトバンクが1点を取っただけで試合は進んでいった。5回に入っても、まだどちらに転ぶか分からなかった。 先発投手も、攻撃陣も、やるべきことを分かってい...

<日本シリーズ:ソフトバンク1-2阪神>◇第1戦◇25日◇みずほペイペイドーム阪神が敵地で逆転勝ちを飾り、第1戦を制した。博多で行われた日本シリーズの試合は過去7戦7敗だったが、ついに“博多の呪縛”を解いた。日刊スポーツ評論家の桧山進次郎氏(56)は6回逆転劇を呼び込んだ中野拓夢内野手(29)の好走塁に着目。「勝敗の分かれ目となった」と高評価した。【聞き手=...
<指名漏れの選手たち 東大>プロ野球のドラフト会議が23日に行われ、12球団計116人(支配下73人、育成43人)が指名を受けた。狭き門を突破したのは、ほんのわずか。東大からプロ志望届を提出した元ロッテの渡辺俊介氏を父に持つ渡辺向輝投手(4年=海城)と酒井捷(すぐる)外野手(4年=仙台二)の名前は呼ばれなかった。同大は今日25日から東京6大学秋季リーグの法大...

「阪神ばっかりやなあ…」。23日に行われたドラフト会議。3球団競合となった創価大・立石正広の交渉権を得るため、壇上に並んだ3球団の監督を見たときのことである。 阪神指揮官・藤川球児はもちろん、日本ハム・新庄剛志、さらに広島の新井貴浩。偶然にも3人とも阪神でプレー経験がある面々だ。さらに立石ではないが米国留学中の佐々木麟太郎を引き当てたソフトバンクのCBO城島...

阪神は敵地で1勝1敗に持ち込むことができれば御の字だ。ソフトバンクの第2戦で先発が有力視されるモイネロ攻略は至難だから、是が非でも“先手”を打ちたい。 初戦の先発有原に付け入ることは十分に考えられる。かつての剛腕のイメージはないし、少しずつタイミングをずらしながら打ちとるタイプに変貌しているが、その立ち上がりを攻め立てたい。 阪神は走者をため、クリーンアップ...
<元スカウト的ドラフトのミカタ 東海大・長谷川国利監督(後編)>大洋、横浜(現DeNA)、巨人でスカウトを務めた東海大の長谷川国利監督(63)にドラフトにまつわる話を聞く「元スカウト的ドラフトのミカタ」。後編は「いよいよ今日開催! 今年のドラフト展望」です。 独自のドラフトの楽しみ方を語る東海大・長谷川監督(撮影・平山連) 長谷川監督が今年のドラフトの展望と...
<元スカウト的ドラフトのミカタ 東海大・長谷川国利監督(前編)>今年もこの季節がやってきた。プロ野球のドラフト会議が23日に行われ、未来の原石たちがプロへの扉をたたく。一大行事を直前に控え、大洋、横浜(現DeNA)、巨人でスカウトを務めた東海大の長谷川国利監督(63)にドラフトにまつわる話を聞いた。「元スカウト的ドラフトのミカタ」、全2回です。前編は「元スカ...

「原口文仁」が記憶に残る名前になったのは09年夏、中京大中京(愛知)の大藤敏行監督(当時、現享栄監督)に聞いた話からだった。 中京大中京は同年夏の甲子園を制し、大会後に開催された日米親善野球で大藤監督は日本代表を率いることに。大会に向けた合宿が始まった日の夜、監督の部屋をたずねてきたのが帝京(東京)の捕手、原口だった。持参したノートには、代表入りした投手陣の...

DeNAとの熱戦が続いていた、CSファイナルステージ期間中のことだ。阪神ジョン・デュプランティエ投手(31)は、決戦前に少し特別な想いを抱いていた。 「まずは誇らしいな、と。自分たちがこういうところで、この場面で出会えること。投げ合えるチャンスがあるということはすごく誇らしい」 CSファイナルステージでは第4戦に登板だった右腕。阪神の3連勝で登板は幻となった...

<パ・CSファイナルステージ:ソフトバンク2-1日本ハム>◇第6戦◇20日◇みずほペイペイドーム2連勝から3連敗したソフトバンクは、日本ハムに逆王手をかけられていた。言うまでもないが、チームの勢いは完全に日本ハムにあった。特に脅威だったのは絶好調のレイエスを中心にした強力打線で、ソフトバンクの勝利は中4日で先発するモイネロのピッチングにかかっていた。日本球界...

<パ・CSファイナルステージ:ソフトバンク1-7日本ハム>◇第5戦◇19日◇みずほペイペイドーム日本シリーズ進出に王手をかけていたソフトバンクがまさかの3連敗。大一番の短期決戦では珍しいし、決して諦めたわけではないだろう。しかし試合展開の流れだけを追うと、まるで戦意を喪失したような戦いぶりに見えてしまった。繰り返しになるが、このような大事な試合で勝利を諦めて...

ソフトバンクのオーダーを見て、小久保監督は決めにきたと感じた。打撃の内容が悪い山川を外し、「4番一塁」に中村を入れたからだ。中村がキーマンになると思い試合を見始めた。しかし、「今日で決める」というベンチのプランを、選手がどれだけ意識できていたのか、疑問に思わざるを得なかった。 最初の疑問は初回の攻撃だ。先頭で柳田が出塁したのはいいが、2番周東は初球を簡単に打...

<パ・CSファイナルステージ:ソフトバンク3-9日本ハム>◇第4戦◇18日◇みずほペイペイドーム同じ敗戦でもいろいろな種類がある。勝負事である以上、わざと負けるということは絶対にない。ただ、やるべきことをやって負けたのなら諦めようがあるが、次の試合につながらないような敗戦は、できる限り避けなければいけない。長いペナントの戦いと、CSや日本シリーズのような短期...

<セ・CSファイナルステージ:阪神4-0DeNA>◇第3戦◇17日◇甲子園試合前、ある球場関係者が笑いながら、こんなことを言った。「(DeNA)ケイを天敵って書くの、やめませんか? ケイは阪神だけでなく、どこ相手でも好投してるでしょ。それなら今季は阪神自体がよその天敵ですやん」-。 そんな言葉を実感する試合展開だった。CSファイナル突破を目指す第3戦。その緊...

<セ・CSファイナルステージ:阪神4-0DeNA>◇第3戦◇17日◇甲子園阪神が3連勝で2年ぶりの日本シリーズ突破を決めた。先発の高橋遥人投手(29)は8回1死まで無安打無失点7奪三振とDeNA打線を圧倒し、8回2/3を3安打無失点。猛虎OBでもある日刊スポーツ評論家の岩田稔氏(41)は高橋の右打者低めへの直球を絶賛した上で、2戦目までノーヒットだった主軸2...

<セ・CSファイナルステージ:阪神4-0DeNA>◇第3戦◇17日◇甲子園2連勝していた阪神が、あっさりと3連勝して日本シリーズへの進出を決めた。なんとか意地を見せたいDeNAだったが、頼みの先発ケイが初回に3ランを浴び、阪神の先発高橋の前に手も足も出ないような内容で封じ込められ、まさにペナントで独走Vを決めた阪神の強さを凝縮させたような試合だった。 圧巻の...

<パ・CSファイナルステージ:ソフトバンク0-6日本ハム>◇第3戦◇17日◇みずほペイペイドーム追い込まれた日本ハムだったが、ここで満を持してエース伊藤が流れを変える。もし、ここからもつれる展開になった時には、伊藤-田宮のバッテリーがソフトバンク打線を翻弄(ほんろう)したことがターニングポイントだったと感じる内容だった。 序盤、伊藤は田宮のサインに何度か首を...

<セ・CSファイナルステージ:阪神5-3DeNA>◇第2戦◇16日◇甲子園試合の流れを変えたのは森下翔太だ。延長10回に放ったサヨナラ弾は言うまでもない。だが阪神が劇的幕切れで勝利を得る“流れ”は森下自身が呼び込んだと言っても過言ではない。それは8回表にやってきた。 阪神1点ビハインド、2イニング目に突入した3番手・湯浅京己が連打を浴びる。3番・佐野恵太に中...

阪神、DeNAの戦いは“リリーフ勝負”になれば両軍の力量差は歴然だった。だから8回の阪神が1点差を追いついた時点で、ブルペンの顔ぶれを見渡しても、これで負けはないだろうと読むことができた。 その8回、代わったDeNA伊勢から、近本四球と犠打で1死二塁。続く森下は伊勢に対してタイミングが合っていないように見えた。森下を打ちとれば、続く佐藤輝は申告敬遠で歩かされ...

<セ・CSファイナルステージ:阪神5-3DeNA>◇第2戦◇16日◇甲子園最後は森下のサヨナラ勝ちで、阪神が日本シリーズ進出へ王手をかけた。勝負事はげたを履くまで分からないとはいえ、シーズンを独走で優勝した阪神が絶対的に有利な状況になり、正直ホッとした気持ちがある。ただ残り試合を確実に勝つために、気になったことがあった。初戦にも苦しめられた「8番・林」への対...

<ドラフトを待つ男たち>分岐点に立つ日が刻々と近づいてきた。プロ野球ドラフト会議が23日に迫る中、指名を待つ選手を紹介する。第2回はJR東日本の高橋隆慶内野手(23=中大)と鷺宮製作所の竹丸和幸投手(23=城西大)。 ◇ ◇ ◇ 飛躍するためには大切な2年だった。JR東日本の高橋は「レベルの高い社会人のピッチャーに対応するためにやってきたことが...

<ドラフトを待つ男たち>分岐点に立つ日が刻々と近づいてきた。プロ野球ドラフト会議が23日に迫る中、指名を待つ選手を紹介する。第2回はJR東日本の高橋隆慶内野手(23=中大)と鷺宮製作所の竹丸和幸投手(23=城西大)。 ◇ ◇ ◇ 非エリートの星だ。鷺宮製作所の竹丸の歩みからは、そんな言葉が思い浮かぶ。中学時代は体の大きなライバルに押され「こうい...

<セ・CSファイナルステージ:阪神2-0DeNA>◇第1戦◇15日◇甲子園終わってみれば2-0の接戦だ。DeNAが8安打、阪神が6安打、ともに1失策。そろって拙攻と言えばそうだったかもしれないが阪神打線は足で勝った。そう言える試合内容だ。この勝利は意味がある。 村上頌樹、東克樹の両軍エースが5回まで無失点。だがこの時点で103球を投げ、苦しそうな村上に対し、...

<セ・CSファイナルステージ:阪神2-0DeNA>◇第1戦◇15日◇甲子園阪神先発の村上頌樹投手(27)の投球内容は、レギュラーシーズンとはかけ離れていた。ストレートの球威、制球力ともに不調で、インサイドを攻める村上らしさは、すっかり影を潜めた。何とか5回を投げきることができたという印象だった。 村上の不調は、2回を除いて毎回得点圏に走者を背負うピンチに見舞...

<セ・CSファイナルステージ:阪神2-0DeNA>◇第1戦◇15日◇甲子園ペナントレースで独走優勝を決めた阪神にとって、このCSファイナルでの最大の敵は「実戦での勘」だった。絶対に負けられないという試合は、いつ以来になるのだろう。少なくとも1カ月以上はピリピリするような緊張感のある真剣勝負は遠ざかっている。一方のDeNAはCSファーストを理想的な2連勝で勝ち...

<パ・CSファイナルステージ:ソフトバンク2-1日本ハム>◇第1戦◇15日◇みずほペイペイドームファイナルステージ初戦でありながら、日本ハム新庄監督の視線は何を捉えているのだろう。大事な初戦先発を達に託す。日本シリーズ進出を狙うばかりか、来季リーグ優勝からの日本一という大目標への布石を、ここで打ったと感じた。 達は今季、主にロッテ、西武戦で勝ち星を挙げながら...

午後5時半から甲子園で行われた前日ナイター練習。CSファイナルへ向け、調整が行われた。セ・リーグを圧倒した阪神がきっちり勝つか。激戦で3位巨人を下し、勝ち上がってきたDeNAが昨年に続き、甲子園で阪神を下すのか。 指揮官・藤川球児はこれまで「相手は関係ない」という表現を使ってきた。言い方を変えれば自分たちの野球ができれば好結果は出るはず…ということだろう。圧...