06年WBC韓国主将李鐘範氏、09年4番金泰均氏 日韓戦勝てば英雄扱い大きかった国民の願い
<日韓戦の記憶~後編~>世界大会で何度も激闘を繰り広げてきた日本と韓国のOB戦が、22日にエスコンフィールドで初めて開催される。06年WBC第1回大会で韓国の主将を務めた李鐘範氏(53)と、09年の第2回大会でベストナインに輝いた4番の金泰均氏(42)が、日韓戦の歴史を振り返った。 ◇ ◇ ◇ 李鐘範 日韓戦といえば、子供の頃から試合...
長期連載「野球の国から」。喜怒哀楽、提言、分析、突撃、閑話休題…プロアマ問わず、野球界の「今」をあらゆる角度で切り取ります。
<日韓戦の記憶~後編~>世界大会で何度も激闘を繰り広げてきた日本と韓国のOB戦が、22日にエスコンフィールドで初めて開催される。06年WBC第1回大会で韓国の主将を務めた李鐘範氏(53)と、09年の第2回大会でベストナインに輝いた4番の金泰均氏(42)が、日韓戦の歴史を振り返った。 ◇ ◇ ◇ 李鐘範 日韓戦といえば、子供の頃から試合...
<日韓戦の記憶~前編~>世界大会で何度も激闘を繰り広げてきた日本と韓国のOB戦が、22日にエスコンフィールドで初めて開催される。両国の熱戦といって真っ先に思い浮かぶのが、06年の第1回WBC準決勝。日本は1、2次ラウンドで韓国に連敗。負けられない一戦は、代打・福留孝介の決勝2ランで雪辱を果たした。同戦でマスクをかぶり、完封勝利に貢献した里崎智也氏(48=日刊...
第106回全国高校野球選手権大会(8月7日開幕、甲子園)へ向けた地方大会の本格的な開幕を前に、日刊スポーツでは、この夏、全国の担当記者が推す注目選手を「ピカイチ」連載として全3回で紹介する。第3回は「ピカイチ・ホープ編」として、下級生ながら輝く注目選手を紹介する。東海大相模(神奈川)の福田拓翔投手(2年)は、早くも来秋ドラフト上位候補の呼び声高い右の本格派だ...
第106回全国高校野球選手権大会(8月7日開幕、甲子園)へ向けた地方大会の本格的な開幕を前に、日刊スポーツでは、この夏、全国の担当記者が推す注目選手を「ピカイチ」連載として全3回で紹介する。2回目は「ピカイチ野手編」。今春のセンバツに21世紀枠で出場した田辺(和歌山)の4番山本陣世(じんせい)内野手(3年)にスポットを当てた。 プロも注目する打撃は強烈なパン...
第106回全国高校野球選手権大会(8月7日開幕、甲子園)へ向けた地方大会の本格的な開幕を前に、日刊スポーツでは、この夏、全国の担当記者が推す注目選手を「ピカイチ」連載として全3回で紹介する。第1回「投手編」は、仙台育英(宮城)で急成長中の山口廉王(れお)投手(3年)。193センチの長身から投げ下ろす最速151キロの直球と豊富な変化球で、聖地デビューを目指す。...
<何かのご縁なので 後編>野球取材の現場は無数にある。いつもと違う場所に「何かのご縁なので」と行ってみる。今回のご縁は東京新大学野球リーグ。公式記録の訂正おわびメールがよく届く。その文面がとても律義だ。発信主は「学生委員長 鈴木青空」。どんな人物なんだろう。 ◇ ◇ ◇ 春季リーグ戦中の公式記録で、勝ち投手の訂正があった。報道各社にこんな...
<何かのご縁なので 前編>野球取材の現場は無数にある。いつもと違う場所に「何かのご縁なので」と行ってみる。高校球界では無名の公立校・菅(すげ=神奈川)に突如、ドラフト候補が現れたと耳にした。「菅」の響きに20年前を思い出し、多摩の丘を登った。 ◇ ◇ ◇ 東京・稲城と神奈川・川崎の市境あたりにジャイアンツ球場がある。約20年前、新人記者だ...
<ああ、そうだったのか~時を経て知る あのプレー、あの言葉(下)>年月を経て、かつて取材した話の輪郭がはっきりしてくることがある。当時は価値が分からなかったことが、後に取材を重ねたことで理解できる瞬間がある。「ああ、そうだったのか~時を経て知るあのプレー、あの言葉」と題し、記者が取材ノートをひもといていく。 ◇ ◇ ◇ 東京・渋谷のエクセルホテ...
<ああ、そうだったのか~時を経て知る あのプレー、あの言葉(中)>年月を経て、かつて取材した話の輪郭がはっきりしてくることがある。当時は価値が分からなかったことが、後に取材を重ねたことで理解できる瞬間がある。「ああ、そうだったのか~時を経て知るあのプレー、あの言葉」と題し、記者が取材ノートをひもといていく。 00年10月、ヤクルト戦で球審に抗議する横浜谷繁(...
<ああ、そうだったのか~時を経て知る あのプレー、あの言葉(上)>年月を経て、かつて取材した話の輪郭がはっきりしてくることがある。当時は価値が分からなかったことが、後に取材を重ねたことで理解できる瞬間がある。「ああ、そうだったのか~時を経て知るあのプレー、あの言葉」と題し、記者が取材ノートをひもといていく。 ◇ ◇ ◇ 人事異動などで...
<千葉ロッテと音楽の力~Power of Music(下)>千葉ロッテマリーンズの応援歌はなぜ心に残るのか-。今季から担当記者となり、開幕してから1カ月半。知らず知らずのうちに、応援歌を口ずさみたくなるようになってきている。音楽評論家であり、マリーンズファンのスージー鈴木氏(57)による解説の最終回です。【取材・構成=星夏穂】 ◇ ◇ ◇...
<千葉ロッテと音楽の力~Power of Music(中)>千葉ロッテマリーンズの応援歌はなぜ心に残るのか-。今季から担当記者となり、開幕してから1カ月半。知らず知らずのうちに、応援歌を口ずさみたくなるようになってきている。音楽評論家であり、マリーンズファンのスージー鈴木氏(57)による解説第2弾です。【取材・構成=星夏穂】 ◇ ◇ ◇ 「魔曲...
<千葉ロッテと音楽の力~Power of Music(上)>千葉ロッテマリーンズの応援歌はなぜ心に残るのか-。今季から担当記者となり、開幕してから1カ月半。知らず知らずのうちに、応援歌を口ずさみたくなるようになってきている。音楽評論家であり、マリーンズファンのスージー鈴木氏(57)に3回にわたって徹底的に解説してもらった。【取材・構成=星夏穂】 ◇ ...
<ベースボール・ファイブとは 後編>男女混合の手打ち野球、ベースボール・ファイブの日本代表「侍ジャパン」島拓也主将(30)に、競技のルールや魅力を聞きました。17年に生まれたばかりの新スポーツは、大きな可能性を秘めています。そこにひかれた島主将ですが、普段は東京のJAで働いています。後編では、仕事と競技を両立させている主将の横顔に迫りました。【取材・構成=古...
<ベースボール・ファイブとは 前編>ベースボール・ファイブって知ってますか? 野球の国際的普及を進める世界野球ソフトボール連盟(WBSC)が2017年に発表した、男女混合の手打ち野球です。「侍ジャパン」として活動する日本代表は、4月に韓国で行われたアジアカップで優勝しました。10月に香港で開催される第2回ワールドカップで初の世界一を目指します。島拓也主将(3...
<西武育成の鍵握る集団「チームボックス」(2)>西武が、指導者の育成改革の手段として、株式会社「チームボックス」のコーチングの手法を用いた長期伴走型トレーニングプログラムを本格的に導入し、5年目に入った。同プログラムに参加する指導者のトレーナーを務める藤森啓介氏、守屋麻樹氏に西武首脳陣のコーチングの変化などを聞いた。【取材・構成=久保賢吾】 「チームボックス...
<西武育成の鍵握る集団「チームボックス」(1)>時代の変化とともに、プロ野球界の人材育成も変化する。西武は指導者の育成改革の手段として、株式会社「チームボックス」のコーチングの手法を用いた長期伴走型トレーニングプログラムを本格的に導入し、5年目を迎えた。ファームの指導者、スタッフらを対象に毎年10人ほどが参加。瀬田千恵子取締役と同プログラムに参加する指導者の...
<大谷翔平から足を延ばせば(5)>ドジャース大谷翔平投手(29)の誕生で、カリフォルニアを訪れる日本人がますます増える。“最高のプレイグラウンド”を全世界にPRするカリフォルニア観光局のプレスツアーに日刊スポーツの野球記者が参加。市販ガイドブックにはない魅力を探した。 ◇ ◇ ◇ 世の中に「絶景」は数あれど、アメリカの絶景はスケールが...
<大谷翔平から足を延ばせば(4)>ドジャース大谷翔平投手(29)の誕生で、カリフォルニアを訪れる日本人がますます増える。“最高のプレイグラウンド”を全世界にPRするカリフォルニア観光局のプレスツアーに日刊スポーツの野球記者が参加。市販ガイドブックにはない魅力を探した。 ◇ ◇ ◇ 2階に幽霊ジョージが住み着くビッグ・ベアー・レイクのレスト...
<大谷翔平から足を延ばせば(3)>ドジャース大谷翔平投手(29)の誕生で、カリフォルニアを訪れる日本人がますます増える。“最高のプレイグラウンド”を全世界にPRするカリフォルニア観光局のプレスツアーに日刊スポーツの野球記者が参加。市販ガイドブックにはない魅力を探した。 ◇ ◇ ◇ ロサンゼルス圏の海岸から130キロほど、車に揺られた。仮眠...
<大谷翔平から足を延ばせば(2)>ドジャース大谷翔平投手(29)の誕生で、カリフォルニアを訪れる日本人がますます増える。“最高のプレイグラウンド”を全世界にPRするカリフォルニア観光局のプレスツアーに日刊スポーツの野球記者が参加。市販ガイドブックにはない魅力を探した。 ◇ ◇ ◇ 大谷がいた。ロサンゼルス空港の南10キロほど、ハモサビ...
<大谷翔平から足を延ばせば(1)>ドジャース大谷翔平投手(29)の誕生で、本拠地ロサンゼルスやカリフォルニアを訪れる日本人がますます増える。“最高のプレイグラウンド”を全世界にPRするカリフォルニア観光局のプレスツアーに、歴戦の旅行ライターたちに交じって日刊スポーツの野球記者が参加。市販ガイドブックにはない魅力を探した。 ◇ ◇ ◇ ドジ...
<海を渡ること(3)>ドジャース大谷翔平投手(29)にスタンフォード大・佐々木麟太郎内野手(18)…島国の未来が、大洋のかなたに広がっていく。渡った人、渡ってきた人、かつて渡った人。3人に「海を渡ること」を尋ねた。 91年にアメリカ横断ウルトラクイズで「クイズ王」になった能勢一幸氏 「問題。大谷翔平の『翔』は鎌倉時代の歴史上の人物の俊敏な動きを連想させること...
<海を渡ること(2)>ドジャース大谷翔平投手(29)にスタンフォード大・佐々木麟太郎内野手(18)…島国の未来が、大海のかなたに広がっていく。渡った人、渡ってきた人、かつて渡った人。3人に「海を渡ること」を尋ねた。 BC神奈川に入団したミラン・プロコップ 国内独立リーグ、BC神奈川に入団したミラン・プロコップ内野手(21)は、あの感動を忘れない。 「日本の皆...
<海を渡ること(1)>ドジャース大谷翔平投手(29)は世界的なスター選手になった。佐々木麟太郎内野手(18)は花巻東を卒業し、夢を抱いて米スタンフォード大に進学した。島国の未来が、大海のかなたに広がっていく。渡った人、渡ってきた人、かつて渡った人。3人に「海を渡ること」を尋ねた。 ◇ ◇ ◇ 根岸涼投手(25)は東京の下町で育った。新小岩駅前の...
<ドラフト漏れした男たち(5)>今年もプロ野球の開幕が近づく。昨秋のドラフト会議で惜しくも名前を呼ばれなかった“指名漏れ”の男たちは、それぞれの新天地から再びはい上がる。 ◇ ◇ ◇ 4年後のドラフトを目指す中大・東恩納(撮影・保坂淑子) 「あぁ…やっぱりダメだったか」。沖縄尚学の東恩納蒼投手(3年)は、昨秋ドラフト当日、指名漏れに小...
<ドラフト漏れした男たち(4)>今年もプロ野球の開幕が近づく。昨秋のドラフト会議で惜しくも名前を呼ばれなかった“指名漏れ”の男たちは、それぞれの新天地から再びはい上がる。 ◇ ◇ ◇ 都内で今冬初の積雪を観測し、まだ雪が残る2月中旬。「RISSHO」のロゴ入りパーカを着た、東都大学野球リーグ2部の立正大に入学予定の仁田陽翔投手(仙台育...
<ドラフト漏れした男たち(3)>同大の真野凜風(りんか)投手(22)は、この春から社会人野球の強豪、日本生命(大阪市)でプレーをする。昨秋はプロ志望届を提出したが、ドラフト会議で指名されなかった。右腕は新天地で再びプロの夢を追いかける。 高校時代は天理(奈良)で強豪の軟式野球部に所属。全国大会も経験し、大学では準硬式で野球を続ける予定だった。しかし高校の監督...
<ドラフト漏れした男たち(2)>「ビシッ!」。2月中旬、JFE東日本のブルペンには心地よい音が響いた。最速150キロ右腕・蒔田稔投手(22=明大)は、直球にスライダー、カーブを交え、約40球を投げ込んだ。「まだ本調子じゃない。もう少し投げれば大学時代のいい時に戻せそう」。気持ち良さそうに汗を拭った。 東京6大学では通算32試合に登板し11勝4敗、防御率2・4...
<ドラフト漏れした男たち(1)>今年もプロ野球の開幕が近づく。昨秋のドラフト会議で惜しくも名前を呼ばれなかった“指名漏れ”の男たちは、それぞれの新天地から再びはい上がる。国内独立リーグ、BC・神奈川に入団した重吉翼投手(22=国士舘大)は元日の能登半島地震でその思いを深めた。18日に甲子園で開幕するセンバツに出場する日本航空石川のOBで、当時も指名漏れを経験...