ニッカンプロ野球

一覧

野球の国から

【甲子園】聖望学園・江口、練習中に右目上裂傷も初戦突破貢献 池田の「くちびる君」のように!

<ヨネタニー'Sファイル><全国高校野球選手権:聖望学園8-2能代松陽>◇10日◇1回戦 相手投手をにらみつける目力は弱かったかもしれない。聖望学園・江口生馬捕手(3年)の右目の周りは腫(は)れていた。まゆ毛の上にはテープが貼られていた。それでも二塁打を含む3安打2打点。初戦突破に貢献した。「つなぐ野球で1点、1点、重ねていく気持ちでした。理想の攻撃ができま...

虎だ虎だ虎になれ!

【虎になれ】欲しいぞ横浜ナイター初星 5割逆戻りは避けたい 3連敗は避けろ きょうが大事だ

DeNA対阪神 8回、矢野監督はリードを許し視線を落とす(撮影・上田博志)

世の中は「諸行無常」である。それにしても横浜スタジアムでこんなに苦しむ阪神を見るとは思わなかった。この連敗で今季のDeNA戦は8勝10敗と2つの負け越しに。その中で目立つのは昨季まで阪神がホームのようにハツラツとしていた敵地・横浜で負け続けていることだ。 ここまで10試合を戦って2勝8敗の負けっぷり。勝ったのは5月14、15日のデーゲーム2試合なのでナイター...

番記者コラム・西武

バックネット裏から見るとよく分かる外崎修汰の貢献度 失策数だけでは表せない守備の堅さ

西武外崎修汰(2022年8月5日撮影)

バックネット裏から見ると、よく分かる。西武のセカンドを守る外崎修汰内野手(29)の貢献度が。 守備範囲の広さ、球際の強さが際立つ。状況によって、場所を微妙に変える。外野へ抜けそうと思った打球が抜けず、捕ってからも速い。逆に、それに見慣れると、攻撃時は二塁ゴロかと思った打球が抜けていく。そんな場面は数知れない。 チーム失策数68は12球団で最も多い。しかし、シ...

評論家コラム

【中西清起】1、3、5番消えた阪神打線 DeNAは佐藤輝に長打を打たせないことが最大の狙い

DeNA対阪神 9回表阪神2死一、二塁、佐藤輝は空振り三振に倒れ悔しそうな表情。投手山崎康(撮影・浅見桂子)

<DeNA3-0阪神>◇10日◇横浜阪神は今季3度目の対戦で初めてDeNA浜口に白星を献上した。相手チームは阪神が複数の主力を欠いたとみるや、徹底的に抑えにかかったのは佐藤輝だった。 中西 DeNAにとっては、いかに4番の佐藤輝を封じ込むかだった。相手ピッチャーは当たっている近本、大山がいないからプレッシャーが違ってくる。1、3、5番が消えた阪神打線は佐藤輝...

評論家コラム

【佐々木主浩】大谷10勝も直球は今季最少16% 肘の負担も減るしもう少し力で押してほしい

アスレチックス対エンゼルス 4回裏、ほえながら力投するエンゼルス先発の大谷(撮影・狩俣裕三)

<アスレチックス1-5エンゼルス>◇9日(日本時間10日)◇オークランドコロシアムエンゼルス大谷が、ついに10勝目を挙げた。ベーブ・ルースと比較され続けていたのは精神的に大変だったと思う。これで記録のことを言われなくなるので、ひとまずホッとするはずだ。次回以降は、より投球に集中できるだろう。 この試合は、スライダーの制球があまり良くなかった。カットボールで補...

野球の国から

【甲子園】わざと転倒、珍妙な例も…難しい伝令起用法 直後の被安打も横浜逃げきる

12年8月10日、愛工大名電対浦添商 4回表愛工大名電2死一、三塁、伝令に向かう浦添商の阿嘉(左端)

<ヨネタニー'Sファイル><全国高校野球選手権:横浜4-2三重>◇9日◇1回戦 横浜の伝令役、金野佑楽選手(3年)がマウンドに走った。三重戦の6回2死二塁。先発した杉山遥希投手(2年)が2番打者を三振に仕留めた直後だった。「必ずあと2回ピンチがくる。1つ目のピンチだ。そのピンチを乗り越えた先に勝利が舞い込んでくる」。村田浩明監督(36)のこんなゲキを伝えたが...

虎だ虎だ虎になれ!

【虎になれ】中野拓夢まで離脱 開幕9連敗の泥沼から貯金つくった立役者 今こそ「全員野球」だ

DeNA対阪神 ベンチ前でナインを出迎える原口(撮影・上田博志)

<DeNA3-2阪神>◇9日◇横浜痛い。首位ヤクルトが今季お得意さまにしている広島を相手に1点も取れず負けていた。ここで勝てれば7・5ゲーム差に迫れていたところ。だが最後は4番手加治屋蓮が四球をきっかけに失点し、痛恨のサヨナラ負けを喫した。悪いなりに粘投を続けていたエース青柳晃洋で落としたことも痛い。 なにより厳しいのが“コロナ離脱の局面”で敗れたことだ。こ...

番記者コラム・巨人

担当記者の母校、富士森が創部初ベスト4 プロ野球とは違う青春回顧する高校野球もいい

マウンドで円陣を組み気合を入れる富士森の選手たちナイン(2022年7月28日撮影)

夏の甲子園が盛り上がりを見せている。灼熱(しゃくねつ)の中、汗だくになりながら全力プレーで青春の全てをかける。毎年この季節になると、やっぱり高校野球はいいな、と思う。 今年はより一層、そう思わされた。母校の富士森が創部初となる西東京大会4強進出を果たした。都立校としては9年ぶりの快挙だった。私が野球部を引退してから7年。当時は想像もできなかった結果を収めた後...

評論家コラム

【梨田昌孝】阪神中野離脱の影響がもろに出た打線 DeNA今永から点を奪えなかったのが敗因

DeNA対阪神 9回裏DeNA2死一、三塁、大田はサヨナラ適時打を放ち右手を上げる。投手加治屋(撮影・浅見桂子)

<DeNA3-2阪神>◇9日◇横浜スタジアム阪神が同点の9回に送り込んだ4番手の加治屋が打たれてサヨナラ負けを喫し、対DeNAは8勝9敗になった。 梨田 阪神のブルペンには岩貞、アルカンタラらがそろっていたが、矢野監督の加治屋に対する評価は高い。先頭の楠本に粘られた末に四球を与えたのが後々響いた。しかしリードすればケラーを抑えにつぎ込むつもりだっただろうし、...

評論家コラム

【和田一浩】目指すべき方向性見えてこない中日石垣と土田 何が足りないか考え成長の一歩に

中日対巨人 2回裏中日2死三塁、左前適時打を放った石垣(撮影・森本幸一)

<中日3-2巨人>◇9日◇バンテリンドームチームの低迷期は、若手選手にとってチャンスになる。巨人にも言えることだが、特に最下位にいる中日は今季から立浪新監督が就任し、チーム改革を進めている。 今試合でスタメン出場した新外国人のレビーラ、石垣、土田は結果を出し、レギュラーになるための足掛かりを作りたいところだろう。 今試合の球審はストライクゾーンが狭く、メルセ...

野球手帳

【甲子園】日大三愛した寒川忠主将「小倉監督が言うこと母さんと一緒やわ」寒川家笑って泣いた夏

幼少期に仲良く記念撮影する日大三・寒川忠主将(右)と兄豪さん(寒川家族提供)

<全国高校野球選手権:聖光学院4-2日大三>◇9日◇1回戦やり切った。すがすがしかった。西東京大会を制し、優勝インタビューで男泣きしていた日大三・寒川忠(さむかわ・あつし)主将(3年)の目に、涙はない。ナインの先頭に立ち、家族が見守るアルプススタンドに頭を下げた。 「小倉監督を日本一にするために、日大三に行ってくる」 兵庫・宝塚第一中3年時。父・淳さん(51...

野球の国から

【甲子園】フィールドにボール…冷静に「タイム」KOされた直後、敦賀気比・上加世田頼希の対応

敦賀気比対高岡商 7回裏高岡商1死一、二塁、マウンドの敦賀気比清野(左)に声をかける上加世田(撮影・岩下翔太)

<ヨネタニー'Sファイル><全国高校野球選手権:敦賀気比13-3高岡商>◇8日◇1回戦 敦賀気比のエース上加世田頼希投手(3年)はKOされた直後だというのに冷静だった。6回2死二塁、ネクスト・バッタースボックスにいたときだ。自ら手を挙げ、美野球審に「タイム」を要求した。ブルペンで行う投球練習のボールがフィールド内に転がったのを見逃さなかった。 甲子園では高校...

番記者コラム・オリックス

30歳福田周平は今季も欠かせない戦力 1、2番起用では「なんとしてでも出塁」を意識

6月1日のDeNA戦、2点本塁打を放ち昇天ポーズを決めるオリックス杉本裕太郎(左)と福田周平

8月8日に30歳を迎えたオリックス福田周平外野手(30)が、シーズン残り39試合も突っ走る。 昨季は1番センターに定着し、不動のリードオフマンとして25年ぶりの悲願Vに貢献。今季はレフトにも挑戦。主に1、2番で起用され、欠かせない戦力であることは間違いない。 上位打線を任され、初回に1打席目が巡ってくる。打席での意識は「なんとしてでも出塁する」。3番中川圭、...

虎を追って半世紀 内匠宏幸の「かわいさ余って」

【内匠宏幸】気になる矢野監督の藤浪晋太郎への評価 「矢野遺産」に藤浪復活も加わらないか

藤浪晋太郎(2022年8月6日撮影)

夏の甲子園が始まった。8月6日、第1試合を前に「始球式」に現れたのは斎藤佑樹だった。さわやかな空気は、あの時とまったく変わっていない。投げ込んだストレート、小気味のいいミットの音が、甲子園に響いていた。 以前にも書いたことがある。僕のようなドロドロの年寄りライターと、ハンカチ王子に接点があるはずもない。ところが斎藤の現役晩年、共通の知り合いがいて、たまたま食...

ヨシネーのひとりごと

「斎藤佑樹」は甲子園がよく似合う しなやかなフォームに優しい笑顔…夏制覇よぎった聖地の1球

始球式を務めた斎藤佑樹氏(2022年8月6日撮影)

8月6日、開幕戦の始球式--マウンドに立つ斎藤佑樹さんを見て、胸が熱くなった。「あぁ、あの時の斎藤君だ!」。06年の春、夏の甲子園。きゃしゃな野球少年が、1試合ごとにたくましく勝ち進み、夏全国制覇する姿が頭をよぎった。そして--しなやかなフォームに、足を上げた時のための作り方。大学、プロを経てもなお、甲子園での姿をほうふつとさせた。 斎藤君を初めて取材したの...

野球の国から

【甲子園】「カチワリちょうだい」熱中症の言葉が日常的に使われる前に現れたユニークな監督

星稜対愛工大名電 6回途中、治療のためベンチに引き揚げる愛工大名電先発の有馬(左)(撮影・江口和貴)

<ヨネタニー'Sファイル><全国高校野球選手権:八戸学院光星7-3創志学園>◇7日◇1回戦 水分を補給するだけでは間に合わないのだろうか。午前9時には30度を超えた甲子園。第1試合に登場した八戸学院光星の深野友歩外野手(3年)は創志学園戦の7回、内野に返球しようとして足がもつれた。直後に倒れ込んだ。降板したばかりの先発渡部和幹投手(3年)がペットボトルを手に...

虎だ虎だ虎になれ!

【虎になれ】ワンバウンド止めて勝利をつかめ 広島で冴えわたった梅野隆太郎の守備

広島対阪神 2回表阪神2死一、二塁、島田の投手強襲の適時打で梅野が生還(撮影・加藤孝規)

<広島5-7阪神>◇7日◇マツダスタジアム両軍の先発投手が5回をもたずに2桁安打を浴び、5失点。真夏の広島での乱打戦はなんとか阪神が制した。多くいる殊勲者の中で注目したのは梅野隆太郎、その守備だ。この日は2回に皮肉にも送球を捕れなかったということで微妙な失策がついたが目立ったのはワンバウンドをそらさないブロックである。 この日、同点の7回2死一、三塁、打者・...

番記者コラム・中日

アルモンテのように…レビーラ「続けて勝利に貢献したい」助っ人争いへ不慣れな左翼の早出特守

中日対DeNA 4回裏中日1死二、三塁、左前適時打を放つレビーラ(右)(2022年8月7日撮影)

後半戦の中日に助っ人大砲候補生が加入した。ペドロ・レビーラ内野手(23)だ。今季途中にキューバから育成選手として入団。キューバリーグ26発を放った若き本塁打王のパワーを買われた。 内野手ながら起用は左翼。5日のDeNA戦(バンテリンドーム)では神里の左翼への飛球の捕球処理に迷い三塁打にし、手痛い2点目献上の引き金になった。マウンドの先発大野雄も顔をしかめるし...

番記者コラム・阪神

ロドリゲスは「第2のブラゼル」になれるか 23年につながる働き見せてほしい

阪神ロドリゲス

阪神ロドリゲス内野手(30)は「第2のブラゼル」になれるか。7月にタテジマに袖を通した右の大砲候補は、20年オリックスでプレー。NPB他球団に在籍経験があり、阪神にシーズン途中入団した野手は5人目だ。ロドリゲスが結果を残して次年も阪神に残留すれば、09~12年のブラゼルに次ぎ2人目となる。 過去の4人は、ブラゼルを含めこんな顔ぶれだった。 ◆67年クレス(6...

評論家コラム

【鳥谷敬】首位西武は点の取り方を知っている 浅い犠飛で三塁走者山川タッチアップに強さ感じた

西武対ロッテ 2回裏西武1死一、三塁、川越の中犠飛で三塁走者山川が生還する。捕手佐藤都(撮影・柴田隆二)

<西武10-4ロッテ>◇7日◇ベルーナドーム首位西武が大勝で貯金を再び2ケタに戻し、2位ソフトバンクとのゲーム差を3に広げた。初回に2点を先制されながら、1点差で迎えた4回に4番山川の3ランなど5連打6得点で一挙逆転した。日刊スポーツ評論家の鳥谷敬氏(41)は「西武打線は点の取り方を知っている」と表現。浅い犠飛で山川をタッチアップさせたスタイルに、首位チーム...