【虎になれ】あの7回、逆転呼んだ先頭・豊田寛の四球 これが強い阪神野球

<広島3-6阪神>◇10日◇マツダスタジアムマツダスタジアムの広島ファンは赤い風船を持つ手がしびれていたかもしれない。7回裏、応援歌「それ行けカープ」に合わせて宙に飛ばすため、大きく膨らませていたがその表の攻撃が長すぎた。6回裏に逆転に成功した…と思った直後、一挙、阪神打線が5点を奪うのである。 この回は森下翔太、佐藤輝明の阪神が誇る3、4番に連続適時二塁打...
<広島3-6阪神>◇10日◇マツダスタジアムマツダスタジアムの広島ファンは赤い風船を持つ手がしびれていたかもしれない。7回裏、応援歌「それ行けカープ」に合わせて宙に飛ばすため、大きく膨らませていたがその表の攻撃が長すぎた。6回裏に逆転に成功した…と思った直後、一挙、阪神打線が5点を奪うのである。 この回は森下翔太、佐藤輝明の阪神が誇る3、4番に連続適時二塁打...
<広島3-6阪神>◇10日◇マツダスタジアム阪神伊原は1-0の6回2死一塁から連続四球で塁を埋め、降板した。勝利投手の権利を持っていたが、代わった桐敷が押し出し死球と2点タイムリーで逆転され、反対に負け投手になるところだった。味方打線が再逆転し、負けも消えたが、本人にとって悔やまれる降板の仕方となった。もっとも、内容自体は非常に良かった。散発3安打で、初回、...
<阪神6-3広島>◇10日◇マツダスタジアム現役時代は阪神一筋22年、4番や代打の神様で活躍した日刊スポーツ評論家の桧山進次郎氏(56)が試合をチェック。阪神が6回裏に逆転された直後の7回表に再逆転し、11連勝を決めた場面を強い勝ち方と指摘。2位以下で最も投打のバランスが高い広島に、苦手意識を植えつけた敵地での3連勝と位置づけました。【聞き手=松井清員】 ...
<広島1-3阪神>◇9日◇マツダスタジアム佐藤輝明は必ずタイトルを取らなければならない。そう強調するのは広島3連覇監督の緒方孝市(日刊スポーツ評論家)だ。 広島に来たので久しぶりにゆっくり話す機会をつくった。そこで強調していたのは佐藤輝がタイトルを獲得する「必要性」についてだ。 緒方自身、強烈に記憶に残るのはカープ時代の恩師・山本一義から言われたことである。...
<広島1-3阪神>◇9日◇マツダスタジアム阪神藤川監督の決断に驚かされた。1点リードの6回裏。大竹は先頭の野間にヒットを許したが、盗塁失敗もあり、2死走者なしとなった。 ここからファビアン、小園と連打を浴び、藤川監督はベンチを出て、継投に移った。勝っている状況で、もうひと踏ん張りさせるのかとも考えた。というのも、1度は2死走者なしとなったことで、ブルペンをい...
<ロッテ1-13日本ハム>◇9日◇ZOZOマリンチームとしての「輪郭」が、ここまではっきりと分かれて見える試合は久しぶりだった。 首位を走る日本ハムと、迷走を続けるロッテ。両者の明暗は、勝敗だけではなく、プレーの1つ1つににじんでいた。 日本ハムは、この時期にロッテ、楽天といった下位チームとの対戦で勝ち星を落とさないことが、混戦を抜け出すカギになる。その意味...
<広島1-6阪神>◇8日◇マツダスタジアム今の阪神には「勝つ流れ」がある。逆説的な感覚でそう思う場面があった。前川右京の適時二塁打で3点リードとなった4回、1死満塁。打席は9番の才木浩人に回ったところだ。 才木は初球にバントの構えをするなど揺さぶっていたが、正直、ここは何もやらないと予想していた。2死満塁で1番・近本光司に回れば十分と思ったからだ。バットに当...
<広島1-6阪神>◇8日◇マツダスタジアム阪神の快勝は打ったことばかりが目立つが、積極的な盗塁、果敢な走塁も見逃せない。リーグトップの69盗塁が、チームが戦う今年のスタイルを物語っている。 まず1回、広島先発床田から先制の中前2点打を放った4番の佐藤輝が、2死一塁になった後、6番前川の初球に二盗を試みた。なかなか1球目からスタートを切れない局面だ。 佐藤輝は...
<広島1-6阪神>◇8日◇マツダスタジアム8連勝で独走態勢に入っている阪神を相手に、6・5ゲーム差を付けられている2位の広島との対戦だった。説明する必要はないだろうが、広島にとっては負けられない試合。その気持ちが、空回りしたような敗戦になった。 広島の先発は7勝を挙げている床田で、阪神の先発は6勝を挙げている才木だった。この時点で両監督とも、ロースコアの試合...
高蔵寺(こうぞうじ、愛知)の最速150キロ左腕、芹沢大地投手(3年)は、投球で空気を一変させる男だった。7月6日、愛知大会を取材するため岡崎レッドダイヤモンドスタジアムへ。バックネット裏は満席で、県立高ながら、世代屈指の逸材をひと目見ようと最後列には立ち見まで出た。2回戦の名古屋たちばな戦は、日米7球団のスカウトが視察した。 名古屋たちばなの初回の攻撃は1番...
野球ファンにとって月曜は特別な日。先週を振り返って、今週に思いをはせる。識者に回顧と展望を聞いた。セ・リーグ編は中西清起氏(63=日刊スポーツ評論家)。 ----◇--◇---- 阪神がもう独走状態になってきた。何と言っても投手陣。先週なんかは先発陣がみんな2点までしか取られていないわけだから。先発でゲームを作れると当然、安定した戦いになる。 先行逃げ切りも...
野球ファンにとって月曜は特別な日。先週を振り返って、今週に思いをはせる。識者に回顧と展望を聞いた。パ・リーグ編は平石洋介氏(45=日刊スポーツ評論家)。 ----◇--◇---- リーグ戦が再開し、パ・リーグにはある傾向が出ている。上位(日本ハム、オリックス、ソフトバンク)と下位(西武、楽天、ロッテ)の差が広がっている。 交流戦終了から各チーム3カードずつ終...
<DeNA1-5阪神>◇6日◇横浜なんとまあ、圧倒的なことよ。苦手の部類に入るDeNAジャクソンに対し、1回から森下翔太、佐藤輝明が連弾をぶちかまし、一気に阪神ペース。伊藤将司が好投する間に、中押しもダメ押しもあって、言うことなしの圧勝である。8連勝で貯金は今季最多の「15」にまで増えた。 試合前まで今季最多タイだった貯金「14」は交流戦で7連敗を喫する前の...
<オリックス4-1ロッテ>◇6日◇京セラドーム大阪6月27日の楽天戦(京セラドーム大阪)。先発の九里亜蓮投手(33)がマウンドに上がるより先に、場内に「九里」の名前がコールされた。慌てて顔を上げると、少年が笑顔でタオルを掲げていた。 ナインが守備位置に就く際に選手を迎える「スタメンキッズ」。この日は九里の長男もその1人だった。「機会があるというので、(自分が...
久々の再会に、阪神ナインからも笑みがこぼれていた。4日のDeNA3連戦初戦。昨季まで阪神に在籍していたDeNA岩田将貴投手(27)が、三塁側ベンチまであいさつに訪れた。1軍での再会は、この日が初めて。阪神時代から「ガンツ」の愛称で親しまれた左腕は、投手も野手も関係なく笑顔で会話を交わしていた。 特に念願の再会だったのが阪神湯浅京己投手(25)だ。湯浅にとって...
<日本ハム8-6楽天>◇6日◇エスコンフィールド楽天元監督の平石洋介氏(45)が日本ハム-楽天14回戦(エスコンフィールド)を評論した。4点先制から逆転され4連敗を喫したが、一方的に敗れた前日とは中身が異なった。 ◇ ◇ ◇ 楽天は1プレーで流れを失った。6-6の7回表1死一塁、黒川がフルカウントから空振り三振。スタートを切った一塁走者の村林も...
先発デュプランティエ(愛称デュープ)は圧倒的だった。 強打のDeNA打線をほとんど相手にせず、散発3安打で完封。猛暑の中、屋外球場でのゲームが続くところでブルペン陣を温存できたのは大きいし、貢献度は高いと思う。 1カ月前に彼を高く評価していたのは日本ハム監督・新庄剛志だ。交流戦での対戦前に警戒していたが、はたしてデュープは6月5日の日本ハム戦(エスコンフィー...
<日本ハム12-1楽天>◇5日◇エスコンフィールド楽天元監督の平石洋介氏(45)が日本ハム-楽天13回戦(エスコンフィールド)を評論した。楽天は連敗を喫したが、単なる1敗以上に寂しい試合内容だった。何が足りないかを語る。 ◇ ◇ ◇ 楽天は非常にさみしい試合をしてしまった。投手陣は18安打で12点を奪われ、打線は2安打1点のみ。前日に続き、首位...
<ドジャース1-18アストロズ>◇4日(日本時間5日)◇ドジャースタジアム序盤からアストロズ打線が長打を重ね、6回で試合は決まってしまった。誰が何本打ったか分からなくなるぐらいの展開だったが、もっとも目に留まったのは3番のアルテューベだ。2本塁打、1二塁打、2四球で手がつけられなかった。 左足の踏み込みの強さに特長がある。構えでは、左足はややオープン気味に後...
「意気に感じる」なんて言葉はこのご時世、ほとんど死語のような気もするが、この試合を見ていて、思わずその言葉が頭に浮かんだのである。シーズンには「いいな」と思うゲームが何度かあるがこれはその1つだ。5球団の中でも比較的、苦しんでいるといえるDeNA相手に逆転勝利できたのは、それ自体がいいのだけど、逆転した内容、様子にそう思う。 阪神1点ビハインドの7回裏、1死...