ニッカンプロ野球

高原のねごと

◆高原寿夫(たかはら・ひさお) 取材生活30年を超える古だぬき記者。吉本興業から宝塚歌劇団、あるいはヤバい人たちの取材から始まり、プロ野球ではイチロー日本一(96年)星野阪神V(03年)緒方広島連覇(17年)などの瞬間に立ち会った。日刊スポーツ大阪本社編集委員。

高原のねごと

星野仙一監督が席を立ってあいさつに出向き、40歳のこちらを“坊や”と呼んだ女性 貫禄に納得

星野仙一さん(16年撮影)

もう21年前の2003年(平15)。闘将・星野仙一が率いる阪神タイガースの担当、いわゆる虎番キャップをしていた頃の話です。 同業他紙を含め、当時のキャップの重要な仕事が“お茶会”でした。遠征に出ると、阪神の宿舎ホテルで午前中から星野監督とお茶を飲む-。 それだけですが、重要な話が出ることもあり、夜に試合が中止になったりした場合、朝からネタができることもあって...

闘将星野仙一さんの誕生日に思う「ファン喜ばせたい」その願い果たした岡田阪神、連覇に進め!

03年10月、新監督就任を発表し、星野前監督(左)、久万阪神球団オーナー(中)と握手を交わす岡田監督

22日は闘将こと星野仙一さんの誕生日です。1947年(昭22)生まれなので、生きていれば77歳。 闘将として背負ったなじみの背番号と同じ数字になっていたところですが惜しくも18年1月4日に亡くなっています。 03年の虎番キャップ時代からの付き合い。当時も、その後も、お茶を飲みながら、いつも聞かされたことを思い出します。こんな話でした。「お客さんを、阪神ファン...

また1・17 節目の大事さ、不思議さを想う

95年 「がんばろうKOBE」のワッペンをつけシーズンを戦ったオリックス・イチロー

また「1・17」が巡ってきました。当時、遊軍記者としてイチロー氏、オリックス・ブルーウェーブを取材していましたが、秋には「がんばろう神戸」を目撃させてもらったことを覚えています。けれど、もっとも記憶に残っているのは家庭の中のある光景でした。 1995年(平7)1月17日午前5時46分、阪神・淡路大震災が発生した時。当時、暮らしていた大阪・吹田市のマンションも...

今年初お目見えは「めっちゃくろいやん! 岡田監督」

新人合同自主トレを視察する岡田監督(撮影・藤尾明華)

くろっ! 「今年初お目見え」の阪神岡田彰布監督を見た印象はそれでした。ルーキーの合同自主トレが始まった9日。鳴尾浜にお邪魔して、その見た目に少々、驚いたのです。 年明けに家族とともに南半球、オーストラリアに渡り、1週間、のんびりと休養。その成果? で、まさにこんがりとした様子になっていたのです。 「こんな季節にそんな焼け方しているなんて。まさにセレブやないで...

イチロー、ここでも“引退”? その理由とは

イチロー選抜対高校女子野球選抜 試合を終え、観客からの声援に応えグラウンドを後にするイチロー氏(撮影・横山健太)

今年で36年目に入る記者生活でほんの少しだけ誇らしく思っていることがあります。それは自分の書いたものが教科書に掲載されてきたことです。日米球界のレジェンド・イチロー氏について書いた本の一部が長年にわたって道徳の教科書に紹介されています。それが「本年度で終了します」と連絡をもらったのは昨年。そこにはちょっと意外? な理由があったのです。 ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ 「...

「巨人馬場よ “伝統の一戦”で意地見せろ」

阪神馬場皐輔(2023年8月15日撮影)

「馬場ブーム」を起こしたれ-。8日の現役ドラフトで阪神から巨人への移籍が決まった阪神馬場皐輔投手と、とりとめのない話をしたのは今年の春季キャンプでした。 岡田彰布監督の就任に伴い、阪神には馬場敏史内野守備走塁コーチが就任。球団には他に元選手で職員の馬場哲也氏がいます。馬場という名字が1球団にこんなにそろうのもめずらしいと言えばめずらしい。 そこに加え、昨年8...

ヤンキースの「N・Y」キャップは「もう、かぶらんときます」阪神村上頌樹の“覚悟”

阪神・村上頌樹(2023年11月4日)

初冬と言うより晩秋という感じの雰囲気が続く日々、自宅近くを散歩していると自転車に乗った子ども2人が追い抜いていきました。それぞれ頭には野球帽。1人は「N・Y」(ニューヨーク・ヤンキース)、もう1人は「H・T」(阪神タイガース)。それを見て「ええなあ」と思いながら、先日、阪神・村上頌樹投手と交わした会話を思い出していました。 ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ 11月下旬、恒...

甲子園でできてよかった-オリックス松本正志さん引退へ-

オリックスの1軍用具担当を務める松本正志さん(2021年6月22日撮影)

「自分にとって“最後の戦い”が甲子園でできて本当によかった」。阪神の日本一達成から1週間。喜びの余韻が続く虎党、悔しさから立ち直るオリックス・ファンと人それぞれの時間だったのではないでしょうか。そんな中、感慨深そうに話す人がいます。 松本正志さん。64歳。古い高校野球ファンなら誰もが知る名前でしょう。東洋大姫路のエースとして77年の甲子園大会で全国制覇。「バ...

「ホンマかいな…」オリックスと阪神の「関西シリーズ」 イチロー氏50歳誕生日

オリックス対ロッテ CSファイナルを突破しクラッカーを打ち鳴らすオリックスナイン(撮影・和賀正仁)

22日はイチロー氏の50回目の誕生日。言うまでもない日米球界のレジェンド、現役引退後はマリナーズの「会長付特別補佐兼インストラクター」として活動するイチロー氏も今年で50歳です。「イチローが50!」と歳月の流れに感慨深い方も多いでしょう。 そのイチロー氏が日本で所属したオリックス(ブルーウェーブ時代ですが)は21日にCSを突破。リーグ3連覇で日本シリーズ進出...

虎党はうれしい?阪神OBの監督対決はCS史上初 「監督=選手」の間柄だった2人の激闘に期待

阪神岡田監督(左)と広島新井監督(中央)(2023年9月9日撮影)

16日の3戦目までもつれたパ・リーグよりひと足早く、セ・リーグのCSファーストステージは広島がDeNAに2連勝し、勝ち抜けを決めました。現地で観戦、取材していましたが広島の盛り上がりが相当なもの。カープ・ファンは誇らしげに「下克上」のタオルを掲げていたものです。 ファーストステージ突破を決めた広島新井貴浩監督も顔を紅潮させていました。15日の試合後、末包の代...

「関西決戦」実現なら…京セラが虎党だけで埋まる心配はあるのか? 気が早い日本シリーズ予想

阪神対中日 京セラドーム大阪で応援する阪神ファン(2023年8月23日撮影)

プロ野球は、いよいよ、えらいことになってきました。セ・リーグは阪神に優勝マジック「24」が点灯しており、パ・リーグではオリックスが2位・ロッテに8・5ゲーム差をつけての首位独走中です。(23日現在)。 もはや両球団のリーグ制覇は確実な状況。もちろんクライマックスシリーズはありますが、順当に勝ち上がれば、日本シリーズで両雄が激突する「関西決戦」の実現です。 関...

横田慎太郎さんに阪神のスターになってほしかった 愛された、ええ男/悼む

引退セレモニーで1軍2軍両ナインから胴上げされる横田慎太郎さん(19年9月26日撮影)

阪神OB・横田慎太郎さんの訃報を受け、思わず涙が出てきます。28歳。そんなに早くこの世を去らなければならないのか。みんなに好かれ、体力にも恵まれていたはずのアスリートがそんなに早く逝くのか。陳腐な言い方しかできませんが、悲しい気持ちでいっぱいです。 こちらからすれば、自分の子どもたちと同じような年齢だった横田さん。選手と記者として個人的に親しく付き合うことは...

日本ハム新庄剛志監督が予想 岡田阪神“アレ”の可能性 そこにあった“伏線”

日本ハム対阪神 試合前のメンバー表最終確認で会話する岡田監督(右)と新庄監督(撮影・加藤哉)

日本ハム新庄剛志監督(51)に会ったのは2月の名護キャンプ以来でした。それでも、日本ハム-阪神の交流戦で訪れたエスコンフィールドであいさつすると気軽に話をしてくれました。 話したのは11日、3戦目の試合前。日本ハムが連勝していた段階です。いろいろ気になることはありますが聞いてみたかったのは、ズバリ、古巣・阪神の「アレ」について、です。 ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ 少...

虎党・上岡龍太郎さんが選挙出馬? 直撃の思い出

94年4月、取材に答える上岡龍太郎さん

30年以上前、時期としてはっきりした記憶がないのですがタレントとしてバリバリ活躍されていた上岡龍太郎さんに、こんなウワサが出たときの話です。 「上岡龍太郎が京都知事選に出馬する」-。 当時は20代の芸能担当記者。上岡さんには、ときどき取材させてもらっていたけれど、ほとんどがテレビ番組の宣伝みたいなもの。その手の取材はしたことがありませんでした。 それでなくと...

何が-!?心配するこちらをビックリさせた広島新井監督、カープが面白い

いやあ、新井サン、よかったな、さすがと「あのときのこと」を思い出しています。 今月5日、阪神の今季初遠征に帯同して広島入りしたときのこと。あいにくの雨とあって阪神の練習時間に合わせ、マツダスタジアムに隣接する室内練習場に向かいました。 そのとき出入り口からスタッフとともに出てきたのは広島を今季から率いる新井貴浩監督でした。 開幕カードは神宮球場でヤクルトに3...

WBCブームに“不在”で感じるイチロー氏の美学

世界一を決め、喜ぶ日本の選手たち(2023年3月21日撮影)

侍ジャパンの素晴らしい戦いにはしびれました。多くの方々も同じ思いでしょう。「野球が好きになりました」と、わざわざ連絡をくれた知り合いもいます。球界にいい影響をもたらしてくれた「世界一」だったのは間違いありません。 同時にこんなことも聞かれました。 「イチローさんはどうしているんですか?」 オリックス時代からイチロー氏を取材してきたこちらの仕事を知っている方々...

岡田監督に「ちょっかいかけます」宣言した新庄監督にドキッ 半年先の交流戦が今から楽しみ

キックボードに乗り球場入りする日本ハム新庄監督(撮影・黒川智章)

「こんちわ! 1年ぶりですね!」。世の中がどう思っているかは分からないが新庄剛志監督はなかなか鋭いのです。訪問した日本ハムの名護キャンプ。電動キックスケーターで軽やかに移動する同監督にあいさつするとキチンと止めてグータッチ。そこでそう笑顔を見せてくれました。 「ビッグボス」で大盛り上がりだった昨年と比べ、やや静かなイメージの名護でしょうか。それでもこの人が登...

「がんばろう神戸」阪神・淡路大震災から28年 やっぱりイチローは復興の象徴

オリックス・イチロー(1995年撮影)

阪神・淡路大震災発生の「1・17」を前に、やはりイチロー氏のことを書きたいと思います。 最近は高校野球の指導や女子野球との真剣勝負などで姿を見せるイチロー氏。彼の涙を初めて見たのはあの年でした。 「がんばろう神戸」の旗印の下、当時のオリックス・ブルーウェーブはぶっちぎりの優勝へとひた走っていました。 そして「あと1つ、神戸で勝てば胴上げ」という9月14~17...

不惑で歓喜の阪神18年ぶり優勝 還暦でも見たいぞ 岡田はん頼んまっせ

印象に残る03年、阪神星野監督の胴上げ

年頭から私事で恐縮至極ですが今年で60歳になります。1963年(昭38)の7月に生を受けて、2023年でちょうど60年。高校卒業から大学を「1浪1留」の6年かかって88年に日刊スポーツに入社。それからあっという間にこの年まで来てしまいました。 おそらく多くの人々がそう感じるのでしょうが、こちらも「まさか自分が還暦と呼ばれるトシになるとは…」という思いで正直、...

すごい12・28に思う 猛虎のスターは誰だ

阪神佐藤輝明(2022年12月11日撮影)

年の瀬、クリスマスも終わり「いよいよ今年もあと少し…」とカウントダウンする日々で「12月28日」のすごさを確認しました。 同日は国民的スターだった石原裕次郎さんの誕生日。同時に渡哲也さんのそれでもあります。石原さんの盟友で亡き後の「石原軍団」を支えた渡さんの2人が同じ誕生日なのはすごい。ともに故人ですが日本を代表する存在だったのは間違いありません。 さらに言...

フロントとしてチームにカツを入れれば…阪神「松岡修造GM」あったりして…ないか笑

松岡修造=2021年5月

阪神タイガースのオーナー交代が発表されました。阪急阪神ホールディングス(HD)社長・杉山健博氏が阪急電鉄出身者として初めてタイガースの最高責任者になります。 村上ファンドの買収攻勢に苦悩する阪神電鉄を救う形の「ホワイトナイト」として06年に阪急が登場したときは驚きをもたらしたもの。同時に一種のアレルギーも持つ虎党もいました。阪急電鉄は88年に名門球団・阪急ブ...

あれからもう17年、仰木彬さん命日に感じる 岡田監督にアレしてほしい気持ち

仰木彬監督(2001年5月14日撮影)

12月15日は近鉄、オリックスで指揮を執った仰木彬氏の命日です。05年の同日に惜しまれつつ、70歳でこの世を去りました。あれからもう17年になります。 若い人は知らないかもしれませんが「仰木マジック」で知られる名将。「がんばろうKOBE」で球史に残る90年代のオリックス黄金期、担当記者として接する幸運に恵まれました。 「マジック」と言いますが現在では当たり前...

メジャー優位はお金だけじゃない?「監督=メジャー経験者」の図式浮かぶ だから頑張れ岡田阪神

阪神岡田彰布監督(2022年11月21日撮影)

もう大リーグに太刀打ちできないのか。そんな気すらしています。日本時間の11日、ソフトバンクから海外FA権を行使した千賀滉大投手がメッツと契約合意したことが分かりました。 ニューヨークの地元メディア報道によれば、年俸などの総額は5年7500万ドル(約105億円)だそう。同投手のソフトバンクでの今季年俸は6億円(推定)。単純計算でいきなり3倍以上の年俸をもらうこ...

球団から自治体へ5.7億円寄付、選手会会長会沢の年俸公表…勝手にほっこり、広島のおカネの話

広島会沢翼(2022年12月8日撮影)

お金の話が続くオフ、いいなあと思う広島カープの話題2つです。カープは8日に広島市、キャンプを行う宮崎・日南市、沖縄市など関係の深い自治体に計5億7000万円を寄付すると発表しました。 3年ぶりに入場制限なしでシーズンを送れたことに加え、今年3月に大リーグ・カブスに移籍した鈴木誠也外野手のポスティングシステム譲渡金として約16億8000万円(当時のレート)が入...

堂安律選手からポロッと出た「おもっきし」に興奮 テルも負けるな

日本対スペイン後半、左足を振り抜き同点ゴールを決める堂安(撮影・江口和貴)

エエなあ-。そうつぶやいてしまったのはサッカーW杯、1次リーグのスペイン戦に勝利を収めた後、堂安律選手が勝利インタビューを受けていたときです。 「おもっきし、思い切り…」。力を込めるという表現として関西で使う「おもきし」「おもっきし」が出てしまいました。 インタビューということで同選手も言い換えたようですが思わず口をついた言葉が本人の熱い気持ちを表しているよ...

期待のサッカーW杯 森保一も中嶋聡も高津臣吾も、そして緒方孝市も 「キテいる」監督の共通点

日本対ドイツ 前半、指示を出す森保監督(2022年11月23日撮影)

日刊スポーツに勤めて35年目ですが、サッカーは過去にガンバ大阪の取材を手伝ったぐらいで門外漢。今でも正直言って代表戦ぐらいしか見ませんが、それでもサッカーW杯のドイツ戦は興奮しました。 ドイツが「日本サッカー界の父」であるのは知っていましたし、強豪国であるのも承知していました。善戦すればいいかなと思ってテレビ中継を見ていましたが、守勢一方だった前半と変わって...

“それはヤボ”とイチローは言うけれど いつも浮かぶ白日夢

19年3月、東京ドームでのアスレチックス-マリナーズ戦の試合終了後、「イチロー」コールで待ちわびたファンの前で、場内一周するマリナーズのイチロー

“ヤボ”でもいいじゃないか、イチローよ。夢を見せてくれ-。ずっとそんな思いを持っています。 19年3月、東京ドームの大リーグ開幕戦、マリナーズ-アスレチック戦を最後に現役引退したイチロー氏。しかし愛飲する「ユンケル」の新しいCMで「趣味、野球」と言うとおり、野球熱は収まらない様子。現在もマ軍の「会長付特別補佐兼インストラクター」として立場を築いています。 同...

指導者・岡田彰布の原点は「がんばろうKOBE」オリックス時代に垣間見た真の姿

オリックス2軍監督時代の岡田彰布助監督(1997年撮影)

オリックス・バファローズが見事日本一に輝き、球界の話題は人事、そして秋季キャンプへと移ります。これも毎年、変わらない野球ファンの楽しみでしょう。 そして虎党は言うまでもない15年ぶりに復帰した指揮官・岡田彰布氏の動向に大きく注目しています。2日からは3年ぶりとなる秋季安芸キャンプがスタート。関西を中心に、この話題がメディアをにぎわせることでしょう。 それにし...

緒方孝市氏が心待ち 18年日本シリーズでともに指揮執った工藤公康氏とのCS特番での対談

ソフトバンク監督時代の工藤公康氏、広島監督時代の緒方孝市氏

工藤公康VS緒方孝市、再び! いよいよポストシーズン、クライマックスシリーズが始まります。どのチームがファイナルに進出、そして日本シリーズの激闘に挑むのか。プロ野球ファンならワクワクする季節の到来です。 そんな中“敵将との再開”を心待ちにしているのが広島3連覇監督の緒方孝市氏(日刊スポーツ評論家)です。 緒方氏といえば、開幕前、セ・リーグの順位予想でAクラス...

オリックス能見篤史は「桧山型ラスト」で全う目指す 最後まで1軍の戦力としてCSへ

オリックス対ロッテ 8回表ロッテ無死、安田に対し投げ込む能見(撮影・和賀正仁)

「桧山型ラスト」へ-。能見篤史投手(コーチ兼任)は本気のようです。 今季限りでの現役引退を発表した能見投手にあいさつするため、先日、オリックスの練習が行われていた京セラドーム大阪に出向きました。 帰り際の同投手に駆け寄り「久しぶりに来て申し訳ないけど、現役生活、お疲れさまでした」と声を掛けると「わざわざありがとうございます」。深々と頭を下げる姿は相変わらず若...