【田村藤夫】21日に開幕2軍が決定も、ここで腐る根尾昂ではない 必ずチャンスは来る
【173】<ファームリポート:中日ファームシートバッティング>◇24日◇ナゴヤ球場室内練習場 開幕2軍が決まった中日・根尾昂投手(23=大阪桐蔭)が室内練習場で行われたシートバッティングに登板し、打者25人に四球2、8安打、2失点という内容だった。 ◆ ◆ 21日に立浪監督が根尾の開幕2軍を明言していた。根尾はオープン戦で3試合に登板して防御率3・86...
2019年まで中日2軍バッテリーコーチとして若手を育成してきた田村藤夫氏が、ファームで目にとまった選手や期待の若手選手の現状をチェックする。
【173】<ファームリポート:中日ファームシートバッティング>◇24日◇ナゴヤ球場室内練習場 開幕2軍が決まった中日・根尾昂投手(23=大阪桐蔭)が室内練習場で行われたシートバッティングに登板し、打者25人に四球2、8安打、2失点という内容だった。 ◆ ◆ 21日に立浪監督が根尾の開幕2軍を明言していた。根尾はオープン戦で3試合に登板して防御率3・86...
<センバツ高校野球:八戸学院光星5-3関東第一>◇18日◇1回戦1977年に関東第一を卒業し、評論家になりはじめて母校の試合を甲子園で見ることができた。試合は負け、校歌は聴けなかった。それでも、試合後にグラウンドを引き揚げる関東第一に、スタンドからは大きな拍手。胸にじんと染みる光景だった。 OBとしては勝てなかったが、いい試合だった。両左腕の好投で幕を開け、...
【171】<ファームリポート・教育リーグ:日本ハム1-0楽天>◇13日◇鎌ケ谷日本ハムの二刀流の矢沢宏太投手(23)が1イニング1安打と好投した。特段、批判する内容ではないピッチングに、私はひとつの着眼点を見た。 ◇ ◇ ◇ こういうシーンこそ、私は見ていて良かったと思う。それは、こうしたリポートを読むプロ野球ファンの方が、わずかばかりで...
【170】<ファームリポート・教育リーグ:DeNA2-3巨人>◇5日◇横須賀 ここまで新戦力として大健闘しているDeNAのドラフト4位、大卒ルーキー石上泰輝内野手(22=東洋大)だが、教育リーグ巨人戦で見えた攻守での細かい改善点をリポートする。 ◆ ◆ ◆ 沖縄のキャンプ取材から戻り、まだまだ真冬の寒さが残る関東で、教育リーグを見た。DeNAの石上...
【169】<ファームリポート・キャンプ取材編> 中日の北谷キャンプを訪れ、根尾昂投手(23=大阪桐蔭)のピッチングを取材した。現状では1軍先発ローテーション入りを目指して競争の最中にある。気が抜けないキャンプ終盤を迎えつつあるが、ブルペン、グラウンドで練習に励むその表情には、これまでと違うものを感じた。 ◆ ◆ 私が評論家になってから縁あって、ずっと根...
【168】<ファームリポート・キャンプ取材編>日本ハムの新外国人選手が非常に楽しみだ。フランミル・レイエス(28=ロイヤルズ)のバッティングの力量もさることながら、まじめで陽気な性格と、真剣にバント練習、走塁練習、バント処理と、手を抜かない姿勢は見ていて頼もしい。 外国人選手はシーズンが始まってみないと、どうなるかわからないが、少なくともこのキャンプでの取り...
【167】<ファームリポート・キャンプ取材編>阪神の高卒プロ2年目・井坪陽生外野手(18=関東第一)のバッティングに力強さを見た。まだまだ課題はあるが、このパワフルなスイングがあるからこそ、チャンスも与えられ、可能性が広がる。 ◆ ◆ お昼前に沖縄に入り、まずは読谷の中日2軍キャンプを回ろうとオキハム平和の森球場へ向かった。ちょうど、阪神との練習...
【166】<ファームリポート・キャンプ取材編>ソフトバンクのドラフト1位・前田悠伍投手(18=大阪桐蔭)のブルペン初投げ(立ち投げ)を見た。捕手の後ろで前田のフォーム、球筋を見て、素材としては一級品であることを、この目で確認できた。ちょうど、同じタイミングで21年のドラフト1位、3年目・風間球打投手(20=明桜)も捕手を座らせて全力投球していた。 ◆ ...
【165】<ファームリポート・キャンプ取材編>オリックスのドラフト1位横山聖哉内野手(18=上田西)を見ることができればなぁ、と思って清武のキャンプに足を運んだが、幸運なことに本来はファームで練習しているはずが、中嶋監督のリクエストで1軍で特打。さらにグラウンド横でノックも受けていたので、バッティングと守りの基本的な動きをじっくり見させてもらった。 ◇ ...
【164】<ファームリポート高校野球編><明治神宮大会:関東第一6-2熊本国府>◇高校の部1回戦◇15日◇神宮 これまで母校関東第一の試合は甲子園、東京ドームで見たことがあるが、いずれも負けていた。曇天で寒さが厳しい神宮球場に出向き、今日こそはと試合を見守ったが、これまでとは異なる感情が湧いてきた。 プロ野球のコーチ時代に母校の試合を見ることは、ただシンプル...
【163】<ファームリポート><みやざきフェニックス・リーグ:オリックス2-1DeNA>◇17日◇SOKKEN オリックスのドラフト1位左腕・曽谷龍平投手(22=白鴎大)のピッチングには課題はあるものの、将来性は非常に高いと感じた。 ◇ ◇ ◇ 左腕で149キロはなかなかいない。それも、左バッターのアウトローで見逃し三振を奪ったかと思えば、今度は右バ...
【162】<ファームリポート><みやざきフェニックス・リーグ:ソフトバンク5-4楽天>◇16日◇アイビー 楽天の安田悠馬捕手(23)のプレーが精彩を欠き、見ていて非常に残念に感じた。 ◇ ◇ ◇ 楽天は先日、炭谷の戦力外を公表した。これは球団として非常に大きな決断と言える。来季の正捕手候補がチームを去るということだ。となれば、安田に求められる責任はよ...
【161】<ファームリポート><みやざきフェニックス・リーグ:中日4-1ロッテ>◇15日◇サンマリン 中日先発の根尾昂投手(23)が自己最長の8回を投げ、4安打8奪三振1失点と好投した。 ◇ ◇ ◇ 根尾のピッチングはとても安定していた。私が彼の課題として最も注視してきた制球が良かったことで、序盤、中盤としっかり抑えることができていた。 7回ま...
【160】<ファームリポート><みやざきフェニックス・リーグ:西武2-1阪神>◇14日◇アイビー 西武の21年の育成ドラフト3位、プロ2年目左腕・菅井信也投手(20=山本学園)が阪神戦に先発。リーグ優勝を決めた阪神の1軍相手に6回を4安打1失点と好投した。大山のソロ1点に抑えたピッチングは、今後に期待を抱かせる内容だった。 ◇ ◇ ◇ まず最初...
【159】<ファームリポート><イースタンリーグ:日本ハム2-2DeNA(延長11回)>◇13日◇鎌ケ谷 DeNAのドラフト4位、高卒ルーキー左腕の森下瑠大投手(18=京都国際)が先発。5回を投げ4安打1失点、5奪三振1四球と好投した。 ◇ ◇ ◇ 高卒ルーキーのピッチャーを見ると、いろいろ感じるところはある。真っすぐの球質が目につくことがあれ...
<U18W杯リポート編><決勝:日本2-1台湾>◇10日◇台北市立天母野球場 日本代表は先発の前田悠伍投手(3年=大阪桐蔭)が1失点完投で前日の雪辱を果たし、日本代表は初優勝を果たした。 試合の勝敗を分けたのは、4回1死二塁で丸田湊斗外野手(3年=慶応)のセーフティーバントだった。先発右腕孫易磊の初球チェンジアップを、一、二塁間に狙ったバント。 だが、チェン...
<U18W杯リポート編><U18W杯:日本4-3米国>◇3日◇1次ラウンド◇台湾・台北市立天母野球場 今夏の甲子園大会を現地で取材した田村藤夫氏(63)のU18W杯リポート編。開幕からスペイン、パナマに連勝した日本は、強豪米国との大一番を迎えた。 先発した左腕・前田悠伍投手(3年=大阪桐蔭)は5回2/3を散発4安打8奪三振での無四球ピッチング。打者20人に対...
【158】<ファームリポート><ウエスタン・リーグ:阪神2-0中日>◇16日◇バンテリンドーム 中日の根尾昂投手(23=大阪桐蔭)が先発し、6回を投げ、7安打(1本塁打)、3三振、4四球での2失点という内容だった。 ◇ ◇ ◇ シーズンも後半に差しかかろうとしている。今季はファームで実戦を経験している根尾の現状はどこまで進んでいるのか、バンテリ...
【157】<ファームリポート><イースタンリーグ:日本ハム7-6西武(荒天のため8回途中コールド)>◇6日◇鎌ケ谷 日本ハムのドラフト1位・矢沢宏太投手(23=日体大)が先発。1イニング打者3人に対し12球を投げ、無安打無失点だった。 ◇ ◇ ◇ 3日の鎌ケ谷での試合では矢沢は指名打者として3安打2本塁打。もちろん、よく振れている。1軍では結果...
【156】<ファームリポート><イースタンリーグ:日本ハム1-6西武>◇5日◇鎌ケ谷 日本ハムの高卒5年目・柿木蓮投手(23=大阪桐蔭)の現状を見た。昨オフに育成契約選手となり、7月末までの支配下登録を目指していた。前回登板が先月30日、この日が今月の初登板だった。今季中の支配下登録を逃した柿木がどんなピッチングをするのか、そこは外せないと思い球場に足を運ん...
【155】<ファームリポート><イースタン・リーグ:日本ハム7-6ヤクルト>◇3日◇鎌ケ谷 日本ハムの高卒5年目・田宮裕涼(ゆあ)捕手(23=成田)のセカンドスローをじっくり見た。 ◇ ◇ ◇ 捕手の基本スキルについては、既にご存じの方もいるとは思うが、あらためて簡単にご説明したい。 キャッチング、ブロッキング、スローイング、そしてリー...
【154】<ファームリポート><イースタンリーグ:日本ハム4-4ヤクルト>◇1日◇鎌ケ谷 日本ハムの高卒2年目、育成ドラフト1位・福島蓮投手(20=八戸西)の投球内容に、こういうピッチングもあるのかと、ある意味衝撃を受けた。 ◇ ◇ ◇ 突然崩れるピッチャーは何人も見てきたし、受けてきたが、素晴らしいピッチングと、アップアップのピッチングを、同...
【153】<ファームリポート><イースタンリーグ:日本ハム3-9楽天>◇9日◇鎌ケ谷 日本ハムの高卒2年目・畔柳亨丞(きょうすけ)投手(20=中京大中京)のボールをおよそ1カ月ぶりに見たが、真っすぐのレベルアップに目を見張った。 ◇ ◇ ◇ 2番手で登板した畔柳の真っすぐを見て、わずか1カ月でこれほどまでに変わるものかと感じた。 ...
【152】<ファームリポート> <イースタンリーグ:日本ハム3-2楽天>◇8日◇鎌ケ谷 日本ハムのドラフト5位、大卒ルーキー・奈良間大己内野手(23=立正大)の守備に大注目した。 ◇ ◇ ◇ 試合を見始めて、途中から奈良間の守備に特化して見ようと考えるに至った。それは、捕手をやってきたからこそ培われた感覚に従ってみよう、と感じたからだ。 捕手はマス...
【151】<ファームリポート><イースタンリーグ:ヤクルト5X-4日本ハム(延長10回)>◇5日◇戸田 試合前、ヤクルトの全体練習後に「おやっ?」という場面にでくわした。高卒ルーキーでドラフト2位・西村瑠伊斗内野手(19=京都外大西)と、大卒ルーキーで同3位・沢井廉外野手(23=中京大)が、三塁と一塁で特守を受けていた。そして、すぐに試合開始にもかかわらず、...
【150】<ファームリポート><イースタンリーグ:ヤクルト5-1日本ハム>◇4日◇戸田 春先から気になっていたヤクルトの大卒ルーキー、沢井廉外野手(23=中京大)に注目した。 ◇ ◇ ◇ 4月、私はここ戸田球場で見た沢井のバッティングに強い印象を受けた。スイングが速い。それもただ速いのではなく、ちゃんと自分のポイントでボールをとらえていた。ヤク...
【149】<ファームリポート><ウエスタンリーグ:中日6-7広島>◇14日◇ナゴヤ球場 広島の高卒5年目、ショート・小園海斗(23=報徳学園)に注目した。 ◇ ◇ ◇ フェニックスリーグ以外では、ウエスタン・リーグを見る機会はめったにない。それだけに13日の試合も同じだったが、新鮮な気持ちで見入ることができた。 中でも自然と目が行くのが広島の小...
【148】<ファームリポート><ウエスタンリーグ:中日5-7広島>◇13日◇ナゴヤ球場 久しぶりに根尾昂投手(23=大阪桐蔭)のピッチングをナゴヤ球場で見ることができた。昨年6月に外野手から投手へ登録変更。2月キャンプでは大乱調に陥り、紆余(うよ)曲折を経て投手としてトレーニングに励む。根尾の現在地はどこにあるのか、しっかり観察した。 ◇ ...
【147】<ファームリポート><イースタンリーグ:DeNA4-5ロッテ>◇11日◇横須賀 ロッテのドラフト5位、高卒ルーキー・金田優太内野手(18=浦和学院)のショートをリポートする。 ◇ ◇ ◇ ファームリポートを書いていると、ファンの皆さんのこんな声をたびたび聞くことがある。特に若い選手、高卒ルーキーに向けられた声援だ。「まだ18歳、まだ1年目、...
【146】<ファームリポート><イースタンリーグ:日本ハム7-1ヤクルト>◇10日◇鎌ケ谷 日本ハム・宇佐見真吾捕手(30)のホームでのタッチプレーと暴投処理の甘さに、チームが抱える捕手事情が非常に気になった。 ◇ ◇ ◇ 1軍のチーム事情と、ファームの育成状況が密接に関連していることが、この日の試合で切実に理解できた。 1軍では8日の広島戦で...