【虎になれ】だから阪神は強いのか 及川抹消に感じるマネジメント

<広島2-4阪神>◇3日◇マツダスタジアムははあ…と思ったのは試合前だ。マツダスタジアムでの広島3連戦を前に、指揮官・藤川球児は1つの決断を下した。ブルペン左腕として期待される及川雅貴をファームへ送ったのだ。 昨季はリーグ最多の66試合に登板して6勝3敗、1セーブ、46ホールド、防御率0・87の好成績をマーク。一気にブレークした及川。だが今季はここまでその力...
記者生活30年超の高原寿夫編集委員が、阪神タイガースに鋭く迫る。

<広島2-4阪神>◇3日◇マツダスタジアムははあ…と思ったのは試合前だ。マツダスタジアムでの広島3連戦を前に、指揮官・藤川球児は1つの決断を下した。ブルペン左腕として期待される及川雅貴をファームへ送ったのだ。 昨季はリーグ最多の66試合に登板して6勝3敗、1セーブ、46ホールド、防御率0・87の好成績をマーク。一気にブレークした及川。だが今季はここまでその力...

<阪神4-3DeNA>◇2日◇京セラドーム大阪開幕から2カード連続で勝ち越しを決めたDeNA戦のハイライトは8回の守りだったと思う。1点をかえされ、リードは最少1点となった。なおも1死一、三塁。迎える打者はこわい佐野恵太だ。ここで及川雅貴だが力を振り絞り、真っすぐで二ゴロ併殺に切る。その瞬間、割れるような声援が巻き起こった。虎党が勝利を確信した瞬間だったかも...

<阪神1-4DeNA>◇1日◇京セラドーム大阪「初物の左腕に弱い」は昔から言われる阪神のパターンだ。選手の顔ぶれはその時々で変わっていっているのに同じことを言われるのも不思議な気もする。なんてことを考えている間にDeNAコックスに6回まで森下翔太の1発だけに抑えられての敗戦だ。 先発ルーカスの立ち上がりが乱調で最初から負けパターンではあった。1回に1番から5...

<阪神4-1DeNA>◇31日◇京セラドーム大阪日米球界のレジェンド・イチローがオリックスで世に出てきた94年に注目されたのは、のちに彼の代名詞になる安打数ではなかった。打率である。日本球界ではいまだに未達成の「打率4割」が話題になった。 だが本人はもっと違うことを考えていたよう。その頃に「目標は何か」と聞いたときに笑いながらポツリこんな話をした。「そりゃあ...

<巨人6-12阪神>◇29日◇東京ドーム開幕3試合目にしてこの展開か。やっている方も見ている方もシーズン最後まで持つのか。そんなことを思わせる熱戦だった。伊藤将司、山城京平の両先発左腕が不調でともに3回途中で降板。そこから始まった乱打戦は昨年の覇者・阪神が終盤に打線が爆発して試合を決めた。 阪神の強さというか、熱さを感じさせたのは1点を追う8回だろう。無死一...

<巨人0-2阪神>◇28日◇東京ドーム高橋遥人はもう30歳になっていたのか。「棋士の藤井聡太に似てるね」と声をかけると「言われます」と笑ったのはいつのことか。好投を見ながら、そんなことを思い出していた。故障の多い選手生活だ。「自分が持っているパワーを支える体の強さがないらしいんよ」。入団当時の監督だった金本知憲がそういう意味のことを言っていた。 阪神の今季初...
<巨人3-1阪神>◇27日◇東京ドーム野茂英雄がドジャースで称賛されたのはマウンドで表情が変わらないことだった。大リーグではそれが好投手の要素という。その意味では巨人・竹丸和幸は期待できる。まさにポーカーフェース。その竹丸に阪神打線は6回1失点に抑えられ、古い虎党なら知る「初物左腕に弱い」というフレーズを思い出したはず。 ルーキーに抑えられ、完敗だ。惜敗だっ...

こんな時期が来るとは、という感じである。26日付の日刊スポーツに掲載された各評論家の順位予想はほとんどが阪神の優勝だ。そうでない方も「阪神連覇じゃ面白くない」(権藤博)などという理由である。阪神が優勝候補大本命なのは否定できない。 暗黒時代を持ち出すまでもなく過去にこんなシーズンがあったか、と思う。前監督・岡田彰布(オーナー付顧問)の下、日本一に輝いた23年...

先日、マツダスタジアムでのオープン戦、左腕の森翔平が登板した際に浜田省吾の「風を感じて」が流れた。これまで知らなかったのだが「いいね」と思ったのである。若い人はどうか知らないが一定の年齢以上で浜田省吾、ハマショーを聞いたことがない人は少ないと思う。「風を感じて」は代表作の1つだ。 阪神にも若いけれど「ハマショー好き」がいる。左腕・桐敷拓馬だ。両親の影響でファ...

<オープン戦:阪神1-0オリックス>◇21日◇京セラドーム大阪いい当たりだった。途中出場で8回に打席が回った木浪聖也の中前打だ。これでオープン戦の成績は26打数9安打の打率3割4分6厘に。OP戦は各選手、打数が大きく違うのでなんとも言えないがチームで1、2位を争う好打率だ。 「そんなの、明日で切れるじゃないですか(笑)。オープン戦は終わりだし」。木浪にその話...

「おっ」と思ったのは2回、阪神の守備だ。中川圭太の三ゴロ。サードでスタメンの佐藤輝明がこれを難なく処理した…と思いきや、一塁送球がホーム側にそれてしまう。大山悠輔がタッチにいったが判定はセーフ。佐藤輝にオープン戦初の失策が記録された。 OP戦初と書いたが侍ジャパンのメンバーとしてWBCに参加していた佐藤輝は守備機会そのものがOP戦初。合流即スタメンとなった1...

<ロッテ2-6阪神>◇18日◇ZOZOマリン「携帯がない」と必死でスマホを探していると、ソファの背もたれのてっぺん、非常に微妙な場所に鎮座している。靴下、片一方どこいった、と思っているとセーターを入れている引き出しから登場。「オレは大丈夫か」と思う。 トシを重ねると、そうなるのか。そう思うが大学生の頃にマージャンで牌の隣を切ってしまうのは普通だった。なぜ、そ...

面白い試合だった。驚いたのが佐藤輝明、森下翔太、さらに坂本誠志郎のWBC組トリオが合流はもちろん、いきなりスタメン出場したことだ。それぞれ安打はなかったものの、さすがの若さというか、元気なところを見せてくれたのは本当によかったと思う。 「止まっている場合ではないですから」。虎番キャップたちからこの点について聞かれた指揮官・藤川球児がそう答えたのは、その通りだ...

残念だ。ここで書くまでもないがWBC、侍ジャパンの敗退である。世界一に輝いた前回大会の決勝戦ではクローザーとして君臨し、今回は幕引き打者になった大谷翔平が「勝てる要素の多いゲームだった」などと話した通りに感じるので、余計に悔しい。 佐藤輝明の同点適時二塁打、森下翔太の勝ち越し3ランなど猛虎軍団が活躍したところまでは「いける!」と思った人も多かったはず。それで...

「マツダスタジアムで強い阪神」は今年も続くのか。広島とのオープン戦1試合目はそんな印象を受ける快勝だ。なんと言っても昨季は広島相手に19勝6敗の貯金「13」と、セ・リーグで最多の勝ち越しを決めている。シーズンそのものの貯金は「31」だったので、その半分近くが広島からいただいた格好だ。 何より圧倒的だったのは敵地、ここマツダスタジアムでの戦績である。11勝2敗...

<オープン戦:阪神4-1西武>◇11日◇甲子園開幕前、甲子園では最後のオープン戦となる西武戦だ。このゲーム、スタメンで守備位置も変わらず、フル出場したのは1人だけ。「8番・一塁」の元山飛優だ。昨オフに西武を戦力外になり、阪神が獲得した選手である。その元山は2回に右翼線に二塁打。うまく回り込み、セーフとなった。これがタテジマを着て、甲子園初安打だ。 「出るかな...

意味ある決断にしてほしい。そんな気がするのは福島圭音が8回に決めたオープン戦初盗塁だ。決勝打で甲子園を盛り上げた西純矢の代走で出場するとウィンゲンターが次打者・元山飛優へ投じた1球目でスタート。二塁へ頭から滑り込み、セーフとなった。 サインかどうかはともかく、1球で盗塁を決めたのは事実。思い切りの良い走りっぷりにいいものを感じたので「ズバッといったね」と話し...

<オープン戦:阪神2-3巨人>◇8日◇甲子園この時期にして甲子園に4万1888人の観衆を飲み込んだ今年初の「伝統の一戦」は「してやられた感」の強い敗戦となった。足を絡める巨人野手陣の前に1点差で逆転負け。こんな負けはこたえるし、ここ数年なら阪神がやっていた展開だろうか。オープン戦でよかったと言うべきだろう。 「ありがたいプレーが結構出たので。よかったかなと思...

ソフトバンクとのオープン戦2戦目、甲子園に駆けつけたファンは4万486人、マンモス今年初の満員御礼だ。世の中はメディアを含め、WBCで大騒ぎ。地上波放送はどうしたなどの文句も含め、大きな話題になっている。 それもこれも揺るがぬ日本の野球人気があってこそだろう。そして持ち上げるつもりは特にないけれど、その中心にいるのは阪神…と思わせる光景だったかもしれない。そ...

本拠・甲子園で今年初のオープン戦である。しかも相手は昨年、日本シリーズで激突し、日本一の夢を砕いたソフトバンクだ。福岡で1勝1敗として戻った甲子園で3連敗を喫したのは記憶に新しい。だからこそオープン戦とはいえ、圧倒できたのは悪くない感じだ。2桁安打で5-0。両軍、WBC代表に主力選手を供出していることを考慮しても、いい出だしと捉えたい。 「いい部分も多く見ら...

ドジャース大谷翔平が帰国し、WBCムードは高まってきた。それにしても、おかしな言い方だが大谷という人は困ったものである。投げても打っても超人レベル。走っても速いし、今は機会がないけれど守っても同じことだろう。こんな怪物が出現してしまって、続く選手はどうすればいいのか、と思ったりする。 もちろん考え方は人ぞれぞれだし、大きなお世話なのだが、とにかくスーパースタ...

終日動けるという意味では24日がラストとなった宜野座キャンプ。その午後1時40分だ。木浪聖也と、内野守備走塁コーチ・田中秀太が2人でサブグラウンドへ。木浪が遊撃の位置につくとノックが始まった。激しいものではないけれど、秀太はジワリジワリと転がす。腰を落とし、グラブを地面につけるようにして木浪は処理していく。 アドバイスもあり、続けているうちに2人だけの練習は...

<オープン戦:日本ハム5-2阪神>◇23日◇沖縄・名護やはりスターである。いつ会ってもオーラが違う。日本ハムの指揮官・新庄剛志だ。名護の日本ハム戦は阪神の完敗。ファイターズ担当記者の取材が終わった後、あいさつだけと思って新庄に「監督、お疲れさま」と声をかける。 「あっ! どうも! 久しぶりです!」。相変わらずの笑顔と物腰。こちらも妙にうれしくなる。これが新庄...

何がすごいといって、熊谷敬宥はすごいのだ。あらためてそう感じた。22日、浦添で行われたヤクルトとのオープン戦。阪神打線が「シーズンにとっとけよ」などと思わせるような20安打で圧倒した。そんな中、地味とはいえ、3度までポジションを代わるユーテリティープレーヤーぶりを見せたのが熊谷だ。 OP戦初戦だった前日21日は宜野座で居残り練習をしていたが、この日は「9番三...

<オープン戦:中日1-1阪神>◇21日◇沖縄・北谷「ガリ! ガリ!」は重要だ、という話である。この沖縄キャンプから、阪神野手がフライを追うときのかけ声を変えていることに気づいている虎党もいるかもしれない。 これまでは自身が捕球する意思を示すときの発声は「オッケー!」。それが、このキャンプから英語、大リーグなどで使用されている「アイ・ゴット・イット!」にしてい...

阪神は21日の中日戦(北谷)からオープン戦の開始だ。公式戦と同レベルとは言わないにしても、有料でもあり、練習試合とはやはり違うはず。開幕前の最終準備段階に入っていくと言っても過言ではない。 注目するのは二遊間の「キャムタク」コンビだ。二塁手の中野拓夢と新外国人キャム・ディベイニー。昨オフのハワイ優勝で「キャムタク」というコンビ名を提案され「自由に言ってくれた...

まったりした空気が流れたのは新加入のルーカスが打者との対戦形式での投球練習をしているときだ。ランチ・タイムに行われたこの練習、ルーカスは伏見寅威を捕手とし、打者7人に18球を投げた。 ここでマウンドを降りたのだが、そのまま状況が変わらないのだ。投手チーフコーチ・安藤優也らは打席付近にいるし、前川右京らの打者もその辺りで所在なさげにしている。 阪神キャンプでは...

姿を見せると一気に周囲のムードが変わるのは、さすがに笑福亭鶴瓶である。落語家と言うより老若男女が知るタレントだ。野球記者になる以前、30数年前は芸能面の演芸・演劇を担当していた。まだ若かった鶴瓶にも何度か取材させてもらった経験がある。 今回の沖縄入り、偶然にも飛行機が同じだった。那覇空港の荷物受け取りカウンター。ぐるぐる回る間に少し会話する機会を得た。「覚え...

具志川キャンプで若い選手の実戦を見ようと足を運んだものの、あいにくの雨。17日に予定されていたDeNAとの練習試合は中止となった。これに出場するため宜野座ではなく、こちらに来ていた前川右京、小野寺暖は「残念ですね」。そう言いながら熱心に打撃練習などに励んだ。 そんな雨の具志川に懐かしい顔が姿を見せた。石嶺和彦。阪急、オリックスで主軸打者として活躍。FAで阪神...

ジェフ・ウィリアムスが今年も沖縄に来た。駐米スカウトとはいえ、毎年、足を運んでくれるのはうれしい。言うまでもない現役時代は現在の指揮官・藤川球児、投手コーチ・久保田智之とともに鉄壁の救援陣「JFK」を組んだ存在だ。 この「JFK」の通り名、日刊スポーツが命名している。当時、こちらは記事を管理するデスクだったがレイアウトは整理部の仕事。こちらは紙面を見て「ふう...