ロッテ課題の長打力不足解消が期待されるブロッソー

7月末の補強期限寸前で、千葉ロッテが新外国人選手の獲得を決めた。メジャー通算26本塁打のマイク・ブロッソーだ。 ブロッソーは米国出身ながらドラフト指名ではなく、アマチュアフリーエージェントで2016年にレイズと契約した経歴の持ち主。こうした形でのプロ入りからメジャーリーガーまで上り詰めるケースは多くないが、ブロッソーは19年に3Aでの73試合で打率3割4厘、...
日本プロ野球界にかかわった外国人助っ人、これから入団する新助っ人を紹介!
7月末の補強期限寸前で、千葉ロッテが新外国人選手の獲得を決めた。メジャー通算26本塁打のマイク・ブロッソーだ。 ブロッソーは米国出身ながらドラフト指名ではなく、アマチュアフリーエージェントで2016年にレイズと契約した経歴の持ち主。こうした形でのプロ入りからメジャーリーガーまで上り詰めるケースは多くないが、ブロッソーは19年に3Aでの73試合で打率3割4厘、...
NPBでプレー後に別のNPB球団に入団する外国人選手は珍しくなくなってきているが、7年ものブランクを経てNPB復帰したブランドン・マン(NPBでの登録名はブランドン)のような例はさすがに少ないだろう。 2002年のドラフト27巡でデビルレイズ(現レイズ)から指名されたブランドンはなかなかメジャー昇格を果たせず、ドジャース傘下のマイナーや独立リーグでのプレーを...
プロ野球選手が結果を出すためには自身の実力はもちろん、本人ではどうしようもない運・不運の要素も大きく絡んでくる。昨季まで阪神でプレーし、今季は巨人への移籍が決まった右腕カイル・ケラーのここ2年間は運に恵まれていなかった。 2015年のドラフト18巡でマーリンズに指名されてプロ入りしたケラーは19年にメジャーデビューを果たし、10試合で防御率3・38とまずまず...
ホームランを期待できる長打力はあるが三振も多い「ブンブン丸」タイプの外国人選手はえてして期待外れのケースが多いが、今オフに来日が決まった新外国人にはそうしたタイプが意外に多い。西武が獲得したフランチー・コルデロもそのひとりだ。 ドミニカ共和国出身のコルデロはパドレスと契約してプロ入りし、2017年に22歳でメジャーデビュー。ただし持ち前のパワーを発揮しきれず...
昨季は4位に終わってクライマックスシリーズ進出を逃した巨人が、巻き返しに向けて勝負手を打ってきた。メジャー通算178本塁打のルーグネッド・オドーアの獲得だ。 ベネズエラ出身のオドーアは2011年にレンジャーズと契約してプロ入り。14年に20歳の若さでメジャーデビューを果たすと正二塁手に定着し、3年目の16年には33本塁打を放つなど強打者としてのキャリアを築き...
今オフはメジャー通算108本塁打のフランミル・レイエス外野手を獲得するなど積極補強の日本ハムに新たな「新戦力」が加わった。3年前まで在籍していた右腕ドリュー・バーヘイゲンの復帰だ。 バーヘイゲンは2012年のドラフト4巡でタイガースから指名。14年にメジャーデビューを果たすと主にリリーフとしてキャリアを重ねたがブレークはできなかった。 日本ハムに在籍した20...
2年連続でパ・リーグ最下位に終わった日本ハムは今オフ、積極的に補強を実施。5人目の新外国人選手としてメジャー通算108本塁打のフランミル・レイエス外野手を獲得した。 ドミニカ共和国出身のレイエスは2011年にパドレスと契約してプロ入り。18年に22歳でメジャーデビューを果たすと、87試合で16本塁打を放ち、翌19年はトレード期限前に三角トレードでインディアン...
近年は新外国人打者が思うような結果を残せないシーズンが続いている西武だが、今オフはメジャー通算114本塁打を誇るヘスス・アギラー内野手の獲得に踏み切った。 アギラーはベネズエラ出身の33歳。2007年にインディアンス(現ガーディアンズ)と契約してプロ入りすると、14年にはメジャーデビューを果たしたが定着はできず、ブレークしたのはブルワーズへ移籍した17年だっ...
球団史上初の2年連続最下位に沈み、オフには中田翔、上林誠知などを積極補強している中日が新外国人選手として選んだのはアレックス・ディッカーソンだった。 2011年のドラフト3巡でパイレーツに指名されたディッカーソンは13年に、後に巨人で活躍するマイルズ・マイコラス投手らとのトレードでパドレスへ移籍。15年にメジャーデビューを果たす。 16年は84試合に出場して...
ひと昔前の助っ人外国人と言えば、長打力が自慢の大砲が多い。近年はそういうタイプがやや減ってきたとはいえ、打線の中軸を任せられるような打者を獲得したいという球団はまだまだ多い。だが、日本ハムが今オフに獲得したアンドリュー・スティーブンソンは、どちらかと言えば長打力よりも機動力を武器とするタイプだ。 スティーブンソンの特徴を表すならば、俊足巧打の外野手といったと...
ロッテは今オフ、本塁打王のグレゴリー・ポランコや最優秀中継ぎ投手のルイス・ペルドモが自由契約に。再契約の可能性はゼロではないが、12月に入って右腕ジュニオール・フェルナンデスの獲得がひとまず決まった。 フェルナンデスはドミニカ共和国出身の26歳。2014年のプロ入りからカージナルス傘下のマイナーで長く過ごし、19年に22歳でメジャーデビューした。ただしメジャ...
オフの戦力整備を積極的に進める広島。なかでもブルペンで貴重な左腕となりそうなのが、テイラー・ハーンだ。 なんとハーンはプロ入りまでにドラフトで4度も指名された経歴の持ち主。最も低い指名順は36巡だったが、最終的には2015年の5巡指名でナショナルズ入りした。当初は先発としてキャリアを重ね、18年途中にパイレーツからレンジャーズへトレードされ、翌19年にメジャ...
広島は今オフ、ライアン・マクブルーム内野手が退団し、新たに外国人内野手が入団。そのひとりがマット・レイノルズだ。 2012年のドラフト2巡でメッツから指名されてプロ入りしたレイノルズは、14年に3Aで68試合で打率3割3分3厘、5本塁打、40打点、14盗塁の好成績をマーク。翌15年にはレギュラーシーズンでメジャー未経験ながら負傷者の穴埋めのためリーグ優勝決定...
今オフはエースの山本由伸投手がポスティングでのメジャー移籍が確実なオリックス。先発とリリーフの両面でテコ入れは必至で、元メジャーリーガーのアンドレス・マチャドの獲得が決まった。 マチャドはベネズエラ出身の30歳。24歳だった2017年にロイヤルズでメジャーデビューを果たす。もっとも、この年は2試合、3回2/3を投げて10安打9失点とメジャーの洗礼を浴び、防御...
関西対決となった今季の日本シリーズは阪神がオリックスを撃破して38年ぶりの日本一に。その第7戦で貴重な先制3ランを打ったことで喝さいを浴びたシェルドン・ノイジーはレギュラーシーズンで9本塁打にとどまっていた。このノイジーと同じようにシーズン中の鬱憤を日本シリーズでの劇的アーチで晴らしたのがヘクター・クルーズだった。 クルーズは兄のホセ(元アストロズほか)とト...
オリックスとロッテがクライマックスシリーズで対戦しているさなかに、両チームで助っ人外国人としてプレーした左腕ダン・セラフィニが殺人および殺人未遂容疑で逮捕されたという衝撃のニュースが飛び込んできた。 セラフィニは野球人生も波瀾万丈だった。名門スタンフォード大学から92年のドラフト1巡指名でツインズに入団。96年にメジャーデビューすると98年には7勝を挙げ、翌...
来日前はメジャーでプレーしたものの、日本では活躍できずに早期退団。アメリカに戻ったら再びメジャーで活躍する。そんなキャリアを歩んでいるのは楽天で1年だけプレーした右腕J・T・シャギワだ。 2012年のドラフト2巡でツインズに指名されると、マイナー時代にトミー・ジョン手術を経験したものの16年にメジャーデビュー。ドジャースへ移籍した18年は39試合に登板して2...
劇的な逆転サヨナラ勝ちでパ・リーグのファイナルシリーズ進出を決めたロッテ。今季の助っ人外国人では本塁打王のグレゴリー・ポランコや中継ぎで好投したルイス・ペルドモ、先発ローテーションを担ったC・C・メルセデスらが目立っていたが、ルイス・カスティーヨも地味ながらいい働きをしていた。 ドミニカ共和国出身のカスティーヨは2012年にダイヤモンドバックスと契約してプロ...
近年はなかなか外国人選手が定着しない西武だが、来日1年目でまずまずの結果を出した右腕ヘスス・ティノコは来季も残留できるかもしれない。 ベネズエラ出身のティノコは2011年にブルージェイズと契約してプロ入り。15年にはトロイ・トゥロウィッキーやホセ・レイエスらが絡む2対4の大型トレードでロッキーズへ移籍し、19年に24歳でメジャーデビューした。この年は24試合...
今季のMLBもレギュラーシーズンが終了し、プレーオフに突入。その舞台に進出を果たした日本人選手もいるが、元NPBの外国人選手も大舞台を心待ちにしている。そのひとりが元阪神の右腕ピアース・ジョンソンだ。 もともと2012年のドラフト全体43位でカブスから指名されたトッププロスペクトだったジョンソンだが、カブスでは17年にメジャーデビューした1試合しか投げられず...
NPBでの史上最高球速を出した投手が誰かをご存じだろうか。その答えは大谷翔平でも、佐々木朗希でもなく、昨季まで巨人に在籍していた右腕チアゴ・ビエイラだ。 ビエイラはMLB史上でも珍しいブラジル出身。これまでブラジル出身のメジャーリーガーは現在カブスでプレーする元オールスター捕手のヤン・ゴームズら5人しかいない。子供の頃にアメリカへ移住したゴームズと違い、ビエ...
育成契約から大活躍といえば、現在はメッツで活躍している千賀滉大などが思い浮かぶが、育成契約で来日した外国人にも開花が見込まれる選手がいないわけではない。オリックスのレアンドロ・セデーニョなどは長い目で見守りたい1人だ。 ベネズエラ出身のセデーニョはカージナルスと契約してプロ入りし、22年からはダイヤモンドバックス傘下に。この年は2Aで打率3割1分、30本塁打...
野球においてベース際での接触プレーは不可避なこともあるが、アクシデントが起こった際の振る舞いでその選手の人間性が良くも悪くもフォーカスされることはままある。中日のオルランド・カリステは見事な対応で評価を高めた。 ドミニカ共和国出身のカリステは2010年にロイヤルズと契約してプロ入り。若い頃から内野のユーティリティープレーヤーとしてプレーしていたが打撃面で物足...
キューバをはじめとした中南米諸国とのパイプが太い中日が今季途中で獲得したのが、ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)パナマ代表だった右腕ウンベルト・メヒアだ。 2013年にマーリンズと契約してプロ入りし、度重なる故障に悩まされながらも徐々に昇格。20年には待望のメジャーデビューを果たした。とはいえ3試合に先発して10イニングしか投げられず0勝2敗、防御...
当然の話だが、来日する外国人選手の全員が当初から大きな期待をかけられて実際に活躍するわけではない。なかには、当たれば儲けものクラスの期待値で入団し、結果を残せないまま日本を去るケースもある。今年で言えば、ライネル・エスピナルがその例に当てはまるだろう。 ドミニカ共和国出身のエスピナルは2012年にヤンキースと契約してプロ入り。トミー・ジョン手術を経験するなど...
最近はNPBでのプレーを経てメジャーリーグで活躍する外国人選手が増えている印象だが、過去にもそうしてブレークした元助っ人たちはいた。近鉄で「L・スチーブンス」の登録名でプレーしたリー・スティーブンスもそのひとりだ。 スティーブンスは1986年のドラフト全体22位でエンゼルスから指名された掛け値なしのトッププロスペクト。強打を売りにとんとん拍子でマイナーを駆け...
前半戦は好調だったものの7月初めに頼れるセットアッパーのリバン・モイネロが長期離脱し、その直後からまさかの12連敗と急失速したソフトバンク。急務となったブルペン補強の一手がダーウィンゾン・ヘルナンデスの獲得だった。 ベネズエラ出身のヘルナンデスは2013年にレッドソックスと契約してプロ入り。マイナーでは先発投手としてキャリアを重ねていたが、19年のメジャーデ...
補強期限の7月末を前に中日がブルペン強化の一環としてメジャー通算228試合登板の右腕マイケル・フェリスを獲得した。 2010年のプロ入りに際してはアスレチックスとの最初の契約がステロイドの陽性反応で無効となり、アストロズとあらためて契約という波乱の出だしに。当初はマイナーで先発もこなしていたが、15年のメジャーデビュー以降はほぼリリーフ専任となる。 16年は...
セ・リーグで首位争いをしているものの、クローザーを務めていた湯浅京己が故障離脱するなどブルペンの状況が懸念された阪神が、元ヤンキースの右腕コルテン・ブルワーを獲得した。 ブルワーは2011年のドラフト4巡でパイレーツから指名されてプロ入り。16年オフのルール5ドラフトでヤンキースから指名されて移籍したように一定の期待はされていたが、17年まで在籍したヤンキー...
今季は借金生活が続いて波に乗り切れていないヤクルトが外国人選手の入れ替えを敢行。メジャー通算243試合登板の実績で期待されながら一軍での登板なしだった右腕キオーニ・ケラを自由契約とし、前レイズの右腕エルビン・ロドリゲスを獲得した。 ドミニカ共和国出身でまだ25歳のロドリゲスは、14年にエンゼルスと契約してプロ入り。17年にタイガースへトレードされ、22年に待...