【虎になれ】前指揮官からも例外的にしかられた木浪が4点目の適時打 巨人に逆転勝利だ岡田阪神
<阪神4-2巨人>◇31日◇甲子園こらエエ…。思わず口に出してしまった。立場を考えれば恥ずかしいが率直な気持ちだ。もちろん佐藤輝明の逆転3ランである。2点ビハインドの6回2死走者なしからつないで、これしかないという1発。失策も多いし、正直、おやっ? というプレーもあるが、それでもこんなことをやってのけられる選手はそうはいない。これこそ「スター」のゆえんだ。 ...
<阪神4-2巨人>◇31日◇甲子園こらエエ…。思わず口に出してしまった。立場を考えれば恥ずかしいが率直な気持ちだ。もちろん佐藤輝明の逆転3ランである。2点ビハインドの6回2死走者なしからつないで、これしかないという1発。失策も多いし、正直、おやっ? というプレーもあるが、それでもこんなことをやってのけられる選手はそうはいない。これこそ「スター」のゆえんだ。 ...
<阪神4-2巨人>◇31日◇甲子園阪神が台風の影響を受けて2連戦になった対巨人に先勝した。戸郷に沈黙を続けた“嵐の前の静けさ”を振りほどいたのは、佐藤輝明の一振りだ。 梨田 阪神にとっては意味のある1勝になった。上位に広島、巨人の2チームがいる状況を、阪神がひっくり返すのは簡単ではない。これが対巨人3連戦だったら3連勝が一番だったが、2連戦になったカード初戦...
<阪神4-2巨人>◇31日◇甲子園巨人は、試合の流れを読み違えたことが勝敗を分けた。2回、先頭の戸郷から連打で無死一、二塁。ここで浅野は送らずに打ちにいき、右飛に倒れた。後も続かず、無得点に終わった。 なぜ、ベンチは強攻策を選んだのか? 考えられるのは、二塁走者が戸郷だったことだ。三塁に進めるのは二塁に進めるよりも難しい。走者が投手のため、バント失敗のリスク...
<大学4年生、それぞれの夏(2)>夏の甲子園も終わり、アマ野球界は再び大学野球がにぎわう秋が近づく。メディア露出が減る夏、大学野球の選手たちはどう過ごしているのだろうか。東京6大学野球リーグでプレーする大学4年生3人に8月、会いに行った。第2回は春季リーグの主役の1人になった慶大・清原正吾内野手(4年=慶応)のもとへ。 笑顔で力こぶを見せ、ポーズを決める慶大...
<西武2-5日本ハム>◇30日◇ベルーナドーム5位チームに大きく引き離された西武は、この時期どういう野球を実践していけばいいのか? この試合でCS出場もなくなったチームにとって、大事なキーワードは「来年に向けて…」という言葉になるだろう。 しかし今試合を見る限り、レベルアップに必要な「プラスアルファ」が感じられない。漠然と野球をしているだけで来年につながるよ...
巨人、広島を追いかける身の阪神は、いよいよ負けられないところに立たされたといえる。一騎打ちの構図と違って、上位の2チームがどちらとも負けるのは考えにくいから、なかなかゲーム差が縮まらない。そこに“三つどもえ”を戦う難しさがある。 阪神は残り24試合を戦っているうちに、4連勝、5連勝することで流れを作りたい。投打ともに好不調がはっきりしてきた。だが、ちょっと連...
<大学4年生、それぞれの夏(1)>夏の甲子園も終わり、アマ野球界は再び大学野球がにぎわう秋が近づく。メディア露出が減る夏、大学野球の選手たちはどう過ごしているのだろうか。東京6大学野球リーグでプレーする大学4年生3人に8月、会いに行った。第1回は今秋ドラフト1位候補、明大・宗山塁内野手(4年=広陵)のもとへ。 ◇ ◇ ◇ 26日、ガッツポ...
珍しいシーンがあった。28日のDeNA戦(横浜)の試合前練習。岡田彰布監督(66)がゆっくりと外野へ向かった。中堅フェンス沿いで話しかけたのは、桐敷拓馬投手(25)と石井大智投手(27)だった。2人は直立不動。3分ほどだったか。直接メッセージを受け取った。コーチを介して選手に指示を与えることが多い岡田監督が、自ら動いた。 一夜明けた29日。新横浜駅で帰阪前の...
<中日5-1広島>◇29日◇バンテリンドームこの試合に限れば、5位中日が理想的な展開で盤石の勝ちを収めた。宇佐見の1発で先制し、中押しでリードを広げて、あとは最強のリリーフ陣で逃げ切る。計算通りの試合運び、会心の勝利と言える。 では、優勝争いの広島はというと、負けて首位陥落。雨で試合中止となった巨人に少しでも差をつけたいところで、痛い黒星になったが、負けるこ...
テル再浮上のポイントは? 阪神一筋16年の現役生活を送った日刊スポーツ評論家の岩田稔氏(40)が29日、古巣の主砲、佐藤輝明内野手(25)の現状を分析した。夏場は好調をキープしてきたが、直近4試合は16打数1安打。OBが考える復調へのキーワードとは…。【聞き手=佐井陽介】 ◇ ◇ ◇ 阪神は24試合を残して首位巨人に5ゲーム差、2位広島に4・5ゲ...
横浜スタジアムで予定されていた阪神とDeNAの3戦目は台風10号の影響で中止になりました。その1戦目、27日のこと。試合前、DeNAの一塁側ベンチに顔を出しました。旧知の石井琢朗氏にあいさつするためです。現在はDeNAのチーフ打撃兼走塁兼一塁ベースコーチの石井氏。 「元気ですかい?」と話しかけると「おっ。ちょっと待ってて」と言ってロッカーに引っ込みます。何だ...
1週間前、このコラムで書いた。「気がつけば上より下が近づいている」と。3位で広島、巨人を追う阪神だが、Aクラスの座が怪しくなっていた。上との差は広がり、下との差は詰まる。「3位はまず安泰」との考えは実は甘かった。 8月27日、28日でのDeNA戦に連敗し、阪神の貯金は「3」。DeNAは勝率5割に戻し、その差は1・5ゲーム。まさに現状の力の差、勢いの差を見せつ...
<DeNA3-2阪神>◇28日◇横浜痛い、いや痛すぎる連敗と言うべきだろう。それでも指揮官・岡田彰布は口を開いた。前日は出口で待ち構える虎番キャップたちをまくような形で横浜スタジアムを去ったが、この日はとりあえず相手をした。その理由はいろいろあるだろうが、個人的には“まともな試合”だったからではないか、と思っている。 なによりはまったのは井上広大の5番起用だ...
<DeNA3-2阪神>◇28日◇横浜せっかく広島に勝ち越して横浜入りした阪神だったのに、対DeNAに連敗を喫した。広島、巨人は1点差勝ち、阪神は1点に泣いた。 真弓 阪神はDeNAが迫ってきたとはいえ、まったく下を気にする必要はない。3位以内に入るとか、そんなことも考えてほしくない。ここから1つも負けられない試合が続くわけで、ひたすら当初の目標である絶対に連...
甲子園100年の夏の甲子園は、23日に京都国際の初優勝で幕を閉じました。 日刊スポーツ評論家の里崎智也氏(48)が、高校球児の真夏の奮闘ぶりに接して感じたことを「106回甲子園大会 里崎智也のアルプス応援団を見て感じたこと」としてお送りします。 ◇ ◇ ◇ 私は高校野球はもちろん大好きだし、私も鳴門工(現鳴門渦潮)で汗と泥にまみれて甲子園を目指...
<DeNA10-4阪神>◇27日◇横浜おかしな言い方だが、この試合のハイライトは敵将・三浦大輔が7回に見せた鬼気迫る表情だったかもしれない。「ノー!」と交代を拒否するウィックをマウンドで一喝。そのおしりをポーンとたたき、ベンチに下げたのである。詳しくはDeNA担当の記事で読んでいただきたい。 リーゼントヘアーで現役時代から「番長」のニックネームを持つ三浦だが...
中日村松開人内野手(23)が憧れの人との初対面を果たした。その人は元巨人監督の高橋由伸氏(49=野球評論家)。24日の巨人戦(東京ドーム)の試合前練習で短い時間だったが、打撃談議を交わした。 「同じ右投げ左打ち。聞きたかったことを聞けました」 今季は自主トレから打撃フォームを固めることに主眼を置いた。今季からパーソナルトレーナーと二人三脚で体作りを見直した。...
<DeNA10-4阪神>◇27日◇横浜広島、巨人を4差で追う阪神だが、4位DeNAには2・5差に迫られた。 吉田 阪神が下から追われているといっても、このまま広島、巨人との“3強”に変わりはないです。ただギリギリのところに追い込まれたのは事実です。他チームを気にするより、目の前の試合を1つ1つ勝っていくしかありません。最後はリリーフが力尽きた。石井が打たれた...
<中日2-1広島>◇27日◇バンテリンドームいい投手とはどういう投手なのか? とてもアバウトな問いにはなるが、中日高橋宏と広島森下の投手戦には、その答えがあるような気がした。両投手とも持っている力を考慮すれば、それほど調子がいいという感じはしなかったが「勝てる投手だな」というピッチングを見せてくれた。 最初に今試合で規定回数に達した高橋宏の投球を振り返りたい...
【191】<ファームリポート・高校野球甲子園大会・総括編>第106回甲子園大会では、前半の1回戦を4日間、現地で取材することができた。母校関東第一が快進撃を見せてくれ、私としては最後の最後までハラハラさせていただき、素晴らしい高校野球を堪能させていただいた。 何も言うことはないし、これだけの熱戦をやり抜いた高校球児と、大会を運営した方々に深く感謝したい。酷暑...
セ・リーグの優勝争いがいよいよ勝負どころに入る。球団史上初のリーグ連覇へ、阪神のキーマンは? 広島、巨人の今後は? 日刊スポーツ評論家の鳥谷敬氏(43)がシーズン最終盤、9月の行方を展望した。【聞き手=佐井陽介】 ◇ ◇ ◇ セ・リーグの優勝争いが佳境に差し掛かってきました。首位広島から1ゲーム差で2位巨人、そこから3ゲーム離れて阪神。タイガー...
やっとのことで逃げ切った。広島の粘りに苦しんだが、最後、岩崎が3人で片づけた。8月25日。ここで負ければ6ゲーム差…。絶望的な状況になるところで、阪神は踏ん張った。 試合後の三塁側ベンチの様子がテレビに流れていた。その中で2人、ベンチに腰を落とし、しばしの休息を取っていた。大山と中野。ベンチの壁に2人とも、顔を寄せていた。ここには通風孔があり、隙間から冷気が...
<広島5-7阪神>◇25日◇マツダスタジアム激戦の緊張感を十分に感じながらも面白いな、と思ったのは4回だった。無死一塁から木浪聖也が犠打を決め、ベンチに戻った瞬間。佐藤輝明が両手を広げて迎え、中野拓夢も笑顔を浮かべながら声をかけた。当たり前の光景だろう。だが、それ以上の“意味”も感じた。言うまでもない前日のことがあったからだ。 接戦を落とした24日。1点を追...
熱戦の夏の甲子園が幕を閉じた。昨夏の甲子園を沸かせたヒーローたちもプロの世界で奮闘している。 阪神のドラフト3位ルーキー山田脩也内野手(19=仙台育英)は7月20日、兵庫・姫路のウインク球場で開催されたフレッシュ球宴に出場した。昨夏は、仙台育英の主将として夏の甲子園で2年連続の決勝進出に導いた。あれから1年。タテジマに袖を通し、フレッシュ球宴に選出。3回には...
<広島5-7阪神>◇25日◇マツダスタジアム現役時代は阪神一筋22年、4番や代打の神様で活躍した日刊スポーツ評論家の桧山進次郎氏(55)が試合をチェック。逆転3ランを放った阪神森下翔太外野手(24)の好調要因や、大山悠輔内野手(29)の攻守にわたる貢献を解説しながら、大逆転優勝へ「スキのない野球」を求めました。【聞き手=松井清員】 ◇ ◇ ◇ ...
<巨人2-0中日>◇25日◇東京ドームペナントレースも終盤を迎え、2位の巨人にとって下位にいるチームには取りこぼせない。中日との3連戦は1勝1敗。そんな中、菅野と大野のベテランが先発した。両投手の見応えのある投手戦だったが、ここ数年、不調が続いていた菅野に軍配が上がった。 序盤の3回まで毎回、先頭打者にヒットを打たれた菅野だが、崩れる感じはしなかった。序盤は...
<広島2-1阪神>◇24日◇マツダスタジアム広島が16年から3連覇していたときの指揮官、緒方孝市(日刊スポーツ評論家)は勝った後、よくこんなことを言った。「いや、紙一重ですよ、紙一重」-。快勝でも指揮を執っている立場からすればそうなのか、と思ったものだ。 阪神にとって大事なこの広島3連戦の2戦目も、まさにそんな展開だったと思う。6、8回の好機に佐藤輝明に1本...
<広島2-1阪神>◇24日◇マツダスタジアム岡田阪神が崖っぷちに立たされた。広島との直接対決で、打線が劣勢を跳ね返せずに1点差の惜敗。これで首位と5ゲーム差に広がった。広島3連覇監督で日刊スポーツ評論家の緒方孝市氏(55)は7回の木浪聖也内野手(30)のバント失敗をポイントに挙げ、痛恨の1敗を解説した。 ◇ ◇ ◇ この接戦を落としたのは、阪神にと...
ドジャース大谷翔平投手(30)がメジャー史上6人目の40本塁打40盗塁を達成した。盗塁王2度獲得の緒方耕一氏(55=日刊スポーツ評論家)が大谷の盗塁について語った。 ◇ ◇ ◇ メジャー史上、5人しか達成していなかった「40-40」を8月下旬にクリア。昨年までは負担の大きい「二刀流」で盲点になっていたが、大谷の身体能力を考えると盗塁数の大幅アッ...
<巨人6-2中日>◇24日◇東京ドーム浅野のバッティングが非常に光った試合だった。前日は大敗し、阿部監督も試合後の会見をキャンセルしていた。カード初戦を落とし、それも下位球団相手となれば、この試合は何が何でも取らないといけない。 そういう背景の中、ベンチは2番吉川と6番浅野を入れ替えたのだが、それが理想的に機能した。とりわけ浅野は好調だ。打席で何を狙うのか、...