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ニッカン芸能!

華やかな舞台、輝く役者。夢の世界であると同時に、そこには舞台裏とさまざまな人間模様もあります。演劇、演芸について、林尚之記者がさまざまな切り口から伝えます。あなたも、演劇の世界がきっと好きになります。

舞台雑話

舞台「千と千尋の神隠し」ロンドン公演は大絶賛 「英国のタモリ」的な大御所タレントも感嘆

舞台「千と千尋の神隠し」制作発表会 登壇した千尋役の橋本環奈(24年2月撮影)

3回前のコラムで、4月30日にプレビュー公演が始まり、5月7日に初日を迎えた日本発の舞台「千と千尋の神隠し」が目の肥えたロンドンっ子に「どう映るのか」と書きまし...

堂本光一と森光子の絆、「SHOCK」で国内単独主演最多記録を更新する中でしてきたこと

STARTO ENTERTAINMENT

堂本光一(45)主演の舞台「ENDLESS SHOCK」が5月9日、東京・帝国劇場で2000年の初演以来の上演回数2018回を達成した。 これは森光子さんが「放...

唐十郎さんほど伝説の多い演劇人はいない、ジャックナイフをカウンターに突き刺したことも…

05年10月、本紙インタビューに応じる唐十郎さん

唐十郎さんほど伝説の多い演劇人はいないだろう。新宿の酒場で作家の野坂昭如さんと言い争いになり、唐さんはジャックナイフをカウンターに突き刺した。血を見る事態になる...

日本発の舞台「千と千尋の神隠し」英国でも高い前評判 目の肥えたロンドンっ子にどう映るか

「千と千尋の神隠し」千尋役の、左から川栄李奈、橋本環奈、上白石萌音、福地桃子(2024年2月撮影)

宮崎駿監督のアニメ映画を舞台化した「千と千尋の神隠し」が4月30日夜(日本時間5月1日)、ロンドンにある2300人収容の大劇場コロシアムでロンドン公演の初日を迎...

大病からの復帰は30年前、3月で80歳になった仁左衛門の舞台から「老い」を感じることはない

似顔絵入りケーキで80歳の誕生日を祝福される片岡仁左衛門

今の歌舞伎で最も集客力があるのは片岡仁左衛門(80)と坂東玉三郎(73)のコンビでしょう。孝夫を名乗っていた当時の「孝玉(たかたま)」コンビで一世を風靡した時代...

立川晴の輔「笑点」メンバー入りで落語会は出演料倍以上、大入り間違いなし 打診後は口を貝に

立川晴の輔(2014年4月撮影)

立川晴の輔(51)が14日放送の日本テレビ系「笑点」で「クリーム色(鳥の子色)」の着物姿で登場しました。 前任の林家木久扇(86)が黄色の着物だったこともあって...

「笑点」新メンバーとなった立川晴の輔、これまでも候補にあがっていた、いくつかの理由

「笑点」の新メンバーとなった立川晴の輔

「笑点」の新メンバーが立川晴の輔(51)に決まりました。実は晴の輔はこれまでも新メンバー「候補者」として名前が挙がっていました。2年前の林家三平の後任は桂宮治、...

林家木久扇が「笑点」卒業、新メンバーは誰?日テレのガード厳しく以前ほどの取材合戦とはならず

林家木久扇(2021年撮影)

日本テレビ系の人気番組「笑点」で、1969年(昭44)から足かけ55年もレギュラー出演していた林家木久扇(86)が、3月31日の放送を最後に卒業しました。 すで...

宝塚音楽学校の受験者数が過去最低更新 減少傾向続き予測通りもあえて報じられた意味

宝塚大劇場

宝塚歌劇団をめぐる一つのニュースがこのほど、一部テレビで報じられました。それはタカラジェンヌを育成する宝塚音楽学校の受験者数に関するものでした。関係者によると、...

山西惇が「二冠」獲得 ずっと気になっていた俳優が脚光、これほどうれしいことはありません

読売演劇大賞で最優秀男優賞を受賞しあいさつする山西惇(2024年2月撮影)

ずーっと気になって見ていた俳優が脚光を浴びることほど、うれしいことはありません。山西惇(61)。昨年出演した新国立劇場公演「エンジェルス・イン・アメリカ」、こま...

23年に上演されたミュージカルのベスト10 初演1位は「ラグタイム」男優部門と女優部門は…

井上芳雄(2022年撮影)

5日に発売された雑誌「ミュージカル」最新号(3・4月号)で昨年23年に上演されたミュージカルのベスト10が発表されました。演劇評論家、演劇記者ら21人の投票によ...

国立劇場閉館から4カ月も建て替え進まず 「つわものどもが夢の跡」的な侘しさ

中村時蔵 東京・隼町にある国立劇場が昨年10月末に閉館してから4カ月が経過しました。実は昨年4月から国立劇場の隣にある事務所に非常勤で週2日ほど通勤していて、そ...

延期続いたミュージカル「ジョジョ」満員観客は好反応 帝劇は建て替えも別劇場での再演期待

帝国劇場の客席(2023年撮影)

東京・帝国劇場で28日まで上演中のミュージカル「ジョジョの奇妙な冒険 ファントムブラッド」を見てきました。2月6日に初日の予定でしたが、「開幕準備に想定以上の時...

4年ぶり女優復帰の沢尻エリカ、初舞台でも際立った美しさ 舞台出演が今回だけはもったいない

沢尻エリカ(2019年撮影)

沢尻エリカ(37)の主演舞台を見てきました。テネシー・ウィリアムズの名作舞台「欲望という名の電車」で、東京・新国立劇場で10日から18日まで上演されました。 米...

読売演劇大賞で選考委員特別賞の中村芝のぶに備わる確かな実力、幹部昇進の時期も早まるだろう

中村芝のぶ(2021年12月撮影)

昨年2023年の演劇界の成果を顕彰する読売演劇大賞の受賞作、受賞者が先日、発表された。私も投票委員として選考にわずかながら関わったが、歌舞伎界からは2人が受賞し...

落語界の「パワハラ」裁判ひとまず決着「弟子にも人権」昇進は遅れても…良き師匠にめぐり合う

吉原馬雀の新しい師匠・吉原朝馬(2023年撮影)

2023年の演劇界ではパワハラが大きな問題として取り上げられたが、落語界でも一昨年暮れから続いていたパワハラ問題に、このほど一区切りがついた。三遊亭天歌あらため...

「こんなに仲のいい劇団はない」つかこうへい事務所「大同窓会」解散40年経ても懐かしい顔ぶれ

「つかこうへい正伝2 1982ー1987知られざる日々」(大和書房)

新宿の紀伊国屋ホールに懐かしい顔ぶれが並んだ。25日に開催された「劇団つかこうへい事務所 一夜限りの大同窓会」と題したイベントで、82年につかこうへい事務所を解...

「越路吹雪物語」は日生劇場にふさわしい…坂東玉三郎と春風亭小朝が伝える魅力

坂東玉三郎(C)松竹

「これは日生劇場で見たい」と思った。1月18日から20日まで大阪松竹座で行われた「坂東玉三郎 はるのひととき」を見ての感想だった。玉三郎と春風亭小朝が共演した公...

伊集院静さん没後も掲載された新成人に送る「誇り」の言葉 60代、70代の「若者」にもエール

伊集院静氏(2021年12月撮影)

昨年11月24日に73歳で亡くなった作家伊集院静さんが毎年、1月の成人の日に「新成人」へ、4月1日に「新社会人」へ贈る言葉が掲載されたサントリーの新聞広告を読む...

能登半島地震で石川県七尾市の「能登演劇堂」も甚大被害…全国からファン集い、経済効果もあった

能登演劇堂(2022年5月撮影)

元日に起こった能登半島地震で、ここ10数年ほど毎年のように通っていた能登演劇堂も大きな被害を受けました。能登演劇堂は石川県七尾市にある演劇専門劇場で、仲代達矢さ...

来秋退団の宝塚「雪組」彩風咲奈は誠実で頼もしいトップ、退団公演「ベルサイユのばら」にも期待

笑顔で退団会見を行う彩風咲奈(2023年12月27日撮影)

前回のコラムで大きなミスをしてしまいました。1月3日から東京宝塚劇場で始まる公演を「花組」と書きましたが、「雪組」の間違いでした。思い込みで書いてしまい、その後...

雪組公演の招待状届く「今までは楽しんで見ていましたが、今回はどんな感じで見ることに」

東京宝塚劇場

宝塚歌劇団から招待状が届いた。2024年1月に東京宝塚劇場で始まる雪組公演。9月30日に劇団員が亡くなり、その後、公演中止などが続いたため、宝塚の公演を見るのは...

紀伊国屋演劇賞の団体賞受賞した劇団JACROW 田中角栄の半生描いた「闇の将軍」高く評価

第58回紀伊国屋演劇賞が発表され、団体賞に劇団JACROWが決まりました。「経済(せんそう)3篇」「闇の将軍」四部作の舞台成果が高く評価されたもので、賞金200...

名バイプレーヤー5人がそろった舞台「海をゆく者」円熟味増した演技は必見

舞台「海をゆく者」の初日前会見に出席した、左から大谷亮介、平田満、小日向文世、高橋克実、浅野和之(2023年12月6日撮影)

上演中のパルコ劇場「海をゆく者」を見て、感慨深くなった。出演は小日向文世(69)高橋克実(62)浅野和之(69)大谷亮介(69)平田満(70)の5人。2009年...

「ブギウギ」効果でOSKの注目度急上昇 浮き沈みあった101年、102年目は飛躍の年に

OSKの若手スター翼和希(2023年2月撮影)

OSK日本歌劇団が勢いに乗っている。 放送中のNHK連続テレビ小説「ブギウギ」のモデル・笠置シヅ子がOSKの前身の大阪松竹歌劇団出身ということで、ヒロイン福来ス...

伊集院静さんとつかこうへいさんの共通点、誰にも優しく、温かい人

インタビューに答える伊集院静氏(17年3月撮影)

作家の伊集院静さんが亡くなった。73歳だった。伊集院さんが週刊誌に連載していた人気コラムをまとめた本が出版される度に、定宿だった山の上ホテルで話を聞いた。 人気...

宝塚歌劇団会見に「真相解明にほど遠い」批判の声 閉鎖的な体質の改善・改革へ本気度問われる

宝塚大劇場

宝塚歌劇団に厳しい目が向けられている。 宙組に所属する劇団員の女性(25)が亡くなった問題をめぐり、歌劇団は14日に記者会見を行い、弁護士による外部調査チームの...

来年110周年の宝塚歌劇団が岐路、前時代的ルールの廃止後も残った厳しい上下関係

宝塚大劇場

来年2024年に創立110周年を迎える宝塚歌劇団が大きな岐路に立っている。宙組公演中の9月30日に宙組に所属する劇団員の女性(25)が亡くなった問題で、10日に...

これが沢尻エリカらしさ?復帰作にそうそうたる名優が挑んだ名作舞台に初主演する度胸の良さ

沢尻エリカ(2019年撮影)

沢尻エリカ(37)が舞台「欲望という名の電車」(来年2月、東京・新国立劇場ほか)に主演すると聞いて、驚いた。初舞台・初主演で挑戦するには、ハードルが高い舞台と思...

夫婦の赤裸々プライベートまで…人間・尾上菊五郎さんが好きになる一代記 復帰が待ち遠しい

「艶やかに 尾上菊五郎聞き書き」(毎日新聞出版)

国立劇場の閉場式が29日に行われましたが、尾上菊五郎さん(81)の姿はありませんでした。鎌足役で出演予定だった10月のさよなら公演「妹背山婦女庭訓」を休演し、こ...