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ニッカン芸能!

洋邦問わず、日刊スポーツの映画担当記者がオススメ映画を紹介します。

映画この一本

同世代俳優の熱量がスクリーン全体からにじむ/万事快調<オール・グリーンズ>(日)

(C)2026「万事快調」製作委員会

学校と家に居場所を見いだせず、鬱屈(うっくつ)としていた女子高生が、同じような状況の同級生2人と同好会を結成。自分たちの夢をかなえ、地元を出て行こうと思いを1つ...

言葉を超えた強い絆と親子愛/愛がきこえる(中)

(C)CKF PICTURES(Ningbo)CO.,Ltd./iQIYI Pictures(Beijing)Co.,Ltd/Shanghai Tao Piao Movie&TV Culture Co.,Ltd

「設定が重そう」「中国映画だから」といった理由で敬遠してしまう人がいたら本当にもったいない。耳の聞こえない父親と、支える幼い娘の言葉を超えた強い絆と親子愛の物語...

リアルな立体的質感に最新技術を実感/ロストランズ 闇を狩る者(米)

(C)2024 Constantin Film Produktion GmbH,Spark Productions AG

「バイオハザード」シリーズのミラ・ジョヴォヴィッチ=ポール・W・S・アンダーソン監督コンビが得意のデストピアもので、はじけている。 文明崩壊後の近未来。支配を確...

「セカチュー」で涼と亜子に必要だったアンサーを見た/楓(日)

(C)2025映画『楓』製作委員会

スピッツの98年の代表曲を映画化した。須永恵は恋人の木下亜子と暮らす家を出ると、メガネを外して髪形を崩し、一眼レフを手にカメラマンとして全く別の人生を生きる。実...

賛否分かれそうな全力で真剣にふざける芝居/新解釈・幕末伝(日)

(C)2025 映画「新解釈・幕末伝」製作委員会

まあ~、くだらないけど、おもしろい。映画「今日から俺は!! 劇場版」「銀魂」などのヒットメーカー、福田雄一監督の新作は坂本龍馬役のムロツヨシ、西郷隆盛役の佐藤二...

クセのある原作をまとめ上げた英勉監督の手腕/ロマンティック・キラー(日)

(C)2025「ロマンティック・キラー」製作委員会 (C)百世渡/集英社

ラブコメや胸キュン作品をすすんで見る柄ではないが、携帯コミック原作のカオスの匂いに引かれた。 主人公の女子高生はゲームが生きがいで、それにチョコと愛猫が加われば...

イエモン吉井和哉に驚きの密着ぶり/みらいのうた(日)

(C)2025「みらいのうた」製作委員会

THE YELLOW MONKEY吉井和哉に、22年4月から3年間にわたって向け続けたカメラの、あまりの密着ぶりに驚きを禁じ得なかった。企画が持ち上がったのは、...

横田さんと共通点多い松谷鷹也の熱演が心に染みる/栄光のバックホーム(日)

(C)2025「栄光のバックホーム」製作委員会

本当に野球が好きだ。弱音は吐かずに黙々と一心不乱にバットを振り込む。真面目に、努力を怠らず、はい上がり、チャンスをつかんだときに病魔が襲った。 同名ノンフィクシ...

重たい内容を軽快に楽しく/TOKYOタクシー(日)

(C)2025映画「TOKYOタクシー」製作委員会

孤独な老婦人は施設に入るその日にタクシーに乗って思い出の地を巡る。裕福に見える彼女は、気を許した運転手に壮絶だった半生を語り始める。「パリタクシー」の胸染みる人...

当事者の思い乗った演技/ブルーボーイ事件(日)

(C)2025「ブルーボーイ事件」製作委員会

1965年(昭40)に、3人の男娼(だんしょう)に性別適合手術を行った医師が、優生保護法(現母体保護法)第28条違反と麻薬取締法違反で逮捕、起訴され、69年に有...

夏と冬の自然描写と何気ない日常の積み重ねが効果的/旅と日々(日)

(C)2025「旅と日々」製作委員会

派手さがあるわけでも、斬新さがあるわけでもないけど、「渋み」がじんわりと染み渡ってくる。「ケイコ 目を澄ませて」など気鋭の監督として国内外で評価を受ける三宅唱氏...

吉永小百合の「若見え」が田部井淳子さんのイメージにハマった/てっぺんの向こうにあなたがいる(日)

(C)2025「てっぺんの向こうにあなたがいる」製作委員会

吉永小百合を初めて取材したのは「海峡」(82年)の青森県竜飛崎ロケだった。強がりの木村大作カメラマンがダウンコートを2枚重ね着する厳寒の中、笑顔で臨む36歳の吉...

北村匠海、林裕太の先輩・後輩を超えた兄弟のような関係性が絶妙/愚か者の身分(日)

(C)2025映画「愚か者の身分」製作委員会

生きていくために、1度入ったら抜けられない闇バイトに手を染め、裏社会に身を落として日々、あがく3人の若者の3日間を描いた、西尾潤氏のデビュー作の実写化作品だ。S...

誰かを思う気持ちの強さ、温かさ/ストロベリームーン 余命半年の恋(日)

(C)2025「ストロベリームーン」製作委員会

もっと生きたい。ずっと一緒にいたかった。TikTok(ティックトック)で注目を集め、「令和イチ泣ける」と話題になった芥川なお氏の純愛小説を映画化。お涙ちょうだい...

アニメ版よりも人物像が明確に/秒速5センチメートル(日)

(C)2025「秒速5センチメートル」製作委員会

小学生で芽生えた淡い恋心は、親の転勤に翻弄(ほんろう)され、思い出を美化しながら時は残酷に流れていく。ナイーブな貴樹と優しい明里の18年に心を洗われる作品だった...

2つの震災4つの時代/アフター・ザ・クエイク(日)

(C)2025 Chiaroscuro/NHK/NHKエンタープライズ

村上春樹氏の00年の短編連作「神の子どもたちはみな踊る」(新潮文庫)の6編のうち4編を実写化し、今年4月にNHKで放送されたドラマを再構築した。阪神・淡路大震災...

明日はわが身 戦慄覚える“炎上サスペンス”/俺ではない炎上(日)

(C)2025「俺ではない炎上」製作委員会(C)浅倉秋成/双葉社

だれでも発信できるネット空間では根拠が乏しくても、人々の関心や注目を集めやすい情報のほうが価値があるという「アテンション・エコノミー」という経済モデルが大手を振...

胸打つメインキャスト4人の「熱」/宝島(日)

(C)真藤順丈/講談社(C)2025「宝島」製作委員会

終戦の8月になると、沖縄戦や本土復帰のニュース映像を目にするが、アメリカ統治下の沖縄に思いを巡らせることはまずない。真藤順丈氏の原作小説は1952年から72年の...

全ての感情を表現 山田裕貴の目の芝居/ベートーヴェン捏造(日)

(C)2025 Amazon Content Services LLC or its Affiliates and Shochiku Co.,Ltd. All Rights Reserved.

天才音楽家というベートーヴェンのイメージは、でっちあげられたものだった…。耳が聞こえないベートーヴェンと筆談した会話帳を、秘書だったシンドラーが改ざん、廃棄して...

洞察力試されるような余白 だれかと無性に話したくなる/遠い山なみの光(日・英・ポーランド)

(C)2025 A Pale View of Hills Film Partners

見終わった後、だれかと感想を語り合うのはあまり好きではないが、この作品は違った。不穏な流れの中、おそらく人によって解釈が異なり、見終わった後に「結局、こういうこ...

心地いい横浜聡子監督演出/海辺へ行く道(日)

(C)2025映画「海辺へ行く道」製作委員会

からっとした陽光の中に昭和を思い出させる風景が広がり、家の内外にはアートなオブジェが点在する。 アーティスト移住支援をうたう海辺の街を舞台に、14歳の美術部員・...

“ご当地映画”以上の深みがある/蔵のある街(日)

(C)2025 つなぐ映画「蔵のある街」実行委員会

岡山県倉敷市出身の平松恵美子監督が、コロナ禍で楽しみにしていた行事を奪われた子どもたちのために、サプライズ花火を打ち上げた同市の有志が幼なじみだったことに着想を...

必ず生きて帰る、還す命つなげる「武士道」/雪風YUKIKAZE(日)

(C)️2025 Yukikaze Partners.

終戦から80年。戦争を語り継ぐ人が少なくなっていく中で、戦争の記憶と当時の人々の思いを、今に生きる私たちにつないでくれる作品だ。ほぼ無傷で第2次大戦の終戦を迎え...

第1作から32年 胸アツ思い出す/ジュラシック・ワールド 復活の大地(米)

(C)2025 Universal Studios. All Rights Reserved.

「スター・ウォーズ」のスピンオフ作品「ローグ・ワン」では、第1作前夜を舞台に胸躍るストーリーを組み上げた。オタク気質のギャレス・エドワーズ監督に委ねれば、シリー...

悲しみ、憎しみ…感情爆発させるシーン印象的/長崎-閃光の影で-(日)

(C)2025「長崎-閃光の影で-」製作委員会

戦後80年を迎え、戦争を題材にした映画が相次いで公開されている。今作は、8月9日に原爆が投下された長崎で、救護の最前線に立たされた看護学生3人を軸に、葛藤を抱え...

終戦知らず2年…本当の「飢え」とは/木の上の軍隊(日)

(C)2025「木の上の軍隊」製作委員会

第2次世界大戦末期に激戦地となった沖縄・伊江島で、終戦を知らないまま2年間、大木の上で身を潜めていた日本兵2人がいた。そんな信じがたい実話を聞いた作家の故井上ひ...

10代の頃のもどかしさ思い出すリアリティー/レイニーブルー(日)

「レイニーブルー」の1場面

10代の頃のもどかしさ、いらだちを思い出した。みずみずしい描写には説得力がある。これが長編デビューとなる柳明日菜監督が現役高校生だった一昨年、実体験をもとに撮っ...

感情移入しやすい人間味あふれるヒーロー/スーパーマン(米)

(C)&TM DC(C)2025 WBEI

米DCコミックを代表する世界的ヒーロー「スーパーマン」の完全新作映画が、日米同時公開された。「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」シリーズで知られ、新生DCスタ...

下ネタ多いが“国宝級”の品もあり/ババンババンバンバンパイア(日)

(C)2025「ババンババンバンバンパイア」製作委員会(C)奥嶋ひろまさ(秋田書店)2022

くだらなすぎておもしろい。これだけおバカなギャグがちりばめられていると、なんだか元気が出る。主演は歌舞伎役者の人生を描いた映画「国宝」で神がかった演技を見せた吉...

ジキルとハイドのような演技の綾野剛/でっちあげ ~殺人教師と呼ばれた男(日)

(C)2007福田ますみ/新潮社(C)2025「でっちあげ」製作委員会

綾野剛がまるで一人二役のように主人公の虚実を演じ分ける。彼を追い詰める柴咲コウは終始能面のようで怖い。 03年に起きた福岡市の「教師によるいじめ」事件をベースに...