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ニッカン芸能!

華やかな舞台、輝く役者。夢の世界であると同時に、そこには舞台裏とさまざまな人間模様もあります。演劇、演芸について、林尚之記者がさまざまな切り口から伝えます。あなたも、演劇の世界がきっと好きになります。

舞台雑話

「新劇女優」体現した奈良岡朋子さん 茶目っ気ある言葉託し…本人コメントがある訃報は初めて

奈良岡朋子さん(2012年11月撮影)

奈良岡朋子さんが亡くなった。93歳だった。1948年(昭23)に劇団民藝の研究生となってから75年近くも女優として舞台、テレビ、映画で活躍した。さらに、劇団の代...

尾上菊之助ら歌舞伎俳優の対応力の見事さあらためて感じた「新作歌舞伎ファイナルファンタジー」

「ティーダ役の尾上菊之助(左)とアーロン役の中村獅童」撮影引地信彦氏(c)SQUARE ENIX/「新作歌舞伎ファイナルファンタジー10」製作委員会

先日、正午に始まって、終わったのは午後9時前という舞台を見た。世界的に大ヒットした人気ゲームを原作にした「新作歌舞伎ファイナルファンタジー10」(4月12日まで...

小劇場の舞台で起こった演劇評論家の出来事が波紋に…自戒の念を込めて最低限のルールを記者も

※写真はイメージ

2月下旬のある小劇場の舞台で起こった出来事が波紋を呼んでいる。出演した俳優が投稿したツイートによると、芝居が始まった直後に、高齢の演劇評論家が遅れてやってきた。...

柿澤勇人&上白石萌音が演劇評論家&記者の推しランキングで大躍進 ミュージカルで活躍の予感

ミュージカル「ジェーン・エア」ゲネプロの囲み会見に臨む上白石萌音(2023年3月撮影)

今年も雑誌「ミュージカル」3・4月号(ミュージカル出版社)で「2022年ミュージカル・ベスト10」などが発表されました。これは2022年に上演されたミュージカル...

片岡仁左衛門さんの清浄な思いとは正反対 楽しい思い出が汚されたように感じた大丸別荘の不祥事

大丸別荘の日本庭園(2006年撮影)

演劇担当の記者時代、北海道から沖縄まで全国はもちろん、時には海外にも取材に出かけました。作品の舞台となる土地を出演者とともに訪れたり、東京での公演を前に地方や海...

上白石萌音と伊藤沙莉 最も注目している若手女優2人の舞台が楽しみ

読売演劇大賞に登壇した上白石萌音(2023年2月撮影)

前回のコラムで、読売演劇大賞に触れましたが、24日の授賞式では最優秀作品賞の劇団チョコレートケーキ「生き残った子孫たちへ 戦争六篇」の大賞受賞が発表されました。...

上白石萌音が史上最年少で読売演劇大賞の最優秀女優賞受賞、大賞でも最年少記録塗り替えるか注目

「#木曜日は本曜日」プロジェクト発表会 発表会に登壇した女優上白石萌音=2022年10月6日

上白石萌音(25)が第30回読売演劇大賞の最優秀女優賞を受賞した。最優秀女優賞は過去に杉村春子、森光子ら大女優から大竹しのぶ、松たか子、宮沢りえ、鈴木杏、蒼井優...

ブレない春風亭一之輔「笑点」加入に納得…桂宮治とのバトルは歌丸VS円楽以来の名物になる予感

日本テレビ系「笑点」の新メンバーとなった春風亭一之輔

日本テレビ系「笑点」の新レギュラーに春風亭一之輔(45)が決まりました。大本命が一之輔、対抗で蝶花楼桃花と予想していたので、結果には納得です。 司会の春風亭昇太...

本田博太郎、松重豊、木村拓哉、松本潤、阿部寛…数々の俳優を育てた名伯楽、蜷川幸雄さん

蜷川幸雄さん(2011年2月撮影)

世界的な演出家になる前の40代の蜷川幸雄さんの稽古場を何度かのぞいたけれど、灰皿を投げたり、罵声を飛ばしたり、今の時代ならパワハラ演出家と呼ばれたかもしれない。...

演劇界にも押し寄せる値上げと高齢化 注目される若者への観劇支援

※写真はイメージ

物価高の昨今、演劇界も例外ではありません。 昨年7月からロングランが続く人気舞台「ハリーポッターと呪いの子」のチケットも6月から値上がりが決まっています。平日の...

三遊亭好楽が40年ぶり落語協会の定席出演へ 45年前の分裂騒動…雪解けのきっかけになれば

三遊亭好楽(2022年11月撮影)

三遊亭好楽(76)が2月中席(11~20日)の浅草演芸ホール昼の部「五代目春風亭柳朝三十三回追善興行」に出演する。1983年に落語協会を退会し、5代目三遊亭円楽...

ファンと同様に記者も中止に落胆した「ジャニーズ・ワールドネクストステージ」

ジャニーズ事務所

1月早々の11日に観劇する予定だった2つの舞台がコロナ禍で中止となってしまった。東京宝塚劇場の宝塚歌劇団星組公演と、帝国劇場のHiHi Jets、美 少年、少年...

誰が仲間入りか?「笑点」三遊亭円楽さん後任の新メンバー、ファミリーの口の堅さにも感心

三遊亭円楽さん(2018年7月撮影)

日本テレビ系「笑点」で、昨年9月に亡くなった三遊亭円楽さんの後任となる新メンバーが2月の放送から登場します。元日の放送で発表されましたが、ネットでは誰が後任にな...

22年演劇界の締めくくりに衝撃的なニュース…谷賢一氏と原田諒氏は今後の仕事に大きな影響を

谷賢一氏(22年2月)

当初予定より2年半遅れで行われた歌舞伎座の「13代目市川團十郎白猿」襲名興行も26日に盛況のうちに終わりました。全日が完売とならず、空席がある日もありましたが、...

あき竹城さん「私の携帯に電話してよ」訃報を知りかけた番号 優しさをあらためて感じる

あき竹城さん(14年2月)

タレントのあき竹城さんが亡くなった。75歳だった。 直接取材したのは1回だけだった。それも電話取材だった。10年ほど前、ある人の悼むコメントを事務所に依頼したと...

市川新之助が9歳で主演、坂東彌十郎は66歳で大役…市川團十郎白猿襲名興行で様々な感慨

市川團十郎家ゆかりの柿色にライトアップされた歌舞伎座

12月の歌舞伎座「13代目市川團十郎白猿」襲名興行を見て、さまざまな感慨が交錯した。 まず、市川新之助が粂寺弾正役で主演した「毛抜」。父團十郎が海老蔵時代の30...

生粋の舞台人だった渡辺徹さん テレビで人気も文学座一筋、超難関に18歳で入所し33歳で座員

09年1月、文学座鏡開き 左から渡辺徹さん、角野卓造

敗血症のため61歳で亡くなった渡辺徹さんは生粋の舞台人だった。ドラマ「太陽にほえろ!」で人気者となり、バラエティー番組のMCなどで活躍したが、多忙な中でも毎年の...

破門されても活躍した落語家はいる…師匠の「パワハラ疑惑」実名告白と提訴に待っているオチは?

元三遊亭天歌

ひと昔前の落語家の聞き書きなどを読むと、しくじった時に師匠に殴られたという話がたびたび出てくる。そんなパワハラはもう昔の話と思いきや、元師匠から暴力を受けたと主...

三谷幸喜さん「ショウ・マスト」2度目の代役やり遂げ、「幕を降ろすな」演劇人の気概みせた 

三谷幸喜氏(2020年1月撮影)

三谷幸喜さん(61)が、自ら作・演出する舞台「ショウ・マスト・ゴー・オン」で2度目の代役をやり遂げました。25日に東京公演(世田谷パブリックシアター)初日を見て...

“鎌倉殿”効果!坂東弥十郎の快進撃が止まらず 歌舞伎座では来年1月に6年ぶり主演も

坂東弥十郎(2019年8月7日撮影)

歌舞伎俳優坂東弥十郎(66)の快進撃が止まりません。三谷幸喜脚本のNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」で北条時政役を好演し、一気にブレークした。 歌舞伎では老け役...

「團十郎」襲名披露興行、早く戻ってきてほしい「成田屋!」「13代目!」掛け声が飛び交う日々

13代目市川團十郎白猿襲名披露の「十一月吉例顔見世大歌舞伎」の初日を迎えた東京・歌舞伎座

東京・歌舞伎座で「13代目市川團十郎白猿」襲名披露興行を見てきました。 雑誌やネットではチケットが売れ残っているなどと騒がれていましたが、初日から2日後の9日に...

俳優としてターニングポイント迎えている市川中車、「鬼滅」でも何らかの役で出演か

香川照之(2019年7月22日撮影)

市川中車(香川照之、56)が12月の東京・歌舞伎座「13代目市川團十郎白猿」襲名披露興行に出演することが発表されました。銀座のクラブホステスへの性加害報道をきっ...

三遊亭円楽さんが襲名目指した大名跡「円生」問題に進展か 好楽「誰かに継がせます」の重い言葉

三遊亭円楽さん(2018年10月撮影)

9月30日に72歳で亡くなった三遊亭円楽さんが襲名に執念を燃やした「三遊亭円生」襲名問題が少し進展しそうです。前々回のコラムで、円楽さんが亡くなったことで「円生...

市川中車の復帰可能性は…市川海老蔵「出してやって」報道も12月襲名興行復帰には疑問符

香川照之(2021年12月撮影)

市川海老蔵(44)の「13代目市川團十郎白猿」襲名興行が11月7日から東京・歌舞伎座で始まります。14日から前売りチケットが発売され、15日からは親子共演の特別...

三遊亭円楽さん亡くなって2週間「笑点」後継者は誰に…春風亭一之輔、蝶花楼桃花の予想多い

三遊亭円楽さん(2018年7月撮影)

三遊亭円楽さんが亡くなってから2週間が過ぎました。落語家になって半世紀、日本テレビの人気番組「笑点」の大喜利レギュラーとしても活躍した円楽さんだけに、新聞や雑誌...

三遊亭円楽さんが意欲も襲名かなわず…40年以上空席続く「円生」いつか見たい大名跡の復活

三遊亭円楽さん(2018年7月撮影)

三遊亭円楽さんが亡くなった。昭和の名人6代目三遊亭円生さんの孫弟子だった円楽さんは、晩年、6代目の没後に40年以上も空席だった「円生」を7代目として襲名すること...

令和版「ショウ・マスト」どう変わっているのか 三谷幸喜氏が久々に舞台の仕事再開

舞台「burst!~危険なふたり~」の前日会見に出席した、左から草なぎ剛、三谷幸喜氏、香取慎吾

三谷幸喜氏が舞台に帰ってきた。放送中のNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」の脚本を手掛けていたため、その準備と執筆で舞台から2年ほど遠ざかっていた。しかし、このほ...

13代目團十郎らしいジャニーズのアイドルと共演 市川海老蔵はどんな「色」を見せてくれるのか

市川海老蔵(2021年12月撮影)

11月・12月の歌舞伎座で「13代目市川團十郎白猿」襲名披露興行を行う市川海老蔵(44)が、新團十郎として2023年1月に新橋演舞場で初春歌舞伎「市川團十郎襲名...

「エリザベス」洗礼式で幕閉じる舞台「ヘンリー八世」コロナ禍でこの時期にようやく再演の偶然

16日に初日を迎えた「ヘンリー八世」(彩の国さいたま芸術劇場)を見てきました。 英国史上、もっともスキャンダラスな国王と言われるヘンリー8世を主人公にしたシェー...

「鎌倉殿」で人気急上昇の横田栄司「欲望という名の電車」を病気療養で降板 元気に舞台に復帰を

※写真はイメージ

NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」で和田義盛役を演じている俳優横田栄司(50)が、10月の文学座公演「欲望という名の電車」を降板することが発表された。テネシー・...