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映画な生活

古典的モンスター「透明人間」 最後まで続く恐怖感

「透明人間」の1場面 (C)2020UniversalPictures

H・G・ウェルズの「透明人間」は、フランケンシュタインやドラキュラと並ぶ古典的モンスターと言えるだろう。33年にホラー作品に定評のあったジェイムズ・ホエール監督...

佐藤二朗の“怖さ”炸裂 監督作「はるヲうるひと」

「はるヲうるひと」のポスター。公開日は延期されている。(C)2020「はるヲうるひと」製作委員会

俳優・佐藤二朗(51)の個性的なキャラクターはしばしば笑いを誘うが、いつも目の奥には何ものにも動じない感じがあって、時々怖い。 「はるヲうるひと」(近日公開)は...

老人と若い女性が起こす奇跡「ぶあいそうな手紙」

「ぶあいそうな手紙」のポスター

「ぶあいそうな手紙」(7月公開)は、ウルグアイ、アルゼンチンと国境を接したブラジル南部の街ポルトアングレを舞台にしている。 ブラジルと言えば、日系人の多いサンパ...

「魔法の一夜」生々しい夫婦の問題もファンタジーに

「今宵、212号室で」の1場面 (C)LesFilmsPelleas/BidibulProductions/Scope

フランシス・コッポラ監督夫人で、ドキュメンタリー作家であるエレノアさんが撮った長編劇映画「ボンジュール・アン」(17年)にこんなシーンがあった。 米国人の監督夫...

ボサノヴァ誕生 目撃者や本人の言葉、映像鮮やかに

「ディス・イズ・ボサノヴァ」の1場面 (C)VIT■(アキュートアクセント付きO)RIAPRODU■(セディラ付きC)■(サーカムフレックスアクセント付きO)ES/WISEPOLICY

ボサノヴァ創始者の1人と言われるブラジルの歌手ジョアン・ジルベルト(享年88)が亡くなってから間もなく1年になる。 天気予報の夏日も増え、この季節の記憶にボサノ...

なぜ夢中に?甲子園中止の今年考えさせる貴重な作品

「アルプススタンドのはしの方」の1場面 (C)2020「OnTheEdgeofTheirSeats」FilmCommittee

兵庫県立東播磨高校の演劇部には正規部員が4人しかいなかったという。3年前、彼らの手によって上演され、全国高校演劇大会で最優秀賞を獲得したのが「アルプススタンドの...

各界重鎮引きつけるジャズ喫茶のマスターにスポット

「ジャズ喫茶 ベイシー」の1場面 (C)「ジャズ喫茶ベイシー」フィルムパートナーズ

フジテレビ系「ヨルタモリ」(14~15年)で、タモリが演じたキャラクターの1つに「ジャズ喫茶のマスター吉原さん」というのがあった。 東北訛りでジャズ文化を語るこ...

ローリング・ストーンズ 心躍るキューバでの一夜 

14年に来日公演を行ったローリング・ストーズ。キューバの歴史的公演はこの2年後となる。

録画したままになっていた「ハバナ・ムーン ザ・ローリング・ストーンズ・ライブ・イン・キューバ 2016」を見た。4年前の9月、1日限定で世界同時公開。その10月...

「超一流の武芸者」岡田准一演じる土方歳三に注目

「燃えよ剣」の1場面 (C)2020「燃えよ剣」製作委員会

原田真人監督は「岡田准一さんは超一流の武芸者が俳優のふりをしているような人」と評している。 司馬遼太郎のロングセラーを映画化した「燃えよ剣」(近日公開)は、この...

外れないヒチコック作品、無駄描写なしに改めて感服

来日し会見でカメラに向かってサムアップポーズをするヒチコック監督(1955年12月13日撮影)

アルフレド・ヒチコック監督(1899~1980年)は、英国時代に25本、渡米してから32本の作品を残している。 外れのないヒチコックのサスペンス作品にはまり、廉...

ベッソン監督の思い格別 再び、すご腕の女殺し屋

「ANNA アナ」の1場面 (C)2019SUMMITENTERTAINMENT,LLC.ALLRIGHTSRESERVED.

「ニキータ」からちょうど30年。リュック・ベッソン監督が再びすご腕の女殺し屋をヒロインに据えた。 4月の作品が公開延期となる中、5月の予定から注目作「ANNA ...

巣ごもりではまった韓国ドラマ、個性的三姉妹の物語

「世界で一番可愛い私の娘」のキム・ソヨンは11年にスマートフォンのイベントで来日した。

緊急事態宣言で映画は公開延期され、試写会も中止になっている。長期化する巣ごもり生活の潤いの一助に今回はドラマ作品を紹介する。 実はこういう事態にならなければおそ...

106年存続の京大吉田寮、寮生が守る大切なもの

「ワンダーウォール 劇場版」の1場面 (C)2018NHK

京都大学吉田寮の旧棟は築106年。現役の学生寮としては最古といわれている。 今世紀に入ってから老朽化問題を巡って大学と寮生の間に対立が生まれ、昨年4月には寮の明...

N・ポートマン常に「危うさ」つきまとう役柄に魅力

ポップスター(C)2018BOLDFILMSPRODUCTIONS,LLC

ミレニアムの幕開けにわいた00年から20年が経過した。社会の何が変わり、何が失われたのだろうか。 スマートフォンやSNSの普及で、情報の量や速度が格段に進化した...

緊張の三島vs東大全共闘から直接討論の覚悟と重さ

「三島由紀夫VS東大全共闘 50年目の真実」の1場面 (C)SHINCHOSHA

作家三島由紀夫が自衛隊市ケ谷駐屯地で決起の末に自決したのは70年の11月、45歳の若さだった。世界的な文豪の唐突な死に、当時中学生だった私はただただ驚くばかりだ...

マーゴット・ロビーの悪役は29歳にしては貴重

「ハーレイ・クインの華麗なる覚醒」の1場面 (C)2019WBEIandc&TMDCComics

マーゴット・ロビーは「悪役願望」が人一倍強いようだ。3年前に「アイ トーニャ 史上最大のスキャンダル」でフィギュアスケートの「悪玉」トーニャ・ハーディングを演じ...

昭和歌謡の魅力改めて実感する作品 ヒロインはのん

「星屑の町」の1場面 (C)2020「星屑の町」フィルムパートナーズ

ピンキーとキラーズの活動期間は69年から3年間。ピンキーこと今陽子はデビュー時17歳で、シルクハットのおじさんたちを従える姿は、当時中学生の私に強烈な印象を残し...

「ジュディ」の魅力体現、ガーランド晩年の生を実感

「ジュディ」の1場面 (C)PatheProductionsLimitedandBritishBroadcastingCorporation2019

ライザ・ミネリの「キャバレー」を見たのが高校生の時だから、その母親のジュディ・ガーランド(1922~69年)となると、もはや歴史上の人だ。20代の頃に「オズの魔...

人種差別との戦い 信じられないくらいドラマチック

「黒い司法 0%からの奇跡」 (C)2019WarnerBros.Ent.AllRightsReserved.

カルロス・ゴーン被告の逃亡余波で「人質司法」がやり玉に挙がり、「おもてなしの国」の意外な一面に驚きと戸惑いを覚えた外国人観光客も少なくないだろう。 対照的に、移...

「霧の中の少女」ミステリー・ファンも納得の1本

「霧の中の少女」の1場面

熱心なミステリー・ファンは、小説家や映画製作者にとってありがたいものに違いないが、度が過ぎればやっかいなものになりかねない。丁寧に伏線を敷けば、犯人が早く分かり...

記憶新しい題材に登場人物生々しい「スキャンダル」

「スキャンダル」の1場面 (C)LionsGateEntertainmentInc.

米FOXニュースのベテランキャスター、グレッチェン・カールソンが同局CEOのロジャー・エイルズをセクハラで訴えたのは4年前。前回の大統領選で、トランプ候補の異色...

「猫の動き徹底的に研究」/キャッツヒロインに聞く

ジャパン・プレミアに参加したフランチェスカ・ヘイワード

全世界で8100万人を動員したミュージカル「キャッツ」の映画版(公開中)で、ヒロインの白猫ヴィクトリアを演じているのが世界屈指のバレエダンサー、フランチェスカ・...

息をのんだジェニファー・ロペスのポール・ダンス

「ハスラーズ」の1場面 (C)2019STXFINANCING,LLC.ALLRIGHTSRESERVED.

年齢のことを言ってはいけないのだろうが、50歳になったジェニファー・ロペスのポール・ダンスに驚かされた。息をのんだ。 「ハスラーズ」(2月7日公開)は、08年の...

監督、主演コンビ同じ 53年の時またぐ奇跡の作品

「男と女 人生最良の日々」の1場面 (C)2019-Davis Films-Les Films 13

「男と女 人生最良の日々」(31日公開)は、53年の時をまたぐ奇跡のような作品だ。 アヌーク・エーメとジャン=ルイ・トランティニャンが共演した「男と女」(66年...

報道被害題材イーストウッド監督がSNS社会へ警告

「リチャード・ジュエル」の1場面 (C)2019VILLAGEROADSHOWFILMS(BVI)LIMITED,WARNERBROS.ENTERTAINMENTINC.ANDRATPAC-DUNEENTERTAINMENTLLC

今年5月に90歳になるクリント・イーストウッドが監督40作目に選んだ題材は「報道被害」だ。 メディアの報道姿勢は年々慎重さを増しているように思うが、SNSの普及...

ほど良い社会風刺映画「パラサイト 半地下の家族」

「パラサイト 半地下の家族」の1場面 (C)2019CJENMCORPORATION,BARUNSONE&AALLRIGHTSRESERVED

毎回外れのないクオリィティーで楽しませてくれるのが韓国のポン・ジュノ監督(50)だ。 最初に見た作品は16年前の「殺人の追憶」。隙のない構成力の感服した。どろど...

スペイン国内映画興行収入1位 フェセル監督に聞く

「誰もが愛しいチャンピオン」の1場面 (C)Rey de Babia AIE, Peliculas Pendelton SA, Morena Films SL, Telefonica Audiovisual Digital SLU, RTVE

27日公開の「だれもが愛しいチャンピオン」は、昨年のスペインで国内映画興行収入1位となった作品だ。知的障害者のためのバスケットボール・チーム「アミーゴス」が全国...

27日公開「寅さん」50作目は歴史をさかのぼる旅

(C)2019松竹株式会社 27日公開の「寅さん」50作目は、今や中学三年生の娘がいる満男(吉岡秀隆)のエピソードから始まる。そして、あのテーマ曲は桑田佳祐が歌...

版画家エッシャーの孤高の半生 だまし絵の出発点

「エッシャー 視覚の魔術師」のポスター だまし絵(オプ・アート)で知られるオランダ人の版画家マウリッツ・コルネリス・エッシャー(1898~1972年)のドキュメ...

周防監督新作で弁士生き生き 劇中の無声映画も注目

(C)2019「カツベン!」製作委員会

80年代にちょっとした無声映画ブームがあった。89年には、映画の父と言われたJ・W・グリフィスの「イントレランス」(16年)が、カーマイン・コッポラ指揮のフルオ...

 映画のない生活なんて、考えられない。映画は人生を豊かにする--。洋画、邦画とわず、三十数年にわたって映画と制作現場を見つめてきた相原斎記者が、銀幕とそこに関わる人々の魅力を散りばめたコラムです。