また会える日を楽しみに 宮城大弥はヤクルトつば九郎との再会心待ち

また会える日を楽しみに、マウンドで腕を振る。オリックス宮城大弥投手(20)が、ヤクルトつば九郎との再会を心待ちにした。 昨年の球宴で12球団で好きなマスコットを「ヤクルトのつば九郎さん。(フリップ芸などで)いい感じにふざけているので…。面白いので、ずっと見ていたいです」と笑顔で公言。すると、つば九郎まで思いが届いたのか、昨秋の日本シリーズでは、フリップ芸でイ...
また会える日を楽しみに、マウンドで腕を振る。オリックス宮城大弥投手(20)が、ヤクルトつば九郎との再会を心待ちにした。 昨年の球宴で12球団で好きなマスコットを「ヤクルトのつば九郎さん。(フリップ芸などで)いい感じにふざけているので…。面白いので、ずっと見ていたいです」と笑顔で公言。すると、つば九郎まで思いが届いたのか、昨秋の日本シリーズでは、フリップ芸でイ...
オリックス太田椋内野手が、本格的な才能開花のシーズンを送っている。4月まで4割超えの打率をキープ。現在も、得点圏打率、安打数などでリーグトップを走っている。 オリックスが日本一になった22年は、ヤクルトとの日本シリーズ第7戦(神宮)に1番一塁で先発起用され、サイスニードから日本シリーズ史上初となる初回初球先頭打者本塁打。なかなか人がやらないことをやってのける...
オリックスのドラフト1位麦谷祐介外野手(22=富士大)のプロ初打席は開幕から5戦目の3日ロッテ戦(ZOZOマリン)だった。「9番中堅」でプロ初スタメン。2回に1死満塁で二ゴロ、4回は2死一、二塁で空振り三振と好機で凡退した中、0-0の6回2死二塁から右中間を破る適時三塁打。初安打&初打点に塁上で何度も右拳を突き上げた。 デビューは開幕戦の3月28日楽天戦(京...
一段とかわいさが増した「マイメロバッグ」にファンの視線も自然と集まる。3月、京セラドーム大阪でのオープン戦が始まると、オリックス投手陣の必須アイテムに変化があった。 昨季まで投手陣の荷物やガムなどが入ったリュックサックは、黒地にサンリオキャラクター「マイメロディ」が描かれたもの。ファンの間で話題となっていたこの「マイメロリュック」が、今季からピンク色のマイメ...
オリックスの社会人野球出身の新人たちが、元気に開幕1軍を目指している。支配下6人中、半数の3人が社会人野球から入団。5日のオープン戦・楽天戦で、ドラフト6位、片山楽生投手(22=NTT東日本)と同5位の東山玲士投手(24=ENEOS)が本拠地・京セラドーム大阪のマウンドで好投した。 先発の片山は、1回を1安打無失点。2回に登板した東山も1回を2三振無失点で投...
ずらりと10レーンが並ぶブルペン。乾いたミット音が次々に響く心地よさ。オリックスの春季キャンプで、投手陣の層の厚さを改めて感じた。 入社2年目が終盤に差し掛かった2月、阪神担当からオリックス担当に“移籍”した。1年前は阪神キャンプを取材。阪神は1軍が沖縄・宜野座、2軍が具志川と、キャンプ地が約30キロ離れている。一方のオリックスはA組、B組が宮崎市清武に集結...
私の本業は「アマチュア野球担当」だが、2月はスタートから「遊軍」としてオリックスの宮崎春季キャンプの取材に向かった。キャンプ地には選手、首脳陣のみならず、初日から球団スカウト陣が全員集結した。個人的にキャンプ期間中のスカウトの仕事は何だろう? と気になった。編成部アマチュアスカウトグループ長の山口和男氏(50)に尋ねてみると、ちょっと意外な答えが返ってきた。...
今オフ育成契約を結んだオリックス村西良太投手(27)が、復活へ好調なスタートを切っている。 「チャンスがあるかもしれない」とサイドスローに再転向。背番号122から、昨季まで投手コーチだった岸田護監督(43)率いる1軍へ舞い戻る決意を明かした。 1月25日、大阪・舞洲の球団施設で今年7度目のブルペンに入り、変化球を交え26球を投じた。今年初ブルペンは1月上旬で...
今オフ就任したオリックス岸田護監督(43)は故障の連続だった。現役時代、こんな嘆き節を聞いたことがある。「内転筋は何回痛めたか分からへん。足首は緩くて、捻挫しやすくなってる。肉離れもしょっちゅうやしね…」。左足を上げた際に、少し背中を反ったようなフォームが特徴的。しなやかに、大きく全身を動かす代償として、多くの犠牲を払ってきた。 キャリア序盤は主に先発。その...
はっきり言えば“戦犯級”とも言える低迷だった。今季の汚名返上へ、懸命にバットを振り込んでいた。オリックス頓宮裕真捕手(28)は先日まで行われた高知秋季キャンプに参加。若手主体のメンバーの中で、昨シーズンの首位打者が、まずテーマとして取り組んだのは意識改革だった。 「自分に甘えを出さず、歳も(若月)健矢さんがいますけど、他の野手では一番上なんで、しっかりグラウ...
オリックスの指名あいさつを受けたNTT西日本の岸田護(2005年11月28日撮影) オリックス岸田護新監督が誕生した。履正社(大阪)から東北福祉大、NTT西日本を経て、2005年大学・社会人ドラフト3巡目でオリックス入団。選手としても指導者としてもオリックス一筋の右腕に、バファローズは託された。 19年前の10月28日。大阪市内のNTT西日本で、オリックスス...
オリックス中嶋聡監督(55)の辞任は相当な衝撃だった。10月6日の仙台での今季最終戦後に今季限りの辞意を表明。5位に低迷し、リーグ3連覇チームが優勝争いに絡めなかった責任を取った。と同時に、チーム内に漂った「慣れ」の部分を手厳しく指摘。「今まで通りにやったとしても、人って慣れるじゃないですか。その慣れという部分の方が今年は本当により多く、より強く出てしまった...
マウンドに向かうオリックス中嶋監督の背中を追うように、京セラドーム大阪にHi-STANARDの「STAY GOLD」が流れ始めた。オリックス比嘉の登場曲だ。スタンドから、出を待つ拍手がわき起こる。試合開始前から観戦の席に着いていたT-岡田、安達、小田もマウンドを見つめ、拍手を送った。 9月16日ソフトバンク21回戦。0-1の8回2死二塁で打席に山川を迎えた場...
今季限りで現役引退するオリックスT-岡田外野手(36)は「純朴」という言葉が似合う人間だったと思う。控えめで、言葉少なく、周囲への気遣いはさりげない。生え抜きでもグイグイと引っ張るタイプでもない。ゆえにリーグ3連覇する以前、弱いチーム内でもチャンスで打てない主砲に対して「メンタルが弱いから」と指摘する声も少なくなかった。以前、オリックス担当だった16年には、...
8日の西武戦でうれしいプロ初勝利を挙げたオリックスのドラフト5位ルーキー高島泰都投手(24)は、高校時代に大きな“岐路”を迎えていた。 それは滝川西(北海道)1年秋の出来事だった。右肘に痛みが走り、札幌の病院でMRI検査。そして、告げられた。 「これ、手術しかないね」 トミー・ジョン手術を医師に勧められ、高島も「分からないので。お願いします」と承諾した。その...
不運は悲運にならずにすんだ。 今月10日のオリックス-ソフトバンク12回戦(京セラドーム大阪)。オリックスが1点を追った9回無死一塁で、森が右中間に安打を放った。一塁走者の代走・小田は二塁ベースを蹴り、三塁に向かった…と思った。それがそうはならなかった。二塁ベース付近で、小田は勢い余って転倒した。打者走者の森も二塁へ向かいかけていたが、ストップ。うまくいけば...
新顔ばかりのオリックスのリリーフ投手陣が、最近かなり奮闘している。7月の救援防御率は1・30。リーグトップの数字だ(ちなみに他チームはソフトバンク3・19、ロッテ3・76、日本ハム3・89、西武4・75、楽天5・35)。 特徴的なのは、加入1年目の選手が大部分だということ。リーグ3連覇に貢献した平野佳、宇田川、小木田、山崎らは故障や不振による離脱が相次ぎ、長...
あの“悪夢”から3週間が過ぎたころだったか。「まだ引きずってんの?」。久々に会ったオリックス安達了一内野手(36)に、あえて軽いトーンで声をかけた。つらい経験だっただけに、会話が重々しくなるのが嫌だったから。すぐ帰ってきた言葉はこうだ。「そりゃ引きずるに決まってるでしょ!」。 5月1日ロッテ戦(ほっともっと神戸)の9回、安達は二塁手イニング3失策のパ・リーグ...
戦力外のどん底からはい上がって勝利投手に…。こんなストーリーは、50歳目前の中年記者の心に染みる。オリックス井口和朋投手(30)のことだ。19日の楽天戦で自身2年ぶり勝利。延長10回を3者凡退で抑え、サヨナラ勝ちを呼び込んだ。前回の白星時は、まだ日本ハムの一員だった。 仕事人の雰囲気を漂わせる。飾らない言葉がいい。ヒーローインタビューで言った。 「毎試合、今...
オリックスのチーム内でも話題となっていた長期遠征が5月に待っている。6日・仙台(対楽天)→8日・秋田(同)→11日・宮崎(対ソフトバンク)→12日・鹿児島(同)→14、15日・那覇2連戦(対ロッテ)と続くもの。その中で、秋田での試合はチームにとって16年以来。同県にゆかりのある人もいる。 出身者としては中嶋聡監督をはじめ、投手では3年目右腕の小木田敦也と、昨...
顔に少し明るさが戻っていた。3月中旬。大阪・舞洲にあるオリックス球団施設で、高卒2年目の内藤鵬内野手(19)が右腕1本のティー打撃を行っていた。左腕はギプスで固定。見た目は痛々しいが、人懐っこい笑顔で言った。 「あれはもう、練習じゃないです。ストレス発散です。膝の時に比べたらやれることは多いですけど、痛みは膝の時がマシ。めちゃめちゃ痛かったです」。キャンプ中...
「時代は変わるもんですね。今昔物語ですね」-。 大挙押し寄せたファンを見ながら、オリックス湊通夫(みなと・みちお)球団社長兼オーナー代行が感慨深そうにつぶやいた。宮崎・SOKKENスタジアムの正面口から目に飛び込むのは人、人、人…。立ち話をしている私たちの隣では、広報歴10年以上の町豪将チーフが「お客さんの数、カコイチですよ」とうれしそう。観客、来賓、球界関...
この1月から、6年ぶりに取材現場に復帰し、7年ぶりにオリックス担当を拝命しました。49歳になりましたが、新人のような気持ちで情報をお届けしたいと思います。そんなわけで、オリックスの新人の話題をひとつ。地元大阪出身のドラフト2位右腕、河内康介投手(18=聖カタリナ学園)です。 3年夏の愛媛県大会はベスト4で敗退。ただ最速150キロをマークし、プロから注目を浴び...
オリックス若月健矢捕手(28)は捕手として球団初を狙う。 昨季はチーム最多の83試合に先発捕手として出場。ダブル起用となった森友哉捕手(28)の56試合を上回った。主に山本由伸や山崎福也とコンビを組み、リーグ3連覇へと導いた。 自身初のゴールデングラブ賞も獲得。オリックスでは14年伊藤光以来、9年ぶりだった。球団捕手では過去に72年種茂雅之、78年中沢伸二、...
日本シリーズ開幕戦の1番スタメン起用から2カ月、オリックス池田が大阪・舞洲で自主トレに励んでいる。昨季は、ウエスタンリーグで首位打者(3割1厘)と最高出塁率(3割6分2厘)の2冠を獲得。毎年のように陣容を変えながらリーグ制覇を続けるオリックスで今季、レギュラー取りを期待される若手の1人だ。 周囲をあっと驚かせた1番起用だった。昨年10月28日の阪神との頂上決...
ポスティングシステムを使って、ドジャースへの入団が決まったオリックス山本由伸投手(25)。12年総額3億2500万ドル(約455億円)の契約で、球団への譲渡金は5062万5000ドル(約70億9000万円)になる見込みだという。 あまりの金額に、エースが残すものの大きさを感じる。でも、エースを昔からよく知る主砲は、言いたいことがある様子? 24日のテレビ収...
愛される人柄がにじみ出る時間だった。オリックス杉本裕太郎外野手(32)は6日に行われた契約更改後、7200万円からアップした300万円の使い道について、直後の取材でこう話した。(金額は推定) 「上がった分、歳も上の方になってきたんで、後輩をご飯に連れて行きたいと思う」。ラオウの愛称で親しまれる選手会長らしく、太っ腹な宣言…。と思った直後、いきなり繊細な一面を...
今オフにポスティングシステムで大リーグ移籍を目指す、オリックス山本由伸投手(25)は、大忙しだ。27日に都内で行われた最優秀バッテリー賞の表彰式に出席すると、翌28日はNPBアワード。沢村賞、MVP、ベストナイン、最多勝利、最優秀防御率、最多奪三振、勝率1位…。文字通り抱えられないほどのタイトルを手にした。 そんな中、うれしい再会が待っていた。最優秀バッテリ...
11月5日、阪神の38年ぶりの優勝で日本シリーズが終わった。 頂上決戦連覇にはあと1勝届かなかったが、オリックスはリーグ3連覇。偉業は何ら色あせるものではないが、最終戦を終えた選手たちが京セラドーム大阪の駐車場に出てくるのを待ちながら、寂しさが募った。この日と同じメンバーによる試合を見ることは2度とないのだ、という思いからだった。 試合終了後、球団はメジャー...
オリックスは今年、2年連続の日本一こそ届かなかったが、最後まで強さを見せた。主力がケガを抱えながら、第7戦までもつれる熱戦。リーグ3連覇、3年連続の日本シリーズ出場を成し遂げたことは変わらない。 シーズンを通して離脱者も多かったが、全員が戦力として、その都度カバーし合って勝利をつかんできた。そんなチームをまとめたのは、他でもない中嶋聡監督(54)。発する言葉...
1964年(昭39)に行われた「元祖 関西シリーズ」。青い目の助っ人による、とてつもなく日本的な大記録が達成された。南海ジョー・スタンカ投手が成し遂げた「2試合連続完封勝利」である。 60年に来日したスタンカは、1年目に17勝を挙げるなど着実に力をつけた。64年には26勝し、南海を優勝へと導いた。そして阪神との日本シリーズに臨んだのだった。 第1戦で完封勝ち...