友杉篤輝は日々の行い大事に「神様は見てる」ベンチのごみ拾い習慣 結婚で環境変化、飛躍の年へ

ロッテ友杉篤輝内野手(23)には昨年から続ける習慣がある。2年目の今季、開幕から遊撃で活躍。 14日に規定打席に到達し、一時は打率トップにもなった。 昨年から、試合後はベンチのごみ拾いをするのが習慣になっている。「年齢的にも下でやらなきゃいけない。みんな飲みっぱなしなんで」と苦笑い。今年はルーキーの上田希由翔内野手(22)ら若手中心に行う。「オープン戦の時に...
ロッテ友杉篤輝内野手(23)には昨年から続ける習慣がある。2年目の今季、開幕から遊撃で活躍。 14日に規定打席に到達し、一時は打率トップにもなった。 昨年から、試合後はベンチのごみ拾いをするのが習慣になっている。「年齢的にも下でやらなきゃいけない。みんな飲みっぱなしなんで」と苦笑い。今年はルーキーの上田希由翔内野手(22)ら若手中心に行う。「オープン戦の時に...
プロ4年目で、意識が変化した。ロッテ小川龍成内野手(26)は昨季、代走からの出場が多く、先発出場は4試合にとどまった。「去年までは、打席数が少なかったので、自分の持ち味を出すことしかできなかった」と振り返る。 今季はすでに18試合で先発出場。持ち味の俊足も生かし、攻守で活躍し、チームに貢献している。「スタメンだと1日4打席とかあるので、その4打席を自分の持ち...
西武から現役ドラフトで加入したロッテ愛斗外野手(26)は練習の鬼だった。 石垣島キャンプでは毎回、一番最後まで居残り練習。大粒の汗を流しながら、室内練習場でバットを振り込む姿があった。居残り練習をやる理由は「苦手と思ってやっちゃいけないのはわかってるんですけど、下手くそだから練習して当たり前ぐらいの感覚で練習している」。あっさりと答えた。 続けて、理由をわか...
評論家の里崎智也さんと、1月31日から2月12日まで、宮崎から沖縄までぶっ通しでキャンプ取材に没頭した。2月6日キャンプインの西武は日程的に行けなかったが、他の11球団を周り、レンタカーでの走行距離は1500キロを超えた。雨続きだった宮崎に始まり、終わってみれば沖縄で里崎さんとこんがり日焼けして、終わった。 里崎さんのパワーはものすごい。ダンプカーのようにど...
環境が変わってもやるべきことは変わらない。 前阪神で育成の二保旭投手(33)はキャンプ初日から連日ブルペン入り。基本、1日おきで入る人が多い中で、異常な量の球数を投げている。小野1軍投手コーチも「うちでは異例ですね」と驚くほどだ。 その理由を二保に聞いた。 「へたくそだからって言っていいですか?」 プロ16年目の右腕にとっては当たり前のことだった。やることも...
自身の経験から、未来のプロ野球選手にアドバイスを送った。 1月14日、17チーム、88人の小学5年生を対象とした野球教室が開かれた。午前9時開始と朝早くにもかかわらず、稲毛海浜公園屋内運動場は活気にあふれていた。 子どもたち同様、笑顔が絶えなかったのは黒川凱星内野手(19)。この日はバッティングを指導したが、合間に雑談をするなど純粋に交流を楽しんでいた。「年...
ユーティリティーも人それぞれだ。 9日、ロッテ茶谷健太内野手(25)の自主トレ公開に行った。茶谷は昨季内野全ポジションを守った。今年は遊撃メインになりそう。…ではあるが、守備位置が固定されたとて「自分は全部やれるようにしている」と言う。どこでも守れることは武器であり、誇りを持っているように見えた。 実際、22年シーズンの終盤は遊撃固定だった。そのため昨季も遊...
12月20日、33年間務めた職場を去る際の会見でも、意外にも寂しい表情は見せず、笑顔が絶えなかった。ロッテの場内アナウンスを務めた谷保恵美さん(57)はこの日、最終出勤日を迎えた。社内であいさつに回ったが「『寂しくなります』って言っていただいて、『でも、また観戦に来るからね』って。『お別れではないですよ』っていう話をして、悲しくならないようにお別れをしました...
ベテランは、誰よりもチーム思いだった。 3年ぶりにロッテに復帰した沢村拓一投手(35)は「言葉の力って結構、信じている。どんな状況でも常に等しく、コミュニケーションはしてきたつもり」と今季、率先して食事会を開くなど積極的に交流を図ってきた。 周りにも感謝した。「気をつかわれるのが嫌だったので、チームの人たちが溶け込めるようになってくれたんじゃないかなと思いま...
今月10日、2023年度のゴールデングラブ賞受賞選手が発表された。今季先発で25試合に登板し、チームで唯一、規定投球回に到達した小島和哉投手(27)は、オリックス山本由伸投手(25)に次ぐ2位の得票を得た。「自分のプレーする機会をしっかりエラーなく、シーズンを終わらせたいと思っている。なのであまりタイトルは意識していない」とあくまでチームの勝利が優先だ。 今...
学生の部活をのぞき見たようなさわやかさが残った。7日、ロッテ投手陣の砂浜トレーニングを眺めていた。風が強かった。砂利で目が痛い、顔も痛い。髪はべたつき、腕時計は傷つき、服は汚れた。勘弁してと思うような天候だった。 選手たちも序盤はしんどそうに走っていた。けれど後半は、なんだかんだ笑顔が増えていた。小野晋吾投手コーチ(48)は、吹き付ける砂を顔面に受けながらト...
ロッテ名物アナウンス担当の谷保恵美さんが、10月7日のホーム最終戦でレギュラーシーズン最後の責務を終えた。今季限りで33年間にわたったアナウンス担当生活を引退する。 川崎球場、ZOZOマリンで試合を彩った美声だった。引退を惜しむファンの声を聞いた。それぞれに谷保さんへの思いや歴史が込められていた。一部を紹介します。 「サブロ~~~~~」「ふく~ら~~」など特...
9月1日、ZOZOマリンにさっぱりとした顔で守備練習を行う男がいた。さわやかな笑顔を振りまくロッテ小川龍成内野手(25)だ。 前日まで、口ひげ&あごひげの、ちょっと大人なバージョンだったはず。「あれ? ひげどうしたの? なんで剃っちゃったの?」と問いかけた。 小川 2軍にいた時から内田(順三臨時打撃)コーチに「お前、なんでひげはやしているんだ?」って言われて...
30度をはるかに超える炎天下。20日の楽天-ロッテ戦前の楽天モバイルパークの右翼付近の芝生に、ロッテの選手らがベンチ前から大移動した。 ベンチに座っていた吉井理人監督(58)も帽子をかぶり直して気持ちを込めるかのように、歩みを進めた。芝生の上に座った監督を中心に、選手、コーチ、スタッフ全員が輪になるかのように次々と腰を下ろした。作業中の仕事を一時停止し、遅れ...
目には目を、お菓子にはお菓子を。ロッテとの交流プログラムで8月頭に再来日したWBCチェコ代表のハジム監督、ムジーク、エルコリの3人は、大袋いっぱいに地元チェコのお菓子を詰めてやって来た。WBCで外野手のエスカラに死球を与えた佐々木朗希投手(21)が、おわびとして大量のお菓子を宿舎に届けたことへのお礼だった。 佐々木朗は抹消中で不在だったが、内野手のムジークは...
ロッテの新外国人マイク・ブロッソー内野手(29=前ブルワーズ)にとって、来日初の遠征となった。6日開幕の「七夕まつり」に向けてにぎわう宮城・仙台へ。満員でギュウギュウな新幹線に揺られて仙台駅に降り立った。 午後6時開始の楽天戦。ZOZOマリン以外の球場でのプレーは初めてだ。楽天モバイルパークのグラウンドを見渡すと、大きな観覧車も目に入った。雰囲気がメジャー時...
先日の7月8日、エスコンフィールドでの日本ハム-ロッテ戦。ロッテの番記者としてバックネット裏上段の記者席に座った私は、最高のバースデープレゼントをいただいた。 先発投手はロッテ美馬学(36)、日本ハムは上沢直之(29)。脳裏に浮かんだのが、専大松戸(千葉)で指揮を執る持丸修一監督(75)の顔だった。「持丸門下生対決」。美馬は藤代(茨城)時代、上沢は専大松戸で...
ロッテ西村天裕投手(30)が、あごをさすりながら笑った。 「スッキリしちゃいました」 日本ハムからロッテにトレード移籍して迎えた23年シーズン。中継ぎとして球団記録タイ「21試合連続無失点」の記録を達成するなど、「防御率0・00男」は首位と好調なチームの力になってきた。4月上旬から験担ぎの意味を込めて伸ばしてきたヒゲ。だが、10日の広島戦(ZOZOマリン)で...
初めてのプロ野球担当として、シーズン開幕から1カ月が過ぎた。担当のロッテは14勝10敗と好調で、2010年以来13年ぶりとなる4月終了時点の首位だ。 脳内も、プロ野球担当になってきたのかなあと少しだけ感じたのが、オリックスとのビジター3連戦だった。常に熟睡のため、夢はあまり見ない? 覚えていない。だが、4月29日の朝に起こしてくれたのは、ロッテ田村龍弘捕手(...
「朗希VS由伸」の初マッチアップは、迫力も見応えも十分どころか十二分だった。14日のロッテ対オリックスの1回戦。ZOZOマリンスタジアムは平日ながら満員御礼。ロッテ佐々木朗希投手(21)が7回105球を投げ、1安打11奪三振無失点で今季2勝目を挙げた。日本だけでなく世界が注目したオリックス山本由伸投手(24)との「WBC侍ジャパン右腕」の投げ合い。6回101...
2023年卯(う)年。吉井理人監督(57)がチャレンジした侍ジャパン投手コーチとの“二刀流”を終えて、ロッテに帰ってきた。 「世界で見ると野球はマイナー競技。今回はヨーロッパの東の方の国も出場した。少しは世界の皆さまに野球の楽しさを分かってもらえたかなと。日本国内でも今まで以上に野球の楽しさを知ってもらえたと思う。このままの勢いで日本を盛り上げたい」。 WB...
「○○選手、サインくださ~い」。ロッテの沖縄・石垣島キャンプ。大勢のファンが駆けつけた。練習を終えて帰路につく選手たちの“サイン会”は、コロナ禍の規制社会から日常が戻りつつあることを感じさせてくれる温かな空気感だった。 ロッテでは室内練習場前の“選手タクシー乗り場”付近が、選手とファンが唯一交流出来る横幅約50メートルほどの“レッドカーペット”のようだった。...
ロッテ山口航輝外野手と藤原恭大外野手は18年ドラフトの同期で、ともに大阪出身の22歳。互いを意識しつつ、正外野手争いをしている。担当記者ではないものの、入団時から両選手の囲み取材に入る機会があった。毎度感じることがある。 山口は話がとても論理的だ。例えば2月19日、ヤクルトとの練習試合後。 好不調の波をいかに減らすかという話題で「不調になった時、戻れる原点が...
「体験しました」とは、おこがましくて言えない“自主トレ体験”だった。 1月、静岡県内でのロッテ選手10人による益田直也投手(33)プロデュース自主トレ合宿を取材した。通称「益田塾」。1年間戦い抜く体力づくりを主に、午前中は体幹トレーニングを中心に、動いて、跳んで、走り抜く。午後は疲労のある中でキャッチボールを含む技術練習に取り組む。 自主トレでランニングメニ...
ロッテの小島和哉投手(26)が、千葉市内の小学校を訪問した時だった。昨年12月19日、「マリーンズ算数ドリル」の贈呈式に出席した壇上で、小島は小学生に向かって真っ先に言った。 「今日、学校の正門に入ってきた時に『すごく良い学校、すごく良い子どもたちだな』って思いました。みんなが、初めて会ったのに元気にあいさつしてくれた。とても気持ちが良かったです。この学校が...
担当球団替えに伴い、ロッテ佐々木朗希投手(21)を追う旅がひとまず終わる。大船渡高時代には総移動距離約2.5万キロにわたって追い掛けた。プロ入り後はもう計算もしていない。生で見たのは約4年間で33試合、合計3628球。そろそろ高校時代の相棒、及川恵介捕手(東北学院大3年)に並んだり、抜いたりしているかもしれない。 私が思うベストピッチはいまだに、初めて取材し...
先に書いておきます。このコラムは野球に全然関係なく、オチもありません。 -・-・-・-・- 局所的に盛り上がる話題というのがある。ロッテ佐藤都志也捕手(24)がツイッターで「付けてたなー笑笑 掃除するときに膝当て」とつぶやいたのが約1カ月前のこと。同じころ、引用リツイート先の投稿に同じことを思っていた。付けてたな~、膝当て。 「膝当て」というのは福島・いわき...
ロッテの契約更改が終盤に差しかかる。活躍した選手も、苦しんだ選手も。表情もいろいろだ。二木康太投手(27)は後者だろう。 「シーズン開幕して2試合はそんなに悪くなかったけど、そこでけがをしてしまって…けがが治ってからもなかなかいい時の感覚が戻ってこなかったので」 真顔で、声色も低め。今季は2勝のみ。来季は10年目。中堅投手の域だ。数週間前にも巻き返しへの思い...
野球を始めた小学校1年。私が父と祖父に買ってもらった野球帽は「ロッテ」と「中日」だった。茨城県水戸市出身の私の友人らは、ほとんどが巨人。阪神や西武がちらほら。異色? の理由を聞かれれば「村田兆治と小松辰雄が好きだからだよ。めちゃくちゃ速い球投げて格好いい」。こう答えていた記憶が鮮明に残っている。 特に「マサカリ投法」をまねたキャッチボールが、野球の楽しさを大...
11月に彼の話を聞くのが、何だか楽しみになっている。 夕暮れ間際のZOZOマリンの記者会見場に「すみません、遅くまで」と入ってきた。ロッテ江村直也捕手(30)は優しい表情をしている。16日、ダウン査定での契約更改を済ませ、プロ12年目を終えた。 1軍はおろか、2軍でも出場が減った。そんな自分を一切飾らない。「率直に情けないですよね。僕は若い時にいっぱいチャン...