安楽智大が呼びかけ、救援陣がオールドスタイルで練習「なにか1つ空気が変わったりしたら」

楽天リリーフ陣の足元が変わった。9日オリックス戦の試合前練習から、ソックスを上げる“オールドスタイル”姿でそろっている。発起人は安楽智大投手(26)。「しょうもないことかもしれないですけど、なにか1つ、みんなで空気が変わったりしたらいいなと思っています」と力を込めた。 今季リリーフの不調が続いている。チームの19敗中、救援陣で7敗。救援防御率はリーグワースト...
楽天リリーフ陣の足元が変わった。9日オリックス戦の試合前練習から、ソックスを上げる“オールドスタイル”姿でそろっている。発起人は安楽智大投手(26)。「しょうもないことかもしれないですけど、なにか1つ、みんなで空気が変わったりしたらいいなと思っています」と力を込めた。 今季リリーフの不調が続いている。チームの19敗中、救援陣で7敗。救援防御率はリーグワースト...
最速161キロを誇る剛腕が、虎視眈々(たんたん)と支配下登録を狙う。育成6年目の楽天清宮虎多朗投手(23)は、自身初の1軍キャンプを完走。練習試合、オープン戦でも結果を残し、今季実戦8試合で1失点、全試合で三振をマークするなどアピールを続けている。 最大の武器は直球だ。最速は145キロだった入団時から年々、スピードアップ。2年目の20年に150キロを計測し、...
10年前、ある選手に聞きそびれた。パドレス松井裕樹投手(28)の報道を目にするにつれ、今からでも聞いてみたいと思った。楽天の宮川将投手に。 14年7月2日、京セラドーム大阪でのオリックス戦。楽天のルーキー松井裕は2-0の5回2死一、二塁に2番手で登板した。ペーニャを二ゴロ。6回、7回も0に抑え、プロ8戦目で初勝利を挙げた。 指揮を執ったのは、大久保博元監督代...
「則本専属」の楽天太田光捕手(27)が、正捕手の座を射止める。今オフにベテラン炭谷が西武に移籍。現状では26歳堀内、24歳石原とレギュラーを争うが、昨季は1軍捕手で最多の104試合出場。そのうち69試合でスタメンマスクをかぶり、経験値では2人を1歩リードする。 昨季は則本が先発した全24試合でバッテリーを組んだ。クローザーに転向する背番号14の信頼も厚く、今...
楽天の今季チームスローガンが「いただき!」に決定したが、新年早々、私にとって、いただけない出来事があった。 今季からクローザーに転向する則本昂大投手(33)が、地元滋賀で行った自主トレを取材させていただいた時のこと。その日はメディア公開日に設定されていたが「1時間ほどで切り上げてしまうのでは?」。報道陣がいることで練習に集中できないだろうという固定観念にとら...
“今江監督”として福島・いわき市に帰ってきた。楽天今江敏晃監督(40)が16日、同市内で野球教室を開催。地元の小学6年生41人を指導した。東日本大震災が発生した11年にロッテの選手として被災地支援で訪れて以来、同市へは11度目の訪問。指揮官の立場で足を運ぶのは初めてだった。 「こうして毎年、いわきに来させてもらって、いわきの方たちと本当に1年に1回ですけど、...
楽天渡辺翔太投手(23)の充実の1年目が終わった。昨年のドラフト3位で入団し、中継ぎとして51試合に登板。8勝3敗、25ホールド、1セーブ、防御率2・40をマークした。「僕の中では予想以上の出来です。1軍で1試合投げるのが目標だったので」。当初掲げていたよりも50試合多く登板。年俸も1800万円増の2800万円(金額は推定)で契約更改し、これ以上ないプロ生活...
楽天のドラフト3位、東海大菅生・日当(ひなた)直喜投手(18)の真っすぐな言葉が印象的だった。 11月12日に神奈川県内のホテルで行われた入団交渉で契約に基本合意した後に取材した。その中盤で、1年目からどんな活躍がしたいか、という質問が投げかけられた。日当は迷いなく、回答した。 「やっぱり新人王を取りたいなと思います。東北(のチーム)に入ったからには“東北を...
パンチ連打がパンチ力アップにつながるかもしれない。楽天は今月1日から15日まで秋季キャンプを実施。楽天モバイルパークで行われた野手の練習では、「格闘技オタク」を自認する記者の目を引くメニューがあった。川島慶三1軍打撃コーチ(40)のアイデアで取り入れたボクササイズだ。同コーチの甥っ子がボクシングをやっており、その動作を野球に生かせないかと考案したという。 打...
仙台で行われている楽天の秋季キャンプに行ったら、懐かしい顔に会えた。牧田明久育成外野守備・走塁コーチ(41)。引退して7年が経つが、引き締まった細マッチョ・ボディは相変わらず。現役時ほどではないというが、今でもトレーニングを続けているそうだ。現役後半と同じ、身長182センチ、体重85キロをキープ。同じ40代として、頭が下がる。 85キロは「ベスト体重でした」...
今シーズンは日本野球機構(NPB)の担当がメインだったため、球場に行って選手を直接取材する機会は多くなかった。ただ、限られた中でも印象に残ったシーンはある。 楽天の今季最終戦。地元・仙台にロッテを迎え、勝った方がCS、負けた方がBクラスという大一番だった。結果は完敗。2年ぶりのAクラスを逃した。 試合後、数人の選手が今季を振り返ってくれた。その1人が松井裕樹...
楽天村林一輝内野手(26)がさらなる飛躍を遂げるべく、楽天モバイルパークでの秋季練習に励んでいる。8年目の今季、6月末から遊撃の定位置に定着した。「レギュラーを目指して常にやってきた。長い年月かかりましたけど、今年少し結果を残したことで、より明確なビジョンを立てられるようになった」と成長を実感している。 3割で上々の打撃と違って、守備は100%を求めることが...
ファンとともにCSへ! 楽天は今季残り3試合。自力CS進出の可能性はなくなったが、3位ロッテとの差は1ゲーム。今季最終戦となる9日はロッテとの直接対決と、CS進出の可能性はまだある。3戦すべてが本拠地楽天モバイルパークでの試合。ファンの声援を受けて、最後の戦いに臨む。 今季本拠地では、66試合で36勝30敗、勝率5割4分5厘。地方球場を除く、球場別では最も高...
楽天小深田大翔内野手(27)が、逆転CS進出への鍵を握る。現在リーグトップの26盗塁。自身初のタイトル獲得へ期待がかかる。塩川1軍内野守備走塁コーチは「数字に現れるとどんどん自信になってくるんじゃないかな」と目を細めた。 積極走塁でチームを救う。今季は一塁走者でランエンドヒットを仕掛け、一気に本塁まで生還する場面が何度も見られた。今季走塁が際立つ要因は-。塩...
“特急こぶかた”が、攻撃を切り開いている。小深田大翔内野手(27)の走塁が光る。 11日オリックス戦では、6回無死一塁の場面を一塁走者で迎えた。投手が投球動作に入ると同時にスタートを切ると、打者小郷が左中間へ打球を運び、一気に本塁生還した。5日ロッテ戦8回2死一塁でも、一塁走者小深田、打者小郷のランエンドヒットで決勝点を奪った。スタートを切った段階から「(打...
杜(もり)の都のスピードスター候補生が、プロ野球生活で1歩前進した。楽天は26日に育成1位ルーキーの辰見鴻之介内野手(22)と支配下選手としての契約に合意したと発表した。 50メートルを5秒7で駆け抜ける快足の持ち主。2軍戦では、イースタン・リーグトップの17盗塁をマークしている。 右投げ右打ちの内野手。単純な考えではあるが、一塁により近い左打席の方が、走力...
“ワシの96年組”が躍動してきた。18日巨人戦(東京ドーム)で4カード連続の勝ち越しを決め、反撃態勢が整ってきた楽天。交流戦では、18年にドラフト指名された大卒選手たちの奮起が目立った。 ドラフト1位の辰己涼介外野手は、今季序盤は不調だったが、「1番中堅」の座を再奪取。同2位の太田光捕手は、安定感ある守備に加え、今季は打撃も3割と好調。同7位の小郷裕哉外野手...
楽天吉野創士外野手(19)が、黙々と汗を流している。21年ドラフト1位で入団し、今春のキャンプは1軍で過ごした。オープン戦にも10試合に出場。しかし、3月15日オリックス戦(静岡)で先発出場をしたのを最後に、ファームへと合流した。今季の2軍戦の出場はなし。吉野は「ケガとかじゃ全くなくて」と説明する。 2軍合流する直前、石井監督から呼ばれた。指示されたのは、体...
楽天ドラフト2位小孫竜二投手(25)の、“勝利の方程式”入りへの戦いが始まった。キャンプから3月9日DeNA戦(静岡)までは、先発として調整していたが、より即戦力としての働きを期待され、中継ぎへ配置転換。開幕1軍のメンバーに入った。 学生時代から先発一筋。プロでは新たな役割でのスタートとなった。「ブルペンキャッチャーの方だったり、どういう(肩の)作り方がいい...
楽天石井一久監督(49)が、“ホープのもがき”に期待した。 高卒2年目の吉野創士外野手(19)を1軍キャンプに抜てき。その後も離脱することなく、5日の日本ハム戦(札幌ドーム)でも、1軍に同行した。開幕1軍入りへアピール続けているが、指揮官が見るのはもっと先の未来。「吉野は失敗してくれればいいです」と目線を上げた。 高い潜在能力を買って、21年ドラフト1位で指...
取材中、ハッとさせられることがある。もちろん野球について「なるほど」と思うことがたくさんあるが、それ以外の面でも学ぶことは多い。キャンプ中、楽天石井一久監督(49)が、ふと口を開いた。 「笑顔って大事なんです。アメリカでも、やっぱりなじむのに笑顔ってすごい大事。笑っているとみんなが寄ってくる。難しい顔していると周りが下がるので」 明るく、元気に。その気持ちは...
楽天ドラフト2位の小孫竜二投手(25=鷺宮製作所)が、故郷愛を胸にプロのマウンドに上がる。石川・金沢市出身。入寮時には石川県の観光PRマスコットキャラクターの「ひゃくまんさん」の人形を持ち込んだ。「地元にも明るい話を届けられるようにと思ったから」と理由を明かした。 高校は遊学館。創価大に進学するまで、石川で過ごした。地元への思いは強い。「石川県は小さな県で、...
楽天育成3位の函館大・竹下瑛広投手(22)が、仲間からの贈り物で飛躍を目指す。6日、仙台市内の泉犬鷲寮に入寮。持参したのは黒色のグラブだった。大学4年から使ってきたもの。元々の持ち主は大学同期の中村拓翔マネジャー(4年)だ。たまたま借りて試合に使ったところ、好投が続いた。「こいつの分まで頑張ろうという気持ちになって、絶対打たれちゃいけないという思いが出てきて...
みんなが選ぶ来季の楽天のキーマンは-。楽天担当のTwitterアカウント「日刊スポーツ楽天犬鷲番」で呼びかけてみた。ファンの方々が拡散してくれたおかげで、4日間で約350人に回答をいただいた。中には意外な人物たちにも…。選手、監督、コーチを含め合計58人の名前が挙がる混戦となったが、今回は特に多かった上位6人をご紹介したいと思う。みなさまご協力ありがとうござ...
やっぱり明治がNO.1!? 楽天の新“紫紺コンビ”が、チームを10年ぶりの優勝へ導くかもしれない。中日からトレードで阿部寿樹内野手(32)が加入。島内宏明外野手(32)とは明大の同期生だ。 「島内、島」「阿部、阿部ちゃん」と呼び合う仲。6月1日中日戦(バンテリンドーム)の3回、島内が適時打を放つと「打ったのはストレートですかね。同期の阿部寿樹が頑張っているの...
楽天石井一久GM兼監督(49)が、“仲間”の新天地での活躍を願った。15日、楽天涌井秀章投手(36)と中日阿部寿樹内野手(32)との交換トレードが発表された。楽天は通算154勝を挙げ、昨年は開幕投手を務めたベテランを放出することになった。中日と話し合いをしている段階から、涌井に説明し、了承を得た上でのトレード成立。「彼とは戦友であり、同志なので、彼に任せた。...
楽天後藤武敏1軍打撃コーチ(42)が、“新戦力”の台頭を熱望した。今季まで4年間、2軍打撃コーチを務め、来季から1軍へ配置転換。ファームで選手を見続けたからこそ、来季の飛躍に期待している。「若い選手で言ったら黒川、武藤はもちろんなんですけど、中堅どころで言ったら和田恋とか。今、目の色変えて練習していますし。すごく楽しみですよね」と目を細めた。 和田にとっては...
<ニッカンスポーツ・コム/プロ野球番記者コラム>今年はどんな選手たちと縁があるか-。20日にドラフト会議が行われる。楽天石井一久GM兼監督(49)は18日、立大・荘司康誠投手(4年=新潟明訓)を1位指名すると公表。「主戦で投げられる、長く先発の屋台骨を構築してくれると思って指名させていただこうと決断しました」と期待した。 今年一番の補強ポイントとなるのは即戦...
今年はどんな選手たちと縁があるか-。20日にドラフト会議が行われる。楽天石井一久GM兼監督(49)は18日、立大・荘司康誠投手(4年=新潟明訓)を1位指名すると公表。「主戦で投げられる、長く先発の屋台骨を構築してくれると思って指名させていただこうと決断しました」と期待した。 今年一番の補強ポイントとなるのは即戦力投手。今季は37歳の岸、36歳の涌井、33歳の...
楽天に、静かに闘志を燃やしている男がいる。小深田大翔内野手(26)だ。悔しい終盤戦を送っている。今季はこれまで遊撃手として91試合に先発。このまま不動のレギュラーとして定着と思いきや、ライバル山崎が台頭。9月2日から15試合連続で、遊撃手の先発を明け渡している。本職ではない、外野手としての出場も増えてきた。 19日の西武戦では「8番左翼」で先発。まずは左翼守...