キャリアハイでシンデレラボーイ体現する細川成也 今も息づく少年時代からのルーティン

中日細川成也外野手(25)がキャリアハイを突き進んでいる。 9月11日時点で打率2割7分2厘、21本塁打、72打点。中日では10年(和田一浩37本塁打、森野将彦22本塁打)以来となる日本人20本塁打にも到達し、チーム最多アーチで打線をけん引する。6年間在籍したDeNAではレギュラーに定着できなかったが、今季はすでに規定打席にも到達。昨オフからスタートした現役...
中日細川成也外野手(25)がキャリアハイを突き進んでいる。 9月11日時点で打率2割7分2厘、21本塁打、72打点。中日では10年(和田一浩37本塁打、森野将彦22本塁打)以来となる日本人20本塁打にも到達し、チーム最多アーチで打線をけん引する。6年間在籍したDeNAではレギュラーに定着できなかったが、今季はすでに規定打席にも到達。昨オフからスタートした現役...
中日の今季の交流戦が22日終わった。8勝10敗で4年連続負け越しに終わった。全18試合に出場した上林誠知外野手(29)は「ホークスがやっぱり強かった」と、しみじみと話した。3日~5日最初のカードで3連敗。いずれも先発が攻略され序盤で早々と試合の流れを作られた。 上林は3戦とも1番で出場したが13打数2安打の打率1割5分4厘、四球0と抑え込まれた。対するホーク...
9年ぶり5度目の「MIWA」ユニホームがグラウンドで躍動した。5月13日中日対ヤクルト戦(豊橋)で中日の田中幹也内野手(24)がユニホームを忘れ、三輪敬司ブルペン捕手(48)の背番号「111」のユニホームを借りて出場した。 これで三輪さんからユニホームを選手が借りたのは5度目となった。忘れると必ず三輪さんから借りるというルールはないが、今回も1日限りの豊橋で...
「平成唯一の三冠王」の打撃フォームは、51歳になっても変わらぬままだった。4月9日、中日の松中信彦打撃統括コーチがバンテリンドームでの試合前の早出特打の際、自ら打撃ケージに入り、フリー打撃の手本を見せた。 グッとバットがトップに入る背中、インパクト、そしてフォロースルー。あのころのままのフォームに、福岡出身の記者の頭には「そーの一打で~たたみーかーけろ~」と...
<DeNA0-1中日>◇29日◇横浜まさに有言実行だった。28日の開幕2戦目で新生井上ドラゴンズ初勝利に導いたのが、ベテラン左腕松葉貴大投手(34)だった。7回2安打無失点。同い年サイ・ヤング賞助っ人DeNA先発バウアーに投げ勝った。 記者は今年から中日担当となり日刊スポーツが出す「プロ野球選手写真名鑑2025」の松葉の写真を見て驚いた。斜め上を向きギロリと...
「今まで食べたトンカツの中で一番うまかった」。 中日上林誠知外野手(29)がうなるのが、ソフトバンク時代に一緒にプレーした江川智晃さん(38)が三重県伊勢市で営む「とんかつ四十三番」自慢の「シャトーブリアン御膳」(税込み2800円)だ。キャンプ前に訪れたという。 記者も昨年12月に店を訪ね、同じものを食べた。ヒレの中でも肉質のよい中心部分の超希少部位で、1頭...
中日小笠原慎之介投手(27)が、ポスティングシステムを利用して米大リーグ、ナショナルズに移籍することが25日(現地時間24日)に決まった。 交渉期限ギリギリで、AP通信によると2年総額350万ドル(約5億4300万円)のメジャー契約を勝ち取った。 今回のポスティングでのメジャー移籍に、後輩の高橋宏は「無事にメジャー契約取ってくれたことは、いろんな人にとってプ...
月イチゴルファーにはうらやましい言葉を発した選手がいた。オフに投手から野手に転向を発表した加藤竜馬投手(25)だ。 秋季キャンプ明けに話す機会があった。オフの息抜きに選手たちもゴルフに興じる。ゴルフをするのかという質問をすると、「ドライバーは使わないでおきます。ティーショットはドライバーじゃなくてもいいですよね。ドライバーは曲がるからアイアンだけで行きますよ...
9年間中日に在籍したダヤン・ビシエド内野手(35)が7日の早朝に中部国際空港から日本を離れた。 早朝便のチェックインは午前6時開始。先頭に並んで待ったビシエドは、奥さんと10個近い特大のスーツケースを運び入れていた。ビシエドの囲み取材を終え、手荷物検査場へ向かうカリビアンを見送ろうとした時、普段着姿の柳裕也投手(30)が、人もまだまばらな空港に姿を見せた。 ...
中日立浪和義監督(55)が18日の阪神戦(バンテリンドーム)の試合後に3年連続Bクラスの責任を取り、自ら今季限りでの退任を公表した。立浪監督に権限が集中していると、退任翌日に「記者の目」に書かせてもらった。 11年の落合監督時代のリーグ優勝を最後に、チームは13年、頂点から遠ざかっている。立浪政権3年間を包んだ違和感は拭い切れなかった。 常勝だった落合監督時...
中日村松開人内野手(23)が憧れの人との初対面を果たした。その人は元巨人監督の高橋由伸氏(49=野球評論家)。24日の巨人戦(東京ドーム)の試合前練習で短い時間だったが、打撃談議を交わした。 「同じ右投げ左打ち。聞きたかったことを聞けました」 今季は自主トレから打撃フォームを固めることに主眼を置いた。今季からパーソナルトレーナーと二人三脚で体作りを見直した。...
7月2日の巨人戦(松本)への移動時に、トラブルが発生した。移動日の1日、中日本地方の大雨の影響でJR中央線がストップ。中日は同日午後、名古屋発の特急で松本入りする予定だった。チームは鉄道での移動を諦め、午後3時半ナゴヤ球場発の大型バスで無事出発。約3時間の旅で、松本の宿舎入りを完了した。 実際は鉄道からバスへの変更は困難を極めていた。JR中央線が止まったのは...
交流戦で初めてエスコンフィールド北海道に足を踏み入れた。昨季の日本ハム戦はバンテリンドームだったこともあり、1年遅れでの新球場を初体験。取材エリア中心だったが、グラウンドレベルから見る景色、スタンド上段の記者席からの風景や映像、音響などの迫力は素晴らしかった。また、バックヤードの天井の高さなど、野球以外のイベント開催も考慮された構造にも魅了された。いまは記者...
シーズン中も、ナゴヤ球場を時々訪れる。朝食や昼食を隣接する「喫茶マサ」で取ることもある。ナゴヤ球場が中日の本拠地だった時代から営業している喫茶店だ。当時はホームチームの練習取材を終えると、評論家や関係者と早めの夕食を食べた。 先日、中田のリハビリ取材でナゴヤ球場へ。午前中を室内でのリハビリに費やすことを確認し「喫茶マサ」に入った。モーニングを食べながらぼんや...
中日松葉貴大投手(33)が10日のDeNA戦(横浜)でチームを21年以来、3年ぶりの5連勝に導いた。今季初登板の左腕は、序盤からの打線の援護もあり、6回途中2安打1失点。中日への移籍以来、4戦4敗だった鬼門横浜スタジアムでの初白星でもあり、ヒーローインタビューでは最高の笑顔を振りまいた。 8日のナゴヤ球場で1軍投手練習に初合流した松葉の表情は、試合後の笑顔と...
中日中島宏之内野手(41)が静かにプロ24年目のシーズンを見据えている。昨オフに巨人から戦力外通告を受け、中日に移籍。チーム野手歳年長ながら、1軍キャンプを完走した。オープン戦では代打起用が中心ながら9試合に出場し、11打席3安打3打点2四球、打率3割3分3厘(21日現在)。代打の切り札に指名した立浪監督の期待通りの結果を残している。 オープン戦では一部の遠...
中日岩崎翔投手(34)が22日、阪神との練習試合(読谷)で698日ぶりの実戦に上がった。2回から2番手で登板。先頭渡辺の初球、この日最速となる152キロ直球でファウルを奪った。2死から片山に左前打を許したが、戸井にはフルカウントからのストレートで空振り三振。21球で1回1安打無失点とマウンドをかみしめた。 「(良かったのは)初球と最後の球。特に初球は相手打者...
中日鵜飼航丞外野手(24)が新兵器への好感触を口にした。18日からナゴヤ球場で自主トレを始め、濃いブラウンを基調にしたバットを手にマシンで打撃練習。左手1本で打ち込んだり、黙々とボールを打ち続ける。 「僕はこれの方が使いやすい。芯も外側に来ている。(腕ではなく)バットを使っている感覚はあります。下半身始動で遅れて出てくるような感覚で振れています」 和田打撃コ...
中日大野雄大投手(35)が新年から持ち前のサービス精神を全開させた。 新年恒例となった大野雄の京都・大文字山自主トレに5日、同行した。銀閣寺前に集まり、お盆に行われる五山の送り火で「大」の文字とともす頂上へ登山。頂上で取材対応があるが、フォトセッションの際に大野雄はカメラマンに自ら率先して口を開いた。 「龍のポーズもやっときましょか」 これまでは「大の字ポー...
中日小笠原慎之介投手(26)が来年1月の自主トレを2年連続で米国で行うと明かした。 今年は1週間だったが、来年はびっちり3週間の予定だ。 「重いものは持てる。そういう練習はもうここ数年やってきている。イメージ的には、重いものを持てる体で、いかに(体を)速いスピードに。切り返しだったりとか、瞬発力だったりとか、筋力を最大限使えるようなトレーニングをしたい。自分...
中日鈴木博志投手(26)の最後の中日ユニホーム姿を見届けることができた。9日、愛知・東浦町での「第21回ドラゴンズ野球教室」を取材。鈴木は約40人の少年少女たちに、背番号「46」の背番号を背負って、球の握り方などを熱心に指導した。 8日の現役ドラフトで、オリックスから指名を受けたばかり。子どもたちへは、「ドラゴンズのユニホームを着るのも今日が最後だと思います...
中日のセットアッパー争いが、熾烈(しれつ)だ。23日に契約更改した清水達也投手(24)の言葉が物語った。 「中日の8回を投げれば日本代表にいける。それくらい層が厚いし、レベルが高い」 昨季からリリーフに転向。2年連続50試合登板を決め、3勝3敗25ホールドを挙げた。11月に侍ジャパンに初選出され「アジアチャンピオンシップ」の優勝にも貢献した。「中継ぎの中で一...
中日岩崎翔投手(34)が10日、バンテリンドームでの秋季キャンプ最終日に打撃投手として登板した。手術後2度目で、立浪監督ら1軍首脳が見守る中で30球を投じた。結果は、村松、鵜飼、三好相手に安打性1本と好投。直球とカーブだけで、最速は152キロをマークした。 岩崎は21年オフにソフトバンクからFAの人的補償で中日に加入。しかし、22年3月26日の移籍後初登板の...
中日はドラフトで外れ1位で亜大・草加勝投手(21)を指名した。1位指名を公表していたENEOS度会は3球団が競合して抽選に敗れた。外れ1位指名ででもロッテと重複し、これは立浪監督が当たりくじを引き当てた。最速153キロ右腕に開幕1軍ローテ入りを期待し、指揮官はドラフト会場からそのまま指名あいさつも行った。 会議の模様はテレビ中継され、1位決定に草加の携帯電話...
中日浜将乃介内野手(23)が14日からみやざきフェニックス・リーグに合流する。日本海リーグ・福井から22年ドラフト5位で入団。同期には同じ内野手で村松、田中、福永がいるが、田中とともに1軍デビューがないまま今季を終えた。 1年目の浜は左太もも肉離れや右足首の故障もあって出遅れた。2軍では88試合に出場し、打率2割5厘、1本塁打、13打点、6盗塁。11日からナ...
中日のドラフト6位田中幹也内野手(22)が20日のウエスタン・リーグ広島戦(ナゴヤ)で実戦復帰した。 5回2死一塁で福田の代走で出場。アキーノの一塁内野安打で自慢の足を披露し三塁を陥れ、直後のボークで本塁へ生還した。 田中はルーキーイヤーの今年、キャンプ、オープン戦で存在感を発揮。開幕1軍をたぐり寄せたかに見えたが、3月19日の楽天とのオープン戦で右肩を脱臼...
中日大島洋平外野手(37)が26日DeNA戦で史上55人目の通算2000安打を達成した。プロ14年目。それを支えたのがパーソナルトレーナーの土田和楙(かずしげ)さん(37)だ。5年目の15年1月の自主トレからコンビを結成。駒大野球部では大島と同学年の外野手で、故障経験からトレーナーの道に進んだ。再会当時の大島の肉体は疲弊しきっていた。体の緊張をほぐし、パワー...
7月に高校野球愛知県大会を取材する機会があった。岡崎市民球場での準決勝だった。中日の大西崇之1軍外野守備コーチ(52)の長男で中京大中京・大西遼多内野手(3年)に話を聞いた。 身長182センチ。父より一回り大きな体でチームの主砲を務めていた。準決勝では左手甲の外側にひやりとする死球を受けたが出場を継続。決勝に駒を進めた。「めっちゃ、痛いです。折れてるかも(笑...
中日高橋宏斗投手(21)がプロの壁と戦っている。今季は15試合に登板し、6月13日ロッテ戦でプロ初完封を成し遂げたものの、16試合3勝7敗、防御率2・67。昨季は登板間隔を空けながらも、19試合、6勝7敗、防御率2・47を刻んだ。2年目のブレークと比較すると後半戦に入った時点では物足りなさを感じる数字が並ぶ。 3月の侍ジャパンには最年少で選出され、優勝に貢献...
中日の球団本塁打9000号がカウントダウンに入っている。7日現在、残り2本。到達すれば巨人、西武、ソフトバンクに続くNPB4球団目になる。 通算8000号を打ったのは森野1軍打撃コーチだ。11年7月13日ヤクルト戦(神宮)で、2点を追う9回無死一塁で同点7号2ランだった。「覚えてないです。記録は、みんなが積み上げたものですよ」。先代の大台達成者は笑っていた。...