日刊スポーツ

【センバツ】星稜、創部63年目で県勢初の春4強 公式戦初先発の2年・戸田慶星が2安打完封 

星稜対阿南光 阿南光戦に先発する戸田(撮影・加藤哉)

<センバツ高校野球:星稜5-0阿南光>◇28日◇準々決勝◇甲子園

昨秋の明治神宮大会王者・星稜(石川)は、公式戦初先発の背番号18、戸田慶星(けいた)投手(2年)が9回2安打105球で公式戦初完封を飾った。捕手のリードにコントロールよく投げ分け、打たせて取る投球を披露。松井秀喜氏ら名だたる先輩が果たせなかった、同校史上初&石川県勢初のセンバツ4強入りを決めた。

チームはエースの佐宗翼投手(3年)を温存。1回戦の田辺(和歌山)戦で甲子園初登板し、2回無失点だった戸田が準々決勝の先発に抜てきされた。同校OBの奥川恭伸投手(ヤクルト)に憧れて入学した右腕は「その先輩を超えたとは…(笑い)」と謙虚に語ると、続けて「すごく光栄なことですけど、まだ自分にとっては憧れのチームというか存在」。小麦色に輝くユニホームに袖を通し、勝利のために腕を振れるうれしさをかみしめた。

能美誠也捕手(2年)は「(戸田は)緊張しやすいのでバッテリーのリズムを合わせることを考えた」と振り返った。公式戦初先発の2年生右腕を「緊張しないように、『(あえて)緊張しろ』と言いました。緊張がダメと言えばそっちにのめり込むと思う」と絶妙にコントロール。息を合わせた丁寧な配球で、相手打線を手玉に取った。

創部63年目にして、星稜に春の優勝旗が少しずつ見えてきた。

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【センバツ】快進撃止まった阿南光 土は持ち帰らず聖地去る 高橋監督「戻ってきたい」

星稜対阿南光 阿南光2番手の吉岡(撮影・江口和貴)

<センバツ高校野球:星稜5-0阿南光>◇28日◇準々決勝

阿南光(徳島)の快進撃が止まった。星稜・戸田慶星投手(2年)の前に2安打完封負け。昨秋の明治神宮大会王者に屈した。だが2試合連続2桁奪三振のエース吉岡暖(はる=3年)を軸に、センバツ3試合で鮮烈な印象を甲子園に残した。試合後、選手たちは甲子園の土を集めることなく、グラウンドをあとにした。

高橋徳(あつし)監督(41)は選手たちをねぎらい「出た課題を夏までに克服して、また戻ってきたいです」と、連続出場を誓った。

星稜対阿南光 阿南光先発の大坂(撮影・江口和貴)

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【センバツ】星稜が初の春4強 松井も奥川も父も超えた 背番号18戸田慶星が2安打無四球完封

星稜対阿南光 阿南光戦に先発する戸田(撮影・加藤哉)

<センバツ高校野球:星稜5-0阿南光>◇28日◇準々決勝

星稜(石川)が阿南光(徳島)に快勝、春のセンバツでは初めての4強入りを決めた。同校は夏の選手権では2度の準優勝がある。92、95、18、22年春はいずれも準々決勝敗退。松井秀喜(元ヤンキース)、奥川恭伸(ヤクルト)も果たせなかった4強。そして山下智将監督は元監督の父智茂氏も超えた。

今大会初先発、背番号18を付けた2年生右腕・戸田慶星が快投を演じた。2安打無四球、6三振を奪い完封した。

打線は1回に4番萩原獅士の適時打で先制。2回には4連打で3点を追加。4回にも1点を奪った。

阿南光は2年生右腕の大坂将太が先発したが2回途中4失点と試合をつくれず。エース吉岡暖を2回から投入。吉岡は1失点と踏ん張ったが打線が援護できず初の4強入りを逃した。

星稜対阿南光 阿南光戦に先発する戸田(撮影・加藤哉)
星稜対阿南光 阿南光戦に先発する戸田(撮影・加藤哉)
星稜対阿南光 2回表星稜無死三塁、専徒は適時打を放つ(撮影・加藤哉)

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【甲子園データ】コツコツつなぐ報徳学園 バットが話題になった大会で強い!

報徳学園対常総学院 試合後、校歌を歌う間木(左端)ら報徳学園の選手たち(撮影・江口和貴)

<センバツ高校野球:報徳学園6-1常総学院>◇27日◇2回戦

報徳学園が単打ばかり12本を集めて快勝。1回戦の愛工大名電戦でも11安打のうち10本は単打だった。長打はいらない。今大会から金属バットの性能や形状が規制されているが、報徳学園は歴史的にバットが話題になった大会で強かった。

福島敦彦監督(元慶大監督)が率いた74年春は、5試合で総得点16(打点10)、本塁打なしで優勝。甲子園では木製バット最後の王者だった。バットが最大径67ミリ未満、重量900グラム以上などに規制された02年春は、エース大谷智久(現ロッテコーチ)が過密日程の中、6日間で5完投(防御率1・40)の快投。5試合で1本塁打も、18犠打を決めて制した。長打が減少傾向の今大会では、コツコツつなぐ報徳学園にも浮上のチャンスがありそうだ。【織田健途】

報徳学園対常総学院 4回表報徳学園2死三塁、三塁適時内野安打とする間木(左)(撮影・江口和貴)
報徳学園対常総学院 5回表報徳学園1死二、三塁、適時打を放つ山岡(撮影・江口和貴)
報徳学園対常総学院 5回表報徳学園2死満塁、適時打を放つ橋本(撮影・江口和貴)
報徳学園対常総学院 7回裏終了後、報徳学園先発間木(右)に言葉をかける大角監督(撮影・江口和貴)
報徳学園対常総学院 7回裏開始前、ベンチから見つめる報徳学園・大角監督(撮影・江口和貴)

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【センバツ】圧巻スピードに2万人がどよめく!大阪桐蔭・境亮陽がランニング本塁打

神村学園対大阪桐蔭 5回裏大阪桐蔭無死、境は右越えランニング本塁打を放ち生還する(撮影・上山淳一)

<センバツ高校野球:大阪桐蔭4-2神村学園>◇27日◇2回戦

プロ注目の大阪桐蔭の境亮陽(りょうや)外野手(3年)が、大会第3号のランニング本塁打を含む3安打3得点の活躍で、チームを3大会連続の8強入りに導いた。西谷浩一監督(54)は甲子園の監督通算勝利数で智弁和歌山・高嶋仁前監督(77)を上回り、単独1位となる69勝目。また、チームは大阪勢として47都道府県別では史上初となる甲子園通算400勝に王手をかけた。

   ◇   ◇   ◇

境がさっそうと甲子園のダイヤモンドを駆け抜けた。1点リードの5回先頭で、神村学園先発の上川床の内寄りスライダーを強振。打球は高々と舞い上がり、右翼フェンス上部に直撃し、跳ね返ったボールが外野を転々とする中、一気に三塁を蹴ってホームへスライディングで突入。圧巻のスピードに、球場に駆けつけた約2万人の観客がどよめいた。

「甲子園という場を思いっきり走れてよかったです」

低反発バットでなかったら柵を越えていたかもしれない。境も「もしかしたら入っていたかなと思います」と首をかしげた。ただ、「低反発バットになっても自分の持ち味の足っていうのは変わらないと思う。そこの面で今日は生かせたかなと思います」。高校通算9本目。同初のランニング本塁打を含む3安打1打点3得点の奮闘ぶりで、3大会連続の8強入りを引き寄せた。

50メートルを5秒8という抜群のスピードを誇る。岐阜・大垣市立西部中時代には岐阜南ボーイズに所属しながら、平日は「野球のために」と部活動の陸上部に入部して脚力を鍛えた。中学3年時には岐阜県大会で100メートル11秒06のタイムを記録し、ジュニアオリンピックにも出場した。母・愛子さん(56)は陸上ホッケーの元選手で、実業団のソニーに所属してW杯への出場経験もあるという。三塁側アルプススタンドから見守った愛子さんは「こういう場で活躍できるように、本人が日々練習して頑張ったんだな」と笑顔。母譲りの身体能力を発揮した。

背番号9の大車輪の活躍もあり、西谷監督に甲子園の監督通算勝利単独トップとなる69勝目をプレゼントした。「西谷先生はすごい監督。この1勝を自分たちの力でつかめたので、うれしいです」。今大会は2試合で8打数4安打の打率5割。肩の強さも魅力で、投手として最速146キロを誇る。走攻守兼ね備えた不動のリードオフマンとして、2年ぶりの春の王者奪還へ縦横無尽に聖地を駆け抜ける。【古財稜明】

◆境亮陽(さかい・りょうや)2006年(平18)4月21日生まれ、岐阜県大垣市出身。荒崎野球少年団で野球を始め、西部中では岐阜南ボーイズに所属。大阪桐蔭では1年秋からベンチ入り。好きな言葉は「英姿颯爽」。50メートル走5秒8、遠投105メートル。昨秋までは投手と外野手の二刀流で活躍し、最速146キロ。180センチ、75キロ。右投げ左打ち。

神村学園対大阪桐蔭 5回裏大阪桐蔭無死、ランニング本塁打とする境(撮影・江口和貴)
神村学園対大阪桐蔭 5回裏大阪桐蔭無死、ランニング本塁打とする境(撮影・江口和貴)
神村学園対大阪桐蔭 5回裏大阪桐蔭無死、ランニング本塁打とする境。捕手木下(撮影・江口和貴)
神村学園対大阪桐蔭 5回裏大阪桐蔭無死、ランニング本塁打とする境。捕手木下(撮影・江口和貴)
神村学園対大阪桐蔭 5回裏大阪桐蔭無死、ランニング本塁打とする境。捕手木下(撮影・江口和貴)
神村学園対大阪桐蔭 5回裏大阪桐蔭無死、ランニング本塁打とした境(撮影・江口和貴)
神村学園対大阪桐蔭 5回裏大阪桐蔭無死、右翼手正林は境の打球を追うがランニング本塁打となる(撮影・上山淳一)

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【センバツ】宇治山田商、7点差から6点猛追い上げも及ばず「私の力不足」村田治樹監督

中央学院対宇治山田商 中央学院に敗れ肩を落とす宇治山田商の選手たち(撮影・滝沢徹郎)

<センバツ高校野球:中央学院7-6宇治山田商>◇27日◇2回戦

宇治山田商は猛烈な追い上げも守備の乱れが最後まで響いた。3回、4回と走者を置いた場面で失策が飛び出して失点。打線は最大7点差から終盤に1点差まで迫ったが届かなかった。村田治樹監督(53)は「落ち着かせられなかったのが私の力不足」と悔しがった。「この子たちの力を出せるすべを身につけたい」と夏を見据えた。

中央学院対宇治山田商 試合後、甲子園の土を集める宇治山田商の選手たち(撮影・滝沢徹郎)
中央学院対宇治山田商 中央学院に敗れ、甲子園球場の土を拾う宇治山田商の選手たち(撮影・上山淳一)
中央学院対宇治山田商 応援席にあいさつを終え、引きあげる宇治山田商の選手たち(撮影・上山淳一)
中央学院対宇治山田商 戦況を見守る宇治山田商・村田監督(撮影・滝沢徹郎)

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【センバツ】報徳学園、甲子園100試合目メモリアルゲームで快勝「ふさわしい試合ができた」

報徳学園対常総学院 5回裏常総学院2死一、二塁、若林を三ゴロに仕留め、勢いよくベンチに引き揚げる間木(撮影・江口和貴)

<センバツ高校野球:報徳学園6-1常総学院>◇27日◇2回戦◇甲子園

報徳学園(兵庫)が準優勝した昨春に続いて2年連続で8強入りを果たした。1932年創部の同校はこの試合が甲子園100試合目。先発を託された主将の間木歩投手(3年)が8回1失点に、バットでは1安打2打点と投打で活躍。春夏3度全国制覇した名門校の記念すべき試合で快勝に導き、花を添えた。聖地101試合目は昨秋の近畿大会で敗れた大阪桐蔭と激突する。

   ◇   ◇   ◇ 

メモリアルゲームに花を添えたのは背番号1で主将の間木だった。報徳学園の甲子園100戦目で投打にわたる活躍。「記念すべき試合を自分に任せると言ってくれたので、責任を背負いながら100戦目にふさわしい試合ができた」と充実感たっぷりだった。

期待に応える気迫の投球だった。大角健二監督(43)から「節目でキャプテンがしっかり働いてほしい」と先発を任された。序盤からピンチを背負う度に抑えてほえて仲間を鼓舞。乗せられるかのように打線もつながった。3回に先制点を奪うと、4回には「自分的にも結構楽になった」と自らの適時打で追加点。5回にも3得点で突き放した。

五・一五事件が起こった1932年(昭7)に創部。61年夏に初めて聖地を踏んでから全国制覇は春夏3度を数える名門校。その中でも投手の主将は珍しく、OBの大角監督も「歴史の中で記憶にない」と話すほど。「引っ張る姿」を買われて主将に選出。学力も必要な特進コースに所属し、授業のため練習時間も他の部員よりも短い。それでも勉強との両立もこなし、登板外でも堂々とした振る舞いで仲間をけん引する。

投げては8回5安打1失点。打っても1安打2打点とまさに主将としての役割を存分に発揮した。それでも「全員で勝てたのは財産」と周囲を立てた。次戦は昨秋の近畿大会で3-4で敗れている大阪桐蔭戦。「一番のライバルで倒さないといけない敵。そこは意識しながらチャレンジャー精神でしっかり戦っていきたい」。撃破した先には昨年あと1勝で逃した頂点が視界に入る。【林亮佑】

○…報徳学園の西村が、今大会初となる4安打の固め打ちで奮闘した。「3番三塁」で出場。初回に左前打を放ち、3回1死二塁から左前打を放ち、先制点につなげた。5回先頭では右前打で3点追加の口火を切ると、8回には一塁への内野安打をマーク。西村は「初戦(愛工大名電戦)はピッチャーが頑張ってくれたので、今日は野手が頑張ろうっていうところで挑んだ結果がよかった」と話した。

報徳学園・斎藤(3回に2試合連続の決勝打となる中前適時打)「(先発の)間木を助けたいというか、連戦なので、野手が打って楽をさせたいと思いながら打席に入っていたので、その結果が出てよかった」

報徳学園対常総学院 5回裏常総学院2死一、二塁、若林を三ゴロに仕留めバンザイする間木(撮影・江口和貴)
報徳学園対常総学院 5回裏常総学院2死一、二塁、若林を三ゴロに仕留めバンザイする間木(撮影・江口和貴)
報徳学園対常総学院 4回裏終了後、勢いよくベンチに引き揚げる報徳学園先発の間木(撮影・江口和貴)
常総学院対報徳学園 報徳学園先発の間木(撮影・滝沢徹郎)
常総学院対報徳学園 報徳学園先発の間木(撮影・滝沢徹郎)
報徳学園対常総学院 試合後、校歌を歌う間木(左端)ら報徳学園の選手たち(撮影・江口和貴)
報徳学園対常総学院 7回裏開始前、ベンチから見つめる報徳学園・大角監督(撮影・江口和貴)
報徳学園対常総学院 5回表報徳学園1死二、三塁、適時打を放つ山岡(撮影・江口和貴)
報徳学園対常総学院 5回表報徳学園2死満塁、適時打を放つ橋本(撮影・江口和貴)
報徳学園対常総学院 7回裏終了後、報徳学園先発間木(右)に言葉をかける大角監督(撮影・江口和貴)
報徳学園対常総学院 常総学院に勝利し笑顔で校歌を歌う報徳学園の選手たち(撮影・前田充)

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【センバツ】青森山田が初8強入り 佐藤隆樹「プラスの言葉がすごく飛び交っている」

9回裏青森山田1死満塁、佐藤隆は走者一掃の左越え3点適時三塁打を放ち三塁へスライディング。三塁手池田(撮影・上山淳一)

<センバツ高校野球:青森山田6-5広陵>◇27日◇2回戦◇甲子園

2戦連続サヨナラ勝ちで初のセンバツ8強入りだ! 青森山田が広陵(広島)に延長10回タイブレークの末、6-5でサヨナラ勝ち。2-5で迎えた9回裏1死満塁のチャンス。佐藤隆樹外野手(2年)が、左中間を破る起死回生の同点適時三塁打を放ち、5-5のタイブレークへ-。10回裏無死一、二塁の二塁走者として出塁した佐藤隆は、対馬陸翔外野手(3年)のバントで進塁。その後迎えた無死満塁で4番原田純希内野手(3年)の中犠飛でサヨナラのホームを踏み、チームメートと抱き合って喜んだ。

   ◇   ◇   ◇

劣勢でも笑顔だった。7回までは0-0の投手戦だったが、8回表に2失点。均衡を破られた。しかも打線は、7回まで相手エース高尾響投手(3年)にノーヒットノーランに抑えられていた。だが、チームは前を向いていた。

8回裏に2点を返し、試合を振り出しに戻した。9回表に3失点したが、「負けてても、『まだまだ』だったり、『想定内』だったり、プラスの言葉がすごく飛び交っているので負ける気はしなかった」と佐藤隆。9回1死満塁、「自分がやってきたことを出すだけ」と向かった打席で、高めに浮いた初球スプリットを振り抜き、走者一掃の三塁打。塁上で何度もガッツポーズしたが、「実感がないというか…。うれしいんですけど、地面に立っている気がしなかった。ずっと足が震えていました」。試合後も唇はずっと震えたまま。「(昨秋の)東北大会でベンチにいたときからは想像もつかないような所に立っている」。自身も想像しなかった大活躍だった。

野球をやめようと思った時期もあった。「中学1年の時にやめそうになったんですけど、頑張って続けてみたら、仲間がすごいいいやつばかりで…」。監督、コーチ、仲間とともに支え合う野球が楽しかった。青森山田でも仲間に恵まれた。佐藤隆は埼玉県所沢市出身。故郷から700キロ近く離れた同校に進学したが、母香美さんは「遠いところで生活するにあたって、本人が『何の心配もないよ』って。仲間に恵まれているんだなと感じています」。家族もそう感じるほど、野球を楽しんでいる。佐藤隆は「(青森山田には)ほかのチームにはない明るさがある。試合中でもベンチの中がすごく盛り上がっていて、明るさが途絶えない」。その環境がまさしく、佐藤隆が野球を楽しめる秘密だ。延長10回、サヨナラのホームを踏み、駆け寄ってきたチームメートの顔は「楽しそうでした」。最高の仲間とともに、粘り強くつかんだ勝利をかみしめた。

試合後、佐藤隆は「野球が一番楽しいです」と何度も口にした。次戦も仲間のために笑顔で自身の仕事を遂行する。【濱本神威】

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磐田東、圧勝で春の初陣を飾る 春季高校野球静岡県大会予選

山本監督(左)の話を聞く磐田東ナイン

<春季高校野球静岡県大会予選>◇27日◇2回戦9試合◇浜松球場ほか

磐田東は佐久間・新居を19-1の5回コールドで退け、大勝発進。この日勝利した9校は、31日の県切符をかけた代表決定戦に臨む。

  ◇  ◇  ◇

磐田東が圧勝で春の初陣を飾った。0-0の3回。1死一、二塁から重盗を仕掛けると相手捕手の悪送球も絡み、二走の堀場稜司外野手(2年)が一気に生還した。堀場は「自分たちの判断で走った。大量得点のきっかけになって良かった」。積極的な走塁で奪った先制点を皮切りに、畳みかけた。その回は打者12人の猛攻で8得点。続く4回にも打者14人で11点を加え、佐久間・新居の合同チームを寄せ付けなかった。

チームでは山本幸司監督(47)が、来月6日で退任することが決定。現体制での公式戦は、浜松城北工との代表決定戦を含めて残り2試合となる。浅井雄亮主将(2年)は「監督と一緒に1試合でも多く勝ちたい」。堀場も「全部勝ちたい」と力を込めた。

3回裏磐田東1死満塁、中前2点適時打を放つ堀場

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【センバツ】大阪桐蔭・徳丸快晴が決勝打「自分たちのペースでやっていけたのは大きかった」

神村学園対大阪桐蔭 3回裏大阪桐蔭2死一塁、徳丸は中越え適時三塁打を放つ(撮影・上山淳一)

<センバツ高校野球:大阪桐蔭4-2神村学園>◇27日◇2回戦

プロ注目の大阪桐蔭の境亮陽(りょうや)外野手(3年)が、大会第3号のランニング本塁打を含む3安打3得点の活躍で、チームを3大会連続の8強入りに導いた。西谷浩一監督(54)は甲子園の監督通算勝利数で智弁和歌山・高嶋仁前監督(77)を上回り、単独1位となる69勝目。また、チームは大阪勢として47都道府県別では史上初となる甲子園通算400勝に王手をかけた。

   ◇   ◇   ◇

大阪桐蔭・徳丸快晴外野手(3回の決勝打含む1安打2打点で勝利に貢献)「相手に流れが行く前に追いついて、序盤で逆転できて、自分たちのペースでやっていけたのはすごく大きかった」

神村学園対大阪桐蔭 3回裏大阪桐蔭2死一塁、徳丸は中越え適時三塁打を放ち三塁へ向かう(撮影・上山淳一)
神村学園対大阪桐蔭 3回裏大阪桐蔭2死一塁、徳丸は中越え適時三塁打を放ち滑り込む(撮影・上山淳一)
神村学園対大阪桐蔭 3回裏大阪桐蔭2死一塁、適時三塁打を放つ徳丸(撮影・江口和貴)
神村学園対大阪桐蔭 1回裏大阪桐蔭1死三塁、中犠飛を放つ徳丸(撮影・江口和貴)
神村学園対大阪桐蔭 3回裏大阪桐蔭2死一塁、適時三塁打を放った徳丸(撮影・江口和貴)
神村学園対大阪桐蔭 3回裏大阪桐蔭2死一塁、徳丸の適時三塁打で笑顔を見せる西谷監督(撮影・江口和貴)
神村学園対大阪桐蔭 3回裏大阪桐蔭2死一塁、徳丸の適時三塁打で笑顔を見せる西谷監督(撮影・江口和貴)

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【センバツ】“ゾンビ青森山田”だ!8回2点差、9回3点差追い付きタイブレークでサヨナラ勝利

広陵対青森山田 10回裏青森山田無死満塁、原田のサヨナラ犠飛で歓喜する選手たち(撮影・江口和貴)

<センバツ高校野球:青森山田6-5広陵>◇27日◇2回戦

青森山田は土壇場でよみがえる。7回まで広陵エース高尾の前に無安打無得点。8回に2点を奪われて窮地だった。だが先頭の代打、蝦名が初安打となる左中間への二塁打で切り開いた。後続がつないで1死満塁。絶好のチャンスに、3番対馬が木製バットで構える。「自分が打たないとチームも勝てない」と強気で打席に向かい、初球のスライダーをはじき返す右前2点適時打。一振りで試合を振り出しに戻した。

9回の守備は1点を勝ち越され、なお1死二、三塁でセンター前にライナーが飛んできた。だがダイビングキャッチし、タッチアップもさせなかった。その裏は3点差を追いつき、10回無死一、二塁では、サヨナラお膳立てのセーフティーバントを決めるなど攻守で勝負強かった。「負けてても逆転できるっていう思いは中学の頃からずっと続いている」。大事な局面での勝負強さは中学時代に培ったものだ。

出身の青森山田リトルシニアには“ゾンビ青森山田”という信念がある。中條純監督(32)の言葉で、20年10月の秋季新人東北大会で辛勝を経て東北4連覇を達成した同シニアの粘り強さを表現したものだ。対馬は「中学校からの粘り強い野球をみんなに広げて、今日この試合で発揮できた」。ゾンビのように何度でもよみがえる粘り強さを、高校でもチームに浸透させてきた。その成果が、この2戦連続のサヨナラ勝ちだ。 「集団力は自信を持って一番」。しつこく諦めず粘り強く戦う“ゾンビ青森山田”の精神で、劣勢にも何度でも立ち上がり、春夏通じて初の4強となる勝利をつかみ取る。【濱本神威】

広陵対青森山田 広陵に勝利し、応援席に向かって笑顔で駆けだす青森山田ナイン(撮影・上山淳一)
広陵対青森山田 8回裏青森山田1死満塁、対馬は右2点適時打を放つ(撮影・滝沢徹郎)
広陵対青森山田 8回裏青森山田1死満塁、対馬の2点適時打にガッツポーズで喜ぶ兜森監督(撮影・滝沢徹郎)
広陵対青森山田 9回表広陵1死二、三塁、中堅手・対馬は只石の中飛を好捕する(撮影・上山淳一)
9回裏青森山田1死満塁、佐藤隆は走者一掃の左越え3点適時三塁打を放ち三塁へスライディング。三塁手池田(撮影・上山淳一)
広陵対青森山田 タイブレーク10回裏青森山田無死満塁、原田はサヨナラ中犠飛を放つ(撮影・上山淳一)
広陵対青森山田 タイブレーク10回で広陵を敗り勝利した青森山田エース関(手前)は涙を流す(撮影・上山淳一)
広陵対青森山田 6回表広陵2死一塁、三塁手菊池伊は高尾の邪飛を好捕する(撮影・上山淳一)
広陵対青森山田 6回表広陵2死一塁、三塁手菊池伊は高尾の邪飛を好捕する(撮影・上山淳一)
広陵対青森山田 6回表広陵2死一塁、三塁手菊池伊は高尾の邪飛を好捕する(撮影・上山淳一)
広陵対青森山田 6回表広陵2死一塁、三塁手菊池伊は高尾の邪飛を好捕する(撮影・上山淳一)

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【センバツ】大阪桐蔭・西谷監督が歴代単独トップ69勝目「歴代のOBたち、選手たちの力です」

神村学園対大阪桐蔭 神村学園に勝利し、大阪桐蔭の西谷監督は応援席へあいさつし引き揚げる(撮影・上山淳一)

<センバツ高校野球:大阪桐蔭4-2神村学園>◇27日◇2回戦

プロ注目の大阪桐蔭の境亮陽(りょうや)外野手(3年)が、大会第3号のランニング本塁打を含む3安打3得点の活躍で、チームを3大会連続の8強入りに導いた。西谷浩一監督(54)は甲子園の監督通算勝利数で智弁和歌山・高嶋仁前監督(77)を上回り、単独1位となる69勝目。また、チームは大阪勢として47都道府県別では史上初となる甲子園通算400勝に王手をかけた。

   ◇   ◇   ◇

大阪桐蔭の西谷監督が、甲子園の監督通算勝利数で歴代単独トップとなる69勝目を手にした。神村学園との2回戦を4-2で突破し、3大会連続の8強入り。「最後まで集中力を切らさずにやってくれた」。記録更新については「私の数字ではなく、歴代のOBたち、選手たちの力です」と教え子たちをたたえ、「とにかく1つでも多く勝って、校歌を歌って、OBたちにいい報告がしたいです」。28日の準々決勝では母校の報徳学園との対戦が決定。「ここまで来たら楽に勝てる試合はない。粘って、粘って、粘り抜けるようにしたいです」と引き締めた。

◆母校と対戦 大阪桐蔭・西谷監督は準々決勝で母校の報徳学園と対戦。甲子園では過去1勝1敗。08年夏は7-4で勝ったが、昨年春の準決勝では5-0とリードするも5-7で逆転負け。センバツ連覇を阻止された。

神村学園対大阪桐蔭 試合後、大阪桐蔭・ラマル(中央)から勝利球を受け取らなかった西谷監督(左端)(撮影・江口和貴)
神村学園対大阪桐蔭 4回表終了後、大阪桐蔭先発の森(左)に話す西谷監督(撮影・江口和貴)
神村学園対大阪桐蔭 3回裏大阪桐蔭2死一塁、徳丸の適時三塁打で笑顔を見せる西谷監督(撮影・江口和貴)
神村学園対大阪桐蔭 8回を投げ終えた中野(左から2人目)は西谷監督の話しを聞きながら笑顔を見せる(撮影・上山淳一)
神村学園対大阪桐蔭 5回裏大阪桐蔭無死、ランニング本塁打の境(左)に声をかける西谷監督(撮影・江口和貴)
甲子園の監督勝利5傑

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【センバツ】最速151キロの大阪桐蔭2年・森陽樹、聖地初登板4回1失点「雰囲気全然違った」

神村学園対大阪桐蔭 大阪桐蔭先発の森(撮影・江口和貴)

<センバツ高校野球:大阪桐蔭4-2神村学園>◇27日◇2回戦

プロ注目の大阪桐蔭の境亮陽(りょうや)外野手(3年)が、大会第3号のランニング本塁打を含む3安打3得点の活躍で、チームを3大会連続の8強入りに導いた。西谷浩一監督(54)は甲子園の監督通算勝利数で智弁和歌山・高嶋仁前監督(77)を上回り、単独1位となる69勝目。また、チームは大阪勢として47都道府県別では史上初となる甲子園通算400勝に王手をかけた。

   ◇   ◇   ◇

最速151キロの大阪桐蔭2年生右腕の森陽樹(はるき)投手(2年)が、4回2安打1失点と上々の聖地デビューを果たした。初回に自らの暴投で先制点を献上したが、2回以降は粘りの投球で追加点を許さず、計3三振を奪った。直球の最速は146キロを計測するなど大器の片りんをみせた右腕は「(最初は)緊張があったからか、いつも通りできなかったです。甲子園は普通のマウンドと雰囲気が全然違った」と振り返った。2番手の同学年、中野も、5回2安打1失点と聖地初登板で好投した。

神村学園対大阪桐蔭 4回表終了後、大阪桐蔭先発の森(左)に話す西谷監督(撮影・江口和貴)
神村学園対大阪桐蔭 力投する大阪桐蔭先発の森(撮影・前田充)
神村学園対大阪桐蔭 力投する大阪桐蔭先発の森(撮影・江口和貴)
神村学園対大阪桐蔭 力投する大阪桐蔭先発の森(撮影・前田充)
神村学園対大阪桐蔭 力投する大阪桐蔭先発の森(撮影・前田充)

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【センバツ】ベスト8出そろう 阿南光、中央学院、青森山田が初 第4試合は大阪桐蔭-報徳学園

中央学院対宇治山田商 9回裏宇治山田商2死一塁、伊藤を中飛に打ち取り笑顔の颯佐(中央)(撮影・滝沢徹郎)

第96回選抜高校野球大会(甲子園)のベスト8が出そろった。阿南光(徳島)、中央学院(千葉)、青森山田の3校が初の8強入りを果たした。28日に準々決勝が行われる。対戦カードは以下の通り。

▼第1試合 午前8時30分開始

星稜(石川)-阿南光(徳島)

▼第2試合 午前11時開始

高崎健康福祉大高崎(群馬)-山梨学院

▼第3試合 午後1時30分開始

中央学院(千葉)-青森山田

▼第4試合 午後4時開始

大阪桐蔭-報徳学園(兵庫)

報徳学園対常総学院 常総学院に勝利し笑顔で校歌を歌う報徳学園の選手たち(撮影・前田充)
【イラスト】センバツ8強表

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【センバツ】常総学院、報徳学園に完敗 プロ注目の4番武田勇哉は無安打「何もできず終わった」

報徳学園対常総学院 8回裏常総学院無死一塁、見逃しの三振に倒れる武田(撮影・江口和貴)

<センバツ高校野球:報徳学園6-1常総学院>◇27日◇2回戦◇甲子園

常総学院(茨城)が報徳学園(兵庫)に完敗した。

先発の小林芯汰投手(3年)は初戦の日本航空石川戦では完封勝利を挙げたものの、この日は細かな制球が定まらず、5回で111球を要しての5失点。特に5回表の4安打3失点で試合を決められた。

島田直也監督(54)は「本当は(小林を4回で)代えようと思っていたんですが。(捕手の)片岡にも相談して。そんなことないです、と言っていたので。捕手に聞くより、自分の感じたことをやるべきでした。そこは僕も勉強しなくちゃいけない」と話した。

昨秋の関東大会で強打ぶりを発揮した打線も、甲子園では2試合で2得点。プロ注目の4番武田勇哉内野手(3年)はこの日も安打が出ず「何もできずに終わってしまいました」とガックリ。島田監督は「(全体で)ヒット5本しか打ってなかったですけど、打球自体はそんなに悪くないと思って。また夏に向けてやっていきたい」とした。

報徳学園対常総学院 1回裏常総学院2死三塁、死球を受ける武田(撮影・江口和貴)
報徳学園対常総学院 1回裏常総学院2死三塁、死球を受けた武田(撮影・江口和貴)
報徳学園対常総学院 4回表報徳学園2死三塁、間木の三塁適時内野安打となった送球を捕れなかった一塁手武田(撮影・江口和貴)
常総学院対報徳学園 9回裏、チームメートに声をかける常総学院・武田(撮影・滝沢徹郎)
常総学院対報徳学園 試合に敗れ引き揚げる常総学院・島田直也監督(手前)(撮影・滝沢徹郎)
報徳学園対常総学院 試合後、引き揚げる常総学院・島田監督(左端)(撮影・江口和貴)
常総学院対報徳学園 9回裏、攻撃を前にグラウンドを見つめる常総学院・島田監督(左)(撮影・滝沢徹郎)
報徳学園対常総学院報 報徳学園に敗れ、悔しそうに応援団にあいさつする常総学院の選手たち(撮影・前田充)

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浜松商がコールド勝ち、先発の西山侑杜が5回途中無失点「縦のスライダーがよく決まった」

力投する浜松商・西山

<春季高校野球静岡県大会予選>◇27日◇2回戦9試合◇浜松球場ほか

伝統校の浜松商が、快勝で春のスタートを切った。初戦の2回戦で浜松大平台に10-0で5回コールド勝ち。先発の西山侑杜(いくと)投手(2年)が流れを呼び込んだ。磐田東は佐久間・新居を19-1の5回コールドで退け、大勝発進。この日勝利した9校は、31日の県切符をかけた代表決定戦に臨む。

   ◇   ◇   ◇

浜松商の先発右腕・西山が好投した。4回1/3を投げ、無四球無失点の5奪三振。許した安打は4回の内野安打1本と、危なげなくスコアボードに「0」を並べた。「自分の武器はコントロール。今日は縦のスライダーがよく決まった」と充実した表情で汗を拭った。

エースが試合を作ると、打線も応えた。8犠打と手堅く好機を広げ、11安打10得点。着実に得点を重ね、浜松大平台に快勝した。戸塚和也監督(50)は「西山は、いつも通りに投げてくれた。無失点できっちり抑えることができ、最初の試合としては良かったと思う。落ち着いてやってくれた」と目を細めた。

代表決定戦では湖西と対戦。西山は「まずは、県進出を決めたい」と表情を引き締めた。

引き揚げる浜松商ナイン

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【センバツ】神村学園、大阪桐蔭に敗れるも九州男児の意地見せる「私たちの財産になる」小田監督

神村学園対大阪桐蔭 試合後、応援席にあいさつし引き揚げる神村学園の選手たち。中央は小田監督(撮影・江口和貴)

<センバツ高校野球:大阪桐蔭4-2神村学園>◇27日◇2回戦

神村学園は春夏通算全国制覇9回の大阪桐蔭に2-4で力負けした。全国レベルの140キロ超え投手リレーの前に、わずか4安打。8三振も喫した。だが、V候補に対して、1回に暴投から先制。9回にも4番正林の適時二塁打で2点目を奪う意地を見せ、夏への収穫を得た。九州勢は2年連続で8強入りを逃した。

九州男児の執念を見せた。1-4の9回だった。相手の最速149キロ右腕、中野から先頭の3番今岡が中越え二塁打で出塁。「次につなぐ意識で打席に入った」という正林が「前の打席で三振した球が来ると思った」と狙ったチェンジアップを左翼線に適時二塁打して気を吐いた。

3安打で打率は5割超え(2試合で9打数5安打)。「レベルが高い投手と対戦し、ヒットが打てたので次につなげたい」と声を弾ませた。正林は1回戦で、作新学院のプロ注目で最速147キロ右腕、小川哲平投手(3年)から右越えソロを放つなど勢いがあった。1回には相手の最速151キロ右腕、森の暴投で先制。チームとして攻撃面の収穫はあった。

一方、自慢の守備からリズムをつくれなかった。5回、相手1番境の右翼フェンス直撃の打球を「思ったより伸びてフェンスに当たり、打球処理にもたついた」と痛恨のランニング本塁打を与えた。チームは2失策が失点に絡むなど4失策。正林は「守備からリズムをつくるのが持ち味なのに失策が多く出たのは反省点」と悔やんだ。

1回戦では、関東王者を破り、県勢として春夏通算100勝と同校10年ぶりのセンバツ白星を飾った。小田大介監督(41)は「大阪桐蔭さんとか作新学院さんとか、全国優勝されたチームと甲子園球場で戦えた。私たちの財産になると思ってます」。貴重な経験を夏へ生かす。【菊川光一】

神村学園対大阪桐蔭 9回表、ベンチからチームメートを鼓舞する神村学園・川下(左)(撮影・滝沢徹郎)
神村学園対大阪桐蔭 試合後、神村学園・川下(手前から2人目)は小田監督の話しを聞く(撮影・滝沢徹郎)
神村学園対大阪桐蔭 5回裏大阪桐蔭無死、吉田(左)の打球を処理し一塁へタッチする藤田(撮影・江口和貴)
神村学園対大阪桐蔭 8回表神村学園無死、打席で声を出す代打川下(撮影・上山淳一)

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【センバツ】8強出揃う 大阪桐蔭は3年連続、報徳学園2年連続 中央学院、青森山田は初/詳細

<センバツ高校野球>◇27日◇2回戦4試合

センバツ高校野球第8日は2回戦残り4試合が行われベスト8が出そろった。第1試合は中央学院(千葉)が宇治山田商(三重)を7-6で破り初の8強。第2試合は青森山田がタイブレークで広陵(広島)にサヨナラ勝ち。第3試合は大阪桐蔭が神村学園(鹿児島)を4-2で下し3年連続のベスト8。第4試合は報徳学園(兵庫)が常総学院(茨城)に快勝し2年連続の8強入り。準々決勝は明日28日に行われる。

第4試合:報徳学園6-1常総学院

チーム
報徳
常総

【常】小林、平、斎藤、小林

【報】間木、伊藤

報徳学園対常総学院 常総学院先発の小林(撮影・江口和貴)

常総学院対報徳学園 報徳学園先発の間木(撮影・滝沢徹郎)

報徳学園対常総学院 3回表報徳学園1死一、二塁、斎藤の先制適時打で生還する福留(左)(撮影・江口和貴)

報徳学園対常総学院 5回裏常総学院2死一、二塁、若林を三ゴロに仕留めバンザイする間木(撮影・江口和貴)

第3試合:神村学園2-4大阪桐蔭

チーム
神村
桐蔭

【桐】森、中野

【神】上川床、早瀬、今村、千原、釜

【本】境(桐=大会第3号)

神村学園対大阪桐蔭 大阪桐蔭先発の森(撮影・江口和貴)

神村学園対大阪桐蔭 1回表神村学園2死一塁、正林は中前打を放つ(撮影・上山淳一)

神村学園対大阪桐蔭 1回表神村学園2死一、三塁、打者・岩下の時、森(左)の暴投の間に先制生還する三走入耒田(手前)(撮影・上山淳一)

神村学園対大阪桐蔭 神村学園先発の上川床(撮影・江口和貴)

神村学園対大阪桐蔭 3回裏大阪桐蔭2死一塁、適時三塁打を放つ徳丸(撮影・江口和貴)

神村学園対大阪桐蔭 3回裏大阪桐蔭2死一塁、徳丸は中越え適時三塁打を放ち三塁へ向かう(撮影・上山淳一)

神村学園対大阪桐蔭 3回裏大阪桐蔭2死一塁、徳丸の適時三塁打で笑顔を見せる西谷監督(撮影・江口和貴)

神村学園対大阪桐蔭 6回裏大阪桐蔭無死、境は右越えランニング本塁打を放つ(撮影・上山淳一)

神村学園対大阪桐蔭 5回裏大阪桐蔭無死、ランニング本塁打とする境。捕手木下(撮影・江口和貴)

神村学園対大阪桐蔭 試合後、勝利球を手にする大阪桐蔭・ラマル(左端)(撮影・江口和貴)

神村学園対大阪桐蔭 試合後、応援席にあいさつし引き揚げる神村学園の選手たち。中央は小田監督(撮影・江口和貴)

第2試合:広陵5-6青森山田

チーム10
広陵
山田1X

※10回以降タイブレーク

【山】桜田、関

【広】高尾

広陵対青森山田 青森山田先発の桜田朔(撮影・上山淳一)

広陵対青森山田 力投する広陵先発の高尾(撮影・上山淳一)

広陵対青森山田 4回裏青森山田無死、対馬はバットを折られるもファンブルで出塁する(撮影・滝沢徹郎)

広陵対青森山田 6回表広陵2死一塁、三塁手菊池伊は高尾の邪飛を好捕する(撮影・上山淳一)

広陵対青森山田 6回表広陵2死一塁、三塁手菊池伊は高尾の邪飛を好捕する(撮影・上山淳一)

広陵対青森山田 6回表広陵2死一塁、三塁手菊池伊は高尾の邪飛を好捕する(撮影・上山淳一)

広陵対青森山田 6回表広陵2死一塁、三塁手菊池伊は高尾の邪飛を好捕する(撮影・上山淳一)

広陵対青森山田 9回裏青森山田1死満塁、佐藤隆は左越え3点適時三塁打を放ち三塁へ向かう。右は三塁手池田(撮影・上山淳一)

広陵対青森山田 10回裏青森山田無死満塁、原田のサヨナラ犠飛で歓喜する選手たち(撮影・江口和貴)

第1試合:中央学院7-6宇治山田商

チーム
中央
宇治

【宇】加古、長谷川、田中、中村

【中】臼井、颯佐

中央学院対宇治山田商 2回表中央学院1死一、三塁、臼井は先制中犠飛を放つ(撮影・滝沢徹郎)

中央学院対宇治山田商 3回表中央学院2死一、二塁、颯佐の右前打で中継が乱れ生還する二走水嶋(手前)。捕手小泉(撮影・上山淳一)

中央学院対宇治山田商 2回裏宇治山田商2死一、三塁、加藤の捕邪飛を好捕する飯山(撮影・滝沢徹郎)

中央学院対宇治山田商 3回表中央学院2死一、二塁、颯佐は右前適時打を放つ(撮影・滝沢徹郎)

中央学院対宇治山田商 4回表中央学院2死二塁、中村の打球を取り損ねる中堅手山本(左)と右翼手阪口(撮影・滝沢徹郎)

中央学院対宇治山田商 8回裏宇治山田商1死一、三塁、三塁走者郷(後方)はホームスチールを決める。捕手飯山(撮影・滝沢徹郎)

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【センバツ】ベスト8出揃った 報徳学園は快勝で2年連続 準々決勝で大阪桐蔭と対戦/一覧

報徳学園対常総学院 5回裏常総学院2死一、二塁、若林を三ゴロに仕留め、勢いよくベンチに引き揚げる間木(撮影・江口和貴)

<センバツ高校野球:報徳学園6-1常総学院>◇27日◇2回戦

ベスト8が出そろった。2回戦最後のカードは報徳学園(兵庫)が常総学院(茨城)に快勝し2年連続の8強入りを決めた。報徳学園は明日28日の準々決勝で同じ近畿勢の大阪桐蔭と対戦する。

3回、4番斎藤佑征の適時打で1点を先制。4回には9番間木歩の適時内野安打で1点追加。5回には4安打を集め3点。終盤8回にも追加点を奪った。

守っては先発の間木が好投。8回を5安打1失点に抑えた。

常総学院は25日の初戦で完封勝利を挙げた小林芯汰が中1日で先発。しかし制球にも苦しみ5回10安打5失点で降板。打線も1点止まりで9年ぶりの8強を逃した。

<28日の準々決勝組み合わせ>

第1試合:星稜(石川)-阿南光(徳島)

第2試合:高崎健康福祉大高崎(群馬)-山梨学院

第3試合:中央学院(千葉)-青森山田

第4試合:大阪桐蔭-報徳学園(兵庫)

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【センバツ】神村学園・川下晃汰の早い反抗期を終わらせたのは南の国からやって来た少年たちの…

神村学園対大阪桐蔭 9回表、ベンチからチームメートを鼓舞する神村学園・川下(左)(撮影・滝沢徹郎)

<センバツ高校野球:大阪桐蔭4-2神村学園>◇27日◇2回戦

神村学園・川下晃汰主将(3年)は思春期の訪れが早かった。

母の由紀さん(45)は「小5とかの頃?…」と記憶をたどる。元甲子園球児の父は厳しい。川下自身もプレーにもイライラした。いつしか「分かってるから」「黙れ」と反抗するようになった。

1月10日、早生まれ。中1夏にU-12の侍ジャパンに選ばれた。背番号1。台湾でのW杯で、南太平洋からやって来たフィジー代表に30対0で勝った。忘れられない。

「自分の考え方が大きく変わりました。相手のグローブがぼろぼろで。バッテ(打撃用手袋)もなくて。でもみんな一生懸命で。野球できるのも、野球道具を買ってもらえるのも、当たり前じゃないっていうのをすごく感じました」

反抗期は早々に店じまい。「ありがとう」が自然と口につき、リスペクトの精神も芽生えた。センバツ開幕前のキャプテントーク。川下は他31校のどの主将よりも群を抜いて楽しそうに、周囲の話に耳を傾けた。「大阪桐蔭の主将とか僕と同じ2ケタ背番号で。すごく勉強になりました」。その強豪に敗れ、思いは夏に持ち越し。「親にも結果で恩返ししたいです」と照れずに言った。【金子真仁】

神村学園対大阪桐蔭 9回表、ベンチからチームメートを鼓舞する神村学園・川下(左)(撮影・滝沢徹郎)
神村学園対大阪桐蔭 試合後、神村学園・川下(手前から2人目)は小田監督の話しを聞く(撮影・滝沢徹郎)
神村学園対大阪桐蔭 試合後、神村学園・川下(手前から2人目)は小田監督の話しを聞く(撮影・滝沢徹郎)
神村学園対大阪桐蔭 8回表神村学園無死、打席で声を出す代打川下(撮影・上山淳一)
神村学園対大阪桐蔭 8回表神村学園無死、代打川下は遊ゴロに倒れる(撮影・上山淳一)

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【センバツ】星稜、ゴジラ超えなるか 阿南光は2試合連続2桁Kの吉岡暖が盤石/第9日見どころ

星稜・佐宗翼(左)と阿南光・吉岡暖

<センバツ高校野球:星稜-阿南光>◇28日◇準々決勝

昨秋明治神宮大会王者の星稜(石川)が、同校初のセンバツ8強超えを狙う。1回戦は21世紀枠で出場した田辺(和歌山)と接戦を演じたが、9回に勝ち越しの2点を奪って突き放した。2回戦・八戸学院光星(青森)戦も熱戦となったが、エース佐宗翼(3年)が大会注目の好投手、洗平比呂(3年)に投げ勝った。能登半島地震の被災地、石川県の代表としての意識も高く、接戦を制する集中力につなげている。松井秀喜(元ヤンキース)ら名だたるOBも果たせなかった春の8強超えに挑む。

対する阿南光は、投打のバランスのよさが光る。エース吉岡暖(はる=3年)は、1回戦・豊川(愛知)戦は11奪三振4失点完投。2回戦は熊本国府を5安打14奪三振無四球で完封した。徳島県勢のセンバツでの1大会2度の2桁奪三振は「阿波の金太郎」と呼ばれた83年池田・水野雄仁(元巨人)投手以来の快挙。好投を続けるエースを、打線も勝負どころの好打で援護する。楽しみな対戦になりそうだ。

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【センバツ】大阪桐蔭3年連続8強 西谷監督が歴代単独トップの69勝目 境亮陽がランニング弾

神村学園対大阪桐蔭 神村学園に勝利し、大阪桐蔭の西谷監督は応援席へあいさつし引き揚げる(撮影・上山淳一)

<センバツ高校野球:大阪桐蔭4-2神村学園>◇27日◇2回戦

大阪桐蔭が神村学園(鹿児島)を破り3年連続8強入りを果たした。西谷浩一監督(54)は高嶋仁監督(智弁和歌山など)を抜き歴代単独トップとなる甲子園69勝目を挙げた。

西谷監督は「何度も言いますが私の数字ではないので。大阪桐蔭の歴史の数字なのでうれしく思っています」と話した。

1回表に1点を先制されたがその裏1死三塁から3番徳丸快晴の犠飛で同点。3回には徳丸の適時三塁打で1点を勝ち越した。さらに5回には1番境亮陽が右翼フェンス直撃のランニング本塁打(大会第3号)を放ち1点を加えた。6回にも犠飛で4点目を奪った。

甲子園初登板の注目2年生右腕・森陽樹は4回を2安打1失点。5回からは同じ2年生右腕の中野大虎が登板。5イニングを1失点に抑え逃げ切った。

神村学園は9回に2点差に迫ったが19年ぶりの8強を逃した。

<甲子園監督勝利数ランキング>

1 69勝 西谷浩一(大阪桐蔭)

2 68勝 高嶋 仁(智弁和歌山ほか)

3 58勝 中村順司(PL学園)

4 54勝 馬淵史郎(明徳義塾)

5 51勝 渡辺元智(横浜)

5 51勝 前田三夫(帝京)

7 40勝 木内幸男(常総学院ほか)

7 40勝 阪口慶三(東邦ほか)

9 39勝 中井哲之(広陵)

10 37勝 蔦 文也(池田)

10 37勝 小倉全由(日大三ほか)

12 35勝 尾藤 公(箕島)

13 33勝 深谷弘次(中京商ほか)

14 31勝 門馬敬治(東海大相模ほか)

14 31勝 原田英彦(龍谷大平安)

14 31勝 北野尚文(福井商)

17 30勝 竹田利秋(東北ほか)

◆400勝王手 大阪桐蔭が勝ち、大阪勢は春夏通算399勝目。都道府県別で全国初となる400勝へあと1勝とした。

◆ランニング本塁打 大阪桐蔭・境がランニング本塁打。センバツでは21年1回戦の中京大中京・櫛田理貴(対専大松戸)以来。大阪桐蔭では峯本匠が13年春に遠軽戦、同年夏に明徳義塾戦と春夏連続で記録している。

【イラスト】甲子園の監督通算勝利10傑
神村学園対大阪桐蔭 5回裏大阪桐蔭無死、ランニング本塁打とする境(撮影・江口和貴)
神村学園対大阪桐蔭 3回裏大阪桐蔭2死一塁、徳丸の適時三塁打で笑顔を見せる西谷監督(撮影・江口和貴)
神村学園対大阪桐蔭 試合後、大阪桐蔭・ラマル(中央)から勝利球を受け取らなかった西谷監督(左端)(撮影・江口和貴)
神村学園対大阪桐蔭 試合後、勝利球を手にする大阪桐蔭・ラマル(左端)(撮影・江口和貴)
神村学園対大阪桐蔭 8回を投げ終えた中野(左から2人目)は西谷監督の話しを聞きながら笑顔を見せる(撮影・上山淳一)
神村学園対大阪桐蔭 6回裏大阪桐蔭無死、境(手前)は右越えランニング本塁打を放ち生還する(撮影・上山淳一)
神村学園対大阪桐蔭 6回裏大阪桐蔭無死、境は右越えランニング本塁打を放ち生還する(撮影・上山淳一)
神村学園対大阪桐蔭 6回裏大阪桐蔭無死、境は右越えランニング本塁打を放ち三塁へ向かう(撮影・上山淳一)
神村学園対大阪桐蔭 6回裏大阪桐蔭無死、境(手前)は右越えランニング本塁打を放ち三塁へ向かう(撮影・上山淳一)
神村学園対大阪桐蔭 6回裏大阪桐蔭無死、境(手前)は右越えランニング本塁打を放ち三塁へ向かう(撮影・上山淳一)
神村学園対大阪桐蔭 6回裏大阪桐蔭無死、境(手前)は右越えランニング本塁打を放ち生還する(撮影・上山淳一)
神村学園対大阪桐蔭 6回裏大阪桐蔭無死、境は右越えランニング本塁打を放つ(撮影・上山淳一)
神村学園対大阪桐蔭 5回裏大阪桐蔭無死、ランニング本塁打の境(左)に声をかける西谷監督(撮影・江口和貴)
神村学園対大阪桐蔭 5回裏大阪桐蔭無死、ランニング本塁打の境(左)に声をかける西谷監督(撮影・江口和貴)
神村学園対大阪桐蔭 5回裏大阪桐蔭無死、ランニング本塁打の境(中央)に声をかける西谷監督(撮影・江口和貴)
神村学園対大阪桐蔭 5回裏大阪桐蔭無死、ランニング本塁打とする境(撮影・江口和貴)
神村学園対大阪桐蔭 5回裏大阪桐蔭無死、ランニング本塁打とする境(撮影・江口和貴)
神村学園対大阪桐蔭 3回裏大阪桐蔭2死一塁、徳丸は中越え適時三塁打を放ち三塁へ向かう(撮影・上山淳一)
神村学園対大阪桐蔭 大阪桐蔭2番手の中野(撮影・江口和貴)
神村学園対大阪桐蔭 4回表終了後、大阪桐蔭先発の森(左)に話す西谷監督(撮影・江口和貴)
神村学園対大阪桐蔭 1回裏、ベンチから指示を出す大阪桐蔭・西谷監督(右)(撮影・江口和貴)
神村学園対大阪桐蔭 1回裏、ベンチから指示を出す大阪桐蔭・西谷監督(右)(撮影・江口和貴)
神村学園対大阪桐蔭 3回裏大阪桐蔭2死一塁、適時三塁打を放った徳丸(中央)(撮影・江口和貴)
神村学園対大阪桐蔭 3回裏大阪桐蔭2死一塁、適時三塁打を放った徳丸(右)(撮影・江口和貴)
神村学園対大阪桐蔭 3回裏大阪桐蔭2死一塁、適時三塁打を放つ徳丸(撮影・江口和貴)
神村学園対大阪桐蔭 1回表神村学園2死一、三塁、打者・岩下の時、森(左)の暴投の間に先制生還する三走入耒田(手前)(撮影・上山淳一)

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【センバツ】大阪桐蔭・境亮陽が大会第3号、俊足飛ばしランニング本塁打 3安打で3得点に絡む

神村学園対大阪桐蔭 5回裏大阪桐蔭無死、ランニング本塁打とする境(撮影・江口和貴)

<センバツ高校野球:神村学園-大阪桐蔭>◇27日◇2回戦

大阪桐蔭の境亮陽外野手(3年)が、大会第3号となるランニング本塁打をマークした。1点リードの5回先頭打席で、神村学園の上川床の内角変化球を捉え、打球は高々と舞い上がって右翼左のフェンスに直撃。クッションボールが転々とする間に、境は50メートル5秒・8の快足を飛ばして一気に三塁を回り、足から滑り込んで本塁を踏んだ。

境は初回に三塁への内野安打、3回1死からは左前打を放ち、このランニング本塁打で猛打賞となった。ここまでの3得点はすべて境が記録した。

◆ランニング本塁打 大阪桐蔭・境がランニング本塁打。センバツでは21年1回戦の中京大中京・櫛田理貴(対専大松戸)以来。大阪桐蔭では峯本匠が13年春に遠軽戦、同年夏に明徳義塾戦と春夏連続で記録している。

◆400勝王手 大阪桐蔭が勝ち、大阪勢は春夏通算399勝目。都道府県別で全国初となる400勝へあと1勝とした。

神村学園対大阪桐蔭 5回裏大阪桐蔭無死、ランニング本塁打とする境(撮影・江口和貴)
神村学園対大阪桐蔭 5回裏大阪桐蔭無死、ランニング本塁打とする境(撮影・江口和貴)
神村学園対大阪桐蔭 5回裏大阪桐蔭無死、ランニング本塁打とする境。捕手木下(撮影・江口和貴)
神村学園対大阪桐蔭 5回裏大阪桐蔭無死、ランニング本塁打とする境。捕手木下(撮影・江口和貴)
神村学園対大阪桐蔭 5回裏大阪桐蔭無死、ランニング本塁打とする境。捕手木下(撮影・江口和貴)
神村学園対大阪桐蔭 5回裏大阪桐蔭無死、ランニング本塁打とした境(撮影・江口和貴)
神村学園対大阪桐蔭 6回裏大阪桐蔭無死、境は右越えランニング本塁打を放つ(撮影・上山淳一)
神村学園対大阪桐蔭 5回裏大阪桐蔭無死、ランニング本塁打の境(中央)に声をかける西谷監督(撮影・江口和貴)
神村学園対大阪桐蔭 6回裏大阪桐蔭無死、境(手前)は右越えランニング本塁打を放ち生還する(撮影・上山淳一)
神村学園対大阪桐蔭 5回裏大阪桐蔭無死、ランニング本塁打の境(左)に声をかける西谷監督(撮影・江口和貴)
神村学園対大阪桐蔭 6回裏大阪桐蔭無死、右翼手正林は境の打球を追うがランニング本塁打となる(撮影・上山淳一)
神村学園対大阪桐蔭 6回裏大阪桐蔭無死、境(手前)は右越えランニング本塁打を放ち三塁へ向かう(撮影・上山淳一)
神村学園対大阪桐蔭 6回裏大阪桐蔭無死、境は右越えランニング本塁打を放ち三塁へ向かう(撮影・上山淳一)
神村学園対大阪桐蔭 6回裏大阪桐蔭無死、境(手前)は右越えランニング本塁打を放ち三塁へ向かう(撮影・上山淳一)
神村学園対大阪桐蔭 6回裏大阪桐蔭無死、境(手前)は右越えランニング本塁打を放ち生還する(撮影・上山淳一)
神村学園対大阪桐蔭 6回裏大阪桐蔭無死、境は右越えランニング本塁打を放ち生還する(撮影・上山淳一)
神村学園対大阪桐蔭 5回裏大阪桐蔭無死、ランニング本塁打となった境の打球を処理する右翼手正林(撮影・江口和貴)
神村学園対大阪桐蔭 5回裏大阪桐蔭無死、ランニング本塁打となった境の打球を処理する右翼手正林(撮影・江口和貴)

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【センバツ】広陵・高尾響、粘りきれずサヨナラ負け 3度目の正直ならず「夏は必ず日本一を」

広陵対青森山田 力投する広陵先発の高尾(撮影・上山淳一)

<センバツ高校野球:青森山田6-5広陵>◇27日◇2回戦

広陵(広島)のエース高尾響投手(3年)は自身3度目の甲子園でまたしても終盤に粘りきれず2回戦で散った。

序盤から相手打線を寄せ付けなかった。四死球や失策で走者を背負う場面はあったが、7回まで安打を許さず。「バッターを打たせて取る気楽な感じで投げられたのでそれが7回までのノーヒットピッチングになったのかな」と快投。木製バットを使った相手に対して外角変化球や内角直球でバットを折る場面もあった。

終盤に一転した。2点先制した直後の8回は先頭に初安打を許すと、2失点で同点とされる。3点を勝ち越した9回も自己最速タイの148キロを計測するなど、エンジン全開だったが3失点でタイブレークに突入。5-5の10回に無死満塁から4番に全球直球勝負を挑んだがサヨナラ犠飛を許して敗れた。「リードして、自分の中では楽にいこうと思ったんですけど、連打を食らって力みがあって失点につながった。そこの自分の悪いところが出た。打たせないという気持ちから力んでしまってそれが甘いコースに入ってしまった」と肩を落とした。

バットは3度折ったが、試合には敗れた。3度目の甲子園はまたしても悔しさの残る結果となった。「全部あと1歩のところで負けてしまっている。しっかり勝ち切って、全部の悔しさを出せるようにやっていきたい。春に取れなかった日本一を夏は必ず取れるように、甲子園に帰れるようにやっていきたい」。夏こそ“4度目の正直”で頂点を目指す。

◆タイブレークでまた黒星 広陵は昨夏3回戦の慶応戦(延長10回●3-6)に続きタイブレークで敗戦。甲子園で2度のタイブレーク黒星となった学校は初めて。エース高尾は昨夏に続きタイブレークで6失点完投負け。

◆タイブレーク 広陵-青森山田戦は甲子園で春夏通算20度目のタイブレーク。20度のうち裏の攻撃チームが14勝。

広陵対青森山田 広陵先発の高尾(撮影・江口和貴)
広陵対青森山田 試合後、ベンチ前に整列する高尾(左から8人目)ら広陵の選手たち(撮影・江口和貴)
広陵対青森山田 力投する広陵先発の高尾(撮影・上山淳一)
【イラスト】甲子園のタイブレーク

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【センバツ】青森山田・対馬陸翔、木製バット折られた分取り返す8回同点打 森友哉モデルで結果

広陵対青森山田 8回裏青森山田1死満塁、対馬は右2点適時打を放つ(撮影・滝沢徹郎)

<センバツ高校野球:青森山田6-5広陵>◇27日◇2回戦◇甲子園

青森山田・対馬陸翔外野手(3年)は4回の第2打席、実戦で初めて木製バットを折った。折られた分をしっかり、取り返した。

2点を先制された直後の8回1死満塁、広陵・高尾のスライダーをバットの先で右翼へ飛ばした。バットを折られたのと似たような球。「基本的にずっとアウトコースで攻め続けられていたので、初球そこらへん来るかなと思っていたので、アウトコース狙って変化球だったので、しっかりボールの方向に逆らわずに打つことができました」と振り返った。貴重な同点打になった。

新機軸の低反発バットは打感が合わず、もともと自主練習で使っていた木製バットを選んだ。「あまり迷いはなかったです。自分が打ってチームが勝てれば、木製を使っても大丈夫かなと思って」。

木は「折れやすいし、痛い」という。でも大会前の練習試合では木でも本塁打を放つなど、順応してきている。1回戦は890グラムの鈴木誠也モデルで、この日は870グラムの森友哉モデル。試行錯誤しながら結果を出している。

中堅守備でも9回にダイビングキャッチに成功し、タイブレークの延長10回は三塁側への送りバントが見事に安打に。もちろん、バントも木製で練習してる。「(従来の)金属バットより打球も死にやすいので」。直後に4番原田がサヨナラ犠飛を放った。

10本持ち込んだバットが1本折れ、残りは890グラムが8本と870グラムが1本。「次は今と同じ軽いので行って、もう1本折れたら前のに戻そうと思います」。頂点まであと3勝。木を貫く。【金子真仁】

広陵対青森山田 8回裏青森山田1死満塁、対馬の右前2点適時打で生還し喜ぶ佐藤隆(左)(撮影・上山淳一)
広陵対青森山田 4回裏青森山田無死、対馬はバットを折られるもファンブルで出塁する(撮影・滝沢徹郎)
広陵対青森山田 4回裏青森山田無死、対馬はバットを折られるもファンブルで出塁する(撮影・滝沢徹郎)
中央学院対宇治山田商 4回表青森山田無死、対馬の折れたバットを拾う三塁手土居(撮影・上山淳一)
中央学院対宇治山田商 4回表青森山田無死、対馬の折れたバットを拾う三塁手土居(撮影・上山淳一)
京都国際対青森山田 7回表京都国際無死、三谷誠弥の打球を好捕する対馬陸翔(撮影・石井愛子)
京都国際対青森山田 7回表京都国際無死、三谷誠弥の打球を好捕する対馬陸翔(撮影・石井愛子)
京都国際対青森山田 7回表京都国際無死、三谷誠弥の打球を好捕する対馬陸翔(撮影・石井愛子)
京都国際対青森山田 7回表京都国際無死、三谷の打球を好捕する対馬(撮影・浅見桂子)
広陵対青森山田 8回裏青森山田1死満塁、対馬は右前2点適時打を放つ(撮影・上山淳一)
広陵対青森山田 8回裏青森山田1死満塁、対馬は右2点適時打を放つ(撮影・滝沢徹郎)
広陵対青森山田 8回裏青森山田1死満塁、対馬の2点適時打にガッツポーズで喜ぶ兜森監督(撮影・滝沢徹郎)

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【センバツ】中央学院・颯佐心汰が好投し8強 ラーメン居酒屋経営の父直伝の腕前で打者を料理

中央学院対宇治山田商 宇治山田商に勝利し笑顔を見せる颯佐(左から2人目)ら中央学院ナイン(撮影・上山淳一)

中央学院(千葉)が宇治山田商(三重)に競り勝ち、初の8強入りを果たした。野手と投手の二刀流・颯佐心汰(さっさ・ここた)内野手(3年)が、5番遊撃手で2安打1打点、6回途中からリリーフに立って8回に1点差に迫られたが、力強い真っすぐを武器に逃げ切った。ラーメン居酒屋の息子が熱々な戦いを提供した。青森山田もタイブレークの末、広陵(広島)にサヨナラ勝ちし、3度目の出場で初の8強入りを果たした。

   ◇   ◇   ◇

粘り強さでは誰にも負けない。7-4で迎えた8回。6回途中からマウンドに上がった颯佐は1点差に詰め寄られても強い気持ちは忘れない。1死二塁から得意の真っすぐで空振り三振。さらに一邪飛に仕留めリードを守り切った。「負けたくない気持ちをボールにぶつけられました」。

2試合連続で二刀流の活躍だ。5番遊撃で先発出場し、3回には2死一、二塁から右前適時打。「どんな役割でも勝ちたい気持ちが強い」。攻守の要として宇治山田商の勢いを飲み干した。

両親譲りの“コシの強さ”だ。実家は千葉県内で人気のラーメン居酒屋「遊遊亭」を営む。その名物が「こしょうソバ」。「モチモチの麺にコクのある野菜あんかけ濃厚スープ。たっぷりのこしょうで、ピリリと辛さがうまい」。熱い粘り強さが、体に染み付いている。

昨秋、新チームから取り入れた部内部活では、クッキング部に所属。「常に、おいしいチャーハンを追求しています」と、大好物のラーメンではなく、チャーハンに挑戦する、クッキングも二刀流? で「この調味料を入れたらどうかな…」と普段からイメージを膨らませ年末のクリスマスでチームメートに振る舞う。味にも妥協なしのこだわりぶりだ。

両親への熱々な思いも忘れない。小2で野球を始めたが、いつも自主練習は壁当て。「お店が休みの月曜日に父がキャッチボールの相手をしてくれるのが1番の楽しみでした」。両親が働く後ろ姿を見て育ち、その苦労を心に刻んだからこそ、道具の大切さは身に染みて感じている。最初に買ってもらったグラブは今でも宝物だ。「活躍して、両親に感謝の気持ちを伝えたい」。この大舞台での活躍に、思いを込めた。

チーム初の8強入りを決め勢いに乗る。「気持ちでは負けないように、チームや家族のために、腕を振るだけ」。次は手際良くサッサと料理する。【保坂淑子】

中央学院対宇治山田商 6回裏宇治山田商2死一塁、2番手で登板する颯佐(撮影・上山淳一)
中央学院対宇治山田商 6回裏途中から中央学院2番手で登板し、試合を締めた颯佐(撮影・滝沢徹郎)
中央学院対宇治山田商 6回裏途中から中央学院2番手で登板し、試合を締めた颯佐(撮影・滝沢徹郎)
中央学院対宇治山田商 6回裏途中から中央学院2番手で登板し、試合を締めた颯佐(撮影・滝沢徹郎)
中央学院対宇治山田商 3回表中央学院2死一、二塁、颯佐は右前適時打を放つ(撮影・滝沢徹郎)
中央学院対宇治山田商 3回表中央学院2死一、二塁、颯佐は右前適時打を放つ(撮影・滝沢徹郎)
中央学院対宇治山田商 3回表中央学院2死一、二塁、颯佐の右前適時打で生還する二塁走者水嶋(右)。捕手小泉(撮影・滝沢徹郎)

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【センバツ】宇治山田商、7点差から追い上げも1点届かず 監督は「半年でこんなに成長」

中央学院対宇治山田商 中央学院に敗れ肩を落とす宇治山田商の選手たち(撮影・滝沢徹郎)

<センバツ高校野球:中央学院7-6宇治山田商>◇27日◇2回戦

宇治山田商が接戦の末、敗れた。堅実な守備を心がけていたナインだったが、内野手2人が相手走者がいる場面で失策するなどし、白星を逃した。

4回には7点差をつけられていたが、8回までに6点を追い上げる猛攻撃を見せた。村田治樹監督(53)は「7対0からで。本当に十何点最後までとられていいかなとか、とらんと終わらへんとか冗談言いながらですけど。もう少し早く(得点を返して)戻してやればなと悔やまれるので、僕ももう少しこの子たちの力を出せるすべを身につけたい」と振り返った。

前チームは県大会決勝で敗戦し、甲子園行きの切符をあと1歩で逃した。高校野球の監督として30年近いキャリアを持つ村田監督は、監督として甲子園で初めて指揮をとった今大会を「すごく時間はかかりましたけど、本当に選手にここに連れてきてもらってありがたいなという思いと、新チーム始まった時のことを考えると、この半年でこんなに高校生、成長するんだなっていう高校生ってすごいなっていう部分は感じました」と語り、球場を後にした。

中央学院対宇治山田商 試合後、甲子園の土を集める宇治山田商の選手たち(撮影・滝沢徹郎)
中央学院対宇治山田商 中央学院に敗れ、甲子園球場の土を拾う宇治山田商の選手たち(撮影・上山淳一)
中央学院対宇治山田商 応援席にあいさつを終え、引きあげる宇治山田商の選手たち(撮影・上山淳一)
中央学院対宇治山田商 戦況を見守る宇治山田商・村田監督(撮影・滝沢徹郎)

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【センバツ】青森山田がタイブレーク制し初の8強 広陵を破ったチームが昨年は春も夏もV

広陵対青森山田 10回裏青森山田無死満塁、原田のサヨナラ犠飛で歓喜する選手たち(撮影・江口和貴)

<センバツ高校野球:青森山田6-5広陵>◇27日◇2回戦

青森山田がタイブレークの末、広陵(広島)にサヨナラ勝ちし初の8強入りを決めた。

9回裏に3点差を追いつき5-5でタイブレークへ。10回表を無失点に抑えるとその裏、無死満塁から4番原田純希がサヨナラ犠飛を放った。

広陵を破った昨年春の山梨学院、昨年夏の慶応はいずれも優勝している。

広陵はプロ注目右腕の高尾響は7回までノーヒットの好投。しかし8回、先頭打者に初安打となる二塁打を打たれ、ここから2失点。9回裏も3点リードを守りきれず同点に追いつかれると10回裏に力尽きた。

青森山田は明日28日の準々決勝で中央学院(千葉)と対戦する。

◆タイブレーク 広陵-青森山田戦は甲子園で春夏通算20度目のタイブレーク。20度のうち裏の攻撃チームが14勝。

広陵対青森山田 8回裏青森山田1死満塁、対馬の右前2点適時打で生還し喜ぶ佐藤隆(左)(撮影・上山淳一)
広陵対青森山田 9回裏青森山田1死満塁、佐藤隆は左越え3点適時三塁打を放ち三塁へ向かう。右は三塁手池田(撮影・上山淳一)
【イラスト】甲子園のタイブレーク

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【センバツ】 大阪桐蔭の151キロ右腕、森陽樹がいよいよ聖地デビュー 190cmの怪物候補

大阪桐蔭・森陽樹(2023年10月撮影)

<センバツ高校野球:神村学園-大阪桐蔭>◇27日◇2回戦◇甲子園

大阪桐蔭の151キロ右腕、森陽樹(はるき)投手(2年)がいよいよ甲子園デビューを果たす。スタメンが発表され「9番投手」に森の名前が記された。

森は昨秋の近畿大会で頭角を現し、決勝の京都外大西戦では先発で7回無失点と快投をみせた。今大会前には「見ているみんなを圧倒するっていうか、誰もが驚くようなピッチングがしたい」と話していた。

北海(北海道)との1回戦では出番はなかったが、西谷浩一監督(54)は「状態も悪くないですし、しっかりとゲームをつくってほしい」と期待を寄せ、「まだ下級生なので、粗削りなところはありますけども、スケールの大きなピッチャーになってもらいたいということで、じっくりやっているところです」と話した。

身長190センチの長身を誇る怪物候補が、いよいよ聖地でベールを脱ぐ。

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【センバツ】初の8強進出中央学院 28日の準々決勝へ先発臼井夕馬「行くつもりで準備」

中央学院対宇治山田商 中央学院先発の臼井(撮影・上山淳一)

<センバツ高校野球:中央学院7-6宇治山田商>◇27日◇2回戦◇甲子園

中央学院(千葉)が宇治山田商(三重)の猛追をしのぎ、初の8強入りを決めた。

初戦に続き、先発を任されたのは背番号10の臼井夕馬投手(3年)。5回まで1失点の好投で、ゲームメーク。バットでは2回に1死一、三塁から中犠飛を放ち、先制点を挙げた。

しかし6回。好投を続けていた臼井は、相手打線にのみ込まれ、一挙3失点。5回2/3 を4失点でマウンドを降りた。遊撃手の颯佐心汰内野手(3年)が救援に回り、8回に1点差に迫られながらも継投で逃げ切った。臼井は「(序盤の)点数のまま行きたかったんですけど、ちょっと乱れてしまったところがあって。宇治山田さんの粘り強い打線につかまってしまって、そこがやっぱり課題だと思います」と反省した。

雨天順延の影響で翌日(28日)に準々決勝を迎える。背番号10は「(連投について)行くつもりで準備しています。1戦1戦勝ってきたので、次の準々決勝も頑張っていきたいと思います」と力を込めた。

中央学院対宇治山田商 中央学院先発の臼井(撮影・滝沢徹郎)
中央学院対宇治山田商 2回表中央学院1死一、三塁、臼井は先制中犠飛を放つ(撮影・滝沢徹郎)

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