日刊スポーツ

長岡大手エース荒木駿佑完封 再三のピンチも「自分のタイミングで投げた」

長岡大手エース荒木駿佑完封 再三のピンチも「自分のタイミングで投げた」

長岡対長岡大手 初回無死満塁のピンチを切り抜け完封投球した長岡大手・荒木

<春季高校野球新潟大会:長岡大手1-0長岡>◇5日◇3回戦◇長岡市悠久山野球場

長岡大手はエース荒木駿佑(3年)の完封投球で長岡に1-0で勝った。初回に無死満塁のピンチを背負うなど、7安打されながらも無失点で抑えた。

荒木はピンチにも顔色ひとつ変えなかった。1回表無死満塁。いきなり危機にも冷静だった。相手の中軸を迎えるが4番を投ゴロに打ち取り、本塁に送球し1死。5番は二ゴロ併殺に仕留めた。「焦らず自分のタイミングで投げることを心掛けた」。

味方が奪った得点は初回の1点だけ。ただ荒木には十分だった。「仲間が先制してくれたので楽になった」と言う。3回は無死一、二塁、8回は2死二、三塁とピンチを招いても決定打を許さず完封。相手が変化球狙いと読むと、中盤以降は直球主体の配球に変えた。昨秋に計測した球速は120キロだったが「球速で測れない切れと伸びがある」と自身の投球を評する。

4回戦の相手は昨秋4強の東京学館新潟。荒木は「打線に3、4点取って欲しい。自分は最少失点で抑える」と私学との対決を楽しみにしていた。【涌井幹雄】

長岡対長岡大手 ピンチを抑え、無表情でベンチに戻る長岡大手の荒木

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新潟明訓・大滝快晴二塁打2本 高橋佑季との1、2番コンビで得点の夢実現

高橋の2ラン本塁打で笑顔で生還する新潟明訓・大滝(右)

<春季高校野球新潟大会:新潟明訓11-0新潟南>◇5日◇3回戦◇鳥屋野運動公園

新潟明訓は新潟南に11-0の7回コールド勝ち。1番の大滝快晴二塁手(2年)が初戦の無安打をバネに2本の二塁打を放つ活躍を見せた。

2試合連続で1番に起用された新潟明訓・大滝が4打数2安打、1打点と大暴れした。5回に二塁打。7回にも二塁打を放ち、2番高橋佑季(3年)の本塁打で満面の笑みでホームを踏んだ。「いつか1、2番で点取る」と話していた高橋とのコンビでの得点に「やっと夢がかなってうれしかった」。初戦2回戦の新潟第一戦は無安打で悔し涙を流した。「絶対に次はチームの役に立つ!」と臨んだ試合で大役を果たし「うれしかった」。

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静岡は3位決定戦で敗れる エラー、四球絡み初回の大量5失点が響く

先発で6失点を喫した静岡の鈴木修

<春季高校野球静岡県大会:浜松工6-3静岡>◇5日◇静岡市・草薙球場◇3位決定戦

静岡には序盤の大量失点が響いた。

先発の鈴木修矢投手(2年)が初回、先頭を味方エラーで出塁させリズムを乱すと、3四球も絡み5失点。打線が中盤以降に反撃したが、届かなかった。池田新之介監督(43)は「取れるアウトをきちんと取る。その大切さを意識付けさせないと」と渋い表情。夏に向けて「選手たちも、今日の試合で泥くさくやることの必要性を感じたのではないか」と話した。

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掛川西に収穫多き準優勝 ダブルエース温存する中、控え選手が奮闘

整列に向かう掛川西の選手たち

<春季高校野球静岡県大会:掛川西2-3藤枝明誠>◇5日◇静岡市・草薙球場◇決勝

掛川西には収穫多き準優勝だった。

沢山、榊原のダブルエースを温存する中、控え選手が奮闘。投手陣は高橋遼冬(はると、3年)岩沢孔大(2年)後藤響(3年)の継投で7安打3失点と粘り、今大会初先発した秋の正捕手・中山一輝(3年)も、8回の二盗阻止に加えて2安打と復調を示した。大石卓哉監督(41)は「夏に向けてチーム内の競争が激しくなった」。決勝で見えた総合力アップの兆しに、手応えを得ていた。

ピンチでマウンドに集まる掛川西ナイン

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浜松工・太田涼介が完投勝利 変化球のキレを磨き夏までにさらなる成長誓う

笑顔でグラウンドを引き揚げる浜松工・太田涼(右手前)

<春季高校野球静岡県大会:浜松工6-3静岡>◇5日◇静岡市・草薙球場◇3位決定戦

浜松工の左腕・太田涼介投手(2年)が、3失点完投でチームを3位に導いた。

初回に大量5点の援護を受け、「気楽に投げられた」。変化球主体の投球で、最後までリードを守り抜いた。夏の県大会では、エースナンバーを狙う背番号「18」は「夏は(背番号)1番を取りたい。もっと真っすぐを速く見せるために、変化球のキレを磨く必要がある」と浮かれず、さらなる成長を誓った。

9回8安打3失点と力投した浜松工・太田涼

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県立伝統校水戸一、届かなかったアウト2つ「強くなろう」の原因究明

水戸一対常磐大高 サヨナラのホームを許し、膝に手をつく水戸一主将の境堀(撮影・保坂淑子)

<We Love Baseball>

<春季茨城大会:常磐大高5-4水戸一>◇5日◇準決勝◇J:COMスタジアム土浦

私学が強い時代にあって県立伝統校の躍進となれば、地元高校野球ファン、OBの熱も一層熱くなる。水戸一は58年ぶりの関東大会出場をかけた常磐大高戦で逆転サヨナラ負けした。

9回裏の守り。勝つチャンスは3度あった。無死一塁で二飛で走者が飛び出したが、併殺を失敗した。けん制で走者を一、二塁間に誘い出すも、挟殺プレーに失敗。1死満塁では一ゴロを失策し、1点差に迫られた。最後は中前への打球にセンターが猛ダッシュしたが後逸した。木村優介監督(36)は「最後は甘さが出ました。挟殺プレーの時、選手には関東大会が見えていたと思います」と言い、2死目がとれない苦しさの中に、OBで「野球の父」と慕われる飛田穂洲氏が残した「一球入魂」の本質も見ようとした。

「ここから強くなろうと言います」

守備の乱れに絡んだ4番で二塁の中山晃靖内野手(2年)は、頭脳明晰(めいせき)を感じさせる言葉で振り返った。「二飛を捕球後、一塁に投げましたが、送球が走者の進路とかぶりました。(一塁手の)野々下さんは捕りづらかったと思います」。挟殺プレーには「ショートに任せ過ぎました。自分も挟殺に入ればよかった。それが影響して野々下さんが追いタッチになったと思います」。

最後の場面、センター栗林の後逸はどう感じたか。「ここは外野が弾むと確認してました。それを計算しての捕球体勢だったと。でも、あまり弾まなかった。二走を刺すしかなかった。全力で前に出た中でのプレーだったと思います」。

あとアウト2つに届かなかったことに、偏差値も名門も関係ない。それでも屈辱の逆転サヨナラの中で現実を正しく記憶して、原因を探ろうとする姿勢は好感が持てた。「こうした場面で自分たちが陥る状況がわかりました。打開するため、みんなでいつものように1回表から1つずつプレーを検証していきます」。その司会は栗林が受け持つ。これも厳しい作業になりそうだが、こうした取り組みがあるからこそ、伝統校として県民から大切にされているのだ。

水戸一対常磐大高 逆転サヨナラ負けで、58年ぶりの関東大会出場を逃し、ガックリ肩を落とす水戸一の選手たち(撮影・保坂淑子)

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仙台育英は部内リーグ戦ガチンコ勝負「夏勝つ前にチーム内で勝て」須江監督

ノックを打つ仙台育英・須江監督

熾烈(しれつ)を極めた選考レースはもう始まっている。今春センバツ8強の仙台育英(宮城)は3日、同校グラウンドで紅白戦を行った。

現在は春の宮城県大会の各地区予選が中止となり、対外試合の自粛を余儀なくされている。そこで同校では4月から部内リーグ戦を開催。上からA、B、C、Dのチームに実力順に野手10人を振り分け、投手陣は各チーム5人。まず、選手が“ドラフト指名”し、競合抽選で2投手を選んだ。残りの3投手はウエーバー制を採用。そして、リーグ優勝チームは春の県大会(5月13日開幕、仙台市民球場、石巻市民球場)の試合に優先的に先発起用される。先発起用をかけた4チームによる「ガチンコ勝負」は、県大会前まで続く。

3月30日。準々決勝で天理(奈良)に3-10と完敗し、東北勢悲願の甲子園優勝とはならなかった。須江航監督(37)は「第三者的な目線から仙台育英を見た時にどうなのかというと、自分たちの展開に持っていければ力を発揮するが、思い通りの展開にいかなかった時は弱い。想定した試合プランから外れた時に、はね返す本当の強さがない。だから、それを意図的に作る必要がある」。その一環として行うのが部内リーグ戦だ。Aチーム(現時点のレギュラー陣)は、残りの3チームからの追い上げをはね返さなければならない。この日で4試合を戦い、A、Bが3勝1敗で首位に立っているが、CはAから勝利するなど白熱している。

須江監督 監督の役割はモチベーターだからモチベーションの上がることを、どんどん提供していかないといけない。今からでも、誰にでもメンバーになれるし、落ちることもある。予想を覆すことを期待している。自分の可能性に限界を感じないで、ふたをしないでほしい。

選手の無限の可能性に大きな期待を寄せている。

特別ルールが、投手陣の底上げにつながる。リーグ戦の期間は各チームの5投手が最低21人の打者に投球しなければならない。1人のエースに頼ることはできず、先発をはじめ継投策も含めて選手自らで判断する。指揮官は「必ず複数の投手が投げなければならないので、投手のレベルは必然と上がります」。今春センバツ直前でメンバー落ちした186センチ右腕、中村和寛(3年)が自己最速を1キロ更新する146キロをマークし、エース伊藤樹投手(3年)は自己最速149キロを計測した。チームの課題でもある左投手の台頭も目立つようになってきた。公式戦未登板の2年生左腕・斉藤蓉は左のエース候補に急成長。1年生左腕コンビの仁田陽翔と田中優飛は、上級生相手にも堂々の投球を披露し、メンバー入りは拮抗(きっこう)している。

完全実力主義。4月に入部したばかりの1年生にも結果次第ではチャンスがある。2試合目にCチームで「3番二塁」で先発出場した齋藤陽内野手(1年)は左打席から右中間を破る三塁打を放つなど、3安打猛打賞の活躍を見せて新戦力候補に浮上している。須江監督は「1年生もおそらく春(の県大会に)出場します」と示唆した。

東北勢悲願の日本一を達成するため、須江監督は常に言い続ける。

「チーム内競争がどこよりも厳しくないといけない。そして練習に活気があり、全選手にモチベーションがあるような状態をつくらないといけない。(メンバーについては)1度も日の目を見なかった選手が、日の目を見るようなシステムをつくらないと、それ以上にチームに推進力を生むことはない。センバツメンバーに『夏勝つぞ』と思わせたくない。夏勝つ前にチーム内で勝てと。何の身分の保証もないってことです。まだまだ実力を上げてから、相手に挑まないといけないんだってことを理解してほしい」

今夏、日本一のチーム内競争の先に高校野球の歴史が塗り替わったことを証明する。【佐藤究】

仙台育英の最速146キロ右腕・中村
仙台育英の最速149キロ右腕・伊藤
仙台育英の2年生左腕、斉藤蓉
仙台育英C対仙台育英A 1年生ながら3安打の活躍をみせた斉藤陽
仙台育英C対仙台育英A 試合を終えてあいさつする仙台育英の選手たち

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藤枝明誠初V エース負傷降板を2番手山田が好救援で救う 秋春連覇達成

5回から登板し、1失点と好救援した藤枝明誠・山田

<春季高校野球県大会>◇5日◇静岡市・草薙球場◇決勝、3位決定戦

藤枝明誠(中部3位)が、決勝で掛川西(西部1位)を3-2で退けて初優勝し、県大会の秋春連覇を達成した。

昨秋は控えだった山田蓮投手(2年)や中野夢都(ゆうと)内野手(3年)らが、今大会で台頭。選手の底上げが成功したことでチームが活性化し、好結果に結びついた。決勝を戦った両校が出場する東海大会は、11日に組み合わせ抽選を行い、20日に三重県で開幕する。

   ◇   ◇   ◇

藤枝明誠が、選手層の厚さを武器に頂点の座をつかんだ。先発のエース小林輝(3年)が、4回の守備で負傷し降板。それでも、5回から登板した2番手・山田が、冷静に対応。8回まで掛西打線を散発2安打に抑えた。9回に3安打を集中され1失点したが、最後の打者を投併に打ち取り、初優勝を決めた。

3日の準決勝・浜松工戦で8回無失点の好投。自信を持って、決勝のマウンドへ上がった。「チームを勝たせる気持ちで登板した。今日は変化球でカウントをとれてよかった」。昨秋は、東海大会からベンチ入り。冬の下半身強化で直球に力をつけ、今春に開花。「これまで公式戦で投げることはほとんどなかった。成長できた大会でした」と充実感を漂わせた。

中野はこの日、1-1同点の8回1死二、三塁で、「山田が必死に投げていたので、絶対に走者をかえす意識」で打席に。相手投手の暴投で勝ち越し点が入ったが、気持ちを切らさずに投手強襲の適時打を放った。控え捕手だった秋の東海大会終了翌日、自らの意思で三塁へ転向。持ち味の打力でレギュラーに定着し、県大会5試合で8打点の活躍。チームの課題だった、得点力不足解消に貢献した。

2季連続で県1位での東海大会出場。光岡孝監督(42)は「秋は初戦敗退(2●3岐阜第一)し、申し訳なさを感じた。今度は1つでも勝ち、秋からの成長を示したい」と意気込む。秋に残した宿題を片付けて、夏への弾みにする。【河合萌彦】

8回に二塁への適時安打を放つ藤枝明誠・中野
県大会の秋春連覇を果たし、笑顔の藤枝明誠ナイン
悪天候のため、屋内で表彰を受ける藤枝明誠ナイン

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常総学院が3年ぶり関東大会出場 新エース大川は「悔しい」悔い残る5失点

水城対常総学院 常総学院 8回1/3を投げ8安打5失点のエース大川(撮影・保坂淑子)

<高校野球春季茨城大会:常総学院8ー5水城>◇5日◇準決勝◇J:COMスタジアム土浦

今春センバツ出場の常総学院が決勝に進出し、3年ぶり21回目の関東大会出場を決めた。

勝利にも、エースに笑顔はなかった。センバツ後から背番号「1」を背負う大川慈英投手(3年)が先発し、8回1/3を投げ8安打5四球で5失点。初回から腕が振れず、甘く入った直球を痛打される苦しい投球が続いた。「抑えようと丁寧に投げようとして、力が入ってしまった」。9回には1死から3連打で1点を失い、秋本璃空投手(3年)にマウンドを譲り完投を逃した。

大川は「今日は自分の投球が全くできなくて、悔しいです」と下を向いた。

チームを背負うエース番号を託されたからには、指揮官からの要求も高い。島田直也監督(51)は「今日の大川には、エースはこういうものだと見せてほしかったけど、いっぱいいっぱいだった」と投球術、マウンドでの気持ちの持ち方に、反省を促した。とはいえ、関東大会を戦うには大川、秋本が中心となることに間違いはない。島田監督は「2人に頑張ってもらわないと」と2枚看板の奮闘に期待を込めた。

水城対常総学院 常総学院 6回 2死一塁から左越えの2ラン本塁打を打ちダイヤモンドを回る田辺(撮影・保坂淑子)

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日本文理・エース田中が公式戦初完投勝利「強気の投球を」雨の中132球 

公式戦初完投の日本文理・田中(左)は試合終了後、捕手の竹野とグラブタッチ

<高校野球春季新潟大会:日本文理7-2佐渡>◇5日◇3回戦◇五十公野公園野球場

日本文理のエース田中が苦しみながら公式戦初完投勝利を飾った。

佐渡に先制されるなど被安打7で2失点。1回と4回以外は走者を背負ったが「強気の投球を心がけた」という132球だった。雨が降り続く状況は初めてだったが「変化球はたたきつけるつもりで」と対応。冬場の筋トレに加え、練習試合の翌日にも投球練習をするなど投げ込み「スタミナは大丈夫」と手応えがあった。鈴木崇監督(40)は「反省も含め、田中にとっては夏に向けての経験の1つ」。4回戦は昨秋の北信越大会4強の関根学園と対戦。「先頭打者を出してしまう。次は修正する」と気を引き締めた。

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元阪神麦倉監督率いる佐野日大が関東大会へ 大会タイ3者連続三塁打マーク

白鴎大足利対佐野日大 8回裏佐野日大2死、勝ち越しの公式戦第1号ソロを放ちガッツポーズでベンチに戻る大関(撮影・保坂恭子)

<春季栃木大会:白鴎大足利7-8佐野日大>◇4日◇準決勝◇宇都宮清原球場

佐野日大が、雨の中の乱打戦を制し、2大会連続10回目の関東大会出場を決めた。

13安打で8得点と持ち味の打撃力を発揮したが、守備では内野陣が4失策。元阪神の麦倉洋一監督(49)は「2年生バッテリーがゴロを打たせているのに、3年生の内野手がだらしなさすぎる。情けない。選手たちも、分かっていると思う。選手がどう考えてどう行動するか見ます」と課題を口にした。

4-1で迎えた4回には、2死二塁で大関日和外野手(3年)が右越え三塁打で1点追加。さらに岡佐昌樹内野手(3年)、丸山詩温外野手(2年)も三塁打を放ち、3者連続三塁打と打線がつながった。

春季栃木大会での3者連続三塁打は、08年栃木工の矢板中央戦以来となる大会最多タイ記録。麦倉監督は「思い切り振った結果。素直にほめてあげたい」と話した。

佐野日大・麦倉洋一監督(2021年5月)

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常総学院が4回ビッグイニングで逆転勝ち 水城下して関東大会出場

常総学院・島田監督(2021年3月27日)

<春季茨城大会:常総学院8-5水城>◇5日◇準決勝◇J:COMスタジアム土浦

水城は2回1死三塁、大塚柊哉外野手(2年)の犠飛で先制。さらに3回2死一塁から、高崎大智外野手(3年)の右翼線への適時三塁打で2点目を挙げた。

2点を追う常総学院は4回、水城の先発樫村佳歩投手(3年)を攻め無死満塁から、鳥山穣太郎外野手(3年)の右中間適時二塁打で同点。一気に逆転のホームを狙った一塁走者は本塁でアウトも、1死三塁から中村蒼外野手(3年)の中前適時打で逆転。この後、岡野慎之助内野手(3年)、伊藤〓(琢の旧字体)磨内野手(3年)、三輪拓未内野手(3年)と3連続適時打でさらに3点を追加。この回一気に6点を奪った。

常総学院の先発大川慈英投手(3年)は、6回2死満塁から関脩翔内野手(3年)の2点適時打で2点差と追い上げられたが、その裏2死一塁から田辺広大捕手(3年)の左翼への2ランで突き放して試合を決めた。

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【組み合わせ】高校野球春季関東大会出場の17校が決定 15日開幕

水戸一対常磐大高 常磐大高 9回裏、1死満塁から清水裕成の中堅二塁打で逆転サヨナラのホームを踏み、ジャンプで喜ぶ鈴木康(撮影・保坂淑子)

高校野球春季大会(日刊スポーツ新聞社後援)は5日、茨城と栃木で準決勝が行われ、関東大会(15~18日、22、23日、山日YBS球場ほか)に出場する全17校が出そろった。

出場校は次の通り。

常磐大高(茨城)

常総学院(茨城)

作新学院(栃木)

佐野日大(栃木)

関東学園大付(群馬1位)

東農大二(群馬2位)

浦和学院(埼玉1位)

花咲徳栄(埼玉2位)

駿台甲府(山梨1位)

日本航空(山梨2位)

東海大甲府(山梨3位)

千葉学芸(千葉1位)

専大松戸(千葉2位)

日大三(東京1位)

関東第一(東京2位)

東海大相模(神奈川1位)

桐光学園(神奈川2位)

※決勝が延期となっている東京の1位、2位は抽選による暫定で決定。茨城と栃木の順位が決まる決勝は、6日に開催予定。

▼組み合わせ

【15日】

花咲徳栄(埼玉2位)-東海大甲府(山梨3位)

日大三(東京1位)-桐光学園(神奈川2位)

千葉学芸(千葉1位)-関東第一(東京2位)

関東学園大付(群馬1位)-未定(茨城2位)

東海大相模(神奈川1位)-日本航空(山梨2位)

【16日】

浦和学院(埼玉1位)-未定(栃木2位)

未定(栃木1位)-花咲徳栄対東海大甲府の勝者

駿台甲府(山梨1位)-専大松戸(千葉2位)

未定(茨城1位)-東農大二(群馬2位)

【17、18日】

準々決勝

【22日】

準決勝

【23日】

決勝

神奈川6連覇を達成した東海大相模の選手たち(2021年5月4日)

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常磐大高が初の春季関東大会出場!逆転サヨナラ打清水は涙「うれしかった」

水戸一対常磐大高 常磐大高 9回裏、1死満塁から逆転サヨナラの中堅二塁打を打つ清水(撮影・保坂淑子)

<高校野球春季茨城大会:常磐大高5-4水戸一>◇5日◇準決勝◇J:COMスタジアム土浦

常磐大高が、逆転サヨナラで水戸一を破り、初の春季関東大会出場を決めた。

9回裏1死満塁。清水裕成捕手(3年)は「低く強い打球を意識しました」と、真っすぐを振り抜いた。打球はセカンドの横を抜け中前へ。これを中堅手がはじき逆転サヨナラの二塁打に。清水はチームメートにもみくちゃにされ「うれしかった」と涙をこぼした。

昨秋の悔しさを一打に込めた。昨秋の県大会は、2回戦の境戦で敗戦。最後の打者が清水だった。「あの時と同じ場面。今回はどうしても決めたかった」。今大会は海老沢芳雄監督のアドバイスでバットを短く持って、コンパクトにミートを心掛けた。「今日の打席につながった。秋からの成長を実感しました」と胸を張った。

チームはこの大会、初戦の科技学園日立戦は延長10回サヨナラ勝利。3回戦の土浦日大戦は延長13回、タイブレークで勝利。主将の清水を中心に粘り強く勝ち進み、初の関東大会出場を手にした。海老沢監督は「選手たちにとってはいい経験になる。しっかり学んでいきたい」と話した。

水戸一対常磐大高 常磐大高 9回裏、1死満塁から清水裕成の中堅二塁打で逆転サヨナラのホームを踏み、ジャンプで喜ぶ鈴木康(撮影・保坂淑子)
水戸一対常磐大高 常磐大高 9回裏、1死満塁から清水裕成の中堅二塁打で逆転サヨナラ勝利を納め、喜ぶ選手たち(撮影・保坂淑子)

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水戸一、痛恨サヨナラ負けで関東大会逃す 監督は「ここから強くなりたい」

水戸一対常磐大高 逆転サヨナラ負けで、58年ぶりの関東大会出場を逃し、ガックリ肩を落とす水戸一の選手たち(撮影・保坂淑子)

<春季茨城大会:常磐大高5-4水戸一>◇5日◇準決勝◇J:COMスタジアム土浦

勝てば58年ぶりの関東大会出場がかかっていた水戸一は、最終回に3点を奪われる痛恨のサヨナラ負けを味わった。

先発の石井陽向投手(3年)が5、6回の2イニングで4四球を出しながらも2失点に食い止めていたが、最終回に守りのミスが連続して自滅した。

2番手桧山駿太投手(3年)は先頭打者を四球で歩かせると、続く代打伊野健吾(3年)の打球は二飛。強風で打球があおられ、二塁の中山晃靖内野手(2年)が捕球。代走の海老根大成(2年)が飛び出していたが、内野陣の連係が乱れ併殺が取れない。さらに、1死一塁から、桧山のけん制で挟殺プレーに追い込みながらも、ここでもアウトにできなかった。

その後四球、投前バントがヒット、さらに一塁の野々下光内野手(3年)のエラーで1点差とされ、なおも1死満塁。4番清水裕成捕手(3年)に中前に運ばれ、これを中堅手の栗林修敬外野手(3年)がはじき、逆転サヨナラを許した。

木村優介監督(36)は「ここまで選手はよく頑張ってきた。最後は、自分たちの甘さが出ました。ここから強くなりたい。私たちの学校からは飛田穂洲さんが出られており、飛田さんの「一球入魂」を目指してやってきました。練習や練習試合から凡事徹底を胸に、1球の重みを忘れずに励みたいです。挟殺プレーの場面では、選手にはおそらく関東大会が見えていたと思います」と言い、ハキハキした口調の中に悔しさを込めた。

最終回のミスに絡んだ二塁手の中山は、冷静な口調でそれぞれのプレーをふりかえった。「セカンドフライの後、走者が飛び出していたので一塁に投げましたが、僕の送球が走者の進路とかぶってしまい、野々下さんは捕りづらかったと思います。挟殺プレーの時は、僕がショートに任せすぎで、自分も挟殺に入ればよかったです。それが影響して野々下さんが追いタッチになってしまったと思います」。

最後の場面でセンター栗林が後逸しているが、中山は「ここのグラウンドは外野が弾むということは確認していました。それを想定して栗林さんは前に出てきたと思いますが、あまり弾まなかったのもあったと思います。あの場面は二塁走者をかえすとサヨナラだったので、センターからすれば、全力で前に出てきた中でのプレーだったと思います」と、仲間のプレーをふりかえった。

中山は「石井さんが投げている時は、どうしてもエースに頼りがちです。だから、中盤以降に僕たちが追加点を取れてない状況で石井さんがマウンドを降りると、今度は守ろうとするんですが、四球で苦しくなると守りでミス、そういう流れだったと思います。今回、関東大会がかかった試合で、苦い経験となってしまいましたが、こういう状況を味わうことができたのは、反省材料にできます。毎回やっていることですが、これから1回表からのプレーをひとつずつみんなで状況を確認しながら、反省する部分を共有していきたいです」と言った。

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作新学院が関東大会出場決める 2番手林拓希が力投&1発の活躍

作新学院対宇都宮工 2番手として登板し力投する作新学院・林(撮影・保坂恭子)

<春季栃木大会:作新学院5-4宇都宮工>◇4日◇準決勝◇宇都宮清原球場

昨秋県4強の作新学院が、3年ぶり28回目の関東大会出場を決めた。背番号10の林拓希(ひろき)投手(3年)が投打でチームをけん引した。兄は、同校が19年夏の甲子園で8強入りした時のエース林勇成(ゆうせい)投手(現国際武道大)。憧れの背中に1歩近づいた。

2番手として、4-2の6回からマウンドへ上がった。130キロ台の直球に加えて、兄直伝の縦に変化するカットボールを丁寧に操り、3回1/3を被安打1の5奪三振で2失点(自責1)。「攻撃へつなげて、打者を乗せたいので」と返球を受けるとすぐモーションに入るテンポの早い投球で、しっかり役割を果たした。小針監督も「林は自分の投球がしっかりできていた」と評価した。

7回には、先頭でフルカウントからの直球を左翼スタンドの芝生席に運んだ。高校初本塁打の記念すべき1発が、結果的に貴重な決勝点となった。「(9回1死で降板し)最後まで投げきるのが投手。最後まで粘れなかったので、投球は85点。打撃は100点に近いです」と笑顔で自己採点。大舞台での活躍を目標に「兄を目指して、超えられるように頑張りたい」と意気込んだ。【保坂恭子】

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春季大阪府大会の4回戦が4日、府内で行われ、履正社が興国に1-4で敗れた。19年の夏の甲子園を制した強豪校にとっては試練の夏になる。今夏、大阪大会では初めてシード制が導入される。春の府大会でベスト16入りすればシード権が与えられたが、1勝届かなかった。また、今春のセンバツ初戦で敗退した大阪桐蔭は、8-1で関大第一に7回コールド勝ちした。

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天理は森田雄斗投手が先発して立ち上がりから8者連続奪三振の快投を見せた

<高校野球春季奈良県大会:天理10-0平城>◇4日◇3回戦◇佐藤薬品スタジアム

天理先発の森田雄斗投手(3年)が平城戦で8者連続奪三振の快投を演じた。力強い速球やスライダーなどで空を切らせた。4回9奪三振無失点に「三振を取るつもりはなかった。思い切り放るだけ」と無心。3月のセンバツは選手登録されたが登板機会はなく同じ左腕の仲川一平投手(3年)が好投した。この日は5回コールドで大勝。中村良二監督(52)は「(8連続三振に)夏は達1人で投げるコンディションでできない。連戦にもなる」と見据える。森田が“新戦力”で加われば層は厚くなる。

天理は森田雄斗投手が先発して立ち上がりから8者連続奪三振の快投を見せた

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センバツで脇腹負傷の天理・達が復帰戦で好投 9球団12人のスカウト視察

天理はエース達孝太投手がセンバツ後、初の対外試合を1回無失点だった

<高校野球春季奈良県大会:天理10-0平城>◇4日◇3回戦◇佐藤薬品スタジアム

今秋ドラフト候補で天理のエース達孝太投手(3年)が3月のセンバツ以来となる公式戦登板に臨み、救援で1回無安打無失点に抑えた。最速145キロを計測した速球で押した。12球で遊ゴロ、二ゴロ、見逃し三振。自己最速148キロの剛腕健在のマウンドだった。

「(春の)甲子園まで状態は戻っていませんが、夏に向けてしっかり戻して春よりいい成績を残すのを目標にしています。(力加減は)いまは5、6割です」

勇名をとどろかせた春だった。センバツは3戦で防御率1・04。チームの4強進出に貢献した。だが、459球を投じて疲労もたまっていた。29日仙台育英戦で左脇腹を負傷し、東海大相模戦は登板回避。その後は回復に努め、4月下旬にキャッチボール再開。この日も「まったく痛みはありません」と話した。中村良二監督(52)も「心配してません」と言う。

センバツで「達株」は高騰し、この日は9球団12人のスカウトが集結。回復を確かめた。巨人渡辺スカウトが「モノが違う。甲子園でスタミナや試合を作れて評価が上がった」と話せば、阪神山本スカウトは「腕を振って投げられていた。(脇腹も)全然、大丈夫。上位候補に違いない」と評価した。広島鞘師スカウトも「ケガも問題なさそう。浮いた球もなかった」と振り返る。センバツ4強以上の夏へ。大勝負に向けて、再出発した。【酒井俊作】

天理はエース達孝太投手がセンバツ後、初の対外試合を力投した

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千葉学芸が専大松戸を下して初の県王者!プロ注目有薗が先制&中押し打

千葉学芸対専大松戸 優勝を決め、マウンドに集まり喜ぶ千葉学芸の選手たち(撮影・保坂淑子)

<高校野球春季千葉大会:千葉学芸8-2専大松戸>◇4日◇決勝◇千葉県天台野球場

千葉学芸のプロ注目のスラッガー、高校通算57本塁打の有薗直輝内野手(3年)が、チームを春夏秋通じて初の県優勝に導いた。

初回1死三塁で「どんどん振っていこうと思っていた」と、初球の外角スライダーを右越え適時二塁打に。先制点を奪った。6回には2死から左翼フェンス直撃の二塁打で追加点の足掛かりを作った。この冬は1日1000本スイングを課題に外角打ちに取り組み、成果を発揮した。昨秋の準々決勝で敗戦した専大松戸にリベンジを果たし「今日は新しい歴史をつくることができた。本当によかったです」と笑った。

▽専大松戸・持丸修一監督 センバツと同じように課題がたくさん出た。制球力があって変化球もいい投手を打てなければ、野球にならない。

千葉学芸対専大松戸 6回表千葉学芸2死、左越え二塁打を放ち、ガッツポーズを見せる有薗(撮影・保坂淑子)
千葉学芸対専大松戸 6回表 千葉学芸 2死から左越え二塁打を打つ有薗(撮影・保坂淑子)

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「全球ナックルボール」の高校球児が奈良にいた! 甲子園出場校も苦戦

ナックルボーラーの桜井・岡本は郡山を相手に力投した

<高校野球春季奈良県大会:郡山7-4桜井>◇4日◇3回戦◇佐藤薬品スタジアム

全国の高校球児で唯一無二のナックルボーラーの桜井・岡本斉悟投手(3年)が健闘むなしく、敗れた。独特に揺れ動く変化球を操る。本領発揮したのは勝ち越した直後の5回1死一、二塁。バントミスを誘ってポップフライになり、一塁走者も戻れず、ダブルプレーでピンチを脱出した。

「あれは揺れてくる球です。ほぼ運です。真ん中めがけて投げて相手に振ってもらわないといけない」

奈良・橿原中では直球も用いていたが「高校は直球が通用しない」との思いからナックルボーラーとして生きる道を選んだ。小学校の頃に握りを教わり、1つの球種として用いていたという。この日は100球のうち、実に98球がナックルだった。山なりの軌道で揺れ動く。球は緩く、けん制球やイニング間のキャッチボールの方が速いほど。直球の最速は112キロで、この日投げた2球も見せ球だ。

必死に粘った。1回、制球が定まらず3四球から1点を失った。3、4回も1点ずつ失ったが、郡山打線もタイミングを合わせるのに四苦八苦。バットの芯を外して凡打を量産した。5回3失点で、リードして継投に入った。畑井謙治監督(61)は「郡山打線を最少失点に抑えてくれた。外、内、落ちるのか分からない球。(日本高野連加盟校の約)4000校のなかで1人しかいないでしょう」と話すなど、高校球界でも、かなり希少な投手だ。

関係者に「全球ナックルボールらしい」とウワサされたが大げさではない。岡本は「練習試合でも球数が極端に少なくなる。疲れがない」と話す。緩い球で打ち気をあおり、打ち損じを誘う。練習試合では9回で104球もあった。今春の実戦は防御率1点台で、初めて背番号1を背負う。

大リーグにナックルボールの使い手として有名な元レッドソックスのウェークフィールドがいる。「動画は見ました。でも、全然投げ方が違うし、マネできません」。誰も通らない道を歩む。自ら試行錯誤し、エースの座をつかんだ。「体の後ろにいれてはいけません。できるだけ体から離してリリースすることが大事です」。春6回、夏6回出場の郡山を手玉に取るシーンも多く、意地を見せた。

この日、直前の試合では最速148キロで今秋ドラフト候補の天理・達孝太投手(3年)が登板した。同じマウンドで、まったく趣が異なる、人を食ったような変化球で勝負する高校球児が力投した。岡本は言う。「全体的に惜しい試合ですが、それでは夏は終わり。次はない。自分が四球を少なくするのが、夏の課題です」。勝負の季節を見据えて、自分だけの技を磨く。【酒井俊作】

桜井・岡本はナックルボールの握りを見せる
桜井・岡本斉悟投手はナックルボールの腕の振りを見せる
ナックルボーラーの桜井・岡本斉悟投手は郡山を相手に力投した

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準V桐光学園、東海大相模に1点及ばず「あと1本が出るように」野呂監督

桐光学園対東海大相模 先発し4回を被安打7の4失点だった桐光学園・中嶋(撮影・保坂恭子)

<春季神奈川大会:桐光学園3-4東海大相模>◇4日◇決勝◇横浜スタジアム

桐光学園はあと1歩及ばず、準優勝に終わった。野呂雅之監督は「あと1本が出るように、夏までに練習して、鍛えたい」と話した。

1点を追う3回、スクイズで同点に追いついた。

さらに4回1死三塁、松井颯大内野手(3年)が左前適時打を放ち、勝ち越した。しかしその裏に3失点を喫し逆転を許した。7、9回と好機は作ったが、あと1本が出ず接戦を落とした。

先発の中嶋太一投手(3年)は4回を被安打7の4失点。5回から登板した針谷隼和投手(2年)は、4回被安打3と踏ん張った。

野呂監督は、今後に向けて「テーマは精度を高くすること。夏のスタートラインに立てた気持ちです」と話した。

桐光学園対東海大相模 4回表桐光学園1死三塁、一時勝ち越しとなる左前適時打を放ち吠える松井(撮影・保坂恭子)

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優勝した東海大相模・門馬監督「よく抑えてくれた」1点差で0封の石川称賛

桐光学園対東海大相模 9回を無失点に抑えマウンドでガッツポーズの東海大相模・石川(左)(撮影・保坂恭子)

<春季神奈川大会:桐光学園3-4東海大相模>◇4日◇決勝◇横浜スタジアム

東海大相模が優勝し、門馬敬治監督(51)も集合写真に並んだ。神奈川6連覇を達成したが「まだ道半ば。これを夏につなげないといけない。これから、さらに険しい山登りの続きがある」と話した。

門馬監督は3日の練習中に送球を首に受け、大事をとって入院。4日の準決勝は、遠藤愛義コーチが監督代行として指揮をとり勝ち進んでいた。

門馬監督は「立ちくらみや、めまいがひどかった」と準決勝はテレビ観戦もせず、静養に務めていたという。「グラウンドにいない試合は、格別の緊張感だった。コーチや選手がやってきたことを形にして、つないでくれた」と感謝した。

今大会は、エースの石田隼都投手(3年)の登板は1試合のみ。決勝も温存して勝ちきった。

1点差で迎えた9回無死一塁から、4番手で登板した背番号10の石川永稀投手(3年)が、しっかり後続を抑えた。「(石川に)期待していたし、チームのきついところを任せた。よく抑えてくれた。石川がきっかけをつかんだ感じ」と収穫について明かした。

桐光学園対東海大相模 閉会式で集合写真に入る東海大相模・門馬監督(右上)=(撮影・保坂恭子)
桐光学園対東海大相模 閉会式で、優勝旗を受け取る東海大相模・門馬(左から3人目)(撮影・保坂恭子)

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浦和学院V左腕・宮城「コナン」頭脳派&大人の投球で6回2失点好投 

浦和学院対花咲徳栄 先発で6回8安打2失点(自責1)に抑えた浦和学院・宮城(撮影・古川真弥)

<高校野球春季埼玉大会:浦和学院4-3花咲徳栄>◇4日◇決勝◇大宮公園野球場

浦和学院が接戦を制し、18年以来3年ぶり16回目の優勝を果たした。先発のエース左腕、宮城誇南(こなん)投手(2年)が5回まで4安打無失点と好投。6回に先頭からの4安打に味方の失策が絡み2点を失ったが、4-2の7回からは三奈木亜星外野手(3年)が登板し、9回までの3イニングを1失点に抑え、逃げ切った。

   ◇   ◇   ◇

南国から来た左腕が、浦和学院を3年ぶり16回目の春優勝へ導いた。先発で6回8安打2失点(自責1)の2年生エース宮城誇南投手は「ホッとしました。花咲徳栄さんは強力打線。1球1球、丁寧にいきました」と控えめに喜んだ。前日の昌平との準決勝は、リリーフで一時勝ち越しを許す3ランを打たれた。野手のおかげでサヨナラ勝ちしただけに「恩返しじゃないですが、今日は自分が助けたかった」と腕を振った。

「誇南」と書いて「こなん」と読む。沖縄・読谷出身。母千晶さんが「南の島の誇りを持って欲しい」と、好きな「名探偵コナン」にもちなんで名付けた。宮城も身長173センチと見た目は小柄だが、左右の打者の内角をビシッと突き、低めの変化球で打たせて取る、頭脳は大人の投球だった。「関東大会でもチームを勝たせられるように」と頼もしく決意表明した。

浦和学院対花咲徳栄 先発で6回8安打2失点(自責1)に抑えた浦和学院・宮城(撮影・古川真弥)

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五泉が初戦突破 エース猪俣逆転された場面で登板2安打0封で後続断ち切る

5回1/3を0封に押さえた五泉・猪俣(撮影 飯嶋聡美)

<春季高校野球新潟県大会:五泉6-2巻>◇4日◇2回戦◇五十公野公園野球場

五泉が巻に6-2で勝ち初戦突破した。エース猪俣悠真(3年)が逆転された重苦しい場面で登板。5回1/3を2安打無失点の好投で後続を断ち切った。

1-0で迎えた4回、2点返され、窮地に追い込まれた場面で猪俣がマウンドに登った。2死一塁でエースは冷静に打者1人を右飛でピンチを切り抜けた。「走者を背負った場面でも落ち着いて投げられるように準備をしていた」と苦境を乗り越え胸をなで下ろした。

中学から一塁手がメインで、投手の経験は少なかった。昨秋の公式戦で初登板し少し投げるも「制球が乱れチームに迷惑をかけた」と振り返る。冬はコントロールや体重移動を意識しながら1日100球を投げ込み。一冬越えて制球も安定し打たせて取る投球術を身に着け自信もついた。昨秋3番だった背番号も今年は“1番”を背負って立つ。「緊張はしているが任された背番号なので、恥じない投球をしたい」と覚悟を見せた。【飯嶋聡美】

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埼玉準V花咲徳栄・浜岡陸主将悔し「勝ちきらないと」 打撃フォーム見直す

浦和学院対花咲徳栄 花咲徳栄8回表2死二塁、右前適時打を放つ浜岡(撮影・古川真弥)

<高校野球春季埼玉大会:浦和学院4-3花咲徳栄>◇4日◇決勝◇大宮公園野球場

準優勝に終わった花咲徳栄・浜岡陸主将(3年)は「勝ちきらないといけませんでした」と悔しさをかみ殺した。

3番遊撃で出場し、2安打1打点。8回2死二塁では、1点差に詰め寄る右前適時打を放った。ただ、6回の左前打は打ち取られた当たりが外野の前にぽとりと落ちたもの。8回の適時打も、追い込まれてから、高めの見逃せばボールかという球を強引に振った結果だった。それだけに「2本とも、たまたまです。ちゃんとしたヒットじゃない」と満足しなかった。

プロも注目する存在だが、今大会は不振が続いた。「実力不足です。打撃フォームが固まっていない。力を発揮できるフォームじゃない。基礎的なことから、やりたい」と打撃を見直す考えを示した。

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センバツで注目の天理エース達孝太が試合復帰 左脇腹負傷も癒え夏の頂点へ

天理はエース達孝太投手がセンバツ後、初の対外試合を1回無失点だった

<高校野球春季奈良県大会:天理10-0平城>◇4日◇3回戦◇佐藤薬品スタジアム

天理のエース達孝太投手(3年)が3月のセンバツ以来となる公式戦登板に臨み、1回無失点に抑えた。

8点リードの5回に登板して速球で押し、遊ゴロ、二ゴロ、見逃し三振の3者凡退。「(春の)甲子園まで状態は戻っていませんが、夏に向けてしっかり戻して、春よりいい成績を残すのを目標にしています」。

達はセンバツで快投を重ねて勇名をはせたが、3月29日の仙台育英戦で左脇腹を負傷していた。「まったく痛みはありません」と話すなど、今後は夏に向けて状態を上げていく。チームは5回コールド勝ちで順当に県8強に進んだ。

天理はエース達孝太投手がセンバツ後、初の対外試合を力投した
天理はエース達孝太投手がセンバツ後、初の対外試合を1回無失点だった

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東海大相模6季連続神奈川V!退院翌日の門馬監督「1つの山を越えた感じ」

桐光学園対東海大相模 神奈川6連覇を達成した東海大相模の選手たち(撮影・保坂恭子)

<春季神奈川大会:桐光学園3-4東海大相模>◇4日◇決勝◇横浜スタジアム

センバツ優勝の東海大相模が接戦を制し、6季連続で神奈川の頂点に立った。

前日の準決勝を負傷のため欠場した門馬敬治監督は退院し、この日はベンチ入りして指揮を執った。「(センバツ優勝から)一番遅れて神奈川の大会に入ってきて、その中で『闘争心』をテーマに戦った。向かってくる相手を上回る気迫で、準備できないものを補った。こういう形で締めくくれて、1つの山を越えた感じがする」と話した。

1-2で迎えた4回1死一塁、大塚瑠晏(るあん)内野手(3年)が右越え三塁打を放ち同点に追いついた。

さらに2死一、三塁で、2番手としてマウンドに上がった大森幹大投手(3年)の右前適時打で勝ち越した。1回2/3を3安打2失点の大森は「打てたことはうれしいけど、この試合は納得していない。関東大会で、自分の役割を果たしたい」と引き締めていた。

主将を務めた門馬功外野手(3年)は「甲子園の経験を生かして優勝できて、うれしい。先輩たちがつないでくれた(神奈川)6連覇なので、自分たちが負けるわけにはいかないと思っていた」と喜んだ。

桐光学園対東海大相模 閉会式で、優勝旗を受け取る東海大相模・門馬(左から3人目)(撮影・保坂恭子)
桐光学園対東海大相模 閉会式で集合写真に入る東海大相模・門馬監督(右上)=(撮影・保坂恭子)
桐光学園対東海大相模 9回を無失点に抑えマウンドでガッツポーズの東海大相模・石川(左)(撮影・保坂恭子)

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奈良・畝傍エース太田佑音が好救援で8強入り センバツ21世紀枠推薦校

畝傍のエース太田佑音投手は6回途中から登板して4回無失点の力投を見せた

<高校野球春季奈良県大会:畝傍7-3奈良朱雀>◇1日◇3回戦◇佐藤薬品スタジアム

県内屈指の進学校の畝傍(うねび)はエース太田佑音投手(3年)の好救援で逃げ切りに成功した。

5点リードの6回無死満塁から登板し、三塁併殺打で切り抜けると、7回以降は好投し、4回無失点に抑えた。野球部員も京大や神戸大に合格する進学校だが、昨秋県大会で3位に入ってセンバツ21世紀枠推薦校になった文武両道の校風だ。太田は「粘りきることができて良かった。国公立大に行きたい」と話した。平日の練習は2時間半。太田も就寝前に1時間、勉強するのが日課。ほとんどの部員が国公立大を志望するという。

駒井彰監督(58)も「信頼できる。粘り強い」と評し、勝負どころでの投入が効いた。相手校の研究や分析にも熱心。クレバーに県8強を決めた。

畝傍のエース太田佑音投手は6回途中から登板して4回無失点の力投を見せた

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浦和学院3年ぶり16度目V、花咲徳栄との接戦制す 先発宮城6回2失点

9回表2死一塁、最後の打者を空振り三振に仕留め、ガッツポーズする三奈木(左)(撮影・古川真弥)

<高校野球春季埼玉大会:浦和学院4-3花咲徳栄>◇4日◇決勝◇大宮公園野球場

浦和学院が接戦を制し、18年以来3年ぶり16回目の優勝を果たした。

先発のエース左腕、宮城誇南(こなん)投手(2年)が5回まで4安打無失点と好投。6回に先頭からの4安打に味方の失策が絡み2点を失ったが、4-2の7回からは三奈木亜星外野手(3年)が登板し、9回までの3イニングを1失点に抑え、逃げ切った。

浦和学院は今大会ノーシードからの優勝となった。準優勝の花咲徳栄とともに、山梨で行われる関東大会(15日開幕)に出場する。

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