日刊スポーツ

17歳女子高生レーサーJuju「全日本スーパーフォーミュラ」参戦 日本人女性初&最年少

17歳女子高生レーサーJuju「全日本スーパーフォーミュラ」参戦 日本人女性初&最年少

Juju

17歳女子高生レーサーのJuju(野田樹潤)が、日本人女性初&過去最年少で、50年の歴史あるアジア最高峰のフォーミュラカーレース「全日本スーパーフォーミュラ選手権」に参戦することが分かった。

チームは「TGM Grand-Prix」。Juju以外の参加ドライバーはすべて男性で、元F1ドライバーやF2チャンピオンに混じってレースに臨む。

3年間のヨーロッパでのレース活動を乗り越え、わずか17歳で前代未聞のチャレンジを決めたJuju。女性の活躍が叫ばれる昨今の社会においてもロールモデルとして道を切り開いていく。

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ロッシがルマン24時間参戦 オートバイの名ライダー 44歳、21年シーズン限りで引退も

10年9月29日 磐田対川崎F 観戦に訪れたヤマハ所属のバイクレーサー・バレンティーノ・ロッシ(中央)

オートバイの世界選手権シリーズでトップライダーとして活躍したバレンティーノ・ロッシ(イタリア)が自動車の世界耐久選手権(WEC)シリーズの新部門「LMGT3」にBMWからフル参戦すると、主催者が27日発表した。伝統のルマン24時間にも出場する。ロイター通信が報じた。

44歳のロッシは世界選手権シリーズの最高峰クラスで7度の総合優勝を誇り、2021年シーズン限りで引退した。(共同)

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【F1】角田裕毅フリー走行15位 新型空力パーツに好感触「求めるマシンに仕上げていきたい」

アルファタウリ角田裕毅(AP)

<F1:第23戦アブダビGP>◇フリー走行◇24日◇ヤス・マリーナ・サーキット

アブダビGP初日を15位で終えた角田裕毅(アルファタウリ)だが、今回チームが持ち込んだアップグレードに好感触を得たという。

今回投入された新型フロアは、2024年型マシンに向けて設計されたものであり、従来とはフィロソフィーが異なる空力パーツ。そのためマシン挙動の特性が従来とは違い、そのアジャストにやや手間取ったと角田は語った。

「パフォーマンス的には良くなっていますしポジティブであることは間違いないですが、マシンのハンドリング特性や挙動が今までとは違うのでアジャストするのが簡単ではないという感じです。マシンバランスが今までよりもオープンで、(マシンの前後バランスの)一体感がないという感じです。今までとは全く違うフィロソフィーのパーツなので、今までのセットアップがうまく機能していないのかもしれません。でもFP1はもっと酷かったのがFP2ではかなり良くなっているので、データを見てさらに改善して自分の求めるマシンに仕上げていきたいと思っています」

そのセットアップをきちんとまとめ上げれば、Q3進出も可能だとの見通しを示した。

「ラスベガスGPに比べれば良いことは間違いありませんし、今週はQ3に行く必要があります。そこまで悪くないと思います」

(米家峰起通信員)

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【F1】フェラーリ・ルクレールがフリー走行トップタイム、角田裕毅は15位 アブダビGP

トップタイムのフェラーリ・ルクレール(ロイター)

<F1:第23戦アブダビGP>◇フリー走行◇24日◇ヤス・マリーナ・サーキット

フェラーリのシャルル・ルクレールが1分24秒809のトップタイムを記録した。

アブダビGPは予選と決勝が夕刻に行なわれるため、日中に行なわれるフリー走行1回目は有益なテストが難しく、各チームに年間2回の起用が義務づけられている若手ドライバーが計10名走行した。予選・決勝と同じ時刻に行なわれ本格的なテストとなるはずのフリー走行2回目だが、カルロス・サインツ(フェラーリ)とニコ・ヒュルケンベルグ(ハース)のクラッシュによる2回の赤旗中断を挟んで走行時間が大幅に削減されることとなった。

その中でソフトタイヤの予選想定ランでルクレールがトップタイムを記録、2位にはマクラーレンのランド・ノリスが0.043秒差、3位にレッドブルのマックス・フェルスタッペンが0・173秒差でつけた。しかく各チームとも赤旗後の残り15分あまりで予選想定に加えて決勝想定のロングランも行なわなければならず、充分な走行ができておらず本来の実力を反映した結果とは言えない。

アルファタウリの角田裕毅は、来季型マシンの要素を採り入れた新型フロアを投入し、その評価作業を実施。フリー走行2回目は赤旗の影響もあり思うようなアタックができず15位、僚友ダニエル・リカルドも12位となっている。(米家峰起通信員)

クラッシュしたハース・ヒュルケンベルグのマシン(ロイター)

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豊田スタジアムをラリーカーが疾走!ラリー・ジャパンのスペシャル・ステージが競技を身近に

愛知、岐阜両県を舞台に開催された自動車の世界ラリー選手権(WRC)のラリー・ジャパンで、話題を呼んだのが豊田スタジアムに設けられたスペシャル・ステージ(SS)だった。普段は球技専用の競技場をラリーカーが疾走。実行委員会によると4日間で約6万6000人が来場し、担当者は「ラリーを盛り上げることにつながった」と手応えを口にした。

天然芝をはがし、アスファルトで舗装。総工費は約3億円で、約1カ月の工期で約2キロの周回コースを完成させた。初日から3日連続でSSが実施されたほか、開閉会式の会場にも利用され、大いににぎわった。

ラリーは通常、郊外の公道を封鎖して行われる。観客が入れる場所が限られるなど観戦のハードルが高く、12年ぶりの国内開催となった昨年は現地での応援を諦めるファンも多かったという。そこで今回は、アクセスが容易な豊田スタジアムの活用を考案。子ども連れで来場した井上信一郎さん(43)は「日本で、しかも近所で開催されるのはうれしい。貴重なこと」と声を弾ませた。

最高峰クラスに参戦する愛知県出身の勝田貴元(30=トヨタ)は「モータースポーツを少しでも多くの方に知ってもらえる」と歓迎。観光資源としての期待も高く、豊田市の太田稔彦市長は「ラリーを生かした町づくりを進めていく」と意気込んでいる。

【F1】角田裕毅、アブダビGPへ向け不調払拭に自信「不可能だとは思っていません」

角田裕毅(2022年10月9日撮影)

2023年F1最終戦アブダビGPに向けて、アルファタウリの角田裕毅は前戦ラスベガスGPの不調払拭は可能だとの見通しを語った。

ラスベガスでは極めて直線が長いコースレイアウトであり、空気抵抗の大きいアルファタウリのマシンは苦戦。しかしアブダビではアルファタウリが得意とするセクター3の低速コーナーで充分に稼ぐことができると見ている。

「2021年には4位でフィニッシュした良い思い出がありますし、過去3年間を見てもアブダビはアルファタウリのクルマに合っている方だと思います。ストレートもあるとはいっても2本であとはコーナーばかりで、ラスベガスのようにほとんど全部ストレートというレイアウトではないですし、路面のアンジュレーションも少しありますし。そういう部分はアルファタウリは結構悪くないと思います」

ラスベガスでは低温でタイヤの熱入れにも苦戦したが、温暖なアブダビではその懸念もない。

チームとしてはコンストラクターズ選手権7位をウイリアムズと争っている。7点差をこのレースで逆転するのは容易ではないが、チームはマシンに大型アップデートを投入し、逆転を諦めていない。

「逆転するには6位や7位でフィニッシュしなければならないので、理論的には難しいと思います(6位8点、7位6点、8位4点)。でも不可能ではないと思いますし、今回持ち込んだアップグレードもありますし、メキシコやブラジルのようなパフォーマンスが発揮できれば可能だと思います。何が起きるか分かりませんし、不可能だとは思っていません」

なお、前戦ラスベガスGPでパワーユニットのセンサートラブルでリタイアを余儀なくされたが、今週末のアブダビGPでは新品同様のパワーで使用可能な中古コンポーネントを使用するため、懸念されたグリッド降格ペナルティは回避された。(米家峰起通信員)

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【WEC】トヨタ、デフリース起用へ 小林可夢偉と7号車でタッグ 8号車の平川亮は変わらず

小林可夢偉(2010年10月撮影)

自動車の世界耐久選手権(WEC)に参戦しているトヨタは20日、来季体制を発表し、今季途中までアルファタウリでF1に参戦していたニック・デフリース(オランダ)を起用すると発表した。チーム代表を務める小林可夢偉とともに7号車に乗る。8号車の平川亮は変わらない。

世界ラリー選手権(WRC)のトヨタは勝田貴元、総合2連覇したカッレ・ロバンペラ(フィンランド)が今季同様に臨む。(共同)

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【WRC】トヨタ勝田貴元は5位でゴール エバンズが今季3勝目、トヨタ勢が表彰台独占

<自動車:世界ラリー選手権(WRC)今季最終第13戦、ラリー・ジャパン>◇最終日◇19日◇愛知県豊田市ほか

第17~22競技区間が行われ、総合6位から出た勝田貴元(トヨタ)は順位を1つ上げ、5位でゴールした。第19区間でトップタイムをマークして5位に浮上し、第21区間も制した。

総合首位から出たエルフィン・エバンズ(英国)が今季3勝目を挙げた。2位にセバスチャン・オジェ(フランス)、3位にカッレ・ロバンペラ(フィンランド)が続き、トヨタ勢が表彰台を独占した。(共同)

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【F1】フェルスタッペンが史上3位タイの53勝目、角田裕毅はリタイア ラスベガスGP

ラスベガスGPを制したレッドブルのフェルスタッペン(ロイター)

<F1:第22戦ラスベガスGP>◇決勝◇18日◇ラスベガス・ストリップ・サーキット

マックス・フェルスタッペン(レッドブル)が優勝した。今季18勝目、自身通算53勝目を挙げセバスチャン・フェッテルに並んで史上3位タイとなった。

2番グリッドのフェルスタッペンはスタートでポールポジションのシャルル・ルクレール(フェラーリ)のインを突いて前に出てレースをリード。しかしルクレールを押し出すかたちとなったため5秒加算ペナルティが科され、ピットストップ時にこれを消化するためジョージ・ラッセル(メルセデスAMG)の先行を許した。

25周目のターン12でラッセルのインに飛び込んだフェルスタッペンが接触し、破片がコース上に飛び散ったためセーフティカー導入。ここで1周目から走り続けていたセルジオ・ペレスがピットインして新品タイヤに交換し2位に浮上。ルクレールはピットインせず首位を守ったが、ここで新品タイヤを履いたフェルスタッペンが5番手から猛攻を仕掛けて一気に首位に浮上。そのまま後続を引き離して勝利を掴み獲った。

「タフなレースだったね。スタートでは2台ともブレーキングを遅らせたけど、ペナルティを受けて苦しくなってしまった。彼らとトップ争いをするためには何台も抜いてこなければならなかったし、セーフティカーも出たし最後は全開のレースだった。タイヤのデグラデーション(性能低下)が少なくてプッシュできたし、DRSがとてもパワフルだったからとても良いレースになったね」

ルクレールはペレスに抜かれたものの最終ラップの実質的な最終コーナーで抜き返して2位を取り戻した。

最後尾スタートの角田裕毅はスタートの混乱を縫って12位に浮上したものの、ソフトタイヤを履いていたこともあってペースが振るわず、周りが1ストップ作戦を採る中で2回ストップ作戦は機能せず、浮上のきっかけが掴めないまま後方を走り、最後はギアボックスにトラブルが発生してマシンを止めリタイアとなった。(米家峰起通信員)

シャンパンファイトを行う左から優勝したレッドブルのフェルスタッペン、3位のレッドブル・ペレス、2位のフェラーリ・ルクレール(ロイター)
ラスベガスGPのコース近隣ビルからレースを見る人々(ロイター)

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【WRC】勝田貴元が総合6位に浮上、5区間でトップタイム計測 エバンズ総合首位を守る

<自動車:世界ラリー選手権(WRC)第13戦ラリー・ジャパン>◇18日◇愛知県豊田市ほか

総合9位から出た勝田貴元(トヨタ)は6位に浮上した。この日は第9~16競技区間が行われ、勝田はそのうちの5区間でトップタイムをマークして巻き返した。

エルフィン・エバンズ(英国、トヨタ)が総合首位を守った。(共同)

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【F1】角田裕毅「マシン自体は悪くなかった」渋滞響き予選20位「最後まで粘っていきたい」

予選に臨んだアルファタウリの角田裕毅(USA TODAY)

<F1:第22戦ラスベガスGP>◇予選◇17日◇ラスベガス・ストリップ・サーキット

アルファタウリ勢は苦戦を強いられ角田裕毅は20位に終わった。

刻々と路面コンディションが改善し各車がタイムアップしていく中、Q1最後のアタックラップでターン5で止まりきれずコースオフし、自己ベストを更新できず最下位に終わった。アタックラップに入る前のターン14、実質的な最終コーナーでアタック待ちの複数のマシンが交錯し、スロー走行を強いられたことでタイヤ温度が下がりグリップを失ったためだ。

「最終コーナーでかなりの台数のクルマがスローダウンしていて、それで僕も止まってかなりタイヤの温度が冷えてしまって、グリップがない状態で走ってターン5でブレーキがロックアップしてコースオフしたというかたちです」

連続入賞を果たしてきた過去3戦ほどの相対的競争力はないものの、Q1で敗退するほど悪いマシンではなかったと角田は語る。

「マシンの速さ自体はそんなに悪くはなかったと思います。過去3戦ほど良くなかったのは確かですが、楽にQ2にはいけたはずです。単純に僕がパフォーマンスを最大限に引き出すことができませんでした」

金曜に苦しんだ状態に比べれば、ダウンフォースを削ったことでマシン競争力が改善。決勝想定ランのペースは悪くなかっただけに、決勝での挽回を目指す。

「追い上げるしかないですね。レースは何が起るか分かりませんし、最後まで粘っていきたいなと思います」

(米家峰起通信員)

スタッフと話し込むアルファタウリの角田裕毅(ロイター))
予選20位に終わった角田裕毅(AP)

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【F1】フェラーリ・ルクレールがPP、角田裕毅は20位でQ1敗退 ラスベガスGP

ポールポジションを獲得したフェラーリのルクレール(ロイター)

<F1:第22戦ラスベガスGP>◇予選◇17日◇ラスベガス・ストリップ・サーキット

フェラーリのシャルル・ルクレールがポールポジションを獲得した。

初日から好調のフェラーリは予選でも強さを維持し、ルクレールがQ1からQ3まで他を圧倒。Q3では完璧なアタックを決められなかったものの、それでもトップタイムを記録した。

「初のラスベガスでポールポジションからスタートできるのはもちろん嬉しいけど、Q3のアタックラップは良い仕事ができなかったのは少し残念だ。路面の向上シロを考えればQ2の方が良いアタックだった。それでも1位だから文句は言えないけどね。僕らはいつもレースでのパフォーマンスの方が不足しているから、ここからは明日のレースで全てを上手くまとめ上げるべく集中するよ」

0.044秒の僅差で僚友カルロス・サインツが予選2位に入ったが、初日のマンホールによるダメージで今季3基目のバッテリーを投入して10グリッド降格が決まっている。マックス・フェルスタッペン(レッドブル)は0.378秒差の3位。

アルファタウリの角田裕毅はQ1最後のアタックに入る前に渋滞に引っかかり、タイヤ温度が下がってグリップが不充分なままのアタックとなってターン5で止まりきれずコースオフ。タイムを更新することができず20位でQ1敗退となった。僚友ダニエル・リカルドも15位に終わっている。コンストラクターズ選手権7位を争うウイリアムズは2台揃ってQ3に進出し6位・7位につけており、ランキング9位のアルファロメオも8位、ランキング10位のハースも9位と揃って入賞圏内から決勝に臨むこととなり、アルファタウリとして苦しい展開となった。(米家峰起通信員)

ポールポジションを獲得し、マシンの上でガッツポーズするフェラーリのルクレール(AP)
スタッフと話し込むアルファタウリの角田裕毅(ロイター))

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【F1】角田裕毅「現状のままだとQ2に行くことすら厳しい」事前準備のセットアップに苦戦

ガレージの外で待機するアルファタウリの角田裕毅(AP)

<F1:第22戦ラスベガスGP>◇フリー走行◇16日◇ラスベガス・ストリップ・サーキット

F1第22戦ラスベガスGP初日はFP1が僅か8分半で赤旗終了、FP2が90分間となったが、角田裕毅(アルファタウリ)は事前準備のセットアップが思わしくなく苦戦を強いられた。

サーキット自体は走っていて楽しいものの、速さが足りないとフラストレーションを滲ませた。

「トラックレイアウトはとても楽しめましたし、縁石も使えるのでアグレッシブに走れますし楽しかったです。でも全体的なパフォーマンスは良くありませんでしたし、明日に向けてどう改善できるのかしっかりと分析する必要があると思います。苦しんでいるのはストレートです」

明日の予選に向けて、フリー走行のデータを分析してセットアップを改善しなければQ1突破も難しいと角田は言う。

「現状のままだとQ2に行くことすら厳しいと思います。でも新しいサーキットなのでまだまだ理解すべきポイント、改善できるポイントはあると思いますし、最低でもQ2にいけるように頑張りたいと思います」

2日目の現地金曜日は20時30分からフリー走行3回目、そして24時から予選が行なわれる。(米家峰起通信員)

待機中のアルファタウリ角田裕毅(AP)
コース上の穴を塞ぐ作業員(AP)
コース上のマンホールの穴(AP)
マンホールに処理を施すため待機する係員(AP)

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【F1】マンホールのふた壊れマシンに甚大被害、フリー走行大幅遅れ フェラーリのルクレール首位

マンホールに処理を施す係員(AP)

<F1:第22戦ラスベガスGP>◇フリー走行◇16日◇ラスベガス・ストリップ・サーキット

フェラーリのシャルル・ルクレールが1分35秒265のトップタイムを記録した。

フリー走行1回目はラスベガスの目抜き通り『ラスベガスストリップ』にあるマンホールの蓋がアスファルトに固定するコンクリートの枠ごと壊れ、カルロス・サインツ(フェラーリ)やエステバン・オコン(アルピーヌ)のマシンに甚大なダメージを及ぼすなど危険な状況となったため、僅か8分35秒で赤旗中断しそのまま終了。140カ所あるマンホール全てに対策を施すために膨大な時間を要し、現地時間24時から行なわれる予定だったフリー走行2回目は2時間半遅れてスタート。本来1時間のセッションだが、初開催にも関わらずフリー走行1回目がほぼ走行できないまま終わったことを受けて90分間のセッションとなった。

各車ともまずはサーキット習熟に当て、ドライビングとセットアップを確認。その後にソフトタイヤで予選想定の走行を行ない、最後に決勝想定のロングランを行なった。

その中でルクレールは常に速さを見せてトップに立ち、フリー走行1回目のダメージでマシンを組み直すこととなった僚友サインツも2位に付けた。ただしサインツは今季3基目のバッテリー投入で10グリッド降格ペナルティが決まっている。

3位にフェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)、レッドブル勢はセルジオ・ペレスが4位、マックス・フェルスタッペンが6位とやや苦戦を強いられることとなった。アルファタウリ勢も角田裕毅が17位、ダニエル・リカルドが19位と出遅れている。(米家峰起通信員)

マンホールに処理を施すため待機する係員(AP)
ガレージの外で待機するアルファタウリの角田裕毅(AP)
待機中のアルファタウリ角田裕毅(AP)
フリー走行でトップタイムのフェラーリのルクレール(USA TODAY)
コース上の穴を塞ぐ作業員(AP)
待機中に目をこするフェラーリのルクレール(AP)
コース上のマンホールの穴(AP)

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17歳女子高生レーサーJuju快挙!年間チャンピオンに輝く「最高の結果」国際F3で女性初

ZinoxF2000で年間チャンピオンとなったJujuはトロフィーを手に笑顔(C)Juju10.com

17歳女子高生レーサーのJuju(野田樹潤)が5日、イタリア・ミサノワールドサーキットで行われた「Zinox F2000 Formula Trophy」最終戦で見事、年間チャンピオンに輝いた。国際F3規格レースでは、旧イタリアF3を含めて50年以上の歴史において、女性として初の快挙となった。

Jujuは、予選でポールポジションを獲得。第1レースではポールトゥウィン。続く第2レースでは、ポイント争いのライバルがリタイヤして、その時点で年間チャンピオンが確定。2位でチェッカーフラッグを受けた。「Zinox F2000 Formula Trophy」はイタリア国内を中心に7戦行われ、欧州選手をメインに37人が参加。女性参加選手としては、Juju1人だけだった。

Jujuは「とってもうれしい。昨年はレースをやめてしまおうかと悩んだくらい苦しかったが、今年は最高の結果でシーズンを終えることができた」と大喜び。そして「まずはシーズンを通して、レースをさせてくれたスポンサーに感謝。また常に帯同してくれたチームスタッフや支えてくれたファンの力があったおかげと思う。来シーズンは目標のF1に向けて、さらにステップアップしていきたい」と続けた。

年間チャンピンの快挙にチーム監督でもある父英樹氏に肩車されるJuju(C)Juju10.com
応援フラッグの前でJujuはNO・1ポーズ(C)Juju10.com

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【F1】角田裕毅が9位入賞「チームとして本当に素晴らしい仕事ができた」サンパウロGP

角田裕毅(2022年10月9日撮影)

<F1:第21戦サンパウロGP>◇決勝◇5日

F1第21戦サンパウロGP決勝で角田裕毅(アルファタウリ)は9位入賞を果たした。

スタートで多重事故の混乱を縫って11位にポジションを上げ、メルセデスAMG勢やアルピーヌ勢と同等のペースで周回を重ねた。

「今日はチームとして本当に素晴らしい仕事ができたと思います。ポイント獲得できたことは嬉しいですが、でも僕個人としては間違いなくもっとやれたはずだという思いもあります。ターン10でミスをしてポジションを1つ失ってしまったので、本当にチームに申し訳ない気持ちです。あそこでリタイアにならなかったのはラッキーでした」

途中16周目のターン10で僅かにタイヤをランオフエリアに落として挙動を乱し5秒をロスしてポジションをひとつ落とす場面もあったが、そこから抜き返してポジションを取り戻した。2回目のピットストップを遅らせてフレッシュなタイヤに履き替え、ジョージ・ラッセル(メルセデスAMG)を抜きにかかったところでラッセルがリタイア。終盤はマシンをいたわって9位のままフィニッシュした。

「詳しくは話せませんが、最後は信頼性の問題もあってプッシュすることができなかったので、かなりパフォーマンスを失っていました。なので、本当ならもっと上に行けたはずでした。ルイス(・ハミルトン)を捕まえられた可能性はかなりあったかもしれません」

スプリント6位3点に加えて決勝9位で2点を加算し、角田は計13点でドライバーズ選手権14位、3戦連続入賞のアルファタウリは計21点としてコンストラクターズ選手権8位。7位ウイリアムズ(28点)の背中も見えてきた。(米家峰起通信員)

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【F1】角田裕毅がスプリントレース6位入賞、前戦の教訓から「忍耐強くレースができていた」

スプリントレースで6位入賞を果たしたアルファタウリ角田裕毅(ロイター)

<F1:第21戦サンパウロGP>◇スプリントレース◇インテルラゴス・サーキット

スプリントレースで角田裕毅(アルファタウリ)は6番グリッドからスタートし6位入賞を果たした。

金曜の予選ではQ1敗退の苦汁を飲んだ角田だが、土曜のスプリントシュートアウトではSQ3に進出しスプリントレースの6番グリッドを獲得。スタートでシャルル・ルクレール(フェラーリ)に先行を許したものの追随するペースを見せ、最後はタイヤグリップを失ったルイス・ハミルトン(メルセデスAMG)を抜いて6位を取り戻し「メキシコで失ったポイントを取り戻せたと思う」とチームに対し述べた。

「今日のペース、特にスプリントレースのペースはビッグサプライズでしたね。今日はなんとかまとめ上げることができました。ダニエル(・リカルド)もずっとほぼ同等のペースでしたし、チームの努力の結果です」

ルクレールに対し度々オーバーテイクを仕掛ける場面もみせたものの、前戦メキシコシティGPで不用意なバトルで入賞のチャンスを失った教訓から、自制心を利かせた。

「これまでのレースよりも忍耐強くレースができていたと思います。特にチャールズ(シャルル・ルクレール)の後ろで走っていた時はそうです。少しメキシコの出来事がフラッシュバックしましたけど、プッシュしすぎることなく落ち着いてルイス(・ハミルトン)を抜くこともできました。なので今日のスプリントレースにはとても満足しています」

決勝は金曜予選の結果に基づき16番グリッドからのスタートとなる予定だが、スプリントレースでレースペースの良さが見えただけに、入賞を目指して全力を尽くす。

「明日は後方からのスタートなので今日ほど楽な展開にはならないと思います。少なくとも速さがあることは分かったので、可能な限りタイヤをいたわってやれるだけのことをやって1台でも多くオーバーテイクしていくつもりです」

(米家峰起通信員)

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【F1】角田裕毅は予選16位「パフォーマンスを最大限に引き出せなかった」サンパウロGP

角田裕毅(2022年10月9日撮影)

<F1:第21戦サンパウロGP>◇予選◇インテルラゴス・サーキット

角田裕毅(アルファタウリ)は16位でQ1敗退に終わった。チームメイトのダニエル・リカルドも17位となり、アルファタウリとしては期待値に反して落胆の予選結果となった。

角田はQ1最初のアタックで10位、2回目のアタックで9位につけていたものの、タイヤラバーによる路面の向上幅が大きく他車が続々とタイムを更新していく状況になったため、セッション終了直前に3回目のアタックを敢行。ここで自己ベストタイムを更新できず、16位に終わった。

「今日は自分達のマシンパッケージのパフォーマンスを最大限に引き出し切れませんでした。最後のアタックラップでクリーンエアが得られなくて、ラップタイムに影響を受けてしまいました」

規定により予選後はマシンのセットアップ変更ができないが、電子的なセットアップの最適化など可能な範囲でマシン改善に努めるとした。

「もう(パルクフェルメ下で)セットアップを大幅に変更することはできないので楽な週末にはならないと思いますが、明日と明後日のレースの中でパフォーマンスを最大限に引き出すしかありませんし、最大限にやれる限りのことはやりたいと思っています」

(米家峰起通信員)

予選を走るアルファタウリのダニエル・リカルド(ロイター)

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【F1】角田裕毅、チームに謝罪「あの状況では正しくなかった」メキシコシティGPでの接触反省

サンパウロGPへ現地入りしたアルファタウリ角田裕毅(ロイター)

今週末のサンパウロGPを前にサンパウロ入りした角田裕毅(アルファタウリ)は、前戦メキシコシティGPでの接触を反省しチームに謝罪したと明かした。

「あのまま行っても8位か9位、僕は新品ハードタイヤを履いていてランド(・ノリス)の前にいてマクラーレンと同等のペースがあったのでもしかすると5位まで行くことも十分可能だったチャンスを逃したので、すごく大きな場面だったと思います。チームには謝罪しましたし、チームがそれを理解してくれたことに感謝しています」

追い抜きを仕掛けたことが問題ではなく、入賞が確実な状況で必要以上に攻めてしまったことが問題だったと角田は自己分析している。

「オーバーテイクを仕掛けたこと自体はそれほど悪くはなかったと思っています。十分接近していましたし、DRSを使って簡単に彼に並ぶことができましたから。でも、そこから可能な限りピアストリに寄せていこうとしたのは、やるべきではなかった。12位くらいのポジションを走っている時ならああやって相手にプレッシャーを与えていくのはありだと思いますが、8位のようなポジションを走っているなら抜けなくても8位になれたわけですから、あの状況では正しくなかったと思います」

メキシコシティGPの後はホテルの部屋にこもって自己分析に専念したという角田は、この失敗を糧に成長し、今週末のサンパウロGPでポイント獲得を果たしたいと語った。

「エンジニアからの話を聞く限りではパフォーマンスは良いと思いますし、悲惨なことにはならないと思います。またポイントを獲ってウイリアムズとのポイント差を縮めたいと思っています」(米家峰起通信員)

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【WRC】カッレ・ロバンペラが総合2連覇 勝田貴元は5位、ティエリ・ヌービルが今季2勝目

<自動車:世界ラリー選手権(WRC)第12戦、ラリー・セントラルヨーロッパ>◇29日

ゴールを迎え、2位に入ったカッレ・ロバンペラ(フィンランド、トヨタ)が2年連続の総合優勝を決めた。ティエリ・ヌービル(ベルギー、現代)が今季2勝目を挙げ、勝田貴元(トヨタ)は5位だった。(共同)

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【F1】フェラーリ・ルクレール2戦連続PP、サインツとフロントロウ独占 メキシコシティGP

ポールポジションを獲得したフェラーリのルクレール(ロイター)

<F1:第20戦メキシコシティGP>◇予選◇28日◇エルマノス・ロドリゲス・サーキット

フェラーリのシャルル・ルクレールがポールポジションを獲得した。

フリー走行まではやや苦戦を強いられていたフェラーリ勢だったが、予選Q3で2台そろって好アタックを決めてルクレールが2戦連続となるポールポジション、僚友カルロス・サインツが0・067秒差の2位に入りフロントロウを独占した。

「この結果は全く予想していなかったよ。フリー走行3回目の後にうまくセットアップをまとめ上げ、新品タイヤのグリップをうまく使うことができたんだ。明日は優勝争いができるかどうか分からないけど、自分達のレースに集中するだけだよ」

予選Q2まで好調だったレッドブルのマックス・フェルスタッペンはQ3で苦戦し0・097秒差の3位。

「最終セクターで思っていたよりも苦戦したんだ。もちろんポールポジションからスタートしたかったけど、3番グリッドから良いスリップストリームが使えるし、やってやるつもりだよ」

アルファタウリの角田裕毅は今季5基目のパワーユニット投入により最後尾スタートが決まっているため、Q2で僚友ダニエル・リカルドの前を走ってスリップストリームを与え最高速を伸ばすチームプレイに徹してノータイムで15位。リカルドはQ3に進出し、低速のセクター3で最速タイムを記録するなど好走を見せ0・216秒差の4位を獲得した。

(米家峰起通信員)

ポールポジションを獲得したフェラーリのルクレール(ロイター)
ピットレーンを走るアルファタウリ角田裕毅(ロイター)

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【F1】角田裕毅、今季5基目のパワーユニットとギアボックス投入で最後尾スタート義務づけ

角田裕毅(2023年9月23日撮影)

F1第20戦メキシコシティGPの金曜フリー走行で、角田裕毅(アルファタウリ)は今季5基目のパワーユニットとギアボックスを投入して最後尾スタートが義務づけられることとなった。

第15戦イタリアGPでトラブルにより1基失っており、ホンダによれば走行距離的には残り4戦を走り切ることができるとのことだったが、アルファタウリは新品を投入して攻めのレースをすることを選んだようだ。

「モンツァで新品のエンジンを失ったので、もう1基追加で投入しなければならない状況で、そういう意味ではメキシコが最適なタイミングだと判断しました。なので今週末はロングランに集中することになります」

FP1は規定により年1回義務づけられたF1出走2戦以下の若手ドライバーにシートを提供しなければならず、角田はFP2のみの走行。マシン挙動に違和感があったといい、データを確認していく必要があるという。

「普段のマシンと比べてマシンバランス的に少し変な挙動をしていて違和感を覚えたところがあったので、クルマが問題なく動いているのかどうなのかをまずデータで確認しないといけません」

予選ではQ2に進出してチームメートのダニエル・リカルドにスリップストリーム(前を走って空気抵抗を減らす)を与える戦略を採るというが、自身のラップタイムは追求しない。角田としてはレースに全集中したセットアップを施して最後尾からのポイント獲得を目指す。

「明日に向けて(2台でセッティングを分けて)チームとして沢山のデータを収集することができたので、これをチームとしてうまくまとめ上げたいと思います。。あくまでも決勝のためのクルマなので、予選のことはそれほど意識していませんし、そういったところも踏まえてエンジニアとよく話し合いたいと思います」(米家峰起通信員)

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【F1】角田裕毅10位→他車の失格で繰り上がり8位 3カ月ぶりの入賞「このポイントは大きい」

角田裕毅(2022年10月9日撮影)

<F1:第19戦USGP>◇22日◇決勝

F1第19戦USGP決勝で、角田裕毅(アルファタウリ)は10位でフィニッシュし、その後他車の車検失格により繰り上がって8位となった。第13戦ベルギーGP以来3カ月ぶりの入賞を果たし、ファステストラップも記録して加点し計5ポイントを獲得した。

11番グリッドからスタートした角田は、前方で2台が接触しリタイアしたこともあって9位に浮上。後方から追い上げてきたアストンマーティン勢を抑えることはできなかったが、フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)がフロアに損傷を負ってリタイアしたことで再び10位を取り戻した。

「正直言って楽なレースではありませんでしたし、アストンマーティンの1台がリタイアしたという幸運もおかげでできた入賞だったことも確かです。何もなければポイント獲得は難しかったと思います。でもあそこにいたから(他車のリタイアによる)ポイント獲得のチャンスを掴むことができたわけですからね。僕たちとしては自分たちのパフォーマンスを最大限に引き出すことができたと思います」

そして最後に後方とのギャップが20秒以上あったためピットインしてソフトタイヤに履き替え、最終ラップにタイムアタックを敢行してレースの最速タイムを記録。これによって1点を加算した。

「ピットインを指示されたときには、トラブルかと思って心臓が止まるかと思いました(笑)。今までこういうことをやったことがなかったのでスリリングで少しプレッシャーもありましたけど、最後にフレッシュタイヤでのアタックを楽しむこともできました」

加えてレース後に2位ルイス・ハミルトン(メルセデスAMG)と6位シャルル・ルクレール(フェラーリ)の車体底面擦板が規定以上にすり減っていたため失格となり、角田は8位に繰り上がって計5ポイントを獲得することとなった。これにより角田はランキング16位となり、アルファタウリはランキング9位のハースまで2点差に迫った。

「このポイントは大きいですね。自信にもなりますし、残り4戦でもこうやってポイントを積み重ねて行って、シーズンが終わるときには今とは違うポジションにいられることを願っています」

(米家峰起通信員)

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【F1】フェルスタッペンが通算50勝「タフなレースだった」角田裕毅は健闘10位入賞

優勝を飾って喜ぶフェルスタッペン(ロイター)

<F1:第19戦USGP>◇22日◇決勝

10月22日、F1第19戦USGPの決勝が行われ、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)が優勝した。今季15勝目、自身通算50勝目。

予選のタイム抹消により6番グリッドからスタートしたフェルスタッペンはスタートで5位に上がると徐々にポジションを上げていきレース序盤に3位まで浮上。ピットストップで2位に上がり、コース上で首位ランド・ノリス(マクラーレン)を抜いてトップに立った。ブレーキに不調を抱えており最後はルイス・ハミルトン(メルセデスAMG)が背後に迫ったが、抑え切って勝利を掴み獲った。

「6番手スタートだったし、ブレーキングポイントの多いこのサーキットでずっとブレーキの感覚が昨日と違って不調を抱えていた上に、最後はタイヤもタレてきていたしこの僅差だったからタフなレースだったよ。ブレーキングで攻めることはできないし、タイヤを壊したくないからコーナーで攻めることもできないし、その妥協点を見付けるのが大変だった。15勝というのは誇らしいけど、この先もプッシュし続けていくよ」

角田裕毅(アルファタウリ)は好ペースを維持して中団トップの座を守り続けたが、セットアップを変更してピットレーンから決勝に臨んだアストンマーティン勢が本来のペースを発揮して逆転。それでもフェルナンド・アロンソがフロアトラブルでリタイアを喫したことで10位に浮上する幸運に恵まれ、最後はピットインしてソフトタイヤに履き替えてファステストラップを記録し、計2ポイントを獲得し第13戦ベルギーGP以来の入賞を果たした。

(米家峰起通信員)

優勝を飾って喜ぶフェルスタッペン(AP)

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角田裕毅14位「ペース自体は良かった」決勝に向け自信「明日はポイント狙います」

角田裕毅(2022年10月9日撮影)

<F1:第19戦USGP>◇スプリントレース◇21日◇サーキット・オブ・ジ・アメリカズ

F1第19戦USGPのスプリントレースで、角田裕毅(アルファタウリ)は好走を見せ5台を抜いたものの19番手スタートということもあって入賞圏には届かず14位に終わった。

スプリントのスターティンググリッドを決めるスプリントシュートアウトでは、僚友ダニエル・リカルドが11位に入るなど速さはあったものの、角田はチームからの指示が不充分で最後のタイムアタックに間に合わず19位。これには角田も苛立ちを見せた。

「アタックに入る直前に後ろにいた2台のマシンに抜かれて、それで残りギリギリのところで僕はバックオフしなければならなくなって2回目のアタックに間に合いませんでした。速さがあったにも関わらずそれができなかったのはすごく残念ですしフラストレーションの溜まる結果になりました。今年はこういうことがかなり多いので、そういった点を今後に向けて改善していければと思います」

19周のスプリントレースでは予想以上にペースが良く、ライバル勢がタイヤの性能低下に苦しむ中で好ペースを維持して次々とオーバーテイクを決め、5つポジションを上げた。スプリントでの入賞はならなかったが、11番グリッドからスタートすることが決まっている日曜の決勝に向けて自信を掴んだ。

「スタートポジションがポジションなのでポイントには届きませんでしたけど、ペース自体は良かったので少なくともそこは良かったなと思います。色んなデータを集められたので、最大限に整えてこのペースを維持するかもしくはさらに改善できれば良いチャンスが巡ってくるんじゃないかなと思います。もちろん明日はポイントを狙います」(米家峰起通信員)

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【F1】フェルスタッペンがUSGPスプリントレース制す 2位ハミルトン、角田裕毅14位

スプリントレースを制したレッドブル・フェルスタッペン(ロイター)

<F1:第19戦USGP>◇スプリントレース◇21日◇サーキット・オブ・ジ・アメリカズ

レッドブルのマックス・フェルスタッペンが先頭グリッドからスタートし最後までリードを守って勝利を収めた。

スタートで2番手のシャルル・ルクレール(フェラーリ)に対して厳しく幅寄せをしてフェルスタッペンが首位を守り、レース序盤は2位に浮上したルイス・ハミルトン(メルセデスAMG)に背後に迫られたものの徐々に引き離して最後は9・4秒差を付けて独走勝利を収めた。

「スタート直後はタイトな争いだったけど、ターン1に向けてスペースがあって良かった。後はペースをコントロールするだけだった。ここはDRSが強力に機能するから簡単ではなかったけど、マシンに速さがあったから良かった。明日は6位からのスタートだけど、いくつかオーバーテイクもすることになるだろうし面白そうだ。もちろん勝ちたいと思っているよ」

2位にはハミルトン、3位ルクレールとなった。

角田裕毅(アルファタウリ)はスプリントシュートアウトで時間切れとなり最後のアタックができなかったため19位からのスタート。しかしライバル勢がタイヤの性能低下に苦しむ中で好ペースを維持し、次々とマシンをオーバーテイクして14位までポジションを上げてチェッカー。11番グリッドスタートの決勝に向けて好感触を得た。

(米家峰起通信員)

スプリントレースを制したレッドブル・フェルスタッペン(ロイター)

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【F1】アルファタウリ角田裕毅、0・018秒差で11位 決勝で「ポイントを目指す」第19戦USGP予選

手を上げて声援に応えるアルファタウリ角田裕毅(ロイター)

<F1:第19戦USGP>◇予選◇20日◇サーキット・オブ・ジ・アメリカズ

角田裕毅(アルファタウリ)は、予選でQ2進出を果たしたものの10位のセルジオ・ペレスに0・018秒の僅差で11位となりQ2敗退となった。

アルファタウリはフロアを中心に今季最後の大型アップデートを投入しており、さらにマシンパフォーマンスを向上させてきている。角田はその性能をフルに引き出すことができたと満足げな表情を見せた。

「僕たちよりも前のチームは2台そろってQ3に進出しているところばかりですし、そういう意味でも今日はマシンのパフォーマンスを最大限に引き出すことはできたと思います。もちろんデータを細かく見ればドライバーとしてはドライビングで100分の数秒くらいはさらに削ることはできたかもしれませんけど、11位というのはポイントを目指す上ではそんなに悪くないスタートポジションだと思います」

第14戦オランダGPで負傷し欠場していたダニエル・リカルドも復帰し、予選は15位に終わったものの豊富な経験を生かしたフィードバックをチームにもたらしている。

フリー走行での決勝想定の走行にも手応えがあり、ポイント獲得を狙いたいと角田は語った。

「FP1でのロングランペースはそんなに悪くなかったと思います。それが決勝日に実際にどうなるかですね。要素としてはそろっているので、あとはそれを全てうまくまとめ上げるだけだと思います」

(米家峰起通信員)

USGP予選で走行するアルファタウリ角田裕毅(AP)

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【F1】フェラーリ・ルクレール通算21度目のPP獲得、角田裕毅11位 第19戦USGP予選

ポールポジションを獲得したルクレール(AP)

<F1:第19戦USGP>◇予選◇20日◇サーキット・オブ・ジ・アメリカズ

フェラーリのシャルル・ルクレールがポールポジションを獲得した。通算21回目。

USGPはスプリントフォーマットのため、1時間のフリー走行のみで金曜午後に予選が行われた。

Q2をトップ通過したルクレールはQ3でも好調を維持して1回目のアタック、そして最後のアタックでもタイムを更新し、1分34秒723でポールポジションを獲得した。

「チームが良い仕事をしてくれた。今週はスプリントだからFP1をクリーンにこなすことが重要だということは分かっていたし、チームが素晴らしい準備でマシンは走り始めからフィーリングが良かった。予選アタックは難しくて、あちこちに小さなミスもあったけど、日曜のレースをポールポジションからスタートできてうれしいよ」

レッドブルのマックス・フェルスタッペンはバンピーな路面と気温35度という高温に苦戦し、Q2でも0・004秒差ながら2位。Q3最後のアタックラップで1分34秒718の最速タイムを記録しルクレールを上回ったものの、ターン19出口でわずかに白線を越えてタイム抹消となり6位となった。

角田裕毅は好走を見せたものの、Q2で10位のセルジオ・ペレス(レッドブル)からわずか0・018秒差の11位でQ3進出はならなかった。

(米家峰起通信員)

ポールポジションを獲得したルクレール(AP)

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【F1】角田裕毅15位 一時8位浮上も順位下げる「足りなかったのは単純にペース」

アルファタウリの角田裕毅(2022年10月9日撮影)

<F1:第18戦カタールGP>◇決勝

F1第18戦カタールGP決勝で角田裕毅(アルファタウリ)は11番グリッドからスタートし8位に浮上したものの、ペースが振るわず徐々に順位を下げ、最後は15位でフィニッシュ。チームメイトのリアム・ローソンも17位に終わり、ポイント獲得はならなかった。

高速走行時の縁石による負荷でタイヤに損傷が見られたため、1セットあたり18周という走行制限が設けられた決勝は、実質的に3回ストップ作戦が義務づけられる異例の展開に。ハード2セットとミディアム2セットの計4セットの新品を温存していた角田は、これにより有利になるものと見られていた。

「タイヤ自体は新品を4セット持っていたのでアドバンテージがあったと思います。足りなかったのは単純にペースです」

ミディアムタイヤで走行した冒頭2スティントはまずまずのペースを維持したものの、早めのピットストップが裏目にでて後退。さらにその後のハードタイヤでのペースが振るわず、15位まで後退を余儀なくされてしまった。

「スタートは良かったですし入賞圏を走ることができましたが、レースを通して全体的に全くペースがなくてかなりタフなレースでした。マシンバランス自体は悪くありませんでしたけど、単純に充分な速さがなかったというだけで、どこでタイムロスしているかも分かっています。今後に向けてどこを改善すべきかを見ていきたいと思います」

高温多湿、高速コーナーが連続するレイアウト、そして18周制限によってタイヤをいたわる必要がなくなったため予選同様の走行を90分間通して続けるという3つの条件が重なったため、熱中症や脱水症状で体力的にかなり厳しいレースとなったが、冬の間に肉体改造を進めて今季に臨んだ角田はこれをものともしなかった。しかし肝心のマシンの速さが問われる環境で、アルファタウリのマシンの熟成不足が露呈したかたちだ。

(米家峰起通信員)

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17歳女子高生レーサーJujuが今シーズン9勝目「落ち着いてできた」ZinoxF2000

ZinoxF2000で優勝を飾ったJujuはトロフィーを手に笑顔

17歳女子高生レーサーのJuju(野田樹潤)が8日、イタリア・ムジェロサーキットで行われたZinoxF2000(旧イタリアF3)で見事に優勝! 今シーズン9勝目を挙げた。このカテゴリでは年間ポイント1位に立っており、次戦で年間チャンピオンが決まる。

予選は2位通過のJujuだったが、タイヤを交換せずに温存。決勝ではスタートダッシュで出遅れたものの、開始から果敢に攻めてオーバーテイク。後続を離しての優勝には、目の肥えた現地イタリアメディアも称賛した。

Jujuは、レース後「落ち着いてレースができた結果だと思う。素直にうれしい。次でチャンピオンが決まるが、楽しんでレースに臨みたいと思う」。ファミリーチームの結束力で挑んできた集大成となるか。次戦は、11月4-5日にイタリア・ミサノサーキットで行われる予定。

表彰台でトロフィーを掲げるJuju(中央)

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