日刊スポーツ

マキオン、女子50m背泳ぎで世界新 100、200と合わせ史上初の3種目の世界記録同時保持

<競泳:ワールドカップ(W杯)>◇20日◇ブダペスト

ケーリー・マキオン(オーストラリア)が非五輪種目の女子50メートル背泳ぎ決勝で従来の世界記録を0秒12更新する26秒86をマークした。22歳のK・マキオンは背泳ぎで100メートルと200メートルの世界記録保持者。世界水連によるとこの3種目の世界記録を同時に保持する初めての選手となった。(共同)

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【競泳】16歳成田実生400個メ3連覇「五輪で決勝進出を」大橋悠依は5位 短水路日本選手権

競泳短水路日本選手権の女子400メートル個人メドレーを制した成田実生(中央)と2位の鈴木彩心(左)、3位の谷川亜華葉(撮影・松本航)

<競泳:短水路日本選手権>◇21日◇第1日◇東京アクアティクスセンター◇女子400メートル個人メドレー決勝

成田実生(みお、16=金町SC)が3連覇した。

4分29秒21を記録。2位の鈴木彩心(愛知・豊川高)に3秒14差をつけた。背泳ぎを終えた200メートルでトップに立ち「3連覇はうれしいけれど、高校記録(4分28秒49、小嶋美紅)や自己ベストを目指していた。届かなくて悔しいです」と複雑な気持ちを口にした。

7月には長水路(50メートル)の世界選手権同種目で8位入賞。9月の杭州アジア大会から帰国後も休養は1日にとどめ「このままいきます」と来年3月のパリ五輪代表選考会を見据えた。初出場が懸かる五輪に向け「前は憧れだった。今はしっかりと目指す目標。代表に入るだけじゃなく、オリンピックで決勝進出を見据えたい」と意気込んだ。

長水路の21年東京五輪(オリンピック)金メダリスト大橋悠依(28=イトマン東進)は4分36秒12で5位。主戦場とする200メートル個人メドレーに向けた強化の一環で400メートルに取り組んでおり「選考会では200メートルが楽に感じるように、40メートルにも出ていく。200メートルも徐々にアベレージを上げていけるようにしたいです」。秋から冬にかけての成長を誓った。【松本航】

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池江璃花子「たくさんのご声援ありがとうございました」有言実行のアジア大会銅メダル獲得

池江璃花子のインスタグラムから

2大会連続オリンピック(五輪)代表で競泳の池江璃花子(23=横浜ゴム)が30日、インスタグラムを更新。29日に行われた中国・杭州アジア大会では競泳女子50メートルバタフライで銅メダル、400メートルメドレーリレーで金メダルを獲得した。

インスタグラムには銅メダルを手に持った写真をアップ。「Asian Games2023 たくさんのご声援ありがとうございました」と記した。「絶対に(個人の)メダルを取って帰ると決めていた」と大会前に話していた通り、目標だっただけに、表彰式では涙を流した。前回の2018年ジャカルタアジア大会では6冠でMVPを獲得。白血病発症から試行錯誤を続けた後のメダル獲得には感慨もひとしおのようだった。

フォロワーからは「りかこちゃんの努力が伝わるレースでした」「感動をありがとう」「プールに戻ってきてくれてありがとうございます!本当に感働しました!おめでとうございます」などの声が寄せられた。

池江璃花子のインスタグラムから

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【競泳】入江陵介「いいチームが仕上がっている」スタッフとのコミュニケーション不足解消を実感

杭州アジア大会競泳日本代表直前合宿の練習後、取材に対応する入江(撮影・保坂果那)

杭州アジア大会(23日開幕、中国)に臨む競泳日本代表は17日、北海道江別市内で行っている合宿の練習を公開した。入江陵介(33=イトマン東進)がチームの雰囲気の良さを口にした。練習後取材に応じ「普段東京でトレーニングすることが多いけど、違う場所に来ることによって、チーム感が出たり、衣食住ともにするのは普段ないので、いいチームが仕上がっている」と話した。

競泳チームは7月の世界選手権後、選手から日本水連に対して不満の声が出た。選手とスタッフとのコミュニケーション不足が露呈。同大会で主将を務めた入江は8月8日、自身のX(旧Twitter)に「キャプテンとして選手を守り切れなかった自分が情けない」と投稿していた。

今回の合宿ではチーム内でミーティングを重ねている。「一番大きな部分でコミュニケーションがあまり取れていなかった。今は連絡を密にしながら、新しい情報があったらすぐ提供する。非常に良くなっていると感じている」とうなずいた。選手、スタッフ、トレーナーらアジア大会に臨むメンバー全体のLINEグループが作成され、やりとりを全員が見ることができるようになった。

疑問視されたリレーの選手選考について、決勝はアジア大会でのタイムがチーム最速の選手を起用するという方針が決まった。

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【競泳】瀬戸大也が体調不良で合宿不参加、世界選手権後に体調崩す アジア大会は出場予定

瀬戸大也(2023年7月撮影)

杭州アジア大会(23日開幕、中国)に臨む競泳日本代表は17日、北海道江別市内で行っている合宿の練習を公開した。男子の瀬戸大也(29=CHARIS&Co.)が練習を欠席。今回の合宿に参加しておらず、横山貴ヘッドコーチは「福岡(7月の世界選手権)が終わってから体調が優れないところがあったので」と説明した。

アジア大会には出場予定で、トレーナーとともに東京都内の味の素ナショナルトレーニングセンターで練習しているという。出国前の20日にチームに合流予定だ。瀬戸をのぞき、女子主将の池江璃花子ら4選手は合宿に参加しているものの、体調不良のため別メニューで調整した。

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【競泳】本多灯が日本代表男子主将、世界選手権後にゴタゴタも「チームがより一丸となって」

練習後、カメラに向かってピースサインをする本多(右端)(撮影・保坂果那)

杭州アジア大会(23日開幕、中国)に臨む競泳日本代表は17日、北海道江別市内で行っている合宿の練習を公開した。東京五輪男子200メートルバタフライ銀メダリストの本多灯(21=日大)が男子の主将に就任した。

惨敗した世界選手権(福岡)後、日本代表選手から強化体制に批判が相次いだ。本多はアジア大会に向けて「チームがより一丸となってアジア大会、来年のパリ(五輪)に向かっていけるようにしたい。小さなことでも、どんなことでも、全力で元気良くいきたい」と抱負を語った。女子は池江璃花子(23=横浜ゴム)が務める。

7月の世界選手権では男子200メートルバタフライで銅メダルを獲得し、今月の日本学生選手権では同種目で4連覇を達成した。アジア大会は自身初となるが「選手村は五輪で経験したことはあるけど、また違う。競技数がすごく多いし、他のスポーツとか僕が知らなかったスポーツの選手もたくさんいらっしゃると思う」と、他競技の選手との交流を楽しみにしている様子だった。

400メートル個人メドレーでは「4分10秒台を切るというところを目指して4分9秒台に突入する」と宣言。200メートルバタフライは「日本記録を狙えるように1分52秒前半を出せるように頑張りたい」と目標を掲げた。「シーズンを締めくくる大きな大会になるので、そこで結果を出せるようにしたい」と力を込めた。

取材に対応する本多(撮影・保坂果那)

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【水泳】萩野公介氏、10・9アクアスポーツフェスティバルに参加 スペシャルレッスンなど実施

2023年7月31日、水泳を指導する萩野公介氏(右)

子どもから大人まで楽しめるイベント「アクアスポーツフェスティバル」がスポーツの日の10月9日、東京アクアティクスセンターで行われる。

16年リオデジャネイロ五輪(オリンピック)競泳金メダリストの萩野公介氏(29)によるスペシャルレッスンや、萩野氏に挑戦するリレー対決を実施。パラスポーツの体験や、スタンプラリーなども予定される。

東京都スポーツ文化事業団が企画するイベントで、萩野氏のスペシャルレッスンなどは参加無料となっている。

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【飛び込み】寺内健が引退会見「ここで引退できることすがすがしく思う」五輪初メダル後輩に託す

引退会見に臨んだ寺内健(撮影・益田一弘)=2023年9月14日、大阪・八尾市内

飛び込みで夏季五輪日本勢最多の6大会に出場した寺内健(43=ミキハウス)が14日、大阪・八尾市内で引退会見を行った。

昨年末に悪化させた左膝の古傷が引退理由。1日に現役最後の日本選手権を坂井丞とのシンクロ板飛び込みで制し「ここで引退できることをすがすがしく思います」。

ストイックな姿勢は現役最後の日も変わらなかった。飛び込み界のレジェンドと呼ばれて「うれしいですが、レジェンドになれなかった思いはあります。(五輪で)メダルをとって『ありがとうございます』といいたかった」。寺内にとってレジェンドは、五輪金4個の競泳北島康介氏と柔道3連覇の野村忠宏氏。自身の最高順位は5位だった。

思い出の試合には、21年東京五輪の板飛び込みを挙げた。最後のジャンプを終えて小5から二人三脚だった馬淵コーチと抱き合うと、無観客で各国の選手、コーチしかいない会場から拍手が沸き起こった。「少し認められた」。それは世界のダイバーから「伝説」としてリスペクトされた瞬間だった。当面は相棒だった坂井をコーチ役でサポート。日本人が飛び込みに初参加した1920年アントワープ五輪から1世紀。飛び込み界100年の悲願、五輪初メダルは玉井陸斗ら後輩に託す。【益田一弘】

◆寺内健(てらうち・けん)1980年(昭55)8月7日、兵庫・宝塚市生まれ。96年アトランタ大会から五輪6度出場。最高順位は00年シドニー高飛び込みと21年東京シンクロ板飛び込みの5位。01年世界選手権では3メートル板飛び込みで銅メダル。170センチ、69キロ。

引退会見を前に、報道陣に対して、感謝のクッキーを渡す寺内健(右)(撮影・益田一弘)=2023年9月14日、大阪・八尾市内
引退会見に臨んだ寺内健(中央)。右から坂井丞、野村忠宏氏、寺内、馬淵崇英コーチ、馬淵優佳(撮影・益田一弘)=2023年9月14日、大阪・八尾市内
引退会見に臨んだ寺内健(右)と馬淵崇英コーチ(撮影・益田一弘)=2023年9月14日、大阪・八尾市内
引退会見で最後のあいさつをする寺内健(撮影・益田一弘)=2023年9月14日、大阪・八尾市内

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【飛び込み】五輪6大会出場の寺内健が引退会見「レジェンドになれなかった」も笑顔で別れ

引退会見に臨んだ寺内健(撮影・益田一弘)

飛び込み男子で五輪6大会出場の寺内健(43=ミキハウス)が14日、大阪・八尾市内で引退会見を行った。

紺色のスーツ姿で登場した寺内は「この時が来たんだなという思いでいっぱい。40歳を超えてから引退はずっと(頭に)あった。(21年)東京(五輪)かな、(今夏の)福岡(世界選手権)かなと。年末にひざを痛めて、追い込んできた練習が全くできない。自分らしい演技が担保できない」と引退の理由を説明した。

小学5年から寺内を指導してきた馬淵コーチは「32年前からドラマは始まった。(寺内が)大阪プールで飛んでひと目惚れ。私の夢はこの少年にかければ間違いない。今でも忘れられない一瞬。その一瞬で寺内と私の人生、世界との戦いが始まり、6回も五輪の夢を達成してくれた。どちらにも信念があった」と振り返った。

飛び込み界の第一人者。兵庫県出身。JSS宝塚で本場中国出身の馬淵崇英コーチに鍛えられ、15歳で挑んだ96年アトランタ五輪から08年北京五輪まで4大会連続出場。01年世界選手権の3メートル板飛び込みで銅メダルを獲得。日本男子では五輪を含めて世界大会で初めて表彰台に立った。09年に一時引退したが、11年に現役復帰して16年リオデジャネイロ五輪代表入りした。

21年の東京五輪は、坂井丞と組んだ男子シンクロ板飛び込みで5位入賞。個人種目の板飛び込みで12位に入った。最後のジャンプを終えると、無観客で選手、コーチらしかいないスタンドから拍手が降り注いだ。その拍手は長く続いた。世界のダイバーたちが40歳を超えてオリンピックの決勝に残った寺内を「レジェンド」と認めた瞬間だった。

寺内は、32年間を通して、思い出の大会を質問されて「東京五輪の個人種目でコーチと抱き合った時に拍手が起こった。世界のダイビングファミリーから少し認められた」と振り返った。

その上で「レジェンドと言っていただけることはうれしいですが、レジェンドになれなかった思いはあります。(五輪で)メダルをとって『ありがとうございます』といいたかった」と率直に言った。

現役最後となった9月1日の日本選手権では左膝痛を抱えながら坂井とのシンクロ板飛び込みで、8度目の優勝を飾っていた。

当面はミキハウススポーツクラブに所属したまま、相棒だった坂井の24年パリ五輪挑戦を、コーチ役としてアシストする。指導者の道は本格的に歩むかはこれから考えることになるが「後輩たちに経験を伝えていきたい。飛び込みを知ってもらって、体験してもらって、裾野を広げることにも寄与したい。ここで引退できることをすがすがしく思います」。最後まで涙はなく、笑顔で締めくくった。【益田一弘】

引退会見を前に、報道陣に対して、感謝のクッキーを渡す寺内健(右)(撮影・益田一弘)
寺内が引退会見を前に、報道陣1人1人に渡した感謝のクッキー(撮影・益田一弘)
引退会見で最後のあいさつをする寺内健(撮影・益田一弘)
引退会見に臨んだ寺内健(右)と馬淵崇英コーチ(撮影・益田一弘)
引退会見に臨んだ寺内健(中央)。右から坂井丞、野村忠宏氏、寺内、馬淵崇英コーチ、馬淵優佳(撮影・益田一弘)

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【競泳】平井伯昌氏にけん責+5ヶ月間の強化事業等への参加自粛処分 リーダー職解任されていた

平井伯昌氏(2021年6月6日撮影)

日本水連は6日、今年7月の競泳の世界選手権(福岡)で日本代表コーチを務めた平井伯昌氏に対し、2つの処分を下したと明らかにした。この日開かれた常務理事会で決定し、平井氏へ通達。すでに当人から受け入れる意思表示があったという。

1つ目は倫理規定違反によるけん責処分。平井氏は世界選手権後に自身のSNSや一部メディアのインタビューで、実名を交えて内部事情を告白。選手や関係者のプライバシーを侵害したとし、文書によるけん責処分を下した。

2つ目は9月1日から来年2月末までの5カ月間、日本水連の強化事業と競泳委員会への参加自粛の処分。平井氏は世界選手権で日本選手団の解団前に離脱し、閉幕翌日のミーティングも欠席した。行動規定に抵触したため、来年2月末まで強化事業等への参加の自粛勧告が発出。これにより、今月23日開幕のアジア大会、10月のW杯、来年2月の世界選手権(ドーハ)には同行しないことが決まった。

一連の問題に際し、金子日出澄専務理事は「顧問弁護士と十分に相談し、また本人の弁明やヒアリングをした上での決定」と説明。その上で「SNSの発信や途中の離脱については(平井氏から)素直に自分が悪かったと反省していますと仰っていました」と明かした。

平井氏は来年のパリ五輪に向けたプロジェクトリーダーを務めていたが、8月末に「一定の成果を得た」との理由によって同プロジェクトが解団。それに伴い、同職から解かれたことも明らかとなった。

今夏の世界選手権で日本代表はメダル2個に終わり、競泳チーム内では意見の相違による対立が表面化。8月15日には都内で選手やスタッフによるミーティングを開催し、入江陵介主将をはじめ、大橋悠依、池江璃花子らが出席した。平井氏は9~10月開催の杭州アジア大会(中国)の日本選手団入りが決まっていたが、日本オリンピック委員会(JOC)に辞退届を提出し、同15日に受理されていた。

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【飛び込み】43歳寺内健が14日に引退会見 五輪6度出場の第一人者

寺内健(2021年8月撮影)

飛び込み男子で五輪6大会出場の寺内健(43=ミキハウス)14日、大阪・八尾市内で引退会見を行うことが6日、所属先から発表された。長年にわたってサポートを受けてきたミキハウス本社で、引退に至った経緯などを説明する。

寺内は、1日の日本選手権を現役最後の試合と表明して、坂井丞とのシンクロ板飛び込みに出場。8度目の優勝を飾ったが、左膝のけがもあって、引退する。

96年アトランタ五輪から、飛び込み界の第一人者として活躍してきた。

21年東京五輪ではシンクロ板飛び込みで5位入賞。そして個人種目の板飛び込みでは40歳にして、決勝に進出。12位に入った。

技の難易度では及ばなくても教科書のような美しい演技で、ひと回りも、ふた回りも若い選手たちと競い合った。演技を終えると、無観客開催で選手、コーチら関係者しかいないスタンドから降り注ぐような拍手を浴びた。世界のダイバーたちにリスペクトされる、寺内の存在感が際立った。

08年北京五輪後は一度、競技から離れてサラリーマン生活も経験した。酸いも甘いも知り尽くした43歳が未来に向けて、ラストメッセージを発する会見になる。

寺内健(2021年8月撮影)

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【AS】佐藤友花ソロ初優勝「夢であり目標」デュエットは広田樹・憩姉妹が連覇 マーメイド杯

ソロで初優勝した筑波大の佐藤友花

<アーティスティックスイミング:マーメイド杯>◇3日◇横浜国際プール・サブプール

アーティスティックスイミング(AS)の日本学生選手権が行われ、佐藤友花(筑波大4年)がソロで初優勝した。デュエットは広田樹・憩姉妹(同志社女大4年・2年)が2連覇を飾り、チームでも同志社女大が初優勝して2冠を達成した。3種目総合で争う学校対抗戦は筑波大が初の栄冠に輝いた。

昨年は2位で悔しい思いをした佐藤は「初めてマーメイドカップを出場した時から優勝は夢であり、目標だったので達成できてうれしい。」と笑顔を見せた。演技に関しては「ノーベースマーク(技の最低評価ゼロ)で泳ぎきれたのは安心できたが、技の正確さよりも高さや質がまだまだ成長できる点数だった。これから練習して改善していきたい」と反省点も忘れなかった。今後は9月23日から中国・杭州で行われるアジア競技大会のAS日本代表に選ばれており、福岡世界選手権よりも難易度を上げたチーム演技に取り組んでいる最中だ。「今回ソロでノーベースマークだった事を生かして、アジア大会でも日本チームとしてノーベースマークで泳ぎきれるように、今回の反省点を極めていきたい」と決意を語った。

デュエットで大会2連覇、チーム優勝と2冠を達成した広田姉妹は「ソロでは2人ともあまり良くない結果となり、そこから気持ちを切り替えてデュエットに臨み、チームに臨めたことが良かった」と語った。この大会で引退を考えていた姉の樹は「世界水泳の演技を見に行って、水中で戦いたいという気持ちが湧き上がった。家族やコーチ、学校の先生、周りから多くの理解が得られるのであれば、もう1度世界を目指したい」と現役続行の気持ちを吐露した。妹の憩は「2月のドーハ世界選手権の代表選考合宿があるならば選ばれるように頑張りたい」と仕切り直しを誓った。

◆上位成績

▽ソロ(出場22人)

1位 佐藤友花(筑波大)=227・1813

2位 和田彩未(早大)=212・5188

3位 川瀬由華(追手門学院大)=209・3750

▽デュエット(出場9組)

1位 広田樹・広田憩(同志社女大)=219・0730

2位 佐藤友花・佐藤陽太郎(筑波大)=193・8936

3位 堀田雪菜・鵜飼志音(中京大)=185・1978

▽チーム(出場2校)

1位 同志社女大=182・2271

2位 筑波大=168・7168

▽学校対抗戦(出場19校)

1位 筑波大=27点

2位 同志社女大=25点

3位 中京大=8点

ソロで初優勝した佐藤友花の演技
デュエットで2連覇を決めた同志社女大の広田樹(左)憩姉妹
デュエットで2連覇した広田樹、憩姉妹の演技

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【競泳】三井愛梨インカレ優勝「自分の持ち味の後半で勝負」プラン通り後続を突き放す

<競泳:日本学生選手権>◇1日◇2日目◇東京アクアティクスセンター◇女子200メートルバタフライ決勝

7月の世界選手権福岡大会で、初出場ながら5位入賞した三井愛梨(法大=19)が、初の学生選手権で貫禄の優勝を果たした。

レース序盤は水口知保(明大)を追いかける展開だった。「前半は水口さんが速いので同じくらい(のタイム)で入ろう」と食らいつき「自分の持ち味の後半で勝負だな」とプランを立てていた。

その思惑通り、レース後半にペースを上げ、後続を突き放した。終わってみれば2位の水口と約1秒の差をつけ圧勝し「一番の目標だったので、しっかり優勝してチームに貢献することができたと思う」と満面の笑みを見せた。

世界選手権では好成績も世界との壁を感じた。「自分の中では攻めたタイムでも、世界では通用しなかった」とメダルに向けての課題を口にした上で「もっと早いタイムで前半を泳いで後半、耐えられるようにしたい」とパワーアップを誓った。

日本代表に選出されるようになり「いろいろな大会に出て経験を積んだり、合宿をしたりして気持ちの面でも強くなった」と自身の飛躍を実感している。

23日に中国・杭州で開幕するアジア大会に向けては「世界選手権でできなかった自己ベストを更新したい」。大学に入学したばかりの19歳は、まだまだ成長段階だ。【村山玄】

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【競泳】本多灯が200mバタフライで4連覇「こんなにうれしいとは思わなかった」学生選手権

本多灯(7月25日撮影)

<競泳:日本学生選手権>◇1日◇2日目◇東京アクアティクスセンター◇男子200メートルバタフライ決勝

21年東京オリンピック(五輪)銀メダル、22、23年世界選手権銅メダルの本多灯(21=日大)が1分53秒76の大会新記録で学生選手権4連覇を果たした。

世界を相手に戦う意地を見せつけた。レース序盤から圧倒的な強さを披露し、1度もトップの座を譲ることなく余裕の勝利。2位の寺門(日大)とは1秒以上の差をつけた。

1度も学生最強の座を譲ることはなかった。「こんなにうれしいとは思わなかった。最高です」と喜びをかみしめ、日大応援席からは大歓声が巻き起こった。

五輪メダリストであっても学生選手権4連覇への重圧があった。「バタフライをずっとやってきて、活躍し続けている自信があった」とし「自分自身がそこにプレッシャーを感じてしまうこともあった」。だが「(1分)53秒台で泳げたのは評価できる」と、この種目の第一人者として実力を発揮した。

視線は23日に開幕する杭州アジア大会(中国)に向いている。「疲れを取って合宿で最後の追い込みをしたい」と調整する方針を明かし「今シーズン最後の大会を良い形で締めくくれれば」と意気込んだ。【村山玄】

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【競泳】池江璃花子「使い分けをうまく」ミズノから新水着 9月の杭州アジア大会で初披露へ

ミズノの新水着発表会見で笑顔を見せる右から池江璃花子、白井璃緒、塩浦慎理(撮影・松本航)

競泳でアジア大会(9月、中国・杭州)に出場する池江璃花子(23=横浜ゴム)、白井璃緒(23=ミズノ)、渡辺一平(26=トヨタ自動車)、青木玲緒樹(28=ミズノ)、塩浦慎理(31=イトマン東進)が新たな“勝負着”に胸を躍らせた。

30日、都内でミズノの新水着「GX・SONIC6」の発表会見に出席。同社がこだわってきたフラットスイム(水に対して体が真っすぐになることで抵抗が少なく、速く泳げる)を軸とし、低抵抗設計で水中軽量性が進化した。女子はストラップの着心地も向上したといい、今回は推進力と着圧の「NV」、可動域と浮き感の「CR」、柔らかさと汎用(はんよう)性の「ET」の3種類が用意された。

7月の世界選手権で50メートルバタフライ7位入賞となった池江は、従来のモデルと新水着をアジア大会に持参する予定という。新水着に関しては「私は緩めの水着が好き。今は『ET』を着ていますが『CR』と2つを選んでいます。レースによって、使い分けをうまくやっていきたいです」と感触を確かめていく。

世界選手権では男子のシェア19%(ミズノ調べ)を誇り、24年パリ五輪(オリンピック)に向けて同社マーケティング部の太田友宏部長は「世界中の人がワクワクし、記録を伸ばす体験を提供できればいい。世界が注目する大会で活躍することを強く願っています」と力を込めた。【松本航】

◆白井璃緒(自由形/背泳ぎ)

「私は『NV』を着用しています。サポート力の強い水着が好き。水のはじき度がすごい。自己ベスト更新を目標に頑張りたいです」

◆渡辺一平(平泳ぎ)

「今日は『CR』を着用していますが『CR』と『NV』で、100メートルと200メートルをどのように使い分けるかを考えています。パリ五輪へ、水着の力も借りながら切磋琢磨(せっさたくま)していきたいです」

◆青木玲緒樹(平泳ぎ)

「私は『CR』を着用しています。平泳ぎで動きが一番出る。動きやすさ重視です。50メートルから200メートルを泳ぐ時に、ある程度の締め付けと浮き感があって、動きやすい。『CRが一番いい』と思って決めました」

◆塩浦慎理(自由形)

「『NV』です。僕は履いた時のサポート感、着圧を求めています。裏側の生地が新しくなって、サポート感が得られる。早くこの水着でレースを泳いでみたいです」

ミズノの新水着発表会見でポーズを決める右から青木玲緒樹、池江璃花子、白井璃緒(撮影・松本航)
ミズノの新水着発表会見でポーズを決める右から渡辺一平、青木玲緒樹、池江璃花子、白井璃緒、塩浦慎理(撮影・松本航)
ミズノの新水着発表会見で背中のデザインを見せる右から渡辺一平、青木玲緒樹、池江璃花子、白井璃緒、塩浦慎理(撮影・松本航)
ミズノの新水着発表会見で背中のデザインを見せる右から渡辺一平、青木玲緒樹、池江璃花子、白井璃緒、塩浦慎理(撮影・松本航)

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アジア大会競泳代表の水沼尚輝が小学生8人と特別レース「触れあえる機会が少ないのでうれしい」

小学生スイマーとの特別レースに参加する水沼

アジア大会(9月23日開幕=中国・杭州)の競泳男子バタフライ日本代表の水沼尚輝(26=新潟医療福祉大職員)が27日、新潟市民体育祭水泳競技大会(西海岸公園市営プール)に参加し、小学生スイマー8人との特別レース(50メートルバタフライ)に臨んだ。

水沼は「子どもたちと触れあえる機会が少ないのでうれしい。エネルギーをもらえた」と喜んだ。隣のコースで泳いだ曽我観太君(11)は「手が大きくてビックリ。人生で珍しい経験が出来ました」と笑顔を見せた。

レース終了後にはアジア大会の激励会も行われた。2大会連続のメダルを狙った7月の世界水泳(100メートルバタフライ)は予選敗退に終わっているだけに、今大会へ懸ける思いは強い。「来年のパリ五輪につながる試合に間違いなくなる。自分の可能性を高めるレースがしたい。自己ベストを出して金メダルを取る」と決意を表明した。【小林忠】

小学生スイマーからサイン攻めにあう水沼
特別レース終了後、隣のコースを泳いだ曽我君(左)とタッチを交わす水沼
アジア大会激励会でスタンドに向かって手を振る水沼(中央)
アジア大会に向けた激励会で決意を述べる水沼(左)
アジア大会に向けた激励会で決意を述べる水沼(左)
取材に応じる水沼
取材に応じる水沼

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飛び込み男子43歳レジェンド寺内健が引退表明「競技人生の締めくくり」9月日本選手権を花道に

寺内健(2021年撮影)

飛び込み男子でオリンピック(五輪)6大会出場の寺内健(43=ミキハウス)が21日、日本選手権(9月1~3日、栃木・日環アリーナ)を最後に現役引退すると発表した。既にエントリーしたことは判明しており、同じ所属の坂井丞(30)と組んでシンクロ板飛び込みに名を連ねていたが、思い出の舞台を花道とすることに決めた。

所属を通じて次の通りコメントした。

「このたび、9月の日本選手権を最後に引退する決意をいたしました。

1994年の日本選手権で初めて優勝して、私の飛び込み人生は大きく変わりました。オリンピックというものを意識し始めたのはこの頃です。そんな大きな思いがある日本選手権を最後の大会にできることを誇らしく思います。

現役選手として43歳まで挑戦を続けてこられたのは、最後まで全力のサポートしていただきましたミキハウスをはじめ、馬淵崇英コーチ、家族、ここまで私に携わってくださった方々、そして応援してくださいました皆さまのおかげです。その全ての方に感謝の思いとこれまでの競技人生の締めくくりとして、最後は自分らしく全力で飛び切りたいと思います。応援のほど、よろしくお願いいたします。」

96年アトランタ五輪から6大会連続で出場してきたレジェンド。ただ今年は左膝のけがもあり、代表選考を兼ねた4月の翼ジャパンカップで2位にとどまっていた。7月の世界選手権福岡大会に出場することができなかった際には「精いっぱいのことはやりました。今後のことはすぐに『こうです』とは言えないです」としていたが、エントリーとともに大きな決断を下した。

パリ五輪代表が内定した玉井陸斗(右)は、涙しながら寺内健と握手を交わす(2023年7月撮影)

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【AS】乾友紀子、涙の理由は「思わずグッときた」世界水泳の金メダル表彰台 トークイベント

AS乾友紀子(右)は、井村雅代コーチとトークイベントに参加した(撮影・益田一弘)

アーティスティックスイミング(AS)ソロで世界選手権2大会連続2冠の乾友紀子(32=井村ク)が19日、大阪市内で井村雅代コーチ(73)とともにトークイベントに参加した。

乾は、7月の世界選手権福岡大会でソロのテクニカルルーティン(TR)、フリールーティン(FR)で金メダル。FRの表彰式で日の丸が上がった時に、涙を流した。

「(22年)ブダペスト(世界選手権)の優勝は表彰台の真ん中に立つのが初めてで、そわそわした。『私でいいのかしら?』と。今年はここ(表彰台の真ん中)を狙って、立った。日本で君が代を流せた。思わずグッときました」。

井村コーチは、ソロFR決勝の演技について「本当はもうちょっとできた。下手でした。でも本当のベストパフォーマンスじゃなくても、勝てるように仕上げる。(演技の出来が)目減りしても勝てた。それは実力がついたということです」と、愛弟子をほめた。

乾は、ASの採点基準が大幅に変更されてから開催された初めての同福岡大会で2冠を達成していた。

AS乾友紀子(右)は、井村雅代コーチとトークイベントに参加した(撮影・益田一弘)
AS乾友紀子(左)は、井村雅代コーチとトークイベントに参加した(撮影・益田一弘)

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萩野公介氏が高校総体テレビ解説「ワクワクする。可能性感じる。高いところ見据えて」とエール

萩野公介氏(2023年6月撮影)

競泳高校総体第2日の18日、NHK BSの中継で16年リオデジャネイロ五輪男子400メートル個人メドレー金メダルの萩野公介氏(29)が、解説を務めた。

レース展開やタイムの予想、細かな技術について丁寧に説明。さらに応援する姿がちらりと映った世界選手権代表の成田実生(16=淑徳巣鴨2年)について「メガホンに名前が入っていますね」と意外な? ポイントもチェックした。

萩野氏はこの日で2日間の解説を終了。「初めてインターハイの解説をさせていただいて、自分が出ていたころを思い出しました。(高校総体は)ワクワクする。可能性を感じる。楽しい2日間でした」と感謝。

現役の高校生に対しては「世界は進んでいる。次世代は、自分たちが引っ張っていく気持ちが大切だし、高いところを見据えてほしい。高校総体でいいレースをする、それが未来につながる。また失敗したレースでも何かをみつけて、次につなげていってほしい」とエールを送っていた。

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池江璃花子「OFFのオフショ」サングラス姿で東京ディズニー満喫「めっちゃ綺麗で素敵っ」の声

池江璃花子のインスタグラムから

2大会連続オリンピック(五輪)代表で競泳の池江璃花子(23=横浜ゴム)が17日までにインスタグラムを更新し、東京ディズニーリゾートなどを訪れた、貴重なオフショットを公開した。

「OFFのオフショ」と題して、東京ディズニーリゾートではミッキーの帽子とサングラス姿でチキンを食べているところ、仲間と食事を楽しむシーン、ホールケーキを直接口にする写真などがアップされた。

6年ぶりに出場した世界選手権(福岡)では8日間13レースに出場。50メートルバタフライでは6年ぶりに個人種目の決勝に進出した。白血病から復帰後、価値ある世界大会になっていた。

フォロワーからは「璃花子ちゃん今日もめっちゃ綺麗で素敵っ」「ホール食いっ オトナの夢じゃないですか」「いっぱい頑張ったから、いっぱい遊んで、楽しんで」などの言葉が寄せられた。

池江璃花子のインスタグラムから
池江璃花子のインスタグラムから
池江璃花子のインスタグラムから
池江璃花子のインスタグラムから
池江璃花子のインスタグラムから

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【飛び込み】43歳寺内健が現役続行、9月の日本選手権にエントリー 左ひざ治療続け復帰戦決断

寺内健(2019年7月13日撮影)

飛び込み男子で、五輪6大会出場の寺内健(43=ミキハウス)が、日本選手権(9月1~3日、栃木・日環アリーナ)にエントリーしたことが16日、分かった。同じ所属の坂井丞(30)と組んでシンクロ板飛び込みに名を連ねた。出場すれば、4月の翼ジャパンカップ以来5カ月ぶりになる。

寺内は、96年アトランタ五輪から出場してきたレジェンド。ただ今年は左ひざのけがもあり、代表選考を兼ねた4月の同カップで2位止まり。7月の世界選手権福岡大会に出ることはできなかった。代表落ちの際には「精いっぱいのことはやりました。今後のことはすぐに『こうです』とはいえないです」としていた。

ただ43歳にとって、パリは夏季五輪で日本男子最多の7度目出場がかかる舞台。左ひざの治療を続けながら、復帰戦へのエントリーを決断した形だ。坂井と組む同種目では、21年東京五輪で5位に入賞している。

寺内健(2019年7月17日撮影)

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【競泳】梅原競泳委員長「意思疎通がちゃんと取れてなかった」強化巡る内紛で選手と連盟側が会合

梅原孝之日本水泳連盟競泳委員長(2023年4月10日撮影)

競泳の日本代表選手らが、交流サイト(SNS)などで強化体制に不満の声を上げていた問題で、日本水連は15日、都内で選手やスタッフによるミーティングを開いた。

先月末まで福岡市で開催された世界水泳に出場した選手約40人のうち約半数がリモートを含めて出席。東京オリンピック(五輪)代表の池江璃花子(23=横浜ゴム)、東京五輪で2個の金メダルを獲得した大橋悠依(27=イトマン東進)、世界選手権8大会連続出場の入江陵介(33=イトマン東進)らが姿を見せた。

終了後に囲み取材に応じた日本水連の梅原孝之競泳委員長は、今回のミーティングは選手の話を聞くことが主体だったと会合の意図を説明。「私の反省は、一番はコミュニケーションが足りなかったこと。言葉の不足で起こった。意思の疎通がちゃんと取れてなかったというのが、不満を持たせてしまった原因だと思うので、そこに関しては反省をしなきゃいけない」と話した。

選手側からは、合宿の回数が減っていることに対して不満が出たという。「正直に言うと東京五輪前後ではちょっと差がある。お金の問題はもちろんある」としつつも、「合宿の内容を一緒に考えたりすることができる。今ある環境でどうできるか」と今後の改善点を挙げた。

また、数々の五輪メダリストを育て、9~10月の杭州アジア大会にもコーチとして参加予定だった平井伯昌氏(60)が辞退届を提出した問題について、金子日出澄副会長兼専務理事は「その話については具体的にはしていない」と説明。その上で、「水連としては、辞退を受理してJOCと調整している段階。今日のところで責任どうこうという話はしていない」と話した。

日本水連は今後も同様なミーティングを定期的に開催し、選手との積極的なコミュニケーションを図る。

パリ五輪へは1年を切った。早急な立て直しが求められている。

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【競泳】日本代表・五十嵐千尋「黙秘します」足早に去る 強化体制めぐる内紛騒動で選手ら会合

五十嵐千尋(2021年4月6日撮影)

競泳の日本代表選手らが、交流サイト(SNS)などで強化体制に不満の声を上げていた問題で、日本水連は15日、都内で選手やスタッフによるミーティングを開いた。

先月末まで福岡市で開催された世界水泳に出場した入江陵介主将、大橋悠依、池江璃花子らが出席した。

同大会で女子800メートルリレーに出場した五十嵐千尋(28)も、ミーティングに出席。「反省点を踏まえて今後どうしていくべきかというのを話しただけ。私から話すことはない。黙秘します」と話し、足早に会場を後にした。五十嵐は8日、X(旧ツイッター)上に「日本水連が選手に対してアスリートファーストではなくなってしまっていた」などと投稿していた。

また、男子50メートル自由形に出場の塩浦慎理(31)も「SNSで言ったような話もあるし、いろいろあった。別にもめたとかではないです」と、話すにとどめた。

日本は、母国開催の世界選手権で銅メダル2個の惨敗。また、数々の五輪メダリストを育て上げ、9~10月の杭州アジア大会にもコーチとして参加予定だった平井伯昌氏(60)が辞退届を提出したことも判明。パリ五輪1年を切り、早急な立て直しが求められる時期に、「内紛」が勃発している。

塩浦慎理(23年7月28日撮影)
平井伯昌氏(2021年6月6日撮影)

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【水泳】瀬戸大也が悪質なネット上のデマについて警察に被害届の提出 法的措置も準備

瀬戸大也(2023年4月6日撮影)

先月、福岡で開催された水泳の世界選手権男子400メートル個人メドレーで銅メダルを獲得した瀬戸大也(29=CHARIS&Co.)が13日、X(旧ツイッター)を更新し、ネット上のデマについて法的措置の準備に入ったことを明かした。

Xでは「SNS上で拡散されているデマについて」と題し「TEAM DAIYA」の名称で文書を掲載した。

「只今SNS上で、瀬戸大也に関する猥褻な画像、DMのやり取り等が拡散されております。また、この画像を使い有料のアダルトサイトへと勧誘する悪質なアカウントが多数散見されております。こちらの画像、及びやりとりは本人とは全く関係のない事実無根のデマであり、悪意を持って捏造された画像です。現在警察への被害届の提出、法的措置の準備を行なっております」と警告した。

続けて瀬戸の現状を説明。「瀬戸大也は現在、新コーチの下、トレーニング、練習方法、生活全てを一新し、パリ五輪に向けて日々血の滲む努力を重ね、練習に精進しております。このような努力は先日の世界水泳での銅メダル獲得にも繋がったと考えております。瀬戸大也に対して、世間では未だ厳しい視線があること、本人及び私共もよく理解しております。しかしそのような状況の中でも、本人は改心の結果を水泳で証明するべく、水泳に全てを捧げて努力を重ねております。そのような本人の努力を金目的で利用する今回の悪質な嫌がらせは、本当に口惜しく、看過し難い事態だと考えております」。

最後は「応援してくださるファンの皆様に不安やご心配をおかけしてしまったこと、大変申し訳ありません。今後も皆様により良い結果を見せられるよう本人及び公式一同さらに精進してまいります。

今後とも瀬戸大也をどうぞよろしくお願いいたします」と呼びかけた。

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【AS】乾友紀子、地元関西で金メダル演技披露「楽しんで泳げた」井村雅代コーチも満足顔

「水泳の日2023大阪」でソロの演技を披露したAS乾友紀子(撮影・益田一弘)=2023年8月11日、大阪市内のAsue大阪プール

アーティスティックスイミング(AS)ソロで世界選手権2大会連続2冠の乾友紀子(32=井村ク)が11日、大阪市内で「水泳の日2023大阪」に参加した。

7月の世界選手権福岡大会で金メダルを獲得したソロのフリールーティン(FR)を披露。「八岐大蛇(やまたのおろち)」をモチーフにした芸術的な演技で、地元関西のファンを喜ばせた。

乾は「すごく楽しんで泳げた。(世界選手権から)お気に入りの振り付けを増やしてやりました」とにっこり。演技紹介を行った井村雅代コーチも「100%、リラックスしてましたね。彼女が泳ぎたい、演技したいものがあり、楽しんでいるのは私もうれしい」と目を細めた。

乾は、ASの採点基準が大幅に変更されてから開催された初めての世界選手権で、テクニカルルーティン(TR)とFRの2種目で金メダル。22年同ブダペスト大会に続いて2冠を達成。この日は御礼の意味も込めて、金メダル演技を披露した。

「水泳の日2023大阪」でソロの演技を披露したAS乾友紀子(撮影・益田一弘)=2023年8月11日、大阪市内のAsue大阪プール
「水泳の日2023大阪」でソロの演技を披露したAS乾友紀子(撮影・益田一弘)=2023年8月11日、大阪市内のAsue大阪プール
「水泳の日2023大阪」でソロの演技を披露したAS乾友紀子(撮影・益田一弘)=2023年8月11日、大阪市内のAsue大阪プール
「水泳の日2023大阪」でソロの演技を披露したAS乾友紀子(左)と井村雅代コーチ(撮影・益田一弘)=2023年8月11日、大阪市内のAsue大阪プール
2023年7月19日、世界水泳2023福岡大会 アーティスティックスイミング女子ソロ・フリーで優勝し、涙を流しながら笑顔でインタビューを受ける乾友紀子

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池江璃花子「OFF最終日」純白ワンピースの貴重なオフショット公開「ステキな璃花子の休日」

純白ワンピースの姿の池江璃花子(池江璃花子のインスタグラムから)

2大会連続オリンピック(五輪)代表で競泳の池江璃花子(23=横浜ゴム)が7日までにインスタグラムを更新し、貴重なオフショットを公開した。

純白のワンピースに、黒のハットを着用し、プラダのバックを持った写真を掲載。「OFF最終日 会ってくれたみんなありがとう」と記した。背景の壁には「VIEW&DINING THE Sky」。東京・千代田区のレストランで食事を楽しんだ様子だった。

6年ぶりに出場した世界選手権(福岡)では8日間13レースに出場。50メートルバタフライでは6年ぶりに個人種目の決勝に進出した。白血病から復帰後、価値ある世界大会になっただけに、直後のオフは満喫したようだ。

フォロワーからは「ステキな璃花子の休日になりましたね」「エレガントに大人の階段登ってらっしゃる」「泳いでる姿はあんなに格好いいのに、オフの時は可愛くて、どちらも凄く素敵です」などの言葉が寄せられた。

池江璃花子のインスタグラムから

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【競泳】銅メダル2個…日本代表主将の入江陵介が低迷に危機感「何かをガラッと変えないと」

アリーナの新水着を着用して登壇し、思いを語る入江陵介(撮影・松本航)

先月30日閉幕の世界選手権(福岡)で競泳日本代表主将を務めた入江陵介(33=イトマン東進)が危機感を示した。

2日は都内でアリーナの新水着発表会に出席。同選手権で日本は銅メダル2個と低迷しており「すごく厳しい目で見られている。体制を変えたり、何かをガラッと変えないといけない時期。顔を合わせて話し合う機会だと思う」と言及した。

自身も左肩の肩鎖関節を痛めており、8大会目にして初の100メートル背泳ぎ予選落ち。2週間程度を治療と休養に費やす予定で「もう1度大きな泳ぎを取り戻したい」と誓った。

アリーナの新水着を着用し、笑顔を見せる右からシボーン・バーナデット・ホーヒー、入江陵介、本多灯、今井月、水沼尚輝(撮影・松本航)
アリーナの新水着を着用し、漢字1文字の決意を記した色紙を持つ右からシボーン・バーナデット・ホーヒー、入江陵介、本多灯、今井月、水沼尚輝(撮影・松本航)

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【競泳】今井月「履いていて心地よい」アリーナが新水着 本多灯は「パリで金メダルを取りたい」

アリーナの新水着を着用して登壇し、思いを語る今井月(撮影・松本航)

7月30日に閉幕した水泳の世界選手権(福岡)に出場した競泳日本代表の入江陵介(33=イトマン東進)、水沼尚輝(26=新潟医療福祉大職)、今井月(22=バローHD)、本多灯(21=イトマン東京)と、香港代表のシボーン・バーナデット・ホーヒー(25)が2日、都内で「アリーナ」の新競泳用水着発表会見に臨んだ。

新水着「アクアフォース・ストーム」は渦を巻くような内股の“ねじれ構造”により、ダウンキック時に水を効率よく捉えることができる特徴がある。世界選手権の女子200メートル平泳ぎで準決勝に進出した今井は「すごく履いていて心地よい。『これを着れば大丈夫なんだな』とモチベーションが上がります。今回、世界との差を痛感して、心の底から悔しい思いをした。(24年五輪の)パリでさらに成長した姿を見せて、もっと世界で活躍したいと思いました。この水着と一緒にいい思い出を作っていきたいです」と意気込んだ。

200メートルバタフライで2大会連続の銅メダルを獲得した本多は、主戦場のバタフライに生かすために400メートル個人メドレーにも取り組んでいる。メドレー目線で「背泳ぎから平泳ぎにいく時、ストレスがなく、キックをそのまま打ち込める」と新しい水着の良さを語り「来年のパリでは金メダルを取りたい。金メダルを目指した時に、各種目での強化がつながる。400メートル個人メドレーも生かせるようにしたいです」。開幕まで1年を切った大舞台へ、成長を続ける。【松本航】

アリーナの新水着を着用して登壇し、思いを語る入江陵介(撮影・松本航)
アリーナの新水着を着用し、笑顔を見せる右からシボーン・バーナデット・ホーヒー、入江陵介、本多灯、今井月、水沼尚輝(撮影・松本航)
アリーナの新水着を着用し、漢字1文字の決意を記した色紙を持つ右からシボーン・バーナデット・ホーヒー、入江陵介、本多灯、今井月、水沼尚輝(撮影・松本航)
アリーナの新水着を着用し、漢字1文字の決意を記した色紙を持つ右からシボーン・バーナデット・ホーヒー、入江陵介、本多灯、今井月、水沼尚輝(撮影・松本航)
アリーナの新水着を着用し、笑顔を見せる右からシボーン・バーナデット・ホーヒー、入江陵介、本多灯、今井月、水沼尚輝(撮影・松本航)
アリーナの新水着を着用して登壇し、今後の抱負を「佳」の1文字に込めた香港のシボーン・バーナデット・ホーヒー(左)(撮影・松本航)
アリーナの新水着を着用して登壇した香港のシボーン・バーナデット・ホーヒー(撮影・松本航)
アリーナの新水着を着用して登壇した香港のシボーン・バーナデット・ホーヒー(撮影・松本航)
アリーナの新水着を着用して登壇し、今後の抱負を「佳」の1文字に込めた香港のシボーン・バーナデット・ホーヒー(左)(撮影・松本航)
アリーナの新水着を着用して登壇し、今後の抱負を「佳」の1文字に込めた香港のシボーン・バーナデット・ホーヒー(左)(撮影・松本航)

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【競泳】インスタフォロワー約23万人 香港のホーヒーが新水着で決意「最強の自分になる」

アリーナの新水着を着用して登壇した香港のシボーン・バーナデット・ホーヒー(撮影・松本航)

7月30日に閉幕した水泳の世界選手権(福岡)競泳女子100メートル自由形で銀メダルを獲得したシボーン・バーナデット・ホーヒー(何詩■、25=香港)が2日、新しい水着に期待感を示した。

都内のデサント東京オフィスで、ブランド「アリーナ」の新競泳用水着をお披露目。生地を内側にねじって着用することで、股関節の内旋方向への動きをサポートする特徴がある「アクアフォース・ストーム」を着て登壇した。終始、笑顔を見せながら「初めての着用は1年前。フィードバックはオンラインで行ってきました。(製作者の)『いい水着を作ろう』という気持ちが伝わってきた。本当にいい水着ができたと思います。次の大会で着るのが楽しみです」と思いを口にした。

ホーヒーは21年東京五輪(オリンピック)100メートル、200メートルの自由形で銀メダルを獲得。インスタグラムのフォロワーは約23万人と注目を集める実力者だ。今後の決意を色紙に「佳」の漢字1文字でしたためると「中国語で『ベスト』の意味。自分自身で、最強の自分になるように頑張ります」と誓った。【松本航】

(※■は草カンムリに倍)

アリーナの新水着を着用して登壇し、今後の抱負を「佳」の1文字に込めた香港のシボーン・バーナデット・ホーヒー(左)(撮影・松本航)
アリーナの新水着を着用して登壇し、今後の抱負を「佳」の1文字に込めた香港のシボーン・バーナデット・ホーヒー(左)(撮影・松本航)
アリーナの新水着を着用して登壇し、今後の抱負を「佳」の1文字に込めた香港のシボーン・バーナデット・ホーヒー(左)(撮影・松本航)
アリーナの新水着を着用して登壇した香港のシボーン・バーナデット・ホーヒー(撮影・松本航)
アリーナの新水着を着用し、笑顔を見せる右からシボーン・バーナデット・ホーヒー、入江陵介、本多灯、今井月、水沼尚輝(撮影・松本航)
アリーナの新水着を着用し、笑顔を見せる右からシボーン・バーナデット・ホーヒー、入江陵介、本多灯、今井月、水沼尚輝(撮影・松本航)
アリーナの新水着を着用し、漢字1文字の決意を記した色紙を持つ右からシボーン・バーナデット・ホーヒー、入江陵介、本多灯、今井月、水沼尚輝(撮影・松本航)
アリーナの新水着を着用して登壇し、思いを語る今井月(撮影・松本航)
アリーナの新水着を着用して登壇し、思いを語る入江陵介(撮影・松本航)

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池江璃花子「8日間13レース、突っ走りました!」6年ぶり世界水泳完泳「奇跡の女神」の声

池江璃花子のインスタグラムから

2大会連続オリンピック(五輪)代表で競泳の池江璃花子(23=横浜ゴム)が1日までにインスタグラムを更新し、8日間13レースに出場した世界選手権(福岡)への思いをつづった。

8日間13レース。50メートルバタフライでは6年ぶりに個人種目の決勝に進出した。白血病から復帰後、価値ある世界大会になった。

「世界選手権が終わりました。

8日間13レース、突っ走りました!

楽しい事も、嬉しい事も、辛い事も、悔しい事も、全てをこの8日間で感じました。

国内での世界選手権は、緊張も、怖さもありましたが、いいレースも沢山できて、楽しんでもらえたと思います

選手、たくさんのサポーター、関係者の方々、ボランティア、応援してくださった全ての方たちと作り上げたこの試合は素晴らしかったです!

応援ありがとうございました」

フォロワーからは「元気をもらいました」「アスリートで1番尊敬しています」「努力は報われる」「奇跡の女神です」とねぎらいの言葉が寄せられた。

池江璃花子のインスタグラムから
池江璃花子(2023年4月撮影)

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