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【バスケ】初出場の御殿場が浜松開誠館を相手にジャイキリ狙う 静岡県高校新人大会が20日開幕

【バスケ】初出場の御殿場が浜松開誠館を相手にジャイキリ狙う 静岡県高校新人大会が20日開幕

大会に向けて意気込む御殿場の選手ら

第37回静岡県高校新人バスケットボール大会が20日、沼津・飛龍などで開幕する。男子は御殿場(東部9位)が初出場。同日の初戦で実力校の浜松開誠館(西部1位)と対するが、チームは近年めきめきと力をつけ、地区予選突破を自信にかえてジャイアントキリング(大番狂わせ)を狙う。男女上位3チームは、来月開催される東海新人大会(岐阜)に駒を進める。【倉橋徹也】

   ◇   ◇   ◇

1950年には部が存在していた御殿場が、37大会目にして初の県出場を果たした。チーム5年目を迎える生越(おごせ)寛道監督(53)の指導で、攻守の実力がアップ。現役時代の88年などに国体出場し、99年国体では5位入賞した実力派指揮官の手腕に鍛え上げられた。地区予選9位決定トーナメントでは、なかなか勝てなかった松崎を70-60と破り、自信をつけた。勢いにのると下田(84-62)を倒し、同決勝では星陵(82-74)を退けた。

新チームは185センチC庄司絢登(けんと、2年)と179センチC中野海球空(あくあ)アントニイエ(2年)のツインセンターを採用した。「2人が攻守の鍵を握る」と指揮官。中学時代にバスケをやり、ハンドボール部から先月転部してきた庄司は「リバウンドをしっかり取ることを意識したい」と、高さを生かしてゴール下を支配する。セルビア人の母をもつ中野は「走って積極的に得点もしたい」。強みのスピードやフィジカルを生かす。

1年生組では、マルチプレーヤーのF森山蓮太朗が「相手に全力で挑み、今後につながる戦いにしたい」と話せば、中3時に相撲で県優勝し今も四股を踏む二刀流C横山悠貴(1年)も「チームがピンチの時、体を張って助けたい」と意気込む。頼れる主将のG芹沢惺瑛(しょうえい、2年)は先月、断裂した前十字靱帯(じんたい)を手術。今大会はベンチからの応援になるが「大事にしている声出しで意思疎通をはかりたい」と力を込めた。

昨チームから受け継ぐスピーディーなチーム守備からの速攻を武器に、「試合を重ねるごとに成長を続け、伸びしろは未知数」(生越監督)というチームが“台風の目”を目指す。

実戦練習でシュートを放つ御殿場の庄司
攻守練習する御殿場の庄司(中央左)や中野(同右)ら
選手らを指導する御殿場の生越監督

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【バスケ】B2静岡ハーラー「守備をいかに向上させるか」と巻き返し誓う 20日から今季後半戦

リバウンドボールに手を伸ばすベルテックス静岡のハーラーと後ろから見守る加納(右)

バスケットボールB2リーグのベルテックス静岡が明日20日からの次節で今季後半戦を迎える。この年末年始に4連敗。前半を13勝17敗、勝率4割3分3厘の西地区5位で折り返した。次のホーム2連戦では同勝率で6位の奈良と対する。昨年11月の初対戦では1勝1敗。なんとか連勝し、後半戦に弾みをつけたい。

チームは前節から中1週となり、貴重なオフで選手らがリフレッシュした。前半30試合で主将のPF加納誠也(34)、副将のPG岡田雄三(27=三島市出身)、Cのジョン・ハーラー(24)が全戦出場した。そのうち平均トータルリバウンド10・4本でチーム1位、リーグ3位となったのは身長205センチのハーラーだ。出場時間はチーム最長の815分30秒。1試合平均で27分11秒プレーし、平均12得点で貢献し続けた。

ハーラーは前半戦を終え「特に疲れていない。シーズン最初より今の方が調子はいいくらい」と笑顔。リバウンドについて「守備でもっとやらないと」とし、大きな相手との対策も練っている。短いオフは沖縄旅行で心身の息抜きをはかった。「ご飯もおいしく、シーサーと記念写真を撮った」と振り返り、すっかり充電完了。前半戦に「延長ゲームで5試合負けた。守備をいかに向上させるか」と反省も忘れなかった。

加納らも負け越しをネガティブには考えていない。チームで建設的なミーティングができたといい、加納は「みんなに味が出始めた。チームとして成長している」。次戦で「初戦を絶対勝って連勝したい」と続け、連敗を止める覚悟を示した。ここから巻き返しをはかりたい。【倉橋徹也】

リング目がけてダンクシュートするベルテックス静岡のハーラー

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【3人制バスケ】高田静「すごく面白いことになる」5月に宇都宮で五輪予選

バスケットボール3人制の女子日本代表候補の高田

バスケットボール3人制の女子日本代表候補合宿が17日、都内で公開され、主力として期待される高田静(27=ENEOS)らが軽快な動きを見せた。

体力測定などでも高い数値を挙げ、練習でも高確率で外角シュートを決めた高田は「世界で勝てるチャンスがある。日本のバスケを出すことができれば、すごく面白いことになる」と自信を口にした。

21年東京五輪では5位。5月に宇都宮で開催される五輪予選で優勝するか、その直後にハンガリーで行われる五輪最終予選で3位以内に入れば、パリ五輪の出場権を獲得する。高田は「パリへの切符を絶対に取りたい」と意気込んだ。

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【3人制バスケ】宮下希保「被災地の人に元気を」 石川県白山市出身、健闘誓う

バスケットボール3人制の女子日本代表候補の宮下

バスケットボール3人制の女子日本代表候補合宿が17日、都内で公開され、宮下希保(25=トヨタ自動車)がアピールした。

東京五輪でも3人制代表合宿に参加しており「久しぶりの3人制。チームのコンセプトをたたき込んでいきたい」と意気込んだ。

石川県白山市出身。幸いにして家族や親戚に大きな被害はなかったが、能登半島地震の被災者への思いも胸に練習に励む。「募金など自分のできることからやっていきたい。3人制やWリーグで活躍することで、被災地の人に元気を得てもらえれば」と誓った。

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【バスケ】B2新潟に205センチ新外国選手 33歳クリスウェル「プレーオフ進出目指す」

トニー・クリスウェル(C)新潟アルビレックスBB

B2新潟アルビレックスBBは16日、米国出身のPF・Cのトニー・クリスウェル(33)と今シーズンの選手契約に合意したと発表した。背番号は22。

米ミズーリ大出身で、カナダ、アルゼンチン、メキシコなど世界各国のリーグを経験。23年はカタール、ブラジルでプレーしていた。身長205センチのクリスウェルは「チームに大きなエネルギーと情熱を注ぎ、次の勝利とプレーオフ進出を目指していきます」とクラブを通じてコメントした。

新潟はここまで4勝26敗でB2最下位。川上社長は「後半戦はトニー・クリスウェル選手を加えて、今まで以上にアグレッシブなディフェンスから速い転換のバスケットボールを目指します。ミラクルを起こすために熱いブートからパワーをもらい、チームは必ず勝利します」と巻き返しを誓った。

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【バスケ】B3金沢、能登半島地震の影響でさらに4試合中止 練習拠点の七尾市の体育館が避難所

※写真はイメージ

バスケットボールBリーグ3部(B3)で、19、20日に東京・有明アリーナで開催予定だった東京U-金沢と、27、28日に石川県の加賀市SCで予定されていた金沢-福井の中止が決まった。リーグが16日、発表した。能登半島地震の影響を受けた金沢が、練習を再開できていないことなどが理由。中止は計8試合となった。

金沢は、地震で大きな被害があった石川県七尾市が練習拠点で、体育館は避難所となっている。クラブは同県野々市市や白山市の支援で別の練習場所を確保できるめどが立ったとし、活動再開に向けた準備を進めている。(共同)

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【NBA】八村塁は12得点3リバウンド「いい感じで入れたが、まだコンディション良くない」

米プロバスケットボールNBAは15日、各地で行われ、レイカーズの八村塁は本拠地ロサンゼルスで行われたサンダー戦に途中出場して20分9秒プレーし、12得点、3リバウンド、2ブロックショットだった。

13日に左ふくらはぎの肉離れから復帰後、2試合連続2桁得点。チームは112-105で勝ち、20勝21敗とした。

◆八村塁の話 いい感じで入れたが、まだコンディションがあまり良くないので、そこはしっかりとやっていきたい。こうやって強いチームに勝てて良かった。

(共同)

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【バスケ】宇都宮ブレックスが筑波大の大型PG小川敦也とプロ契約 小川は高校先輩・比江島慎の背中を追う

宇都宮ブレックスとプロ契約を結んだ小川敦也。写真は昨年2月5日の新潟宇都宮戦(コピーライトB.LEAGUE)

宇都宮ブレックスは16日、筑波大の小川敦也選手(21)と2023-24シーズン選手契約(特別指定選手 ※プロ契約)を結んだことを発表した。小川は大学に在籍(現3年生)しながら、同大のバスケットボール部は退部し、プロとしてプレーする。

小川は2022-23シーズンでも特別指定選手(アマ契約)として宇都宮でプレー。昨年2月5日、故郷新潟でBリーグデビューを果たし、いきなり8得点4アシストをマークした。190センチ、84キロの大型ポイントガードで、U19日本代表歴などがある。

チームを通じて「ブレックスファンの皆さん、今シーズンもよろしくお願いします! 少しでもチームに貢献出来るように頑張ります。吉田先生はじめ筑波大学の関係者の皆さん、自分の決断を理解し、背中を押していただきありがとうございます。学んだ事を活かしていけるように精進いたします」などとコメントした。

小川は新潟市出身(鳥屋野中)で、父は実業団のいすゞ自動車、bj新潟などで活躍した忠晴氏(54)。京都・洛南高の先輩、比江島慎を尊敬し、昨季、宇都宮ブレックスへの加入を選んだ大きな理由に、比江島の存在を挙げていた。

◆特別指定選手制度 満22歳以下のバスケットボール選手を対象に、連盟の垣根を越えて、個人の能力に応じた環境を提供することを目的とした制度。

宇都宮ブレックスとプロ契約を結んだ小川敦也(左)。写真は昨年2月5日の新潟宇都宮戦(コピーライトB.LEAGUE)
宇都宮ブレックスとプロ契約を結んだ小川敦也。左は高島紳司。写真は昨年2月5日の新潟宇都宮戦(コピーライトB.LEAGUE)

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【NBA】サンズ渡辺雄太はプレー時間なし 直近14試合中8試合で不出場

渡辺雄太(2023年8月27日撮影)

<米バスケットボールNBA:サンズ127-116トレイルブレーザーズ>◇14日(日本時間15日)◇米ポートランド、モダ・センター

サンズの渡辺雄太(29)は3試合ぶりに出場時間ゼロで終わり、ベンチで戦況を見詰めた。先月後半以降、この日も含めて14試合のうち8試合で出番がない状況。

西地区8位のチームは、同15位の相手に詰め寄られるシーンもあったが、なんかとか踏ん張り2連勝。今季21勝18敗とした。デビン・ブッカーが34得点、ブラッドリー・ビールが23得点、ケビン・デュラントは21得点をマークした。

トレイルブレーザーズは4連敗で10勝29敗。19歳の新人スクート・ヘンダーソンが自己最多33得点を挙げたが、及ばなかった。

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【バスケ】岐阜女の絈野夏美が3点シュート決め「正直うれしい」女子日本代表群馬合宿紅白戦

合宿に臨む絈野夏美(2024年1月11日撮影)

バスケットボール女子のパリ五輪世界最終予選(2月・ハンガリー)に向けた日本代表候補の紅白戦が14日、群馬県の高崎アリーナでファンに公開され、1年間の休養を経て今季復帰した東京五輪銀メダルメンバーの馬瓜エブリン(デンソー)や、絈野夏美(岐阜女高3年)らが熱のこもったプレーを見せた。

馬瓜エはゴール下での力強さが光ったほか、3点シュートで何度もリングを射抜くなど攻守でアピールし「しっかりと力を出し切れたので良かった」と納得顔。高校生でただ1人、メンバー入りした絈野は得意の3点シュートに加えてドライブからのレイアップも成功し「チャンスでしっかり決めることができて、正直うれしい」と笑みを浮かべた。

2016年リオデジャネイロ五輪の代表主将で現役復帰した36歳の吉田亜沙美(アイシン)はファンを喜ばせるために髪をピンク色に染めて登場。軽快な動きで好パスを供給し「すごく楽しくできたが、体力面はやはり課題。日々の練習で積み上げていければ」と汗を拭った。

吉田亜沙美(左)と絈野夏美(2024年1月11日撮影)
吉田亜沙美(左)と絈野夏海(2024年1月11日撮影)

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【バスケ】女子日本代表の紅白戦で馬瓜エブリンが得点量産 絈野夏海3点シュート決める

円陣を組むバスケットボール女子日本代表候補の選手たち(2024年1月11日撮影)

<バスケットボール女子Wリーグ・スーパーゲームズ:日本代表紅白戦>◇14日◇高崎アリーナ

パリ五輪世界最終予選(2月8日開幕、ハンガリー)に臨むバスケットボール女子日本代表候補の紅白戦がファンの前で行われ、ホワイトが72-63でブラックに勝利した。

ホワイトは馬瓜エブリン(デンソー)や山本麻衣(トヨタ自動車)が得点を重ね、4年ぶりに代表復帰した36歳の吉田亜沙美(アイシン)も活躍。高校3年の絈野夏海(岐阜女)も3点シュートを沈めた。

ブラックは高田真希(デンソー)や東藤なな子(トヨタ紡織)らが要所で存在感を発揮した。

試合後には壮行会も行われ、恩塚亨監督は「パリの切符をつかみ取って帰ってきたい」と誓った。主将の林咲希(デンソー)も「結果を残して帰ってこないといけない。(パリへの)チケットを勝ち取って帰ってきたい」と話した。

◆今後の日程 21年東京五輪銀メダルの女子日本代表(世界ランキング9位)は、2月の世界最終予選でスペイン(同4位)、カナダ(同5位)、ハンガリー(同19位)と対戦。3位以内に入れば16年リオデジャネイロ五輪、21年東京五輪に続く3大会連続の五輪出場が決まる。

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【バスケ】琉球の岸本隆一がMVP獲得「すごくうれしい気持ち」24得点の活躍/Bリーグ球宴

岸本隆一(2023年5月28日撮影)

<バスケットボール男子Bリーグ:オールスターゲーム>◇14日◇最終日◇沖縄アリーナ

Bリーグの人気選手が共演した一戦は、BホワイトがBブラックに128-123で競り勝った。MVPにはBブラックの岸本隆一(33=琉球ゴールデンキングス)が初選出され、賞金100万円を獲得した。6本の3点シュートを決めなどして24得点をマークした。

沖縄出身でもある岸本は「試合は負けちゃったけれど、すごくうれしい気持ち。お互いがいいプレーを出し合って、最終的にこういう結果になった」と喜んだ。

Bホワイトからはペリン・ビュフォード(B1島根)と河村勇輝(B1横浜BC)、Bブラックからはジュシュ・ホーキンソン(B1SR渋谷)と岸本の4選手がMVP候補となり、会場の投票で岸本が圧倒的な票数を得た。

今季は「オールスターゲーム・ウイークエンド」として、リーグ創設8年目で初の3日開催で実施。最終日のメインイベントとして、ファン投票などで選出された選手がBホワイトとBブラックの2チームに分かれて対戦した。

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【バスケ】比江島慎があの“セレブレーション”を沖縄アリーナで再披露 Bリーグ球宴

比江島慎(2023年12月撮影)

<バスケットボール男子Bリーグ:オールスターゲーム>◇14日◇最終日◇沖縄アリーナ

昨夏のワールドカップ(W杯)で日本代表として活躍した比江島慎(B1宇都宮ブレックス)が、あの「セレブレーション」で再び沖縄アリーナを盛り上げた。

試合前の入場時から早速、親指、人さし指、中指を立てて顔を左右に振るパフォーマンスを披露。「Bブラック」の先発メンバーとして得点を決めると、そのセレブレーションを再び披露した。

中継したNHKBS1のインタビューで比江島は「恥じらいなくやったつもり」とコメント。昨夏のW杯の舞台となった沖縄アリーナで再びパフォーマンスを披露し、「あの興奮は一生忘れられない出来事。特別なアリーナで試合ができてうれしい」と笑顔を見せた。

今季のオールスターは、リーグ創設8年目で初の3日開催で実施された。最終日のメインイベントとして、ファン投票などで選出された選手がBホワイトとBブラックの2チームに分かれて対戦。比江島はファン投票で史上最多47万3282票を集めた。

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【NBA】レイカーズ八村塁が17得点、6試合ぶり復帰戦でアピール 24年最初の出場

ジャズ戦でドリブルを仕掛ける八村塁(ロイター)

<米バスケットボールNBA:ジャズ132-125レイカーズ>◇13日(日本時間14日)◇米ソルトレークシティー◇デルタ・センター

左ふくらはぎ肉離れのため欠場していたレイカーズ八村塁(25)が、6試合ぶりの復帰戦で17得点を挙げる活躍を見せた。途中出場で18分42秒プレー。3リバウンド、1アシスト、1スチールもマークした。

第1クオーター(Q)残り約3分からコートへ。同Q残り48秒、ゴール下でパスを受けて右手でダンクをたたき込んだ。第2Qも引き続きプレーし、左コーナー付近からゴール下に切れ込んで得点。その後もフリースローを1本決めるなどしたあと、ベンチに戻った。

第3Q途中から再投入されると、さらに存在感を発揮。第4Qには、ゴール下で相手に当たり負けせずにシュートをねじ込み、さらに速攻からのダンクを繰り出すなど、このクオーターだけで8得点を挙げた。

エースのレブロン・ジェームズを欠いたチームは競り負けたが、“弟子”の八村が復調をアピールした。

八村は12月31日(日本時間1月1日)のペリカンズ戦で負傷し、その後は欠場が続いていた。自身にとって24年最初の試合となったこの日は、欠場前に装着していたフェースマスクはなく、素顔で奮闘した。

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【NBA】サンズ20勝、渡辺雄太は1リバウンド レイカーズと対戦も八村塁は5戦連続欠場

米プロバスケットボールNBAは11日、各地で行われ、ロサンゼルスで八村塁のレイカーズと渡辺雄太のサンズが対戦し、渡辺は途中出場で4分36秒プレーし、1リバウンドだった。八村は左ふくらはぎの肉離れで5試合連続の欠場となった。

試合は127-109でサンズが勝ち、20勝18敗とした。レイカーズは19勝20敗。

◆渡辺雄太の話 サンズでは試合に出ていない選手で(試合形式の練習を)やる機会が今までいたチームよりも多い。NBA選手が相手なので、一番レベルの高い環境。そこで今、自分がやるべきことをしっかりとやっていく。

(共同)

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【バスケ】仙台ヤン・ジェミンがオールスター出場「選ばれたことはすごく光栄なこと」

プレーの一瞬の切れ間に、つま先からシューズの裏を拭くヤン

Bリーグオールスターゲーム(沖縄アリーナ)が12日に開幕。B1仙台89ERSのヤン・ジェミン(24)は、13日の「ASIA RISING STAR GAME」にASIA ALL STARSとして出場する。仙台のトップチームからは唯一の選出。ヤンは「仙台89ERSというクラブを代表して、選ばれたことはすごく光栄なこと」。仙台を背負って沖縄を盛り上げる。

   ◇   ◇   ◇

ヤンは、ASIA ALL STARSには3大会連続の選出。21-22年シーズンは新型コロナウイルスの影響で中止となったが、昨季のオールスターでは若手の日本人選手で構成されたRISING STARSに118-114で勝利。ヤンは「Bリーグでプレーしているアジア各国の選手たちとプレーできることは非常に楽しみ」と1年ぶりの大会を心待ちにした。

ヤンの一挙手一投足に注目だ。選手はよく、滑り止めのために手でシューズの裏を拭く。その際、選手は立った状態で、足を上げて靴裏全体を手で拭う形が多いが、ヤンはプレーの一瞬の切れ間に、自らかがんで、つま先から素早く拭う。これは「(足を上げて拭っている間に)自分のマークマンにバッと走られたら追いつけない」と考え、自身で編み出した最善策だ。時間がある時は一般的な方法で拭くこともあるが、オンコートでは基本的にはつま先から一瞬で。その方法はしっかり試合中にも生きており、いの一番に敵陣に走り込んだり自陣に戻ったりなど、迅速な準備が、ヤンの献身的な姿勢をより輝かせている。

仙台の「Grind!」を示すいい機会だ。ヤンは「Bリーグに多くのチームがある中で、全部のチームから選ばれているわけではない。自分自身としてもクラブとしても知ってもらう非常に良い機会」と一層気合も入る。仙台仕込みのハードワークで、各チームのブースターに「仙台89ERS」を刻み込む。【濱本神威】

仙台ではトップチーム唯一のオールスター選出となったヤン(右)
昨年12月茨城戦で泥臭くルーズボールに飛び込むヤン(左)

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【バスケ】B1三遠・大野篤史監督インタビュー「勝ちにこだわり、皆さんに喜んでもらう」

第7節で勝利し、コート上でインタビューに答える三遠の大野監督(中央、昨年11月8日)

バスケットボールB1リーグの三遠が、快進撃をみせている。今季折り返し目前の第16節を終えて24勝4敗。中地区で首位に立ち、全24クラブ中でも東地区のA東京に肩を並べる勝率で1、2位を争う。チームを指揮する2季目の大野篤史監督(46)が、20-21季に千葉Jをリーグ制覇に導いた手腕で、チームを強豪へとよみがえらせた。その大野氏がこのほど、本紙静岡版のインタビューに応じ、チーム状況などについて語った。【取材・構成=倉橋徹也】

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名将の采配で、昨季まで低迷したチームが、白星の山を築いている。ここまでに8連勝を含み、勝率8割5分7厘の圧倒的強さだ。

大野氏 試合を通じて成長が感じられ、チームの成熟度が上がっている。常に自分たちができるベストを尽くしていて、いまの成績には満足している。

戦術などについて多くは語らない指揮官が、大切にしていることがある。

大野氏 勝ちにこだわること。全員がその意識をもって戦うこと。そして、支えてくださっている皆さんに喜んでもらうこと。これは私がコーチをするうえで不遍的なテーマです。

強い三遠が帰ってきたことと昨年のW杯熱もあり、豊橋ホーム開催の第7節(対横浜BC)では最多更新の4555人が観戦に訪れた。同第14節(対信州)では4854人とさらに更新。大野氏の思いが観客にも伝わっていることだろう。昨季は主力のけがに泣かされ23勝37敗。中地区6位、リーグ16位からの復活だ。

大野氏 昨季が失敗だったとは思っていない。ただアクシデントが多かった。今季は健康でいられることが、一番いい要因だと思う。コミュニケーションがよくとれていて、選手同士いい雰囲気でやっている。大きなけがなくやれている。

他チームから脅威に感じられるチームとなった。高3時、三遠でプロキャリア(特別指定選手)を始動させた横浜BCのエースでW杯日本代表の河村勇輝(22)は第7節後、「昨シーズンから素晴らしいチームだと思っていた。けが人が出なければ優勝を目指せるレベルにあった。今季も始まる前から要注意で、戦ってみて本当に強いと再認識した」と語っている。指揮官は不遍の思いを胸に今季後半戦への抱負を述べた。

大野氏 毎回毎回、目の前の試合を大事に戦い、60試合のシーズンを通して、できる限りの成長を遂げられるようにしたい。

今季天皇杯こそ3次ラウンド進出を逃したが、このままならBリーグ発足の16-17季を最後に遠ざかっていたチャンピオンシップ(CS)進出が夢ではない。14-15年のbjリーグ時以来、4度目のCS優勝に向かって突っ走り続けたい。

◆大野篤史(おおの・あつし)1977年(昭52)8月12日、石川県生まれ。日体大から2000年に三菱電機へ加入し、JBL初代新人王を受賞。日本代表にも選出された。パナソニック所属後に引退。主にSGやSFなどでプレーした。指導者転身後はパナソニックや広島でアシスタントコーチを務め、16年にB1千葉J監督に就任。17年から天皇杯3連覇、20-21季にはクラブ初のリーグ制覇を果たした。22年から現職。趣味はゴルフ。血液型B。

第7節で戦況を見守る三遠の大野監督(後方右、昨年11月8日)
選手らを指導する三遠の大野監督(中央、昨年10月3日)

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【バスケ】新潟工、地震影響で体育館使用中止 佐藤瑠海主将「バスケできる日常があるだけでも」

練習前に庭野監督(背中)の話を聞く新潟工のメンバー

元日に発生した能登半島地震は新潟県スポーツ界にも影響を与えている。震度5強を記録した新潟市西区の新潟工は、校舎が大きな被害を受けて体育館は使用中止。新人戦のBSN杯新潟県高校バスケットボール大会(27~29日、新潟市鳥屋野総合体育館ほか)で、男子のシード校のバスケットボール部は地震直後から練習会場を借り歩く状況になった中、古豪復活に向けて調整を進めている。

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新潟工は地震の影響で敷地が陥没、隆起。体育館は床が波打ち、壁と床の間に大きな隙間ができた。始業の予定だった9日から休校になり、授業はオンラインに。部活動は11日午後から再開したが校内施設は使用できない。BSN杯の3回戦までの会場の1つだったが、新潟南に変更された。

バスケットボール部はBSN杯に向けて新潟青陵大、新潟医療福祉大、新潟工短大など市内の大学、短大や公共の体育館を借りる予定。当然、自校でのようにはいかず、使用時間、練習内容は限定される。それでも佐藤瑠海(りゅうま)主将(2年)は「バスケができる日常があるだけでもありがたい」と言った。

22人の部員に被害はなかった。報道される被災地の様子を全員が見ている。親交のある北陸学院(石川)が苦労していることも知った。「自分たちより、大変な人たちがいる」(佐藤主将)と気が引き締まった。庭野智監督(46)は「恵まれていることに慣れていた。こういう時こそ気持ちを強く」と選手に説く。

新潟工はウインターカップの前身、全国高校選抜優勝大会で88年に3位になった伝統校。昨年11月の新人戦秋季新潟地区大会では27年ぶりに優勝した。BSN杯はシード校として臨む。地震後の6日に最終節を迎えた新潟県高校N1リーグでは6勝1敗で優勝し、古豪復活の機運が高まっている。「開志国際、帝京長岡とどれくらい戦えるか」と佐藤主将はテーマを掲げる。

庭野監督のもとに開志国際の富樫英樹監督(61)から「いつでも練習に来ていいよ」と連絡があり、他の高校からも協力の申し出が相次いだ。「うれしいです。感謝を行動で示したい」と庭野監督。佐藤主将は「勝ったら自信になる。BSN杯は勝ちにいく」と決意を話した。【斎藤慎一郎】

◆バスケットボール大会の中止、延期 能登半島地震の影響で新潟市で開催予定だったBSN杯新潟県U14バスケットボール大会は1月14、20、21日開催から2月10、11、24、25日に延期された。会場は2月10、11日が長岡市、同24、25日は新潟市を予定。新潟市教育委員会から新潟市内の中学の部活動、学校開放を1月14日まで中止する通達が出されている。また北信越高校新人バスケットボール大会(2月10、11日・石川)は9日に中止が決定した。

練習会場を渡り歩く中、ハードなメニューをこなす新潟工バスケットボール部
新潟工の体育館、一見、大きな変化はないが、床は波打つようにゆがんでいる
体育館の床と壁の境目には大きな隙間が
体育館のステージ脇の階段は床が隆起し傾く

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バスケ男子日本代表がビッグスポーツ特別貢献賞を受賞 ホーキンソンがはかまと草履姿を披露

ビッグスポーツ賞特別貢献賞を受賞し、はかま姿で壇上に上がり、サイズが小さい雪駄(せった)を見せるホーキンソン。左は比江島、右は河村(撮影・菅敏)

昨夏のワールドカップ(W杯)で48年ぶりとなる自力での五輪切符を獲得したバスケットボール男子日本代表が、1年間で活躍したスポーツ選手、団体を表彰する「第57回テレビ朝日ビッグスポーツ賞」の「特別貢献賞」を受賞した。

12日、都内で行われた表彰式に、比江島慎(宇都宮)ジョシュ・ホーキンソン(SR渋谷)河村勇輝(横浜)の3人が出席。今夏のパリ五輪でのメダル獲得へ意気込んだ。

ホーキンソンは、この日の出席者で唯一、はかま姿で登場した。本来35センチという足のサイズにもかかわらず、草履が32センチまでしか用意できなかったといい、壇上では「ちょっと歩きにくい」と苦笑い。それでも晴れ舞台に興奮した様子を見せ、快挙を果たしたW杯については「本当に楽しかった」と笑顔で振り返った。

比江島は「W杯よりさらに高いレベルなので、一丸となって五輪でも熱い戦いできるように」、河村は「世界や日本を盛り上げられるように」と、それぞれ五輪での活躍を誓った。

サンズの渡辺雄太はVTRで登場。「W杯は大げさではなく、バスケ人生の中で一番楽しかった夏。今回を超すような熱い戦いをパリで見せられれば」と、力を込めた。

ソフトバンク王会長(左)と記念写真に納まるホーキンソン(撮影・菅敏)
ビッグスポーツ賞特別貢献賞を受賞し、はかま姿で壇上に上がり、サイズが小さい雪駄(せった)を見せるホーキンソン。左は比江島、右は河村(撮影・菅敏)
ビッグスポーツ賞特別貢献賞を受賞し、はかま姿で壇上に上がり、サイズが小さい雪駄(せった)を見せるホーキンソン(中央)。左は比江島、右は河村(撮影・菅敏)

【バスケ】石川県七尾市出身の赤穂ひまわり パリ切符で被災地へ力を 女子日本代表候補合宿

練習後、取材に応じる赤穂(撮影・江口和貴)

パリオリンピック(五輪)世界最終予選(2月8日開幕、ハンガリー)に臨むバスケットボール女子日本代表候補の合宿が11日、都内で公開された。

PF赤穂ひまわりが石川県七尾市出身者として能登半島地震で被災した故郷にパリ切符の吉報を届ける。「目標に向かって頑張っている姿を見た人が、結果的に元気になってくれたらうれしい。ちゃんと結果を残すことが一番」。地震直後に避難した家族は実家に戻っているが「すごく大変な人もたくさんいる」と故郷の窮状に胸を痛めた。

◆女子バスケ日本代表の今後 21年東京五輪銀メダルの女子日本代表(世界ランキング9位)は、14日に高崎アリーナで紅白戦と壮行会を実施。2月の世界最終予選では、スペイン(同4位)カナダ(同5位)ハンガリー(同19位)と対戦し、3位以内に入れば16年リオデジャネイロ五輪、21年東京五輪に続く3大会連続の五輪出場が決まる。

バスケットボール女子日本代表候補

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NBA来季も「インシーズン・トーナメント」継続へ 八村塁所属のレイカーズが初代王者

八村塁(2022年9月29日撮影)

米プロバスケットボールNBAのシルバー・コミッショナーが、今季新設した「インシーズン・トーナメント」について方式を微修正した上で「間違いなく戻ってくる」と述べ、来季も継続する方針を示した。11日、AP通信が伝えた。

トーナメントはシーズン序盤の注目度向上などを狙って導入され、八村塁が所属するレイカーズが初代王者に輝いた。チームやファンからも好評だったという。(共同)

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【バスケ】オコエ桃仁花、パリ五輪世界最終予選のメンバー外を自身のSNSで公表

オコエ桃仁花(2023年6月17日撮影)

バスケットボール女子でパリオリンピック(五輪)世界最終予選(2月8日開幕、ハンガリー)日本代表候補に入っていたオコエ桃仁花(24=キャピタルズ)が、今回のメンバーから外れることになったと明かした。同選手が11日、SNSで公表した。

オーストラリアのリーグ、WNBLでプレーするオコエはX(旧ツイッター)に、「先日発表された日本代表のリストに私の名前は載っていますが、日本バスケットボール協会の招集希望日に対して、WNBLのブレイクが31日からなのでそこから行ける旨を伝えたところ、今回はメンバーから外れることになりました」と説明した。

五輪世界最終予選(OQT)には参加できなくなったが、「日本代表の皆さん応援しています」「頑張ってください!」とチームメートにエールを送った。

10日から都内で始まった日本代表合宿には、オコエ以外にも、スペインでプレーする馬瓜ステファニーの姿がなかった。恩塚亨監督は両選手の合流について「コミュニケーションを取っているが、日本とは状況が違う。チームと交渉を続けながらタイミングを探っている」と話していた。

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【バスケ】吉田亜沙美、恩塚体制初の日本代表入り「すごくしんどいけど、やっぱり楽しい気持ち」

公開練習に臨む吉田(撮影・江口和貴)

パリ五輪世界最終予選(2月8日開幕、ハンガリー)に臨むバスケットボール女子日本代表候補の合宿が11日、都内で公開された。

PG吉田亜沙美(36)は恩塚体制初の代表入りに「すごくしんどいけれども、楽しいという気持ちがやっぱりまず1番にくる。いろいろなチームの選手とバスケットをできることが本当に楽しい」と充実した表情だ。

代表戦に出場すれば、20年2月に開催された東京五輪世界最終予選以来4年ぶりとなる。

練習に臨むバスケットボール女子日本代表候補の吉田(撮影・江口和貴)
練習でパスを出す吉田(中央)(撮影・江口和貴)
練習でパスを出す吉田(右)(撮影・江口和貴)
練習に臨む吉田(撮影・江口和貴)
練習に臨む吉田(中央右)らバスケットボール女子日本代表候補の選手たち(撮影・江口和貴)
練習で馬瓜エブリン(左)にパスを出す吉田。右は高田(撮影・江口和貴)
練習後、報道陣に対応する吉田(撮影・江口和貴)
練習後、報道陣の質問に答える吉田(中央)(撮影・江口和貴)

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【バスケ】馬瓜エブリン“夏休み”から今季復帰「懐かしい」恩塚ジャパンで初代表合宿に参加

練習後、報道陣に対応する馬瓜エブリン(撮影・江口和貴)

パリ五輪世界最終予選(2月8日開幕、ハンガリー)に臨むバスケットボール女子日本代表候補の合宿が11日、都内で公開された。

PF馬瓜エブリンが1年間の“夏休み”から今季復帰し、恩塚ジャパンでは初の代表合宿に参加した。「久しぶりに帰ってきました。懐かしい感じ。新しいエブリンとしてこの場所に立っています」と元気いっぱい。現在はスペインでプレーする妹のステファニーもまだ合流前ながら、今回の代表候補に名を連ねている。「(妹の)ステファニーと一緒に五輪に出られたら」と意気込んだ。

練習後、報道陣に対応する馬瓜エブリン(撮影・江口和貴)
練習に臨むバスケットボール女子日本代表の恩塚監督(撮影・江口和貴)
練習公開前、ピースサインを見せる馬瓜エブリン(撮影・江口和貴)
練習に臨むバスケットボール女子日本代表候補の絈野夏海(撮影・江口和貴)
練習後、ガッツポーズで写真に納まる絈野(撮影・江口和貴)
練習に臨むバスケットボール女子日本代表候補の絈野(右)(撮影・江口和貴)
練習に臨む絈野(左端)らバスケットボール女子日本代表候補の選手たち(撮影・江口和貴)

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【バスケ】女子日本代表候補の18歳絈野夏海が軽快な動き 馬瓜エブリンからも拍手送られる

練習に臨むバスケットボール女子日本代表候補の絈野夏海(撮影・江口和貴)

パリ五輪世界最終予選(2月8日開幕、ハンガリー)に臨むバスケットボール女子日本代表候補の合宿が11日、都内で公開され、初招集の18歳、絈野(かせの)夏海(岐阜女3年)が軽快な動きを見せた。

代表候補選出に「信じられない気持ち。うれしい気持ちもありました」と身長172センチの体を躍動させた。昨年4月に現役復帰した16年リオデジャネイロ五輪主将の36歳吉田亜沙美とマッチアップ。年齢差2倍の大先輩とハイタッチを交わす場面もあった。3対3の練習で3点シュートを決め、馬瓜エブリンから拍手も送られた。

昨年末のウインターカップ(全国高校選手権)では大会27本の3点シュートを決めて歴代最多記録を樹立し、準優勝に貢献。大会直後に五輪出場を将来の目標に掲げていた。「こんなに早くチャンスが来るなんて、正直思っていなかった。これから自分が日本を背負っていけるように、1つの経験として、まずはしっかりやっていきたい」。

恩塚監督のチームコンセプト「走りきるシューター軍団」に白羽の矢が立った1人が絈野だ。後方に下がりながら放つシュートなど、技術力の高さに「特別性を感じた」と期待を受ける。代表候補20人は最終的に12人に絞られる。五輪切符が懸かる2月の大一番へ、18歳のホープがアピールを重ねていく。【奥岡幹浩】

◆絈野夏海(かせの・なつみ)2005年(平17)5月20日生まれ、長野県出身。波田中から岐阜女に進学。3年時には主将を務め、チームを全国高校選手権準優勝に導く。今春からは東京医療保健大に進学予定。身長172センチ。

◆女子バスケ日本代表の今後 21年東京五輪銀メダルの女子日本代表(世界ランキング9位)は、14日に高崎アリーナで紅白戦と壮行会を実施。2月の世界最終予選では、スペイン(同4位)、カナダ(同5位)、ハンガリー(同19位)と対戦し、3位以内に入れば16年リオデジャネイロ五輪、21年東京五輪に続く3大会連続の五輪出場が決まる。

練習でシュートを放つバスケットボール女子日本代表候補の絈野(右端)(撮影・江口和貴)
練習に臨む絈野(左端)らバスケットボール女子日本代表候補の選手たち(撮影・江口和貴)
練習に臨むバスケットボール女子日本代表候補の絈野(右)(撮影・江口和貴)
練習後、ガッツポーズで写真に納まる絈野(撮影・江口和貴)
練習後、笑顔を見せる絈野(左)(撮影・江口和貴)
練習後、報道陣に囲まれる絈野(中央)(撮影・江口和貴)
練習公開前、ピースサインを見せる馬瓜エブリン(撮影・江口和貴)
練習後、報道陣に対応する馬瓜エブリン(撮影・江口和貴)
練習後、報道陣に対応する馬瓜エブリン(撮影・江口和貴)
練習に臨むバスケットボール女子日本代表の恩塚監督(撮影・江口和貴)

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【バスケ】アランマーレ秋田の佐藤千裕と野田遥、地震被害の故郷を思い戦う「とにかくバスケを」

5日デンソー戦でドリブルで攻め込む佐藤(左)

アランマーレ秋田の石川県出身、佐藤千裕(26)、野田遥(23)が地元の思いを背負って戦った。1日午後4時10分、最大震度7を記録した「令和6年能登半島地震」が発生。翌2日からWリーグ第9週、東京・代々木大会が行われ、アランマーレ秋田は4、5日、デンソーに連敗。皇后杯を制した女王に大敗を喫したが、佐藤千、野田は地元を勇気づけようと奮起した。試合後、2人が故郷石川への思いを語った。

発生当時は秋田で練習中だった。能登から遠く離れた秋田市でも震度3を計測するほどの大地震。佐藤千は石川・野々市市出身。「びっくりしたんですけど、ニュースを見たらまさかの石川県だった。自分の驚きよりも心配が勝った」。建物の倒壊や朝市通りの大規模火災など大きな被害を受けた輪島市には友人もおり、「輪島の友だちは避難所で生活している子もいる。金沢にいる子たちも余震で気持ちが疲れていると言っていた」。余震が続く被災地の状況やいつ断水になるかわからないといった不安な心境の連絡を受けていた。

ただ、そんな中でも友人たちは佐藤千を応援。「バスケットでパワーがほしいと言われた」。デンソーとの2戦は秋田の思いはもちろんだが、石川への思いが強かった。「私の地元、石川県の皆さんにパワーが届けられるようなプレーができるようにと思って挑んでいました」。

5日の第2戦は、第1クオーター(Q)を終えて6-32。前半終了時点で15-56と女王の実力を見せつけられた。だが佐藤千は「前半にシュートを簡単に入れられてしまった。『もう絶対にやり返すぞ』という気持ちで挑みました」。あきらめずに奮起し、第3Qだけで3点シュート2本を含む8得点。48-106の大敗だったが、あきらめない姿勢を見せることはできた。「うまくいかないこともあったけど、強気で挑んでいる姿は、石川県の皆さんにパワーが送れたんじゃないか」。次戦は2月24、25日新潟戦。佐藤千は「(次戦までに)自分でできることに何があるか、考えて動いていきたい」。石川のために戦う姿を見せ続け、勝利を届ける。【濱本神威】

○…誕生日に予期せぬニュースが飛び込んできた。元日に23歳の誕生日を迎えた野田は「最初、ニュースを見たとき、戸惑って…。1回親に連絡したんですけど、誰にもつながらなくて。1人でお正月ずっと焦っていました」。その後、家族、親戚、友人がみんな無事であることを確認したが、能登に住む親戚の被害は大きかったという。

この試合は「とにかくバスケを頑張ろう」という思いで臨んだ。第1戦では1分17秒しかプレータイムをもらえず無得点に終わったが、第2戦は6分2秒コートに立ち、2得点1スチールをマーク。だが野田は「自分の思っているプレーができなくて悔しい試合でした」。練習中のドライブや3点シュートが力みのせいか、うまくいかなかったことを悔やんだ。だが「みんな震災で、家が大変な中でも、『試合頑張ってね』、『応援してるよ』とメッセージをたくさんくれる。友だちやファンの方々に、頑張ってるなと思ってもらえるようにプレーしていきたいです」。見てくれている地元の人たちのためにも、チャレンジを欠かさない。

5日デンソー戦でシュートを放つ佐藤
5日デンソー戦でドライブする野田(左)
5日デンソー戦でレイアップシュートを放つ野田

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【バスケ】B2新潟、デボーン・ワシントンと契約満了「勝利でチームの雰囲気変えることできた」

シュートを狙う新潟のワシントンⓒB.LEAGUE (2023年12月16日撮影)

B2新潟アルビレックスBBは11日、PFデボーン・ワシントン(34)との選手契約期間が満了となったと発表した。B1仙台89ersを退団し、23年12月14日に新潟と入団合意し、9試合に出場し1試合平均5・9得点を挙げていた。11日、リーグの自由交渉選手リストに公示された。

ワシントンは「在籍していた間に3勝を挙げ、勝利でチームの雰囲気を変えることができたこと、チームがいい方向に向かう手助けができたことをうれしく思います」とクラブを通じてコメントした。

【B1】今季限りで引退のレバンガ桜井の引退試合決定 6月8日に北海きたえーるで

レバンガ北海道の桜井良太(2023年12月20日撮影)

レバンガ北海道は11日、今季限りで現役引退を表明している桜井良太(40)の引退試合をシーズン終了後の6月8日に北海きたえーるで開催すると発表した。

桜井は23年6月に行われた契約更改記者会見で23-24年シーズン限りでの現役引退を発表。国内最多のリーグ戦636試合連続出場を果たすなど「北の鉄人」としてファンに愛されてきたが、会見で「若い時にできていたプレーができなくなってきた」と引退理由を語っていた。「鉄人としてふさわしい最後を迎えたい」と話していた桜井にとって、ファンの前でユニホーム姿を見せる最後のゲームが決まった。

桜井は05年にトヨタ自動車(現A東京)に入団。07年にレバンガの前身であるレラカムイ北海道に移籍した。今季は27試合に出場し、1試合平均6分58秒のプレータイムを記録している。直近5試合は先発出場した。

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パリ五輪の大会アンバサダー バスケット女子のエミリ・ゴミスさんを解任 ガザ情勢の投稿が物議

※写真はイメージ

パリ五輪・パラリンピック組織委員会は10日、バスケットボール女子で元フランス代表のエミリ・ゴミスさんを大会アンバサダーから解任したと発表した。ロイター通信によると、インスタグラムでのパレスチナ自治区ガザ情勢に関する投稿が物議を醸し、組織委は「中立性を持つ義務に違反した」と結論づけた。

イスラム組織ハマスによるイスラエルへの激しい攻撃があった昨年10月7日から2日後の同9日、ゴミスさんは「この状況であなたはどうしますか」との質問とともにフランスの地図がイスラエル国旗で徐々に覆われていく様子を投稿したという。ハマスの攻撃を支持したとの批判が出たが、本人は否定していた。(共同)

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【NBA】クリッパーズがレナードと3年約223億円で契約延長 今季32戦平均23・8得点

※写真はイメージ

米プロバスケットボールNBA、クリッパーズは10日、主力のレナードとの契約延長を発表した。

スポーツ専門局ESPN(電子版)によると、3年総額1億5300万ドル(約222億円)。32歳のレナードは今季32試合に出場して1試合平均23・8得点、6・1リバウンドをマークしている。(記録は9日現在)(共同)

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