ワールドベースボール

韓話☆球題

1週間に2連戦3カードは今季限りへ 練習時間減も移動など選手の負担大きく不満の声

プロ野球は1週間の中で同一カード3連戦を2度行い、月曜日が休みという試合編成が一般的だ。KBOリーグもシーズン開幕から約4カ月間はそのようなスケジュールが組まれているが、8月に入ると1週間に2連戦を3カード行う日程へと代わる。今季も今週末からその編成に突入する。しかしこの2連戦の評判が良くない。 KBOリーグは1リーグ10球団、144試合制。他の9球団と16試合ずつ対戦する。そのうち12試合(3連...

サムスン許三栄監督が辞任 スコアラーから監督という初事例は3シーズン目途中で幕切れ

今月1日、サムスンは許三栄(ホ・サムヨン、50)監督が辞意を表明したと発表した。許監督は2020年からサムスンを指揮。前職は球団の戦力分析部門のチーム長で、選手としての実績は投手として5年間で0勝、コーチ経験なく監督就任という大抜擢だった。 許監督は1年目こそ8位だったが、昨季は公式戦を同率1位で終え、サムスンを6年ぶりのポストシーズン進出に導いた。しかし今季は主力選手の故障が相次ぎ、6月末から7...

若きスーパースター李政厚 父李鍾範らレジェンドたちを超え歴史に名残す存在に

球界の若きスーパースターがレジェンドたちを越えようとしている。 キウムの左打者、李政厚(イ・ジョンフ)が通算1000安打まであと3本に迫った。高卒6年目の李政厚は現在23歳11か月。これまでの1000安打の最年少記録、李承ヨプ(イ・スンヨプ)の25歳8か月を大幅に短縮しそうだ。 李政厚の通算出場数は745試合。過去の1000安打到達の最速、779試合も抜く可能性も高い。その最速記録の保持者は、かつ...

朴炳鎬、日本野球と関わらなかったことを後悔 来春WBCで日本選手と相対せるか

李大浩(イ・デホ、元ソフトバンク)、呉昇桓(オ・スンファン、元阪神)が日本でプレーした2015年以来、KBOリーグからNPBへとやってきた韓国人選手はいない。この2人は日本からメジャーに渡って行き、彼ら以降の韓国のスター選手は日本を経由することなく、直接渡米している。韓国選手の日本への興味はなくなったのだろうか。 現在、リーグトップの27本塁打を放ち、3年ぶり6度目の本塁打王へと突き進んでいる朴炳...

「石直球」に衰え…サムスン呉昇桓が度重なるセーブ失敗 泥沼の10連敗を止められるか

「あの、呉昇桓(オ・スンファン)が?」と誰もが口にした昨夏。しかし、今は同じ状況で「また、呉昇桓が…」という言葉に変わっている。歴代1位の350を超えるセーブ数を誇り、日本、アメリカでも活躍した韓国の守護神がらしくない姿を見せている。 昨年8月の東京オリンピック3位決定戦。韓国はドミニカ共和国相手に7回まで1点リードしていたが、8回から登板の呉昇桓が暴投と2点タイムリー、3ランでまさかの5失点し、...

7年連続シリーズ進出の斗山、公式戦折り返し過ぎ8位 昨季MVPミランダら離脱も要因か

公式戦144試合の折り返し地点を過ぎた今年のKBOリーグ。順位表には見慣れない位置につけているチームがある。斗山(トゥサン)ベアーズだ。2015年から7年続けて韓国シリーズに進出し、うち3度の優勝を果たした常勝チームは現在10球団中、8位にいる。 トゥサンは外国人選手が活躍するチームとして知られ、昨季は左腕のアリエル・ミランダ(元ソフトバンク)が14勝。防御率と最多奪三振のタイトルを獲得しリーグM...

レジェンド朴龍沢2年越しで引退セレモニー LG一筋19年、通算2504安打は歴代トップ

球界のレジェンドの引退セレモニーが2年越しで行われることになった。LG一筋に19年間現役生活を過ごした、元外野手の朴龍沢(パク・ヨンテク)だ。 朴龍沢がユニフォームを脱いだのは2020年の秋。しかし感染症の拡大により観客の入場制限が設けられ、惜別イベントを行うことなく1年半が経過した。そして今季、KBOリーグは入場者数の上限が撤廃され、観客の声を出しての応援も解禁。満を持してスター選手の別れの場が...

KT朴炳鎬が9シーズン連続20本塁打、リーグ最多記録更新 まもなく36歳も存在感いまだ絶大

21日のNC戦でKTの朴炳鎬(パク・ピョンホ)が今季20号ホームランを放った。この1発で朴炳鎬は2012年から続く、9シーズン連続20本塁打を達成(米球界在籍の16、17年は除く)。自身と李承ヨプ(元サムスン)が持つ、リーグ最多の8シーズン連続記録を塗り替えた。 朴炳鎬はこれまでに本塁打王を5度獲得。通算350本塁打まであと3本に迫っているが、レギュラーに定着したのは20代中盤になってからと遅咲き...

「稲葉ジャンプ」のように動き伴う応援で活躍みせるKIAソクラテス 応援歌は「中毒性」ある

野球ファンの中には「応援が好きで球場に行く」という人も少なくない。応援には声だけではなく動きを伴うものもあり、それをやりたくて野球観戦に興味を持った人もコロナ禍前にはいただろう。よく知られるものでは広島のスクワット応援、傘を上下させるヤクルトの東京音頭。特定の選手であればかつての「稲葉ジャンプ」が思い浮かぶ。 韓国も日本同様に応援団のリードのもと、盛り上がる野球文化がある。KBOリーグは4月22日...

「レジェンドプレーヤー40人」候補者に宣銅烈、イ・スンヨプら 日本に馴染みある顔触れズラリ

1982年に産声を上げ、今年で40周年を迎えるKBOリーグ。それを記念し関係者とファンによる「レジェンドプレーヤー40人」の選考が行われている。まず選定委員会が候補者177人を選び、その中からチーム関係者とメディア、ファンによる投票によって決定する方式だ。 候補者の選考基準はベスト10(ベスト9に指名打者を含めたもの。現在の名称はゴールデングラブ)、韓国シリーズMVP獲得者、そして投手、野手別に成...

限られた資金も有望な若手育つキウムヒーローズ 4年連続PS争い進出、今年もAクラスなるか

明るい話題には乏しいが好調なチームがある。キウムヒーローズだ。現在7連勝中で首位のSSGランダーズとは4ゲーム差の2位につけている。 同球団はKBOリーグ10球団中、唯一親会社を持たず、運営会社が企業から得た命名権を元に球団経営を行っている。キウムという名称はネーミングライツを取得した証券会社の企業名だ。他球団は赤字分を親会社が広告宣伝費で補てんしているのに対し、ヒーローズは限られた資金でのやりく...

日本を大きく上回る1チーム当たりの平均失策数 アメリカスタイル導入で練習量減が影響か

韓国野球委員会(KBO)は17日の試合後から公式記録員が判断した、「安打」、「失策」、「野手選択」に意義がある場合、試合終了から24時間以内にチームまたは選手が書面で申請出来るようになった。 韓国で思うことは日本ならスコアボードの「E」のランプが点灯するようなプレーで、「H」が灯ることが少なくないということ。これまで活動した日本人コーチで、特に投手出身者からその声をよく聞いた。投手にとってエラーと...

韓国では「声出し応援」解禁 KIAは今週から応援団全試合帯同 音で野球人気再燃きっかけに

韓国に行ったことがある人なら、日本とは違った騒がしさを感じたことがあるはずだ。店先から絶えず聞こえてくるBGM、人々の話し声、車のクラクション。しばらく滞在すると慣れてしまうが、帰国すると日本の静かさに、「こんなに音がなかったっけ?」と驚いてしまう。音こそが韓国の活気を表すものだ。それは野球場にも言える。 KBOリーグは政府の「新しい日常のためのソーシャルディスタンス義務化措置の解除」を受けて、4...

ロッテ朴世雄、アジア大会金で兵役免除も大会延期 尚武入り選択肢もプラン再考必要に

今年9月に中国・杭州で行われる予定だったアジア大会の延期が、先週6日アジア・オリンピック評議会(OCA)から発表になった。アジア大会は「アジア版オリンピック」と言われ、4年に1度開催されている。 本欄ではこれまでにも紹介してきたが、韓国では兵役義務のあるアスリートがオリンピック(五輪)でメダリストになるか、アジア大会で金メダルを獲得すると兵役の免除恩恵が受けられる。アジア大会の野球は日本が社会人チ...

斗山に新たなヒーロー2人誕生 空いた穴を誰かが埋める、7年連続シリーズ進出の底力を象徴

長きに渡り、代表チームに数多くの野手を輩出している斗山(トゥサン)。主力選手のFA移籍や負傷欠場のたびに、新たなヒーローが生まれる好循環が続いている。先週、この斗山の流れを象徴するような2人の外野手の姿があった。 プロ10年目、27歳の金仁泰(キム・インテ)は4月26日のNC戦で今季初の3安打3打点の活躍。ここまで打率3割1分5厘(リーグ13位)を記録している。 また埼玉出身で早実高、早大、社会人...

佐々木朗希に詰め寄る球審の行為騒動 海外経験者「審判を味方に」意識が自身の精神的な余裕認識

24日のオリックス-千葉ロッテで千葉ロッテの佐々木朗希の投球後の態度が、球審の判定に不満を表したのではないかということで、注意した球審をはじめ一連の行動が話題になっている。この件に触れて、韓国で活動した日本人コーチ、選手がよく口にしていた、「審判に嫌われたら損」という言葉を思い出した。 落合英二・現中日コーチはサムスンで投手コーチを務めていた時、投手交代のため球審からボールをもらう際、常にお辞儀を...

韓国版「選手名鑑」はカナダラ順で掲載 日本にはない「軍保留」選手一覧も

日本では当たり前のことが海外では一般的ではないということがある。例えば日本の野球ファンにとって「選手名鑑」は春季キャンプ期間中には書店に並び、選手の紹介文なども掲載されていて当然という認識だろう。新聞社、出版社が編集した一冊は、各社が選手寸評や詳細なデータを掲載し独自性を競っている。 一方の韓国はシーズン開幕から約2週間が経過した先週15日、韓国野球委員会(KBO)が2022年の刊行物発売を発表し...

SSG無安打無得点リレー発進から9連勝 リーグ開幕連勝記録へあと1勝

開幕以来、SSGが勝ち続け連勝を9に伸ばしている。 SSGは4月2日の開幕戦からインパクトのあるスタートを切った。NC戦に先発したウィルマー・フォントは、9回104球を投げて走者を1人も出さない完璧な投球。完全試合達成と言いたいところだが、味方打線も0点に抑えられ、0-0で延長戦に突入した。SSGは10回表に4点を挙げるもフォントは9回で降板。2番手の金擇亨(キム・テクヒョン)が10回裏を1四球無...

サムスン主力5選手がベンチ外 日本を上回るコロナ新規感染者、今後の「ウィズコロナ」対応策は

サムスンは先週2日のKTとの開幕戦を一塁手・呉在一(オ・ジェイル)、三塁手・李ウォン錫(イ・ウォンソク)、右翼手・具滋昱(ク・ジャウク)が欠場。翌3日には二塁手・金相竪(キム・サンス)、指名打者・金東燁(キム・ドンヨプ)もオーダーから外れ、主力5選手がベンチ入りしなかった。球団はこの大量欠場について明確な理由を示さず、多くの人が新型コロナウイルスに感染した疑いなどが原因だろうと思っている。 現在の...

ハンファ競技場跡地に新球場建設予定も…市長選候補者が競技場撤去に反対 新総裁は本拠移転検討

韓国では地方自治体の首長選挙が近づくと、野球場の話題が持ち上がることが少なくない。KBOリーグ10球団が使う9つの本拠地球場はすべて自治体の所有物で、候補者が選挙公約に「新球場の建設」を掲げることがあるからだ。 韓国ではこの10年の間に光州(クァンジュ)、大邱(テグ)、昌原(チャンウォン)に新しい球場が誕生した。いずれも市の予算と国費を主な財源とし、加えて球団親会社が建設費用の一部を負担している。...

KBOリーグ4・2開幕 昨季ヤクルトのスアレスらNPBでプレー経験ある選手も調整着々

4月2日の公式戦開幕に先立ち、オープン戦が行われているKBOリーグ。主力をはじめ外国人選手も本番に向けた実戦での調整が続いている。KBOリーグの外国人枠は1チーム3人。そのすべてを投手または野手にすることは出来ず、10球団とも先発投手2人、野手1人という構成だ。外国人30選手の中で、NPBでのプレー経験があるのは8人。うち5人が今季新たに韓国にやって来た。 2019年にオリックスに在籍したタイラー...

KBO次期総裁ホ・グヨン氏就任なら初野球人から選出 国内外とわず野球発展に尽力してきた人物

韓国野球委員会(KBO)は11日に理事会を開き、KBOの次期総裁(コミッショナー)に許九淵(ホ・グヨン、71)氏を推薦することを発表した。もし許氏が総裁に就任すると、24代目で初の野球人から選出となる。 許氏はプロリーグ発足前の70年代に社会人野球の選手として活躍。KBOリーグ誕生5年目の1986年には、35歳の若さで監督(青宝ピントース)を務めた。そして現在まで韓国を代表する野球解説者として広く...

韓国左のエース金広鉉、4年契約で“古巣”SSGに復帰 「将来は日本で」時代変化で実現ならず

韓国通算136勝を誇る左のエースで昨季まで2シーズン、カージナルスでプレーした金広鉉(キム・グァンヒョン、33)のSSG入りが発表になった。SSGは金が2019年まで在籍したSKを昨年買収した球団で、いわば古巣復帰となる。 今から12、3年前、NPB球団の国際担当者たちと顔を合わせると必ず金の話題になった。「いつFAになるんですか?」。彼らにとって金は魅力ある投手だった。 08年夏、20歳の金は北...

少子化が進む韓国、選手の質を高める取り組み「KBOネクストレベルトレーニングキャンプ」実施

韓国野球委員会(KBO)は1、2月に2回に分けて「KBOネクストレベルトレーニングキャンプ」を行った。これは高校入学を控えた中学3年生の球児の中から約80人を対象とした合宿練習だ。 この合宿では将来有望な球児に科学的トレーニングやプロOBによる指導を行い、科学的な選手育成システムの確立と、選手の技術向上を目的とした。期間は約2週間で中3生の高校入学までの練習空白期間の解消も兼ねている。 KBOがこ...

このオフに目立ったFA取得前の選手との複数年契約 背景に来年から導入「サラリーキャップ制」

昨年から今年初めにかけてのシーズンオフは大物選手のFA移籍と、もう1つある特徴があった。それはFA権取得前の複数年契約だ。 SSGの朴鐘勲(パク・チョンフン)と文昇元(ムン・スンウォン)はどちらも30代でチーム生え抜きの先発投手。早ければ今季終了後にFA権を取得する予定だが、球団は両投手との5年契約を結んだ。契約内容は5年間の年俸と出来高を加え、5億円を超える大きいもの。この2人はどちらも昨年シー...

ヤクルト高津監督「バスで出番を待った」現役時代の環境改善へ 選手が快適に過ごせる球場に改修

ヤクルト・高津臣吾監督が現役投手として韓国でプレーした2008年、クローザーだった高津は敵地での試合中、駐車場の球団バスの中でテレビ中継を見ながら出番を待っていた。当時の韓国の野球場は設備が不十分な球場が多く、ビジターチームの選手が着替えや、待機するためのロッカールームが備わっていなかったからだ。 しかし2010年代に入ると、光州(クァンジュ)、大邱(テグ)、昌原(チャンウォン)に新球場が誕生。解...

KBO2軍捕手部門に2人の日本人コーチ 韓国球界が抱える課題に向き合う

2022年の春季キャンプがスタートした韓国KBOリーグ。今年のKBOリーグには2人の日本人コーチが在籍している。両者とも持ち場は同じ、2軍(フューチャーズリーグ)の捕手部門だ。 SSGの芹沢裕二バッテリーコーチ(元中日など)はチーム2年目。韓国でのコーチ生活は2010年にSSGの前身・SKでスタートし、ヤクルト2軍コーチ、楽天の寮長を挟んで、サムスン、LGでもコーチを務めた。その間に各球団の捕手、...

韓国プロ野球ポストシーズン進出枠拡大を検討 早ければ今秋から導入へ

1982年に発足した韓国のプロ野球、KBOリーグは今年40周年。節目を迎える同リーグは先日、今年の取り組みについて発表した。その1つが公式戦終了後に行われるポストシーズンの「進出枠拡大」だ。現在のポストシーズンは10球団中、上位5位まで進出可能だが、これを増やして早ければ今秋からの導入を検討しているという。 韓国のポストシーズンの歴史は古く、リーグ発足当初にさかのぼる。当時はかつてのパ・リーグのよ...

李学周、イ・デウン、河財勲 若くして渡米した3人が野球人生の岐路に

今週24日、サムスンとロッテからトレードが発表になった。 サムスンからは内野手の李学周(イ・ハクチュ、31)、ロッテから投手の崔ハヌル(チェ・ハヌル、22)がそれぞれ移籍。加えてロッテは2023年新人ドラフトの3ラウンド目の指名権をサムスンに譲渡した。 李学周は19年にサムスン入りし、その年118試合に出場した遊撃手だ。高校卒業後の09年、韓国のプロには進まずカブス傘下のマイナーでプロ生活をスター...

「自分が投げたい球にこだわる投手」元ロッテのイ・デウンが現役引退表明

キャンプインまであと2週間程となった先週13日、KTの投手でかつて千葉ロッテでもプレーした李帶ウン(イ・デウン、32)が現役引退を表明した。 米マイナーから2015年にロッテに入団した李帶ウンは、韓国代表として同年秋のプレミア12で日本戦に先発。帰国後は17年から2年弱の軍服務を終え、新人ドラフトを経て19年にKBOリーグ入りした。先発、抑え、中継ぎと役割を代え、昨季までの3シーズンの成績は95試...