厩舎によって管理馬の起用スタンスがあります。今年の札幌では珍しい光景が見られます。音無厩舎の新馬が北海道にいる・・・! 現役3位のJRA通算887勝(10日現在)を挙げる音無厩舎は、北海道シリーズでの新馬戦起用は16年7月31日札幌のフィアマロッサ(11着)が最後。01年以降ではわずか4頭(函館3頭、札幌1頭)しか、北海道で管理馬をデビューさせていません。

そんな音無厩舎所属の2歳馬ですが、今年は2頭が札幌に入厩し、厩舎としては5年ぶりの北海道デビューに向けて調整を進めています。新種牡馬ディーマジェスティ産駒のドゴン(牡)は先陣を切る1頭。伯母シヴァ、いとこのユリシーズとクロスオブスターズ、近親メインシークエンスは欧米のG1で活躍した良血馬です。20日札幌の芝1200メートルで松田騎手とコンビを組んで、初陣を迎えます。

平井助手は「仕上がりは良さそうですし、芝の方が合いそう。先週は馬場の重い時間帯でしまいは脚が上がったみたいなので、軽い芝が良さそうですね。大久保厩舎にいたお姉さん(ラトーナ)も新馬勝ちしていますし、そういう血統かもしれませんね。結構調教もしっかりやっていますし、アドバンテージはあると思います。基礎体力もあると思います」と順調な調整ぶりを語ります。

馬体は430キロほどと小柄ですが、負荷のかかった調教をこなしても、落ち込むことのない精神力もあるそうです。馬の調教も、ローテも日進月歩。名門厩舎が新たな戦略で送り出す2歳馬には要注目です。【極ウマPOG取材班】

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