<極ウマPOG取材班が気になる千葉セリ出身馬10頭・2021年版>

昨年は船橋競馬場での開催が中止となり、上場予定馬の多くが6月上旬のサラブレッドオークションで取引された。社台ファーム生産馬を中心としたこのセールは「即戦力」発掘を期待できるトレーニングセール。今年は21日に「オンラインオークション方式」で行われた。

◆プレミアステップスの19(牡、父ディープインパクト、母プレミアステップス)は貴重なディープインパクト産駒で、リザーブ価格が今セール最高の7000万円。母はフランスのG3カルヴァドス賞2着の成績がある。調教動画では回転の速いフットワークを確認できた。落札額は4億7010万円(税抜き)。衝撃のニュースは日本だけでなく、世界の競馬メディアで報じられた。落札者は藤田晋氏。

◆レッドアゲートの19(牡、父ドレフォン、母レッドアゲート)は注目の新種牡馬ドレフォン産駒。父はBCスプリントを制した快速馬。半兄レッドジェニアルは19年の京都新聞杯を制し、ダービー出走を果たしている。発表されている調教のラスト1ハロンは11秒2。落札額は2660万円で、落札者は保坂和孝氏。

◆ラセレシオンの19(牡、父キズナ、母ラセレシオン)は母の全兄がペルーサという良血だ。大きすぎない好バランスのキズナ産駒。公開されている調教動画では併走馬をぶっちぎるパフォーマンスを見せている。落札額は全体で2番目に高額の6310万円。

◆エルーセラの19(牡、父イスラボニータ、母エルーセラ)は皐月賞馬イスラボニータの初年度産駒。母はフランスの重賞ウイナー。500キロを超える迫力のある馬体が魅力だ。落札額は3360万円。

◆フレンチビキニの19(牡、父ロードカナロア、母フレンチビキニ)は半姉ヴゼットジョリーが新潟2歳S覇者。半姉ベルルミエールとベルスールも重賞連対実績を持っており、堅実に走ってくる血統だ。落札額は全体で3番目の4810万円。

◆ソウルフルヴォイスの19(牝、父キンシャサノキセキ、母ソウルフルヴォイス)は3代母が名牝ダイナアクトレス。近親にステージチャンプ、スクリーンヒーロー、ベストアクターなど。落札額は1990万円。

◆ローズオットーの19(牝、父ドレフォン、母ローズオットー)は母の半兄にフサイチゼノン、南米で種牡馬として活躍するアグネスゴールド、ダートで活躍したリミットレスビッドなど。新種牡馬の父はアメリカの快速スプリンターで、短距離で芝、ダート問わず走って稼いでくれそうだ。落札額は3000万円。

◆オンヴェラの19(牡、父ミッキーアイル、母オンヴェラ)は父の2世代目産駒。初年度産駒からいきなりメイケイエール、デュアリストという活躍馬が出ており、父譲りのスピードに期待したい。落札額は3290万円。

◆アルティマチャームの19(牝、父エピファネイア、母アルティマチャーム)は父エピファ×母の父キングカメハメハの配合であり、母系は4代母がスキーパラダイス、近親に皐月賞馬キャプテントゥーレなど活躍馬がたくさんいる血統。母は3戦未勝利だが、爆発力を秘めている。落札額は1830万円。

◆デルマフクムスメの19(牝、父イスラボニータ、母デルマフクムスメ)は父が皐月賞馬で、母の半兄が同じく皐月賞馬のロゴタイプという血統。「母の父シンボリクリスエス」の馬も活躍が目立っており、軽快なフットワークが魅力だ。落札額は1410万円。【極ウマPOG取材班】

◆昨年の当欄 上場予定馬から10頭を指名し、ナリノペッパー、フラリオナ、ナックイルーシヴ、ジャスティンカフェ、シャドウファックス(それぞれ1勝ずつ)の5頭が勝ち上がっている(オークス週終了時点)

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