牡馬クラシック2冠目。世代の頂点を決めるダービー(G1、芝2400メートル、29日=東京)の最終追い切りが25日、東西トレセンで行われた。皐月賞2着のイクイノックスは(牡3、木村)は美浦ウッドで併せ馬。デビューから全3戦でコンビを組んできたルメール騎手を背に時計は5ハロン68秒4-11秒6をマークした。調教を見守った木村哲也調教師(49)が共同会見に出席した。一問一答は以下の通り。

  ◇  ◇

-皐月賞を振り返って

木村師 振り返るのが辛いレースです。応援してくださったファンの皆さまには申し訳ない気持ち。前半不利があったり、それでも冷静さを取り戻してくれて、最後踏ん張っていいところまでいってくれた。ちょっと苦しかったのかなと、よく頑張ってくれました。

-中間の状態は

木村師 かなり疲れは見られました。セオリー通りしっかり走ってきた疲れかなと思っています。

-回復や上積みは

木村師 元々分かっていたことで、どうしてもこの時期までで、万全の状態で乗り切るというのは、現状馬の成長待ちというところ。要所要所でいい動きはしているんですけど、それと皐月賞の状態をいい意味でキープして、1回使った上積みで勝負していくというイメージです。

-追い切りのポイントは

木村師 ジオグリフと同じような段取りを組んだ中で、馬がどういう反応をして、ルメール騎手がどう感じるかというところ。その結果で残りの時間を過ごすかという意図を持って設定しました。

-追い切りの印象は

木村師 良かったですね。そう思っています。

-舞台に関しては

木村師 中山2000メートルが悪いと思っているわけではないですし、さりとて2400メートルに距離が延びることがいいとは思っていません。でも東京競馬場で強い勝ち方をしているので、広いコースで大きく走ることは彼にとってマイナスにはならないと思っています。

-レースの鍵は

木村師 心配していません。彼にしてはタイトなスケジュールで臨んでいるところではあるので、ジオグリフ同様落ち着いてパドック周回できるのが重要かなと思っています。

-有力馬2頭でダービーへ

木村師 ひと言で言い表せられないですが、こういう状況で仕事をさせていただいている自分、素晴らしい馬、スタッフがいてくれて、素晴らしいオーナー、関係者の皆さまに囲まれてダービーに向かえるのが、どれだけ幸せなんだろうと、一番感じるところです。

-ダービーの大きさは

木村師 この壁を越えたことがないので、どれだけ大きいのか想像できないですけど、すごいです。この春、こういった会見の席を設けていただいていますが、ダービーだから重圧、プレッシャーという感じではないですが、毎週緊張しています。でも包み隠さずに言うと、今週は特別だとやっぱり思いますね。

-当日まで2頭ともしっかりと

木村師 そうですね。ここから長いので。ダービーまで判断していくのを続けていく感じですね。

-前回からの上積みは

木村師 皐月賞までは中身が追いつかないというか、ハードワークすると内臓面がついていけないというか、追い切る度に体の表面にぶつぶつができたりだとか、まだ追い切りに対応できていない証左と理解していた。ハードワークから日数たって、食欲も戻って馬が元気を取り戻すと皮膚も落ち着いてくる。今回に関しては一貫して本当に毛づやがいい。循環器系が機能して、気候にも対応して、皮膚の感じはすごく良くなって、ぶつぶつもない状態です。

-これから当日までのメニューは

木村師 ポリシーとして馬を見て判断していくので、明日の調教に関しては今日の午後に見て判断しますし、そうやって予定を組みます。明日の朝に馬の体を見た時に違うなと思えば、明日の朝メニューを変えていきます。ジオグリフにしてもイクイノックスにしても手探り。でもそれはいつも通りなので。

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