<ダービー:1週前追い切り>

ダービー(G1、芝2400メートル、29日=東京)の1週前追い切りが19日、東西トレセンで行われた。皐月賞4着の大器ダノンベルーガ(牡、堀)が世代の頂点取りへ、攻めに攻め抜いたハードな追い切りを披露した。栗東から駆けつけた川田騎手も、順調な調整ぶりを肌で実感。大目標である大一番へ向け視界は良好だ。

頂点取りへハードワークが設定されたダノンベルーガは、テンからしまいまで締まった動きを見せた。川田騎手を背に美浦ウッドで6ハロン77秒9-11秒0(強め)と自己ベストを大幅に更新。序盤から気分良くハイラップを刻み、直線で鞍上からゴーサインが出ると素早く反応しさらに加速した。上体を起こしたフットワークはダイナミック、恵まれた馬体はさらにムキムキになり、心身とも研ぎ澄まされた最高の雰囲気に映る。川田騎手は「大きな変化がなくここまで来られていることが何よりです。乗っている感覚以上に時計が出ているのは走る馬の特徴ですからね。順調に1週前追い切りを終えられたことが一番です」と納得の表情を浮かべた。

皐月賞の1週前追い切りでも鞍上が感触を確かめた。当時と比べダートコースでのウオーミングアップ時に良い変化が感じ取れたという。「キャンターの始まりの動きは今日の方が弾みが出ていました。いい変化だと思います」と話す。堀師によると当週は微調整程度の見込みで実質今回が本追い切り。15年ドゥラメンテで頂点を知るトレーナーから残り1週、細かなさじ加減の仕上げが施される。【井上力心】

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