<ダービー:1週前追い切り>

ダービー(G1、芝2400メートル、29日=東京)の1週前追い切りが18日、東西トレセンで行われた。皐月賞でワンツーを決めた木村厩舎の2頭はそれぞれ美浦ウッドで追い切られた。ルメール騎手がまたがった同2着イクイノックス(牡)は、休養明けをたたいた上積みの大きさを感じさせる動きを見せた。

黒光りするイクイノックスが朝もやの向正面にはっきりと見えた。美浦ウッドコースの1週前追い切り。先導するセントオブゴールド(古馬2勝クラス)の内から馬なりで併入した。時計は6ハロン83秒0-ラスト12秒0。皐月賞以来にまたがったルメール騎手は「状態はすごくいいね。パワーアップしているし、長い休み明けを使って、すごく良くなった。体が大きくなり動きもすごくいい。今日は長めからいって我慢させる感じだったけど、馬は加速したがっていた」とべた褒め。馬のやる気を感じ取り、満足そうな様子で話した。

昨年11月の東スポ杯2歳S以来という異例ローテで挑んだ皐月賞は2着。その後はノーザンファーム天栄でリフレッシュし、先週土曜(14日)に帰厩した。動きを見届けた木村師は「G1で負けてしまったが、形になっていたし、そこからリカバリーしてくれました。1回使って良くなっているのは感じる。前走の1週前は意識的に動かしたが、今回は急がせず、最後だけ併せて反応を見てほしいとリクエストした。その通りやってもらいました」とこの日のテーマを説明する。

鞍上は「(ダービーは)彼の一番の目標。ビッグチャンスだと思う。来週また乗ります」と口元を引き締める。皐月賞2着から挑む大一番。同じ厩舎のジオグリフに譲る気持ちはない。

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