<追い斬り激論:オークス>

牝馬クラシック2冠目オークス(G1、芝2400メートル、22日=東京)の追い切りが18日、東西トレセンで行われた。「追い斬り激論」は、東京の井上力心(よしきよ)記者と舟元祐二記者が担当。井上はトライアルのフローラSを勝ったエリカヴィータ、舟元は2歳女王サークルオブライフの復権と、いずれも名門国枝厩舎から推奨した。なお、枠順は今日19日に確定する。

井上 いよいよオークスだね。何か思い出はある?

舟元 10年のアパパネ、サンテミリオンの1着同着ですね。確か家で家族と見ていました。母親がアパパネが好きで騒いでました。

井上 同着なんてめったにないもんね。

舟元 力心の兄貴はいかがですか。

井上 俺は記者になってから見たレースで言うと、18年アーモンドアイかな。普段の調教からなにもかも完璧だったよ。レースのインパクトがやっぱりすごいけどね。

舟元 くしくも2人とも国枝厩舎ですね! 

井上 だね。今年も名伯楽が魅力的な2頭を送り出すよ。

舟元 サークルオブライフとエリカヴィータ。僕は前者ですね。桜花賞4着。上がり最速の33秒3でコンマ1秒差まで猛然と追い込みました。あの末脚は長い直線の東京でこそ合うと思いますよ。

井上 肝心の追い切りはどうだった。

舟元 言うことありません。美浦ウッド5ハロンを3頭併せで67秒5-11秒1。内コマンドライン(3歳オープン)、中ブルメンダール(古馬1勝クラス)相手に先行して道中はしっかり我慢。馬体を併せてからのラストの切れはさすがでしたね。国枝師も「全体は速くしすぎないように、しまいだけ。いい動きだった」と満足そうでした。

井上 なるほど。でも脚質的に展開に左右される不安は否めないかな。

舟元 桜花賞は3角で外の馬のあおりを受けて引っ掛かっただけです。スムーズだったら差し切っていましたよ。広いコースに替わるのはプラスですし、師も「結果は残念だったけど、しまいにいい脚を使ってくれたので、次に期待が持てた」と前向きでした。

井上 俺はエリカヴィータ推し。

舟元 フローラS勝ちを評価してですか。

井上 そう。本命を打っていたしね。跳びが大きくて、フットワークもきれいで本当にかっこいい。

舟元 中3週は厳しいのでは。

井上 大丈夫。この厩舎は19年オークスでもカレンブーケドールで2着。より間隔が詰まるスイートピーSからの参戦だった。追い切りもオーバーワークにならないよう美浦ウッド5ハロン68秒6-11秒7と絶妙なさじ加減。リラックスできていて雰囲気が良かった。師は「福永騎手に乗ってもらって、いい感触だったと思う。元々素質があるし差はないよ」と一発ムード。

舟元 いやいや。2歳女王となった天才肌サークルで間違いないですって。

井上 そっちが天才なら、こっちはトライアルをきっちり勝った努力型だ。

舟元 あ、でもちょっと気付いてしまいました。

井上 俺もそう思った。

井上・舟元 我々は馬券一筋の人生破滅型でした・・・。

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