<NHKマイルC>◇8日=東京◇G1◇芝1600メートル◇3歳◇出走18頭

川田騎手騎乗の4番人気ダノンスコーピオン(牡、安田隆)が直線の末脚勝負を制して、3歳マイル王に輝いた。勝ち時計は1分32秒3。川田騎手×安田隆師の師弟コンビによるG1制覇は昨年ダノンスマッシュで制した高松宮記念以来3度目。信頼し合う2人の期待に応えた。

2万5000人の観客が沸いた。直線残り200メートルの末脚合戦。ど真ん中から突き抜けるダノンスコーピオンと、大外から伸びるマテンロウオリオン。それを間で見ながら追ってくるカワキタレブリー。ゴール寸前の緊迫の瞬間。手前を替えグンともうひと伸びを見せたのがダノンスコーピオンだった。その差は首差。相棒を信じ、直線半ばから懸命にムチを振るい続けた川田騎手は「外からも伸びて来る馬がいたので、なんとかしのいでくれと思っていました」とほっと胸をなで下ろした。

大外枠からの発走も問題ではなかった。返し馬で相棒の雰囲気を感じ取り、過去最高の状態と判断した。「今までで一番具合が良くレースを迎えられることができたと思います。自信を持って競馬に向かって流れの中で対応しようと思っていました」とジョッキーが話せば、安田隆師も「最初は18番でうわぁと思ったが、いいスタートして、川田騎手がうまく乗ってくれた」と好騎乗をたたえた。

鞍上は「新馬の頃からNHKマイルCが個人的に目標だと思っていました」と明かした。陣営の期待を背負い走ってきたが、今年初戦の共同通信杯で7着。初めて馬券圏外となった。「あまりにも苦しい状態で使わざるを得なかったです。しかし前回ある程度の状態で使えて、今回さらにいい状態で向かってきていると思っていました」。苦難の道のりを成長の糧とし、最高の形に結びつけた。「今後もますます楽しみな器ですね」と最後に師が締めた。3歳マイル王の挑戦はここから始まる。【舟元祐二】

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