<皐月賞>◇17日=中山◇G1◇芝2000メートル◇3歳◇出走18頭◇5着までにダービー優先出走権

5番人気ジオグリフ(牡、木村)が差し切り、混戦のクラシック1冠目を奪い取った。

木村厩舎のクラシック初制覇は、ジオグリフとイクイノックスの歴史的なワンツー決着となった。

皐月賞の同厩舎ワンツーは5年ぶり。52年の尾形藤吉厩舎(1着クリノハナ、2着タカハタ)、63年の同厩舎(1着メイズイ、2着グレートヨルカ)、17年の池江厩舎(1着アルアイン、2着ペルシアンナイト)に続く4回目(G1ではグレード制導入の84年以降で9回目)。4回はいずれも人気順で下位の馬が、上位の馬に先着している。

追い切り当日は管理馬が走るコースを必ず自らの脚で歩き、状態を確認するのが師のルーティンだ。「今は分からないことでも、続けていくことでいつの日か、分かることがあるかもしれない。そう思うんです」と照れくさそうに話す。「(2頭出しは)幸せな状況で仕事をさせてもらっていると実感する一方、その責任も感じています。喜びと責任が半々でせめぎ合っている状況。スタッフも情熱を持って取り組んでくれている。少しでも最善を尽くしたい」。

ワンツーフィニッシュという最高の結果となった皐月賞。次の舞台、ダービーも木村厩舎に期待していい。【木南友輔】

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<皐月賞アラカルト>

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◆木村哲也師 皐月賞は今年の2頭を含め4頭目の出走での初勝利。JRA・G1は18年マイルCS(ステルヴィオ)以来の通算2勝目。JRA重賞は今年のクイーンC(プレサージュリフト)以来の今年2勝目、通算18勝目。

◆福永祐一騎手 皐月賞は20年コントレイル以来の通算2勝目。JRA・G1は今年のフェブラリーS(カフェファラオ)以来の今年2勝目。通算34勝目。JRA重賞もフェブラリーS以来で通算159勝目。

◆ドレフォン産駒 皐月賞は今年の2頭が初出走で初勝利。JRA・G1も初勝利。これまではジオグリフの21年朝日杯FS5着が最高。JRA重賞はジオグリフの21年札幌2歳S以来の2勝目。

◆新種牡馬産駒の皐月賞制覇 91年トウカイテイオー(父シンボリルドルフ)、93年ナリタタイシン(リヴリア)、94年ナリタブライアン(ブライアンズタイム)、95年ジェニュイン(サンデーサイレンス)、09年アンライバルド(ネオユニヴァース)、18年エポカドーロ(オルフェーヴル)以来4年ぶり7回目(84年のグレード制導入以降)。

◆馬主(有)サンデーレーシング 皐月賞は17年アルアイン以来の通算5勝目。JRA・G1は21年マイルCSのグランアレグリア以来の通算65勝目。06年から17年連続のJRA・G1勝利。JRA重賞は今年のフラワーC(スタニングローズ)以来の今年4勝目。通算214勝目。

◆ノーザンファーム生産馬 21年エフフォーリアに続く2年連続の通算8勝目。JRA・G1は大阪杯のポタジェに続く今年2勝目、通算175勝目(他にJ・G1を3勝)。

◆関東馬 21年エフフォーリアに続く2年連続の42勝目。関西馬は40勝。

◆単勝5番人気 99年テイエムオペラオー以来23年ぶりの4勝目。

◆馬番(14) 12年ゴールドシップ以来10年ぶりの通算8勝目。

◆札幌2歳S勝ち馬 67年リユウズキ以来55年ぶり2頭目。

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