<追い斬り激論:共同通信杯>

クラシックの最重要ステップを制するのは-。共同通信杯(G3、芝1800メートル、13日=東京)へ向けた最終追い切りが東西トレセンで行われた。「追い斬り激論」は前走惜敗組の反撃に注目。美浦は朝日杯FS5着ジオグリフ(牡、木村)を木南友輔記者、栗東は日刊スポーツ賞シンザン記念4着のビーアストニッシド(牡、飯田雄)を藤本マイク記者がプッシュする。

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マイク あー、思い出すなあ。去年の共同通信杯。

木南 エフフォーリアは12頭立て4番人気でまだ半信半疑だった。ここを勝って、皐月賞をモノにした。

マイク シャフリヤールはここの3着敗戦があったからダービーは4番人気、単勝11・7倍。じゅるる。思い出すと、よだれが・・・。

木南 もう去年はいい。

マイク 今年も好メンバーがそろいました。追い切りでビビッときたのはビーアストニッシド。岩田康騎手を背に栗東Cウッド5ハロン67秒8-ラスト11秒5。前半はやや行きたがってましたが、追い出されてからの反応が良く、動きも軽快。飯田雄師は「気の悪いところを出していたみたいだけど、しまいはいい動きだったし、状態はいい。根性があるし、まだ幼いけど、気性の強いところがうまくかみあえば瞬発力がある」と好感触です。

木南 ぶっちゃけ、京都2歳S(前週の未勝利戦、新馬戦、翌日の未勝利戦より遅い勝ちタイム)とシンザン記念(勝ちタイムは同日の未勝利戦と0秒6差)の善戦は疑問視してるよ。

マイク でも一戦ごとに力をつけているのは間違いないです。関東の主役は?

木南 やっぱりジオグリフ。美浦ウッドの3頭併せで真ん中を伸びた。走りに集中していたし、迫力があったよ。前走は終わってみれば、マイルが忙しかった。馬群の大外をまわって、最速上がりタイだからね。

マイク のどが弱いそうですが、そこのところは?

木南 デビュー前からのどが鳴るんだけど、今のところ競走能力に影響があるとは思えない。圧勝した新馬戦のレース後も検量室前でピーピーすごい音で鳴ってたし、今日も息遣いはよく感じないけど、顔色を変えずに引き揚げてきた。

マイク 同厩舎に東スポ杯を勝って、皐月賞直行が発表されているイクイノックスがいますよね?

木南 同じ主戦ルメール。だからこそ、本番でコンビ継続したければ負けられない。「前走はスタートこそ遅れたけど、駐立は良化していたし、あとはタイミング」と太田助手。スタートが決まれば、1頭だけ重い57キロでも好勝負になる。

マイク そこまで言うなら相手には外せませんね。そういえば、父のドレフォンって、秦の始皇帝が持っていた最も速い馬の名前から名付けられたとか。北京オリンピック開催中ですし、旬の名前。僕たちも大当たりで、特大の万“バッケン”レコードだ。

木南 その馬の名は「追風」。失敗ジャンプだー。

マイク あーーーーっ。

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