<京都新聞杯>◇8日=中京◇G2◇芝2200メートル◇3歳◇出走11頭

3番人気レッドジェネシス(牡、友道)が重賞初制覇を果たした。前半は後方で脚をため、ロングスパートで先行馬たちをごぼう抜き。賞金加算に成功し、ダービー(G1、芝2400メートル、30日=東京)への道を開いた。この日3勝の友道康夫調教師(57)はJRA通算600勝、同じく4勝の川田将雅騎手(35)はJRA通算1600勝と、ダブルでメモリアルな勝利となった。

馬場の真ん中を赤い勝負服がぐいぐいと伸びてきた。直後を追いかけてきたマカオンドールを振り切り、前を行く僚馬ルペルカーリアに迫る。ゴール前50メートルで完全に僚馬をとらえ、重賞初制覇を果たした。

川田騎手の戦略通りだった。スタートと同時に先行馬が積極的に飛ばす展開。「ゲートを出て他馬が速かったですし、自分のリズムをキープしながら、この流れなら(前を)追いかけなくてもいい」と、じっくりと脚をためた。3コーナーでは8番手。そこからじわじわとポジションを上げ、読み通り、直線では苦しくなった先行勢をまとめてかわした。「いろんな形で結果を出してくれて、とてもえらいなと思います」。重賞勝利でJRA通算1600勝を達成した鞍上は、パートナーをたたえた。

友道師は「重賞でどれだけ通用するか」という思いで挑んだという。初勝利までに4戦を要し、「本当に良くなるのは秋」とみていた。だが、ひと足早く春に重賞制覇。「川田騎手に乗ってもらってから一戦ごとに良くなっていた。この後は状態を見て、ダービーに向かう」と大舞台に間に合った。16年マカヒキ、18年ワグネリアンでダービーを制した友道厩舎に、また有力候補が現れた。【岡本光男】

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