<皐月賞>◇18日=中山◇G1◇芝2000メートル◇3歳◇出走16頭

2番人気エフフォーリア(牡、鹿戸)がデビューから4戦4勝でJRA・G1初制覇を飾った。昨年のコントレイルに続き、史上19頭目の「無敗の皐月賞馬」となった。横山武騎手の騎乗で勝ちタイムは2分0秒6。

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父典弘騎手は中山競馬場から約500キロ離れた阪神競馬場で、息子の雄姿を見守っていた。阪神11Rを終え、関西の騎手らとジョッキールームのモニターで皐月賞を観戦。エフフォーリアが直線で先頭に立つと、早くも周囲からは祝福の声が上がった。先頭でゴールを駆け抜けた後は、歓声が重なって大きくなった。12Rの騎乗後、父は息子を素直にたたえた。

「良かったね。みんなで応援してくれた。ありがたいことです。うれしいに尽きるね。やつも一生懸命、頑張っているから。今日は手放しでおめでとう」

自身も息子と同じくデビュー5年目の90年エリザベス女王杯(キョウエイタップ)でG1を初制覇した。皐月賞は98年セイウンスカイで制しており、史上3組目の父子制覇となった。

父の顔で祝福した後は、クラシック6勝を含むJRA・G1・26勝の名手として言葉をかけた。「人気になった馬で答えを出すのが、これから一流のジョッキーとして当たり前のことになってくる」。笑顔の裏で、トップジョッキーとしての指針も息子に示した。【奥田隼人】

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