<桜花賞>◇11日=阪神◇G1◇芝1600メートル◇3歳牝◇出走18頭

世界初の白毛G1馬ソダシ(須貝)が、無傷の5連勝でクラシック初戦を制した。無敗での制覇は、昨年のデアリングタクトに続き史上8頭目の快挙。白毛馬初のクラシック出走で、初制覇を果たした。

ハナも切れそうな好スタートを決めると、スッと下げて好位をキープ。メイケイエールが途中からかかって先頭を奪う流れにも動じず、じっと待機し、直線では満を持して抜け出した。ゴール寸前で1番人気サトノレイナスが飛んできたが、首差しのいでゴール。電光掲示板には1分31秒1という驚異的なレコードタイムが表示された。

「白毛マスター」吉田隼人騎手(37)が見事にエスコートした。祖母シラユキヒメから始まる白毛一族に数多く騎乗しており「口向きが難しい馬が多かった」と特徴をつかんでいた。ソダシには新馬戦の前から調教にも携わり、見た目とは裏腹の気難しい性格に細心の注意を払いながら育ててきた。自身もうれしいクラシック初制覇。「最高に気持ちいいです。プレッシャーはありました。(白毛という)話題だけで本当に強いのかとみられていましたし、見返してやろうと。自分が思っている以上に力をつけています」と汗を拭った。

芝適性を見抜いた須貝尚介調教師(54)の手腕も光った。血統はダート向き。ソダシ自身もデビュー前から「ダートは走る」と評価されていた。それでも師は「クロフネ産駒だし、ダート血統だけど、芝に対応できる走りだと確信していた」と芝への挑戦を敢行。固定観念にとらわれなかった。阪神JFを制した後には前哨戦を挟まず年明け初戦での桜花賞出走を選択。きっちりと仕上げた。

世間での人気も急上昇中だ。9日には公式グッズのぬいぐるみが発売。インターネット販売サイト「ターフィー通販クラブ」では約6分で予定個数が完売した。2歳G1を勝ったばかりでぬいぐるみが制作されること自体が異例で、1人あたり1個の購入制限も設けられていたが、あらためて人気ぶりを示した。

白星ばかりの5戦5勝でG1・2勝目。美しさと強さを兼ね備えた白毛馬ソダシは、これからも真っ白な連勝街道を突き進む。

なお、2着は外から追い込んだ1番人気サトノレイナス。3着には8番人気ファインルージュが入った。

馬連(4)(18)は670円、馬単(4)(18)は1280円、3連複(2)(4)(18)は2660円、3連単(4)(18)(2)は1万400円。

(注=成績、払戻金などは必ず主催者発行のものと照合してください)

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