<ニュージーランドT>◇10日=中山◇G2◇芝1600メートル◇3歳◇出走16頭◇3着までにNHKマイルC優先出走権

2番人気バスラットレオン(牡、矢作)が逃げ切り、JRA重賞初制覇を果たした。藤岡佑介騎手(35)騎乗で勝ちタイムは1分33秒1。

5馬身差の2着がタイムトゥヘヴン、3着がシティレインボー。1番人気アヴェラーレは15着に敗れた。

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藤岡佑騎手とバスラットレオンの楽勝劇だった。「(手綱に)つかまっているだけでした。4コーナーを回る時には負けないだろうな、と」。荒れたインを避け、馬場の真ん中へ導く余裕があった。坂を上がると、もう追ってくる馬はいない。「デビュー前から素晴らしい動きをしていたし、ずいぶん体がしっかりしてきて、重賞を取ることができてよかったです」。昨夏札幌の新馬戦(1着)以来のコンビだった鞍上はパートナーを絶賛した。

朝日杯FS4着後はシンザン記念で3着に入り、前走は古川奈騎手がJRA初勝利を飾った馬。5馬身の着差は、NHKマイルCのトライアルとなって以降で12年カレンブラックヒルの2馬身半差を上回る最大着差での勝利となった(東京マイル施行時代は88年オグリキャップの7馬身差が最大)。「さらに成長してくれればG1でも能力を発揮できる。今は先行する形で結果を出してますが、ためることができれば将来的には末脚を生かす競馬もできると思います」(同騎手)。順調なら次走はNHKマイルC(G1、芝1600メートル、5月9日=東京)が有力。朝日杯FS覇者グレナディアガーズ、シンザン記念で先着を許したピクシーナイト、ルークズネストとの再戦。そしてクラシック組との激突が楽しみだ。【木南友輔】

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