今朝の東京競馬場はポカポカ陽気でした。昨日に続いて、今日も富士山が東の空にクッキリと見えました。コース脇の日当たりがいい場所だけでなく、スタンド近くのパドック脇の日陰の花壇にも、きれいなバラが咲いているのを見ることができます。天気予報を見ると、今週の都内は週末まで晴天が続きそう・・・。このままいってほしいですね。
東京競馬場に来た理由は・・・、当然、今年のジャパンCで唯一の外国調教馬、フランスからやってきたイレジンの取材です。トップジョッキーで女性騎手のマリー・ヴェロンとのコンビで昨秋、フォワ賞、ロワイヤルオーク賞を連勝し、一躍、有名になった馬。昨年までの成績はそれほど強調できないかもしれませんが、今年は4戦2勝2着2回。4月のガネー賞(1着)で負かしたのは、シムカミル、ベイブリッジ、ヴァデニでした。この3頭を昨年のジャパンCで、あるいは海外馬券発売の行われた外国のレースで「気になった(&買った)覚えがある」というファンの方も多いはずです。そうそうたるメンバーを負かしている実力馬イレジン。ちゃんと確認しておきたいところです。
このイレジン、自分の過去のジャパンC取材で「今までにないなあ」と思うのが「帯同馬がいる」こと。一昨年、アイルランドのエイダン・オブライエン厩舎のジャパンとブルームのように2頭出しというのではなく、今回のマルカンは純粋な帯同馬。今週末の競馬に特別登録は行っておらず、JRAの関係者によると「体調が整えば、条件クラスのレースに出走するし、体調が整わなければ出走しないだろう」とのことでした。
今朝の調教、マルカンが先導し、イレジンが後ろを歩く形でダートコースに入り、ゆっくりと1周しました。これも「今までにないなあ」と思ったのは、その帯同馬マルカンに調教師のゴーヴァン師が自らまたがっていたこと(※日刊スポーツのイレジンの記事内写真でマルカンにまたがるゴーヴァン師を確認できます)。
ジャパンC出走馬の調教師が週の前半に来日していることは驚くことではないのですが、月曜の朝に、ジャパンCに管理馬を出走させる外国馬の調教師が、馬に乗っている姿は初めて見た気がします。もちろん、海外の調教場の調教風景では、調教師がリードホース(ポニー)に乗っていること自体はまったくめずらしくないのですが、ジャパンCでこの光景はかなりめずらしいのでは・・・。
明日、火曜朝も東京競馬場で取材する予定です。今朝の調教後の囲み取材で自分は、セールでこの馬を選んだ理由を伺ったのですが、包み隠さず答えてくれました。明日もしっかり取材して、日刊スポーツの紙面で紹介していければと思います。【木南友輔】