<関屋記念>◇14日=新潟◇G3◇芝1600メートル◇3歳上◇出走14頭

ウインカーネリアン(牡5、鹿戸)が3連勝で重賞初制覇を果たした。三浦皇成騎手(32)騎乗で勝ちタイムは1分33秒3。米子Sに続き、サマーマイルシリーズ2勝目を挙げ、夏のマイル王者の座に大きく近づいた。

2着は逃げ粘った12番人気のシュリ。3着にはダノンザキッドが入った。

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曇天の越後路で父スクリーンヒーロー譲りの栗毛の馬体が躍動した。ウインカーネリアンは絶好の手応えで2番手追走。絶妙な手応えで逃げたシュリをかわし、懸命に追いすがるダノンザキッドを寄せ付けなかった。「まだまだゲートでご迷惑をかけて、粗削りですけど、厩舎がいい状態に仕上げてくれて、自信を持って乗ることができました。ツメの疾患があって、競走馬として戻ってこられるかわからない状態でしたが、牧場の方も一生懸命やっていただいて、戻ってきてくれた。1年挟んでさらにパワーアップしてくれた」。殊勲の三浦騎手は検量室前に戻ってくると、スタッフ、鹿戸師と固く握手した。

前走後は2カ月近く美浦トレセンに在厩しながら調整。猛暑や天候を考慮し、前々日の金曜に美浦から新潟へ輸送を完了し、デビュー以来最高馬体重の514キロは威圧感に満ちていた。「(渋った)馬場もこれくらいならこなせると思っていた。強い競馬だったと思います」と鹿戸師。「ツメの不安があって牧場もスタッフも苦労してやってきたし、騎手も付きっきりで稽古をやってきた。スクリーンヒーローを管理して、いい競馬をさせてもらって、その子で重賞を勝てた。所属の三浦で勝てて感慨深いです」とほおを緩ませた。

サマーマイルシリーズのポイント加算に成功し、残る最終戦の京成杯AHを前に王者へ大きく前進した。「暑い中頑張ったので今後は馬の様子をしっかり見たい。秋はG1? そうですね」と鹿戸師。厩舎の1歳下の年度代表馬エフフォーリアとともにウインカーネリアンが秋はG1制覇に挑む。【木南友輔】

◆ウインカーネリアン ▽父 スクリーンヒーロー▽母 コスモクリスタル(マイネルラヴ)▽馬主 (株)ウイン▽調教師 鹿戸雄一(美浦)▽生産者 コスモヴューファーム(北海道新冠町)▽戦績 18戦7勝▽総収得賞金 1億7564万円▽馬名の由来 冠名+宝石名

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