<平安S>◇21日=中京◇G3◇ダート1900メートル◇4歳上◇出走16頭

これが帝王の走りだ! 昨年のチャンピオンズC覇者テーオーケインズ(牡5、高柳大)が海外帰りや重量59キロを問題とせず、重賞4勝目を挙げた。連覇を狙う帝王賞(Jpn1、ダート2000メートル、6月29日=大井)へ視界は良好だ。

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あまりの強さに、ゴール前は場内からひときわ大きな拍手が起きた。課題のスタートを決めると、先行勢を行かせて好位のインを確保。松山騎手は少しなだめながらガッチリ手綱を押さえ、4角から徐々に外へ進出した。進路が開けた直線は大外から一気の末脚で後続を突き放し、余力十分に2馬身半差の快勝だった。

前走は初の海外遠征でサウジCに挑戦したが8着。帰国後は次走へのステップとして平安Sを選択し、見事に立て直した。鞍上は「本当にさすがという走りで、力が上でした」と安どの表情。帰国後のおとなしさに不安もあったというが「しっかり強さを証明して、問題なかったです。さらに調子を上げると思います」と先を見据えた。

高柳大師も帰国後のおとなしさを成長ととらえ「ひと安心しました。この内容ならもう1段、2段強くなると思います」と力を込めた。次走も“テーオー”の走りで、帝王賞連覇を目指す。【奥田隼人】

◆テーオーケインズ ▽父 シニスターミニスター▽母 マキシムカフェ(マンハッタンカフェ)▽牡5▽馬主 小笹公也▽調教師 高柳大輔(栗東)▽生産者 ヤナガワ牧場(北海道日高町)▽戦績 17戦9勝(うち地方3戦1勝、海外1戦0勝)▽総収得賞金 3億8769万7000円(うち地方7800万円、海外4601万3000円)▽主な勝ち鞍 21年アンタレスS(G3)、帝王賞(Jpn1)、チャンピオンズC(G1)▽馬名の由来 冠名+人名より

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