待望のカムバックだ。落馬負傷で戦列を離れていた福永祐一騎手(45)が27日、来週2月5日土曜の中京でレースに復帰することを明らかにした。昨年12月12日の香港スプリントで落馬して左鎖骨を骨折。リハビリを経て、この日に栗東トレセンで調教騎乗を再開した。負傷から2カ月足らずという驚異的なスピードだが、体調最優先で万全を期しての復帰を強調した。

やはり馬上が似合う。軽やかに鞍をまたぎ、福永騎手が笑いじわをつくった。その身のこなしからは、どこを傷めていたか分からない。昨年12月の落馬負傷から46日。驚異的な早さで調教再開を果たし、来週からのレース復帰を宣言した。

「大丈夫と思っていたけど、やっぱり大丈夫やった。そんなに心配してなかった。ムチを使う時とか、抑える時とかぐらいかと。思っていた以上に普通に乗れている」

焦って復帰を早めたわけではない。実は24日に医師から、今週末のレースに騎乗できることを告げられたという。だが、段階を踏んで万全の準備を整えることを選んだ。この日の調教は2頭(ジェラルディーナとリノユニヴァース)ともキャンターだけ。徐々にステップアップして来週末に備える計画だ。

何度も故障を乗り越えてきた45歳には、蓄積されたノウハウがある。「受傷直後に何を食べるかが大事」。食卓に毎回並んだのが鶏がらスープだ。骨をつくる材料となるカルシウム、コラーゲン、ビタミンが豊富に含まれており、サプリメントよりも体内への吸収率が高いという。理論に基づいた食事とリハビリが「予定より2週間ぐらい早かった」という驚異的な回復につながった。

香港競馬を統括するHKJCに対しても感謝を口にした。「手厚くしてくれて万全の態勢だった。すごくお世話になった」。福永騎手1人のために別便のチャーター機を手配。現地の医師も同行させ、帰国後は降機してすぐに救急車へ乗り込めたという。

来週は土日とも中京で騎乗する。きさらぎ賞(G3、芝2000メートル、2月6日)では1戦1勝のエアアネモイにまたがる予定だ。「ここまでに戻りたいとは決めてなかったけど、スムーズにきた」。満を持してのカムバック。名手の22年が1カ月遅れで幕を開けようとしている。【太田尚樹】

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