22年のG1戦線はどうなる? 東京の9記者が「G1先取り予想」で、2歳戦を除いたJRAの平地G1・21レースの勝ち馬を大予言。ダービーを中心に占った。指名馬の中に今年のダービー馬がいる・・・はず。
高木 読者のみなさま、明けましておめでとうございます。今年も恒例のG1先取り予想を始めたいと思います。
久野 昨年の先取り予想の的中数トップは松田の4レース。さすが、今年から東京本紙予想を引き継ぐだけはあるな。
高木 僕は3つ止まりでしたが、ダービーでエフフォーリア(2着)を指名した点は評価してください。百日草特別の走りから潜在能力の高さをいち早く・・・。
木南 その割に皐月賞、天皇賞・秋、有馬記念とエフフォーリアの勝ったG1では本命を打ってなくて外してますよね。
高木 うっ。そ、それは・・・。
水島 まあ、まあ。昨年のことよりさっさと今年のダービー予想に移ろう。票は割れたけど、イクイノックスだけ3人が指名した。
井上 さすがベテランの進行。そつがない。僕は東スポ杯2歳Sの走りに衝撃を受けましたね。抜け出す脚とか反応が規格外。顔つきは父キタサンブラックそっくりですが、父のイメージと違う破格の瞬発力も備えています。
まりえ 私もイクイノックス。トレセンで見るとまだ細く映る中、無敗で重賞勝ちですからね。春までに成長したらどれだけ強くなるんだろう、と思います。
桑原 僕もこの馬だと思います。
水島 読者のみなさんにまだなじみは薄いだろうが、昨年11月からレース部に来た桑原君。今年から予想印が紙面に載るね。
井上 さすがベテランの気遣い。完璧な補足。
桑原 競馬担当になって初めて現地で取材した重賞が東スポ杯2歳Sだったんです。出世レースで見せた、どこまでも伸びそうな脚が印象的でした。G1出走組と比べてもスケールはひと回り大きいと感じます。
舟元 僕は同じ木村厩舎のジオグリフを狙ってます。朝日杯FS(5着)は残念でしたが、素質はトップクラス。広いコースが合いますし、新馬戦が強かったように東京なら。
久野 当方はジャスティンパレス推し。ホープフルSは直線ふらつきながら2着とポテンシャルの高さを見せた。まだ良化の余地を残し、春になればもっと強くなるはず。読者注目の木南の穴は?
木南 アライバルが面白いと思いますよ。今年の3歳はハービンジャー産駒が強い世代だと思っていて、その中でも期待の1頭。年明け初戦予定の京成杯に注目していて下さい。
松田 では、そろそろ僕が。朝日杯FS3着のダノンスコーピオンはどうでしょう。これまでの脚を見る限り明らかに直線の長いコース向き。マイル、千八では距離が短かった感じもあります。
高木 ダノン違いだね。俺はダノンベルーガがいいと思う。東京の新馬戦は追走の手応えはひと息だったが、直線でエンジンがかかってからの伸びがすごかった。距離が延びても掛かる心配はなさそうだし、いかにも奥がありそう。
水島 みんな2歳戦の勝ちっぷりだけに目を向けているようでは甘いよ。俺はアルファヒディ。未勝利馬だけど、まだ全然目覚めていない感じ。前走でムーア騎手が激しくステッキを使って叱咤(しった)していたのを見ても集中力に欠ける。ただ、あの一戦がきっかけになれば大化けの可能性も・・・。
井上 さすがベテラン。意外な視点。
松田 それでは最後に今年の抱負を。僕は毎年掲げている馬連パーフェクトとG1・5割的中。まあ、G1・5割的中は21年は達成したんですけどね。
舟元 僕はG1回収率200%を目指します。昨年はG1的中が少なく悔しかったので、予想を一から考え直さないと。
まりえ 私は勝負勘を磨いて最高級の◎の回収率200%を目指します!
桑原 前担当の楽天イーグルスのファンの方に馬券で恩返しがしたい。海外競馬の取材もいってみたい。
井上 去年はコラムで77万円超の馬券を的中できたのがよかったです。今年は重賞、G1でそういう的中を届けたいですね。
木南 心機一転頑張ります。
水島・久野・高木 まずは健康に気を付けて・・・。
井上 さすがベテラン。あまりに謙虚な抱負。
松田 先輩上げはもういいよ。では、そろそろ締めましょう。今年もいい予想を提供できるよう記者一同頑張りたいと思います。あらためて今年1年よろしくお願いします。