凱旋門賞の前哨戦が終わった昨年の今ごろ、前売り2番人気は史上初の3度目制覇に挑むエネイブルでした(6着で引退)。では1番人気はどの馬だったでしょうか?

正解は3歳牝馬のラブです。

昨シーズンのラブは英1000ギニー(G1、芝1600メートル)快勝後、英オークス(G1、芝2410メートル)でレコードを更新。後続を9馬身ちぎって2冠を飾ると、8月末のヨークシャーオークス(G1、芝2370メートル)も5馬身差でG1・3連勝。底を見せない強さは、新女王の誕生を予感させるものでした。

ところが、直行する予定だった凱旋門賞は馬場の悪化を理由に回避。結局、そのまま戦列を離れたため、2年越しの大目標です。

今年4歳となり、6月のプリンスオブウェールズS(G1、芝1990メートル)を逃げ切り、復帰戦を飾ります。しかし、7月のキングジョージ6世&クイーンエリザベスS(G1、芝2390メートル)で英ダービー馬アダイヤーに3馬身半差の3着に敗れると、巻き返しを図った8月の英インターナショナルS(G1、芝2050メートル)もミシュリフに6馬身半遅れの3着と連敗。強いラブは消えうせて「凱旋門賞は遠のいた」という見方が一般的な評価になりました。

管理するA・オブライエン師は諦めていませんでした。12日にカラ競馬場で行われた牝馬限定のブランドフォードS(G2、芝2000メートル)に主戦のR・ムーア騎手と臨み、直線半ばで先頭に立って追い込んだ3歳馬ラプティココと鼻面をそろえてゴールイン。写真判定は短頭差の2着でしたが、今シーズンのG1勝ちで加算された61キロを背負ったラブと57キロだった3歳馬の重量差を考慮すると復調気配が感じられます。

主役の座を追われたラブの「女の意地」が波乱を呼び込むかもしれません。【ターフライター・奥野庸介】(ニッカンスポーツ・コム/極ウマコラム「ワールドホースレーシング」)

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