1日に行われたケンタッキーダービー(G1、ダート2000メートル、チャーチルダウンズ)は6番人気の伏兵メディーナスピリット(牡3)が逃げ切って優勝。1番人気エッセンシャルクオリティはスタートで他馬と接触する不利もあって4着に敗れました。

メディーナスピリットは19年1月に生まれ故郷のフロリダで行われたオカラウインターセールでわずか1000ドル(約11万円)でピンフッカー(育成業者)に渡った後、昨年7月の2歳トレーニングセールで3万5000ドル(約370万円)で現オーナーに転売されてB・バファート厩舎に入厩。昨年12月のデビューから6戦目(3勝、2着3回)で米国3歳馬の頂点に駆け上がりました。

同レース最多7勝目のバファート師と4勝目のJ・ヴェラスケス騎手は昨年のオーセンティックに続く制覇。15日のプリークネスS(G1、ダート1900メートル、ピムリコ)で2冠に挑みます。

ケンタッキーダービー前日のケンタッキーオークス(G1、ダート1800メートル)は3月に他界したハムダン殿下(シャドウェルステーブル)所有のマラサート(牝3)が優勝。デビューから5連勝で3歳牝馬のトップに立ちました。こちらは19年のキーンランド9月セールでハムダン殿下に105万ドル(約1億1025万円)で落札された高額馬。母のドリーミングオブジュリアはマラサートと同じT・プレッチャー師とJ・ヴェラスケス騎手のコンビでのフリゼットH(G1)などを制した一流馬でしたが、1番人気で出走した13年ケンタッキーオークスは4着に敗れており、娘が8年越しに母の無念を晴らした格好になりました。

マラサートの次走は未定ですが、残る2冠のプリークネスSかベルモントSで牡馬へ挑戦するプランもあるようです。【ターフライター・奥野庸介】(ニッカンスポーツ・コム/極ウマコラム「ワールドホースレーシング」)

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