イスラボニータ
父フジキセキ、母イスラコジーン(母父コジーン)。G1勝ち鞍は14年皐月賞。
名種牡馬フジキセキが残した唯一のクラシックホース。5月21日の遅生まれながら、2歳6月の新馬戦を勝利した。次戦の新潟2歳Sは翌年の桜花賞馬ハープスターの2着に終わったが、いちょうS(現サウジアラビアRC)、東スポ杯2歳S、共同通信杯、皐月賞と4連勝で牡馬1冠目を制した。ダービーは2着に敗れたが、世代限定戦は【6・2・0・0】のパーフェクト連対を誇った。
その後は大舞台での惜敗が続いたが、6歳時にはマイラーズCを勝ち、ラストランの阪神CでレコードV(当時)。主戦場はスピード能力を問われるマイル前後でありながら、息の長い活躍で6歳まで走り抜いた。初年度産駒は今夏以降にデビューを迎える。
種付け料は150万円。
社台SS関係者のコメント
フジキセキ産駒の中でも特に距離の融通性が高い馬でした。古馬になってからはマイルを中心に一線級を走り続けました。遅生まれでありながら、早く仕上がった馬。なおかつ6歳までトップレベルを維持したすばらしい馬です。日常の様子を見ていても、雪の積もった放牧地で走る姿も一切軸がぶれない体幹の強さを持っています。そのあたりは種付けの際にも生きてくると思います。どんな繁殖牝馬相手でもスムーズに種付けを行うことができます。